焼きぷりんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

寫眞館(2013年製作の映画)

3.7

いつもムスッとした表情の彼女を笑顔で撮りたくて。写真館の主人が一人の笑わない少女と出会い、そして巡る時代。

音楽で味わいを。物語としてはやや単調気味ではあったものの、そこに音楽の力が加わるとグッと引
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.9

またも新たな作風で描かれるファンタスティックビーストの世界。ダンブルドアとグリンデルバルドの過去に何があったのか。

軌道修正的なストーリー。ダークな雰囲気の物語運び、多段的に仕掛けを施した難解さが前
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.4

倒した後の大怪獣は誰がどうやって始末しているんだろう?そんな素朴な疑問に対しての解が今ここに…… ありません。大インチキ映画。

行き当たりばったり & 整合性なし。うまく作ろうとしているのではなく
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.7

スマホのくせになまいきだ!スマホ依存性のダサ男・フィル。彼がスマホの機種変更したら、内臓OS・ジェクシーが生活全てにしつこく干渉してくる。しかし、そのおかげで徐々にだが、生活は改善されていき…?

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二重生活(2016年製作の映画)

2.7

哲学専攻の主人公が修士論文を書くにあたり、教授から『他人を尾行して生活を観察してみては?』と提案される。そして、近隣に住むごくごく平凡で幸せそうな家庭の父親をターゲットにするが…?

尾行というスリル
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.9

片や自らの手で殺すため、片や法で裁いて殺すため、ヤクザと警察が手を組み、連続無差別殺人犯を追う。この作戦は吉と出るか、凶と出るか…?

邪道の王道。それぞれの利益のためだけに、お互いを最大限利用しあう
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

血気盛んな若者が、極道の世界に入り、女に惚れて幸せな家庭を築こうとするが…。広島の二大勢力の抗争と若き一人の組員・山中の一生を描く。

広能は脇役。菅原文太の出番は少なく、主役は北大路欣也演じる山中。
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.0

3人の風俗嬢。彼女らにはそれぞれ求めるものがあって、そこで働く。

結末は呆気ないもの。まあ、テーマが壮大であっても困るが、各々のゴールが中途半端。妙に綺麗にオチつけているのもあれば、胸糞悪いのもある
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斬、(2018年製作の映画)

3.1

斬る、その先は…。1人の不殺の武士が、初めて人を斬るまでの物語。

一瞬のために。まさしくクライマックスの『斬、』のためにある作品。それまでの過程はなんやかんや中途半端で面白みに欠ける。

引き返せな
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.6

誰もが羨む美貌を持つ女・りりこ。だが、彼女の全ては嘘にまみれていた。そして、徐々にどす黒い感情に飲まれていき、破滅へと向かっていく。

エロとサイコ。ヘルタースケルターは混乱を意味する。肉体改造の果て
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詩季織々(2018年製作の映画)

3.9

3本のオムニバス短編。美麗な作画と上質なサウンドで描かれる、それぞれ衣食住にまつわる物語が展開される。

陽だまりの朝食。人生の中での色んな時節について、その時々に味わったビーフンという切り口から話が
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.4

頭蓋骨に穴を空ける手術を行ったことにより、第六感が芽生えた男・名越。左目だけで人を観察することにより、その人の深層心理が視えるようになってしまった。やがて、その能力で人を救済するようになり…。

謎多
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.4

ベトナム戦争を題材として、新兵訓練所を第1部、戦場を第2部として2部構成で描く。戦争では"人間"を捨てたものだけが、銃を手に取ることができる。

戦争の凄惨さより異常性。惨たらしい部分よりも、いかに狂
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

過去と未来を繋いでしまったテレビ。最初は2分後の未来しか分からなかったのだが、1つのアイデアから4分先、8分先…のことが分かる『ドロステレビ』が完成してしまった。しかし、未來が分かるというのは必ずしも>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.8

玄関の扉を開けると、いつも妻が死んだふりをしている。結婚3年目に差し掛かかった今、妻のサプライズにどんな意味があるのだろうか?

ほっこり系の結婚ドラマ。パートナーはどこまでいっても他人なのかもしれな
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

2.9

悪趣味全開。山奥の道を通りかかったやつらを理由なく殺すスナイパー。標的になってしまった大学生6人の運命やいかに。

ワンシチュエーションスリラー。うーん、なんとも言えないけれども、思いの外展開したよう
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

ある日突然、謎の組織に襲われ愛する妻と四肢の自由を奪われてしまった男・グレイ。犯人への復讐のため、AIチップ"STEM"を埋め込み手足の自由と、驚異的な身体能力を手に入れる。

復讐の矛先。まあなんと
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

『サイダーのように言葉が沸き上がる』。コミュ障の俳句少年と出っ歯がコンプレックスの少女。思いがけない出会いから、気づけばお互い意識してしまう存在に。ひと夏の爽やかな青春物語。

『 やまざくら かくし
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サークル(2015年製作の映画)

3.3

選民ゲーム。性別も国籍も年齢もバラバラの50人は、ただ殺しあうために集められた。生き残るためには、誰かに投票して死んでもらうほかない。

ワンシチュエーション。一室に集められた人々が差別的に、攻撃的に
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.3

東大を卒業してから定職につかず、銭湯でたまたまクラスメイトにあったことをきっかけに、そこで働き始める。しかし、その銭湯は深夜になると、裏の顔を見せる。

こんな銭湯は嫌だ 『毎日死体処理に使われてい
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.9

隣人はもしかして気狂いなのか?ちょっとしたボタンの掛け違い、視点の違いから隣人同士の壮大な喧嘩に発展していく。その行く末やいかに…。

騒音おばさん…?題材はおそらく、かの有名な"布団叩きの方"だろう
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.7

認知の歪み。認知症がもたらす、恐怖、不安、孤独をありのままに描く。どこまでも救いなく、どこまでも悲しい物語。

記憶の混同。認知症でいろんな事をすぐに忘れてしまったり、はたまた昔の記憶と勘違いしてしま
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.9

寝て起きれば見た目も性別も年齢も変わってしまう特異体質のウジン。そんな彼と恋仲になったイス。2人の普通じゃない恋愛には様々な試練、障害があって。

ありそうでなかったような。毎日外見が変わる人との恋愛
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