焼きぷりんさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的(2016年製作の映画)

3.2

男が店を出た瞬間、何者かに狙撃される。バーの中には残り8人。果たして彼らは無事脱出できるのか?

ありきたりな展開。概ね定石どおりといった感じ。何故閉じ込められたのか?という部分に関しては、まだちゃん
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オルタード・カーボン:リスリーブド(2020年製作の映画)

4.0

ヤクザ×サイバーパンク。依頼はヤクザに囚われている少女の命を守ること。ハイクオリティCGのアクションアニメーション。

SF要素。既視感の塊ではある。肉体の死≠本物の死であり、仮の肉体が死んでも本体さ
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自虐の詩(2007年製作の映画)

3.8

『いっつも私は不幸でした』。ヒモ男と薄幸女の同棲生活。主人の気に障ったならば、今日もまたちゃぶ台が返される…。

伝家の宝刀・ちゃぶ台返し。最初はおっかないけど、何度も見てるうちに笑える。いや~、ド派
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.0

パーティ会場で振る舞われたサングリアには、クスリが盛られていた。その夜、ダンサー達は徐々に理性を失っていくのであった…。実話を基にしたスリラー映画。

トリッキーな演出。かなり凝っているというかクセが
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YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~(2021年製作の映画)

3.6

3児のママは子供に対して"NO"ばかり。だから、子供たちはママがキライ。そこで、家族円満のため、YESデーの実施を試みるが…?

YESデー。ルールの範疇で子供の要求に対して大人が"NO"を言えない日
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ソル・レヴァンテ(2020年製作の映画)

2.8

使い摩と魔術師と精霊と。魔法の表現は美しく、モンスターは巨大。あまりにショートなムービーはまるでRPGのPVのよう。

ファンタジーな世界観。一切の台詞、説明はない。なんとなくお察しくださいという感じ
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

3.9

成田発ホノルル行きの便。様々なアクシデントが起こるが、無事たどり着くことができるか?航空会社を舞台としたお仕事コメディ。

人災。やっぱり気になるところ。コメディタッチにするにはしょうがないところでは
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

謎のタワー型収容施設。1つの階層に2人、食料は上層から順に回ってくる。そして、1ヶ月が過ぎると別の階層へ。果たして、この牢獄から抜け出すことができるのか…?

グッドアイデア。"食料"を通じて、不信感
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

2.3

取り調べ室、刑事と猿が一匹。このジャックという猿には殺人の容疑がかけられていて…?

おしゃべり猿。えっ、理性を持って普通に会話するんかよ。驚いたことに、怒って歯茎を剥き出しにするとか、そういう猿らし
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

3.2

尋常じゃない声量を持つカリスマロックミュージシャンのシン。彼の喉には秘密があって…?一方、ストリートミュージシャンのふうかはあまりにも小さすぎる歌声だった。

コント感。シュールギャグをお笑いに昇華す
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恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

4.0

ある夜の屈辱的な事件を機に、弱い自分を変えるため、空手道場に通うことになった青年ケイシー。空手を習い始め、自信を付けていくことになるのだが…?

恐怖のセンセイ。思っていたベクトルと違っていて、良い意
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.2

『大学時代に一生をかけられるような何かを見つけたい』。モラトリアムの最中、ただ何となく習い始めた茶道に徐々に心を奪われていく。

『まずは袱紗(ふくさ)の扱いから』。序盤にまず感じたのは、茶道のお作法
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.6

そのお面を被ると猫になれる。猫になると大好きな彼の笑顔が見れる。人間の姿で彼に想いを伝えられるか…?

元気なヒロイン。でも、だいぶワガママな面があるから、賛否分かれそう。個人的には慣れるのに少し時間
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

4.2

『あなたに触らせて』。先天的・後天的、肉体的・精神的な障害(後遺症)を持つ人と向き合うということについて。彼、彼女らはひっそりと生きねばならないのか?

『普通』。その言葉って気軽に使っちゃいけない言
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(2017年製作の映画)

3.7

幼馴染の元恋人が髪を切りに来て。昔を思い出しながらのぎこちない会話。青春のあの頃を思い出して。

起伏なし、淡々と。ほぼ何も起こらないといって良い。会話だってそんなに面白いものではない。だが、妙にぎく
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.4

ポンコツ麻薬捜査チームが考えた画期的な作戦とは?麻薬組織のしっぽを掴むため、今日も旨いチキンを売る。設定の面白さが光る、良コメディ映画。

俺たちの職業は刑…。極秘捜査のために始めたチキン屋がまさかの
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.2

一通のファックス文書から始まる、社会に潜む闇。新聞社サイドと内閣情報調査室サイド、それぞれでの闘いを描く。果たして真実を暴くことはできるのだろうか…?

フィクション。否、限りなくノンフィクションに近
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茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

4.0

自転車レース、今度の舞台は日本・宇都宮。チーム『パオパオビール』にまさかの悲劇。チームメイトのマルコの自殺をチームとしてどう乗り越えるのか?

安定の作画。変わらずに美麗。今作では大雨のレースが描かれ
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茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

3.7

スペイン・アンダルシア州。痩せた土地と猛暑、砂塵が特徴である。今日は自転車レーサーであるペペの故郷・アンダルシアでのレース。そして、今日は兄の結婚式でもある。

美しい作画。崩れることなく綺麗。絵柄こ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.4

何かに怯えたような目をした男。彼と妻の間に生まれた子は異形の存在だった。脳裏にこびりつく、エキセントリックなホラー作品。

サイコホラーのテイスト。のっけから狂気の世界へようこそ、という感じ。終始理解
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

『認知症は長いお別れともいう』。認知症を患った父とその家族の7年を描くヒューマンドラマ。

認知症の怖さ。物語の進行はおよそ2年刻みで進む。新しい場面が映し出される度、病気の進行で認知能力が蝕まれてい
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自殺サークル(2002年製作の映画)

2.6

『いっせーの、せっ!』。女子高生54人が、新宿駅のプラットホームから投身自殺。何故彼女たちは自殺したのか?やがて自殺は伝播する…。

衝撃のオープニング。かなり印象深く、強引にこの物語に引き込ませる。
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.7

爽やかな朝を迎えた黒人青年、そこに白人警官が現れて…。必ず訪れる死のループから、抜け出せるか?

ブラック・ライブズ・マター(BLM)。2020年のジョージ・フロイド事件を機に、白人警官は『悪』という
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デス・レース(2008年製作の映画)

3.9

全世界中継、刑務所殺戮レース!!激しくぶつかり合い、武器をブッ放せ。過激なカーアクション映画。

うるさいカメラワーク。とにかく揺れるし、目まぐるしく変わる。これは酔う…。苦手な人は注意が必要。

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凪待ち(2019年製作の映画)

4.3

彼女が殺されたその日から、ブレーキが効かなくなって…。ギャンブルと酒による破滅、そしてどん底からの再生を描くドラマ。

それなりの幸せから一転。人生において『まさか』がないという事はない。そんなときに
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ハード・コア(2018年製作の映画)

2.7

このロボは一体何だろう…?荒唐無稽なSF(?)コメディ…。否、どういうジャンルの作品だろう?

ヤバい秘密結社。怪しくて胡散臭くて、そして過激派思想。埋蔵金を掘り当てて、世直し資金に!ってなんじゃそり
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.8

医療機器事業の失敗から転落人生、そこから這い上がる努力。子を養うため、父は今日も走る。

実話に基づく物語。階段を転げ落ちていくかのように、恐ろしいテンポで転落人生へ。まさか家まで失ってしまう衝撃。
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.2

ある夜、プロレスが大好きなダウン症の青年ザックは施設を脱走した。次の日、埠頭の放火犯のタイラーに出会った。そこから二人の思いがけない旅が始まる。

のどかなロードムービー。随所に挟まれるカントリーミュ
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.1

その一夜(ひとよ)、母はろくでなしの父を殺した。三人の子供たちを残して…。それから15年、母は帰ってきた。

一度道を踏み外したら…。身内に殺人者がいたら?父が堅気じゃなかったら?子は全うに生きられな
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.3

『アビス』― そこは、何が起こるか分からない未開の奈落。かわいい絵柄とは裏腹に、ハードでダークな本格ファンタジー。

美麗な作画。幻想的な世界がくっきりと描かれる。アクションシーンも滑らかでよく動く。
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

2008年ムンバイ同時多発テロ。その中の一つ、タージ・マハルホテルでの悲劇。テロの脅威、そこには慈悲も希望もない。風化させてはならない凄惨な事件を描く。

息もできない120分。本当に命が容易く奪われ
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.0

レジェンドラッパー"エミネム"の半自伝的映画。8mile先の地、ラップで栄光を掴めるか。

ライムやフローというワード。フリースタイルラップの予備知識は多少あった方が良いかも。丁寧には語られない。
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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.5

恐るべし、峰不二子という女。武器は『毒』、そう、男にとっての…。

ストーリーは単純明快。そして可もなく不可もなく。もう少しパンチのある敵を出して、峰不二子の魅力を引き出す戦いやら作戦を描いた方が良か
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娼年(2018年製作の映画)

3.5

そうして僕は娼夫になった―。娼夫とは汚れた仕事なのだろうか…?

官能を撮るということ。この映画はとにかくセックスを美しく激しく撮る。そこに官能の美学を求めて。音楽的な演出も相まって、吸い込まれるよう
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