ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

ちょうどいい

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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.5

お決まりの“チャリ場”があり、いささかのコミカル感はあるものの、冗長や中弛みもなく終始楽しめる。

ラストもグッド。

賛否はあるが、日本の狼藉がどれほど人権を蹂躙してきたかが再確認できる。

言語を
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アミスタッド(1997年製作の映画)

3.7

あまりの長尺ものに見ることを逡巡したが、果たしてあまりの冗長さに閉口。

奴隷をテーマにした映画はかなりの確率で失敗に終わる傾向にある。

テーマの重さと面白さは必ずしも比例しないの典型。

興行的に
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カリンカ(2016年製作の映画)

3.7

レビュー数は強ち信用できなくもない、ということを再確認。

法廷モノは大好物なのだが、裁判のあまりの長期化にいささか閉口。

ラストにスカッと快哉を叫べずストレスが残滓。

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

4.0

単なるパントマイムが戦時下の子供たちを勇気づける平板な戦争ものと、期待せずに鑑賞。

が、中盤からはおぞましさとハラハラドキドキの連続でかなり楽しめた。

中弛みもなくナチものとしては及第点だが、ラス
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

権力を“まとって”からがいささかくだくだしかったが、飽きることなく見られた。

が、そういうラストを予想していたわけではなく、ラストもお決まりの“その後”の報告。駆け足感が否めず拍子抜け。

単なる権
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.0

以前『映像の世紀・バタフライエフェクト』で「ナチハンター・忘却との闘い」を見たが、そちらの方がはるかに緊張感と憤懣さが伝わってきて楽しめた。

やはり“実話もの”の難しさが露呈された作品だが、主人公の
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無実の投獄(2017年製作の映画)

3.5

ん〜、実話モノのやな予感はしたが果たしてゾッとしない展開だった。

この手の実話モノはドキュメンタリーの方が面白い。

目撃者の顔が皆同じに見えてストーリーが把握できなかった。

ラストはお決まりの“
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

4.0

全編通してそれなりに楽しめたが、アーミッシュとの生活に重きをおいているので、切迫感がさほど伝わってこず。

ラストもいささか拙かったので拍子抜け。

ハリソン君じゃなかったら、もっと点数低いだろうな。
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大いなる休暇(2003年製作の映画)

4.3

ビブグルマンのレストランに行って満足した感覚の納得映画。

テンポ良し、プロット良し、尺良し、笑いと涙良しのユーティリティプレーヤー。

全てのバランスが取れた佳作中の佳作。

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.5

スポーツ映画の常道に、登場人物が抱える心の暗部を絡めた内容は良かったが、序盤から中盤が冗長で間延びした。

サワリの部分からは割とテンポ良く、楽しめたがそこまでの感動は覚えず。

全体的にもう少し真面
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

4.3

出だしから緊張感の連続で中弛み一切なし。

加速度的に進む人口爆発や気候変動を対岸の火事とすら考えなかった人間の末路が鋭く描かれていて、実に面白い。

飽きさせないプロットもグッド。

ノンストップの
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遠い夜明け(1987年製作の映画)

4.3

単なるアパルトヘイトものと思っているといい意味で裏切られる。

序盤から中盤は迫害と白人の胸糞の既定路線だが、1時間半くらいから全く予想だにしなかった展開へ。

1987年の作品なのでいささかの拙さは
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

4.3

テンポの良さと、「そうきたか!」の触りにやられた感。

フランス映画特有のえも言われぬオシャレさとセクシャリティは常道。

中盤までは普通に楽しめていたが、後半からは絶妙なプロットに脱帽。

欲を言え
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.0

当作はコメディにカテゴライズされているが、社会問題、とりわけジェンダーロールをテーマにした社会ドラマ。

“いい父親”のパートナーを傷つけるセリフ①大丈夫?②無理しないでいいよ③手伝おうか?

中弛み
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

“事実に基づく”モノの難しさを再認識。

なかんずく、実在のスポーツ選手個人となると尚更ハードルが高い。

単に→→↘︎⤴︎→⤵︎↗︎の展開だとゾッとしない作品になりがち。

ただ、終始飽きもなく中弛
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

出だしから直ぐに湧き上がる憤懣さは、制作側の意図に見事なまでにやられた証左。

「ジヨンのために◯◯してあげる」というお為ごかしとパターナリズムのオンパレード。

システム化された男社会の旧弊が全て詰
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ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

3.5

史実の叙述が中心なため、少し盛り上がりに欠けたかな。

後半やや盛り返したが、それまでがいささか平板なので点数上がらず。

尺を短くし、時代背景を差別や暴力を中心に苛烈なまでに描いた方がエンタメ感が出
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.7

“事実に基づく”モノの難しさを再認識。

拷問の苛烈さや凄絶さはそこまでの加点対象にはならないか。

逆転勝訴で快哉を叫ぶ!的な史実ならまだ楽しめたか。

単にCIAの悪辣さだけの描写には限界があるか
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パワー・オブ・ワン(1992年製作の映画)

3.5

南アのバックグラウンドを理解して見てはみたものの…。

確かに差別と暴力が苛烈なまでに描かれていたが、いかんせんストーリーが…。

実話でもなさそうだし、コレどうやって着地させるの?と気になり見了。
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

音楽に魅了された移民2世の青春が颯然と描かれ、しかも差別や暴力とのコントラストがいい塩梅に表現されていて劇中何度か泣かされた。

これぞ、The 佳作!

“魔女”サッチャー政権80年代のイングランド
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

1.0

・実に安っぽい(笑)
・実に稚拙(笑)
・セットみたい(笑)
・緊張感ゼロでコメディみたい(笑)
・主人公然としてない(笑)
・これはコントですか?
・オトナは楽しめませんね(笑)

この手のボリウッ
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僕はラジオ(2003年製作の映画)

3.7

ラスト8分は涙だったが、いかんせんそこまでの道のりが平板で予定調和で…。

常々言っているが、映画はコース料理と同じ。
コーヒー、デザートが美味しくても…。

障害者をテーマにした作品は採点が甘くなり
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.0

映画はやはり映画の空気感がないと。完全に質感がBSドキュメンタリーで入り込めなかった。

「はじまりのうた」を見た後だけに微妙さ際立ちまくり…。

“ガールズミーツボーイズ“モノで期待していただけに残
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.7

大好物の人種、人権をテーマにした作品だったのだが、行進までがいささかくだくだしく、平板であるためそこまでテンション上がらず。

魂を揺さぶる演説もそこまでフックせず。

史実だけに脚色には限度はあるが
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.3

130分の海上での長尺を冗長さをほとんど感じさせずに走り切る展開は白眉。

「いやぁ、だからそんなことしちゃダメだってぇ」はわずかにあるものの、全編緊張感があり楽しめた。

多少の脚色はあると思うが、
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.0

巨大コングロマリットの蛮行を、企業側の弁護士が正義感から詳らかにしていくのだが…、とかなり食指が動いて楽しみに視聴したが、パワー不足が否めない作品でした。

事実だけに、脚色に限度があるのは分かるがや
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

90年代、まだアラブの春の足音も聞こえないアルジェ。

斯くも偏見と信仰の押し付けが女性を苦しめているとは、を学べる作品。

父権的な井蛙が信仰を振りかざして女性を足蹴にしている様は何とも不快。
なか
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.3

4.5に近い4.3。

開始早々の2人の出会いまでのプロットが絶妙。

歳を重ねた音楽好きな辛酸舐めオトナなら、これはかなり楽しめる作品。

ふたりの機微が絶妙に表現されていて、重ね合わせた人もいたの
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.7

権威的でご都合主義、事なかれで隠蔽体質にまみれた宗教と聖職者。
そんな教会の暗部を白日の下に…と聞いて食指動きまくりだったんだが、いささか平板で冗長だった。

クライム感がさほどなく、詳らかにされてい
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彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

4.3

ジェンダーロールの教科書のような作品。

ミスコンが何故ダメなの?何故あんなに怒る必要があるの?といつまでも気づかない人は残念ながら周回遅れ。

それにしても、ホモソー、トキシック〜、ミソジニー、マン
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8人の女たち(2002年製作の映画)

2.0

日本の舞台監督が安直に手を出しそうな軽薄なコント映画。

特にミュージカル要素もなく、テンポも悪い。

途中から犯人が誰でもよくなってくる。

とにかく展開と人物相関が浅薄過ぎて…。

ラストも何だか
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

3.5

ラストだけが気になったので最後まで鑑賞。

黒人と女性をどこまでも差別的に侮蔑的に、客体化して描いた嫌悪感極まりない作品。

ストーリーが面白ければ、苛烈で酸鼻を極めた内容であっても映画として楽しめる
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.3

斯くも不幸なラストで納得のいく恋愛モノがあったであろうか。

古さゆえの粗雑感は否めないものの、お互いの桎梏さが実に痛切に描写されていて抉られた。

音楽も作品の寂寥感をブーストさせていてグッド。
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.3

しょんべん臭いお子ちゃまでは、空気感、間合い、駆け引き、会話の滋味さまでは分かるまい。

思い出の人を思い出しながら、パリの思い出を思い出しながら見られる人は抉られるんでないかい。

特に過不足ないパ
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晩秋(1989年製作の映画)

4.0

惜しいっ!
ほんとは4.3なんだが、序盤から中盤にかけてのいささかの冗長さがいただけない。

ただ、父子関係の描き方は白眉でそれなりに抉られた。

80年代にこの手の問題に着目した点は瞠目。

泣ける
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