Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

裏窓(1954年製作の映画)

3.5

みる側、みられる側。住人の生き様がジェフの裏窓を通して伝わってくる。ジェフは周囲にどんな目で見られていたんだろう。「隣人というのは、お互いの生き死にまで気にするものよ」という台詞が印象的。フラッシュ、>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

2.8

不穏な空気。誰もが何かを知っているという表情。低く響く音楽が印象的。支配。ハイヒール。蜘蛛。割れたガラス。奥さんの表情に釘付けになった。この作品の結末を自分なりにSF的に解釈した。作品のレビューや解説>>続きを読む

余命90分の男(2014年製作の映画)

3.0

ロビン・ウィリアムズさん最後の出演作。コメディ作品なので全体の雰囲気はそれほど重くない。現実に照らし合わせると、笑うに笑えない場面がちらほら。パナソニック、富士通。もし自分が余命90分と宣告されたら何>>続きを読む

ディス/コネクト(2012年製作の映画)

3.0

紙一重。現実味のある描写に恐怖心を煽られた。登場人物それぞれの痛み、苦しみ、辛さが強く伝わる。共感してしまうと本当にいたたまれない。物語が終盤へ向かうにつれどんな結末を迎えるのかとハラハラした。雨降っ>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.2

ウィラードの目力。マーロン・ブランドの貫禄はさすが。とことんサーフィンに拘るキルゴア中佐。ワルキューレの騎行。慰問。フランス人入植者。ランスの変貌。子犬の行方。ベトナム戦争を扱った作品の中では一風変わ>>続きを読む

天才スピヴェット(2013年製作の映画)

3.0

逆向きに積まれたキャンピングカー。反対方向に進む景色。それを“過去へと旅する”と表現した場面が印象的。暗示の多い作品だと感じた。

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.0

リメイク元の『ある愛の風景』は未見。アフガニスタン紛争。戦争の傷。役者は演技派揃い。彼らの眼に惹きこまれた。繊細、極限、緊迫。マギーの誕生日を祝う食事シーンが印象的。イザベルの闇。風船ぎしぎし。「死者>>続きを読む

ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

3.5

格好良いオープニング。アニメ版とは多少異なる設定。日本リスペクト描写が多かったように思う。漢字、日本語、兜。アクションシーンの豪快さは気持ちいい。雪山のシーンは迫力満点。ラファエロの台詞は熱い。「今日>>続きを読む

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

3.5

シクスト・ロドリゲスさん。ドキュメンタリー作品。音楽の持つメッセージ性。力強さ。音楽は革命。歓声。感動。「人間の可能性を象徴している」というナレーションが印象的。自身の可能性も探求してみたいと思った。>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.6

1988年 巣鴨子供置き去り事件。スーツケース。カレー。学校。赤いマニキュア。アポロチョコレート。音の鳴る靴。ゲーム。カップラーメンに種。飛行機。知っている、でも誰も知らない。

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.3

ARATAさんが美しかった。一番大切な思い出。自分だったら何だろう。生きた証。良い思い出として忘れないでいてもらうこと。それが生きた証になれば幸い。

マイ・ドッグ・スキップ(2000年製作の映画)

3.0

匍匐前進するワンコ可愛い。パラシュートパピー。主人公の子供時代の思い出を切り取った作品。号泣するであろうシーンは思いのほか感情移入できなかった。ケヴィン・ベーコン氏が良い。

マチェーテ(2010年製作の映画)

3.5

後から気付いたR18指定。どおりで残酷描写が多かった。衝撃の腸ロープ。武器に関する伏線と回収はお見事。凶器のバリエーションも豊か。教会のアヴェ・マリアは印象的だった。ナースとサブマシンガン。ルースの戦>>続きを読む

ザカリーに捧ぐ(2008年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー作品。徐々に明らかになる事実に胸がえぐられた。「あれ以来、神に祈っていない」と語る友人の言葉が印象的。誰しも被害者になり得る。法と人間の公平さについて考えさせられた。情は法を超えられな>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

3.0

ラプソディ・イン・ブルーが流れるなか映し出される街並み。印象的なオープニング。独特な言葉選び。洒落た選曲。「少しは人を信じなきゃ」アイザックの表情。大人ゆえのずるさ。

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

3.5

細かい演出。印象的なシーン多数。鞄をあげる。手のみで表される動揺。火おこし。引き出しのぬいぐるみ。活版印刷。政治描写は現代にも通じる。作られた世論。失われた大義。言論統制。堂々と正義を訴えるスミスの姿>>続きを読む

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

2.5

予告に惹かれた。本編は予告から想像していた内容とずいぶん違った。苺を食べるシーン。綺麗な映像多数。伝えたいメッセージはだいたい分かった。でも出来れば他の表現方法が良かった。尼さんのスカイダイビング。重>>続きを読む

Black&White/ブラック&ホワイト(2012年製作の映画)

4.0

ラブコメ且つアクションで魅せてくれる。ローレンの軽さや敵の存在感の無さは少し気になった。基本的には何も考えずテンポ良く楽しませてもらえる。素敵なコンビ。ラストは笑った。「落ちるって快感だよ」。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

とにかく圧を感じる作品。トップに立つ人間の重圧。ニナの姿を見ていて息が詰まりそうになる。怖いけれど最後まで目が離せなかった。どの舞台でも程度の差はあれ、皆が圧力を感じている。ストレッサー。逃げるも勇気>>続きを読む

モンガに散る(2010年製作の映画)

4.0

台湾映画。男の友情、極道の世界。終盤へ進むにつれて儚さと切なさが加速する。ヨーヨー、接着剤、塀の向こう側。五人が仲良く過ごす姿をもっともっと見ていたかった。モスキートとシャオニンのほほえましい姿も同様>>続きを読む

約束 ラ・プロミッセ(1999年製作の映画)

4.0

おじいさんの毒っ気たっぷりの心の声が楽しかった。瞬きで意思疎通。海のシーンが秀逸。少年とのやりとりに心温まった。

光にふれる(2012年製作の映画)

4.7

「扇風機みたいに回る」。オンシジューム別名ダンシング・ガール。透明感。陶酔したような表情で舞うシャオジエが素敵だった。ユィシアンの奏でるピアノの音色。走り出すメロディ。心優しい仲間たち。見守る家族。先>>続きを読む