エネルギーに満ちたパフォーマンスが初めて見た時に焼きついてたからか、this must be the placeでフロアランプを灯して小さく揺れるダンスが今回は一番印象に残った。
曲ごとに演出がガラッ>>続きを読む
ハンナアーレントはドイツ系ユダヤ人の政治哲学者。
彼女は、ユダヤ人を処刑所へ輸送する役割を担っていたアイヒマン被告の裁判を傍聴し、ユダヤ人への憎悪もない平凡な市民であった彼が全体主義の中で人間性を奪わ>>続きを読む
堆積する感情とそれを自覚するまでの過程がリアル。感情に素直に即座に行動することの重要さ、トパーズを手に入れる意味、深層心理へ歩を進めている。原作も読みたい。
画もおもしろい。電子レンジの内側や体の隙間>>続きを読む
犬と猫のような2人が戯れて、ケンカして、入れ替わって、親密になっていく。多くを語られなくてもハッピーエンドが伝わってくる。
画がかわいくて、古い細やかな暮らしを愛し、余白がある作り。井口監督の個性だと>>続きを読む
たけしが師匠に習ったタップダンスとトガった姿勢を続けてるのかっこいい。
クサいところは個人的に苦手だけど、盛り上げ方や撮り方(舞台に出るところやエレベータなど)が良かった。劇団ひとり監督いいね。
このレビューはネタバレを含みます
あさこは愛する人"ばく"が突如消えてしまうことで彼を一度失う。大阪を離れ、数年後東京で彼と再開したかと思いきや、それは見た目は同一でも全くの別人"りょうへい"だった。その現実を受け止めつつも昔の面影に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クリスマスにホームレス3人が捨て子の親を探しに出かけるが、ドタバタに巻き込まれる内にいつの間にか皆それぞれがまるで自分を探しているかのよう。
ラストでミユキが上着を脱ぎ捨てながら、連れ去られる赤ちゃん>>続きを読む
原作短編"ドライブ・マイ・カー"の、演技・嘘でやりくりして生きるというある種救いのない展開に、"木野"の正しく傷つくことを是とする進歩を繋ぎ合わせる脚本の業に魅せられる。ワーニャ伯父さんの台詞が家福の>>続きを読む
登場人物がみな素直に心を明け渡さない、だからこそ心の底から言葉が湧き上がる瞬間がありありと見える。会話だけで感情が揺れ動くドラマを生んでいて引き込まれた。ドライブマイカーの高槻の語りに通ずるものがある>>続きを読む
火葬場で出会った4人の中学生がゾンビのようにさまよい、ニヒルに生きていく。
斬新なカットや含みのあるセリフがカッコいい。でもユーモアもあって、好きなGOを思い出した。
そして中島セナ最高。もうこんなひ>>続きを読む
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20年以上も前の事だと感じさせない、鮮明なエピソードの数々。
空中キャンプは一つのことをずっと歌ってるのに、曲が途切れる瞬間が嫌だったから一続きのLONG SEASONを作ったとか、fishmansは>>続きを読む
物語もユニークだけど、行間がおもしろい。きっと人によって好きなシーンがいくつも挙がる。
ロベルト・ベニーニが最高。おしゃべりな彼を淡々と映すのがシュールでクセになる。
イギーポップの依頼でジャームッシュが作ったドキュメンタリー。
音楽系のドキュメンタリーはちょくちょく見るけど、本作も当時の映像、アニメ、インタビューがつらつらと並ぶごく一般的な作りだった。
後世に与え>>続きを読む
イントロの、雑踏の騒音とスローモーションの組合せ、そこに差込まれる街角の静寂。カッコよくて印象的だった。
曇ったムードだったり、ドップラー効果のくだりだったり、どこか後の作品に通ずるものをデビュー作か>>続きを読む
停滞した空気に何となく街の生活感があった。ウータンクランのRZAが作るビートも曇ったムードを演出してる。
ゴーストドックが言葉の通じないフランス人の親友と意思疎通できてるシーンが微笑ましくて良かった。
シュールなユーモアが散りばめられてて好みだった。終盤のすれ違う言い争いは何度も見たくなる。
部屋での会話を長回しで撮ったシーンは、気がついたら時間を忘れておしゃべりしていた2人を追体験するようだった。>>続きを読む