ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ちょうどいい

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死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実(2010年製作の映画)

4.0

いささかおぞましく、強烈な選択を見るものに突きつけ感情を揺さぶってくる作品。

中盤以降はそんな場面が主人公の心の機微や裁判を絡めながら割と間断なく描かれている。

ただこの手の作品はドキュメンタリー
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.3

のっけから緊張感たっぷりの展開に惹きつけられる。

中弛みもほとんどなく、明かされていく新事実と伏線の回収はお見事。

ただ、二転三転するストーリーがいささか晦渋なのには苦労する。

ワンシチュエーシ
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.5

伏線の回収や巧みなトリック的な展開を期待したのだが…。

南仏の地で孤軍奮闘、小さな手がかりから犯人を…。素直にそうしておけば…。

終始平板で冗長だった。

クライムよりも父娘物語色が強くなってしま
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.0

家族との愁嘆場や変容の描写はそれなりに描かれてはいたが、いかんせん平板で途中がくだくだしい。

家族が逼迫し、極まる描写がないと伝わらないか。

後は視聴者にお任せ的なラストにも鼻白む。

『サヨナラ
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

3.5

もちろん四匹目のドジョウなんているわけがない、と理解した上での視聴。

果たして、可もなく不可もなく予定調和のジェイソンボーンで終わりました。

正直、工作よりもアクションに重きを置いているため、食傷
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

2.5

期待して見ると裏切られる臭がプンプンしていたのだが、果たしてくだくだしく平板なストーリーだった。

コメディでもない、さりとてペーソスにも満ちていない。

テーマはかなりいいんだが、やはりこの手の作品
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.0

実利主義の銭ゲバがある人の登場ですったもんだありながら、宗旨替えをして大団円…。しかも空港か機内で。ってな大人のボーイミーツガールを期待したのだが。

いささかとっ散らかって着地できてない感が。

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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.7

号泣こそしないものの、どこからか清爽な風が吹き、えも言われぬ感動に包まれる。そんな感覚の名作。

見終わってしばらく経ってからボディブローと三角絞めがじわじわと効いてくる。

社会が抱える宿痾をしっか
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

とにかく怖いところが苦手な方はどうぞ召し上がれ。

終始手のひらと、足裏に冷や汗をかきっぱなし。

あの手この手を使い連絡を取ろうとする連続は見ていて飽きない。

サクッと見られてサクッと恐怖。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.5

遅々として進まない展開にいささか鼻白む。

デニーロの怪演は白眉なんだが、中盤以降はコメディっぽくなり、サイコパシーっぷりが希釈されてしまっている。

もっと『ミザリー』っぽいのを期待したのだが…。
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.5

家庭や社会に対するやり場のない義憤やルサンチマンが彼を怪物に仕立てたわけだが、変容理由の描写が後半しかもいささか拙かったので、のっけから感情移入がしづらかった。

序盤でその点を描いておけば退屈せずに
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.5

極めて示唆に富んだれっきとしたタイムリー過ぎる社会派映画。

あくまでも主観だが、極めて、いかにもフランスらしい冗談のキツ過ぎるコメディ。

マイノリティやジェンダーを軽視した表現にはいささか鼻白んだ
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ヒトラーの贋札(2007年製作の映画)

3.5

オープニングからのツカミはかなり良かったが、中盤からはいささか間延びした感が否めない。

切迫感や緊張感もそこまで維持できず。“ヒトラーもの”のいつもの悪い癖が出たか。

ドキュメンタリーチックな映像
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.3

4.0という異常に高い評価(2023/08/01現在)は眉唾が過ぎたが、あにはからんや感興の湧く内容だった。

氷解していく軍曹の描写の妙は瞠目。

尺もちょうどよく飽きさせない。これが120分だとち
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.0

え?ん?何で?が間断ないので最後まで飽きずに見られる良作。

100分の短尺なので、もう20分くらい使って掘り下げてくれたら4.3になったかも。

割といいメンツ使ってます。

タイトルの21ブリッジ
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

2.0

ラストだけは面白いが、それ以外はくだくだしく平板。

プロトタイプを含めて全ていわゆる“見てくれのよい女性”にしている点にいささかの嫌悪感。

下品な金持ちの部屋にお決まりのようにあるジャクソン・ポロ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

1.0

のっけから嫌な予感はしていたが、果たして的中。

なんなんでしょう。極めて苦手なこの曖昧模糊とした哲学的なものを感じ取れ、みたいなシャバシャバな映画。

もちろん「英語はコース料理と同じ」に基づき、今
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

4.0

ある程度の尺だが、全編通して中弛みもなく楽しめる作品。

今では考えられない豪華な俳優がベン・アフレックの脇を固めまくってますね。

単なるドンパチカーアクションではなく、ドラマ感もあるので普通に楽し
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.3

開始30分程度は凡庸なボーイミーツガールなんだが、それ以降はかなり感情が忙しくなる作品。

「これ、ラストのオチどう持ってくんの?」とサワリ前から思わせるプロットも妙。

ただ単に“愛があれば大丈夫”
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この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

4.0

確かにオールステレオタイプの脳筋排他主義者の村に、天使がバスを降りたのはアリ。
サワリからラストにかけては瞠目すべき内容で楽しめたが、序盤から中盤までがいささか平板だったかな。

ただ、主人公、店主、
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.5

発想やプロットは面白いのだが、この手のコメディ映画に枢要なテンポがいかんせん悪くて楽しめず。

オチも何だかゾッとせず。

まだまだフランスやイタリアの100分コメディに軍配。

あの日の声を探して(2014年製作の映画)

3.5

大好物のテーマであったが、冗長で盛り上がりに欠けた。

同時代を同時進行させるプロットはかなり面白かったが、いかんせんストーリーが平板で…。

ラスト10分が伏線の回収含めて良かっただけに実にもったい
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ある男(2022年製作の映画)

3.5

年に一本も見ない邦画に手を出す。

静かながらもサワリに期待を持たせる序盤から中盤は楽しめた。

が…。

サワリからラストがくだくだしく残念ながら失速。

どんな上質な謎解きが用意されてるいのかと思
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.7

苛烈に、そして酸鼻極まる内容が静かに語られていく前半から中盤もさることながら、衝撃的な展開を見せるサワリは圧巻。

出生の秘密を時代を前後させて描写する様は、さながら『サラの鍵』を彷彿させる。
否、衝
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社会から虐げられた女たち(2021年製作の映画)

3.5

邦題は食指が動きまくりでかなり期待したが、内容はジェンダーやセクシャリティとは異なる。

しかも、スリラー要素もなく…。

霊や超能力がストーリーに登場すると鼻白んでしまうのはなぜだろう。

ラストの
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

4.0

90分だったら時間あるのに、って時にサクッと頭空っぽにして楽しめる作品。

顛末も割と納得ができます。

『ジョーズ』の時代に比してサメがサメっぽくなったなぁ。

『ジョーズ』へのオマージュもしっかり
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.7

ラスト20分はさすがに痺れたが、そこまでがくだくだしく思ったほど切迫感が伝わってこなかった。

シチュエーションは問題ないんだが…。

この手の映画は「助けられるか否か」ではなく、中途の「バレるかバレ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.5

割と苦手なタイムトラベルに意を決して手を出して見始めてみた。

序盤はリズムも良く、サワリへの期待が膨らんだのだが、中盤過ぎから嫌な予感。

果たして平板なストーリーで感興湧かず。

特殊な能力による
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.0

予定調和のスポ伝モノ(差別からの理解、氷解そして団結)だが、中弛みもさほどなく十分に楽しめる。

淡々とそして苛烈なまでの差別的な言行の連続がある意味で作品に抑揚をつけていて感興を湧かせる。

音楽し
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

2.5

90年代のバルカン半島と聞いて食指が動き期待したが、まさに“不発”。

終始平板でくだくだしく、盛り上がらず。

国連平和維持部隊の杓子定規の対応に憤怒したが、その程度。

音楽のポップさが緊張感を減
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オリバー!(1968年製作の映画)

3.5

お子ちゃま向けの冗長なミュージカルか。

随所に群舞もあるが、いかんせん踊りが長いのでいささか飽きる。

主人公が子供なのでオトナは楽しめないかも。

ストーリーが平板すぎて…。持ち味の風刺も特に効い
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

2.5

あらすじを読む限り、→↘︎↗︎→↘︎↗︎↗︎のお誂え向きのストーリーを期待したが、特に盛り上がりもせず…。

途中から、乍ら見をする始末。

果たしてラストにもこれといって感興湧かず。

平板な映画で
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あなたになら言える秘密のこと(2005年製作の映画)

2.0

“秘密のこと”の告白までがいかんせんくだくだしいので、サワリからの秀逸さが台無しに。

実にもったいない…。

ティム・ロビンスのキャスティングもなんだかなぁ。

終わり方もなんだかなぁ。

もちろん
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スプリット(2017年製作の映画)

2.0

どこまでもおバカな被害者(死亡フラグ立ちまくり)と犯人の人格設定に失笑。

「演技力がすごい」なるレビューに更に失笑。

被害者のステレオタイプの設定(複数の被害者の場合は白人と有色。1人の場合は白人
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

4.0

プロットが巧妙だっただけに惜しいっ!

中盤からサワリへの静かなる描写がおぞましく、心底腹立たしくなる。

斯くもいたいけな少女の判断能力が乏しいとは。

折しも不同意性交等罪が施行されたのが今日(2
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つぐない(2007年製作の映画)

4.3

ともすると平板になりがちな悲恋ものを、プロットの妙で見事に昇華させている。

若気の至りが大切な人の人生を破滅に…。

中盤の中弛みは否めないが、それ以外は合格。

ラストの展開も瞠目。

「プライド
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