ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ちょうどいい

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裏窓(1954年製作の映画)

3.0

ヒッチコックというバイアスによる高スコアの典型。

世紀末までならウケる作品と思うが、作り込まれた映画が氾濫している昨今では拙さばかりが目立ってしまい、鼻白んでしまう。
特にラストなんてドリフのコント
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.3

中盤やや中弛みはあるものの、後半はかなり盛り返し及第点。

折に触れ涙し、果たしてラストは号泣。

軍産複合体と対ソで勝手に始めた戦争なので、ベトナム戦争を美化する点にはいささかの疑問はあるものの、映
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.0

単なる予定調和の楽団モノと思っていたら、憎悪丸出しの人種と宗教絡みの歴史認識モノでドラマ感があった。

が、ラストの展開に物足りなさ…。

後半まで抉られてこれは!と思ったが、若気の至りにやられた感…
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

これ事前に前作見ておくのマスト。
っというか、前作はあたかもコレに感情移入させる為の単なる前章に過ぎない。

40代後半から60代にかけては、同窓会のような匂いもして郷愁感たっぷり。

アクションと人
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デンマークの息子(2019年製作の映画)

4.3

もう少し“映画”っぽく仕立てて欲しかったのが本音だが、中弛みもなくサワリからは瞠目。

折しも、先日(2023/06/09)入管法改悪案が成立し、移民や難民に対する蹂躙さが耳目を集めたわけだが、改めて
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ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

4.3

来たか長さん待ってたほいの大団円で涙。

ラストは「親族であってくれ」と祈るような気持ち。

前半はイタリア人の軽口にいささか鼻白むが、後半はこれでもかというくらいの予定調和のプロットがたまらない。
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フランス組曲(2015年製作の映画)

4.0

中弛みもなく、程よい緊張感が間断なく続き楽しめたが、パンチ力に欠けるかな。

ナチに見つかりそうになる切迫した場面をたっぷり設けた方がよかった。

それにしてもいつも思うのは、フランスが舞台で言葉と文
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.7

期待して視聴したが、いささか軽薄で安っぽかったかな。

ボリウッド特有の踊りもそろそろ食傷気味。

素封家ではなく、等身大で素朴な主人公をキャスティングした方がより寄り添えたかな。

それにしても、主
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別れる決心(2022年製作の映画)

1.0

とにかくサワリまでのくだりが平板でくだくだしい。

特に盛り上がりもせず、期待した展開にもならず。

必須である言外に潜む背徳感の表現がさほど上手くない。

ラストは気になったが挫折。

OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.7

「スリラー」と思って視聴したので物足りなさが否めず。
オスロ合意を全く違った視点から見せてくれると思ったのに…。

数回は涙したが、合意までの緊張感がそこまで伝わらず…。

単なる叙述の域を出ていない
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

4.3

140分の長尺さを感じさせない切迫感の連続は瞠目。

死亡フラグを立てさせるカメラワークが緊張感ををブーストさせている。さすがです。

治安維持を隠れ蓑にして、石油、対ソ、軍産複合体のためにイスラム国
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アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌(2018年製作の映画)

3.0

福音派プロテスタントの布教映画というバックグランドを知ってから見てしまったので、純粋な父子の物語に寄り添えず…。

ストーリーそのものは良かったのに、福音派というバイアスがじゃまして…。

純粋にメロ
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プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

4.5

何でこれが3.6(2023/05/31時点)なの?厳しめに採点しても3.9でしょ?っていうくらいの秀作。

脱獄モノでは完璧で白眉。

気がつくと呼吸を止めてるほどの緊迫感。

中弛み一切なし。

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サラの鍵(2010年製作の映画)

4.5

前半のいわゆる“ホロコーストもの”から一転、サワリの静謐さと重厚さは瞠目。

義父やら継母やら孫息子やらと、相関関係がいささかややこしいので、都度整理しながら見た方がベター。

ラストのシーンで感涙。
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ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)

4.0

既出のレビューに散見される、ドキュメンタリータッチは確かに見紛う程の映像で、凄惨さと英軍の蛮行さをブーストさせている。

ドキュメンタリーとしての色が強い分、映画に必須のエンターテイメント性が抑えられ
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.5

多種多様な家族関係を知らない聖人君子の当意即妙の助言が、どうも浅慮でいささかの嫌悪。

親子は必ず分かり合える、という安易な予定調和な展開にも閉口。

父親の傲岸な放埒さにも寄り添えず。

ラストの展
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ブレイブ・ロード~名もなき英雄~(2017年製作の映画)

3.5

折に触れ放り込まれるチャリ場や安っぽさが、悲壮感や凄絶さを希釈させてしまい、サワリの良さを削いでしまった。

スレイマンが→アイラは困難だが、アイラ→スレイマンは比較的容易に探せたと思うのだが…。
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ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇(2018年製作の映画)

4.3

前半の平板で常道な動物モノから一転、サワリの展開は瞠目。

道徳、倫理的に許せない、という一面的で浅慮なコメントでは片付けられない。

見る者の視座が試される示唆に富んだ作品。

究極の経済動物の姿を
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

特に中弛みもなくサクッと見られたが、盛り上がりに欠ける作品だった。

ホロコーストの法廷モノで食指が動いて見てみたが、割と平板で感動もせず。

ひと山ふた山あるのが法廷モノの常道なのだが、特に一進一退
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

1.0

セクシュアリティに関する作品に枢要なことは“映画的”であることを改めて実感。

特にストーリーに目新しさを感じず。

何より、くだくだしい。

何でこんなにレビューが多いんだろう…。

ヘテロに置換す
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

これは重厚な作品。

単なる法廷モノの「無罪か有罪か」ではなく、両人の感情の機微に触れながら、視聴者に変節を促す秀作。

最初の感情と、サワリ以降の感情の変化に驚く。

イスラエル、レバノン、マロン派
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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

3.0

いかんせんアルゼンチンの歴史や文化にほとんど触れたことがないので、ピンとこず。

人権を蹂躙した軍の蛮行は分かるが、とにかく冗長で平板。

法廷モノの難しさを改めて認識。粛々と進めていくだけでは…。
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

1.0

やっぱりダメだった。

いかんせん肝心のヒップホップが安っぽい。
特にジャムりが…。

聞き慣れていないので、ヒンドゥ語?のライムに辟易。

この手のボリウッドは見る前に気付かないとダメ。

長尺なの
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ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

4.3

よくあるこの時代の予定調和モノでいささかの平板さはあるものの、後半は主人公の相貌も相まってV字回復。

ただ、主要な人物が全て白人なので、その点にはいささかの違和感あり。

ノートルダム大学(カトリッ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

2.0

出だしはツカミ上々で行けると思ったのだが、中盤少し前からイヤな空気が…。

いつもの冗長で平板な冤罪モノの予感的中。

クライムでもなんでもなく、単なる平板な物語で終わりました。

で?だから?どうな
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グローリー(1989年製作の映画)

3.5

動きが拙い古典的な戦の映画かな。

最初から死亡フラグが立っていたから特に驚きもせず。

やはりこの時代の映画は雑駁で、プロットも平板。

音楽で感興を増幅させようとしても無理があるかな。

それにし
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.5

これは恋愛ものでもなんでもないれっきとした社会派ドラマ。

事物には常に二つ以上の側面があるということを再認識させられた秀作。
ライオンからの目線で見るか。シマウマからの目線で見るか。
はたまた、人間
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.3

中弛みなし、ノンストップで楽しめる作品。

いささかのツッコミどころはあるものの、頭を空っぽにして見られるクライムはストレスフリーで心地よい。

日本でもリメイク版が作られているみたいだが、とても見る
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.0

他のレビューに散見される「関係のないストーリー」や「女性蔑視の表現」は言を俟たないが、何よりメインストーリーすら浅薄で盛り上がらず。

海外でより支持されているというのもどことなく首肯。

おっさんが
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

4.3

経験した者にしか分からない背徳感が巧緻に描かれており、オトナには堪らない作品に仕上がっている。

中弛みがなく、結末までサクッと見られる佳作に仕上がっている。

ただし、背徳感を楽しめないお子ちゃまに
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バウンド(1996年製作の映画)

3.7

このラストはいただけない。

せっかく中弛みもなく、サクッとスカッと進行していただけに、“予想通り”のラストにゾッとせず。

ジョニーとかジーノとか、名前が似ていて分かりづらい。

やはり古い映画だけ
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

4.0

プラトニックな“ガールミートボーイ”色が後半まで続く展開が、せっかくのドラマ感に水を差している。

“サワリ”の描き方がかなり良かっただけになんとももったいない。

常道の→→⤵︎↗︎⤵︎↗︎で描いて
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

4.3

プロットの妙に脱帽。

中弛みも一切なく、ノンストップの90分が駆け抜ける。

肝心のテロリストのバックグラウンドと人物相関が描かれていれば、感情移入が更にできて4.5になったかも。

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.5

これは面白い!

バレるかバレないかの緊張感が中弛みなしで襲いかかる。

登場人物も舞台も少なく、人物相関も把握しやすい。

いささかのツッコミ所はあるものの、それを凌駕するほどの切迫感。

ノンスト
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

2.0

こんなの映画としてどこが面白いの?

浅薄なストーリーに閉口。

ガールズトークが冗長。

ほんとに単なるD級映画でした(笑)

最後まで見たからこの点数。

こういうのは途中で見るのをやめないと…。

マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.5

お決まりの“チャリ場”があり、いささかのコミカル感はあるものの、冗長や中弛みもなく終始楽しめる。

ラストもグッド。

賛否はあるが、日本の狼藉がどれほど人権を蹂躙してきたかが再確認できる。

言語を
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