こしょうさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

こしょう

こしょう

映画(315)
ドラマ(0)
アニメ(0)

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.5

クソだクソだと聞いたので観たところ、面白くはないけど、クソとも違う。クソ映画にあるような作り手が意図していないけれど、私たちが面白がれるところもない、単につまらない映画。

シークエンスごとにギャグな
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

アダムドライバーってこんなに演技うまかったんですね。
レディガガのわずかな動きでもわかるパフォーマーとしてのセンスは、そのちんちくりんにした体型や髪型でも隠せていない。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

狂っている。が直後の感想。

画面の配置、動き全てに監督の意図があり、道路を横切る犬や蠢く鰻の幼魚までもコントロールしたのではないかと思ってしまう。いや、したに違いない。

劇中で、ある記者が、なぜを
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.5

これまでのスパイダーマンを観てきた身としては満点!これほどのキャストが集まるなんて妄想はしても、想像はしていなかった。

単体の映画としては、スパイディの青春映画完結という感じで、ピーターパーカーとス
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

年末に今年のベストが観られるとは思っていなかった。初めてエドガーライトで音楽と映像のマッチングを感じられるとともに、歪な映画・音楽情念も勝手に感じてしまった。

ラストの何が現実で何が映画かすら分から
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

ちゃんと考えられた一度終わらせた作品の続編としての展開、映像として考えられた過去作とのオーバーラップの見やすさ、前よりは良くなったアクション、手を伸ばしてバーン!が馬鹿馬鹿しくならない愛こそ力に説得力>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.0

ミシェルウィリアムズが写りのキツさ3割増しで帰ってきた!前作よりファッションは大人しめで登場時間も短いのに、チェンさんに寄生したヴェノムをおだてるシーンの毒々しさはなかなかのインパクトがあるぞ!

>>続きを読む

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

3.0

スカイラインってこんなんだっけ…?と誰もが思うだろう。
ラスト20分までのグダグダ感とごちゃごちゃしたカメラワークは眠気を誘うし、あの子供が洗脳を解けるとしても、どうしてエイリアンがそんな子を作ろうと
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

2時間半本当にずっとドゥニらしくてブレていない。ここまでくると、面白い・面白くないではない気がしてくるが、决め画はことごとくハッとさせられるし、常に無駄がなく展開しているので観ていて飽きない。そして、>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

2.0

オーガニック映画と呼ぼう。
逆光に次ぐ逆光。そして、ロングショット。好きなんだろうけど、エンタメじゃないんだよなぁ。

サウスパークのPC校長が口を出したのかと思わんばかりのキャラ。多様性は大事だけど
>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.0

すごく普通。悪く言えば色んな映画の良いところを薄く広く取り入れましたという感じ。
いきなりのグリーンデスティニーは思わず笑ってしまったが、それでもトニーレオンに捕まるまではカンフーアクションもなかなか
>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.0

マザファカサミュエル、もしくはパルプフィクションが好きなことはよく分かった。ヴィンセントとジュールス。エゼキエル。
しかしまあ面白くはない。ちらちらと映る赤い物や、似つかわしくない地下鉄の長回しなんか
>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

2.0

これでいいのか?世界初の人工生命が!とか言っておきながら、最後まで誰かの書いたプログラムだから、ヒロインを好きになったんだ、って…
なんだか全て上滑りしていて、まったくのれなかった。

チャニングテイ
>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

クラブで酒を飲んで踊るだけなのに、なんであれほど泣きそうになったのか。
命令に背いて走り出すだけで、なんであれほどドラマがあるのか。
まさしくスポットライトの当たらなかった者の扱いと、走ることがドラマ
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.5

キモい。ただただ気持ち悪い。
歌がなければどんな風に見える映画だろう。

欠けたマグカップ、欠けた犬の前足、欠けた親。そんなものを象徴的に散りばめて、それを補うようなセリフも散りばめても何かを取り繕っ
>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.0

物語のテキトーさだとか、唐突に挟まるフェイタリティとその思いの外のグロさだとか、神様なのか超人なのか普通の人間なのかなんなのか分からなさだとか、色々あって、そんな引っかかりを許さない怒涛の勢いで進んで>>続きを読む

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.0

ジャンプスケア的な所とジャパニーズホラー的な所がバランスよく配置されていて、かつ、ポルターガイストはガンガン起こるので観ていて楽しい。悪魔の名前が分かると支配できるというのはよく分からないが、その名前>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

すごい作品だと思う。
これまでの過去の作品とそのメンタリティを飲み込んで決着させ、エンタメとして観たことのない映像を作り、最後にさようならをさわやかに言える物にした。
もっとこうだったらよかったんじゃ
>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

1.5

珍作。
オープニングからして、さすがハンスジマーのBGMの良さだけが目立っていてなんだかもったいない感じと嫌な予感がしていたが、本編がここまですっとこどっこいな仕上がりだとは…

ダイアナとスティーブ
>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.5

小学生の頃、魔女が子供をネズミにしてしまう映画をテレビで見た記憶があり、その魔女の汚らしさ、話の怖面白さから断片的とはいえずっと覚えていた。
魔女がいっぱいというタイトルには全く覚えがなかったが、ロバ
>>続きを読む

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.0

藤色のあかりの中、電話ボックスの無限ボタンを押すシーンからの多幸感。素晴らしいファンタジー。
音楽で救われる世界もあれば、映画で救われる世界もある。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

冒頭、高橋一生と東出昌大の会話シーンで、なぜ高橋一生は歩き出すのか。また、蒼井優と東出昌大の氷のシーンでは、なぜ蒼井優は最初にグラスを机に置いたのか。そして、会社の忘年会で、踊るために用意されたスペー>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

2.5

シャーリーズセロンの男前っぷりが際立つ一方、長い。

アクションは、流れを意識した撮り方や、ジョン・ウィックのようなヘッドショットの連続、片手装填確認などから、細かなところにもこだわっていることが分か
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

逆の逆は順だということは分かるし、逆の世界も本人は順なのは分かるけれど、それ以上は分からない。しかし、あの女性研究員が言っていたとおり直感でいいのだろう。

それにしても、飛行機クラッシュや、空飛ぶヨ
>>続きを読む

人体のサバイバル!(2020年製作の映画)

1.5

好きな子の身体に入ってしまうというこの設定。
エンドロールに子供たちのイラストが流れるが、大きなお友達的な作品がいくつかあったのと、そもそもこのキャラがそんなに知られているものだったというのが衝撃的。
>>続きを読む

スプリンパン まえへすすもう!(2020年製作の映画)

1.5

ロボコンと人体のサバイバルの二本立てと思っていたら、間に挟まれていた。
学生の卒業作品だろうか?この意味不明さはさすがに映画としてのものではなく、何かのテストか試作的なものだから、ではないだろうか。
>>続きを読む

がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻(2020年製作の映画)

3.0

ロボコン×ヤンシュヴァンクマイエル
狂ってるというのか不条理というのかシュールというのか。

このテンポでギャグと荒唐無稽な展開を詰め込まれると何も考えられなくなってしまう。

中華が喋るのはいい。そ
>>続きを読む

スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)

3.5

グレムリンではクリスマスを悪夢に、本作ではおもちゃを悪魔にしてしまう。この価値観の転換がちゃんとエンタメになっていることが素晴らしい。おもちゃとはいえ、本当に殺しに来てるんだもの。そりゃそうだ。これは>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.0

アクションは面白いんだけど、AI同士の格闘シーンは淡々としすぎて、演舞のようなのに、設定としては生死のやり取りという、もはやギャグ。体を乗っ取ったのに、最後の動きがロボットダンス的なのも笑ってしまう。

透明人間(2019年製作の映画)

4.0

フライパンの煙から炎に変わるシーン。その後にもいくつか出てくる監視カメラ的な映像で、かつ、ガスコンロの火が勝手に強くなったようにも見え、透明人間がいたのではと思わせる。画面に写っている人を追いかけるの>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

2.0

お話と映像がマッチしていたと思える最初の心中シークエンスがピークで、それ以降はただ長いだけ。
ダニーの部屋でのクリスチャンとの会話シーン、スウェーデンでの車移動の天地反転カット、ダンスバトルのカメラ移
>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

画面に写る人の位置、ショット内での移動で関係性がよく分かる。それがゆえに引きのショットが多い。そのために人が動くので、4時間あっても飽きない。好循環。かつアップでも表情が凄くいい。意味のある表情だし、>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.5

深刻にしないのと薄っぺらいのとは違う。

川辺のロングショットやインゲの部屋の両端に配置されたジョジョとエルサのツーショット、ジョジョの目線に合わせたスカヨハの足元、大砲が祝砲のように響く夜景、ラスト
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.5

すごくミニマムというか、省エネというか、余計なものを落としたというか。これで分かるだろ、と言わんばかりの映像で、ところどころ(リチャードジュエルが載った新聞の写真が全て同じだったり、女性記者が操作の穴>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

フォード対フェラーリというより背広組対現場組。フェラーリはスーツだが現場組。

序盤は赤で徐々に増えてくる青、1人残されたケンがル・マンをラジオで聞きながら背景を流れる車の影、思わず力の入るフォード社
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

必要以上にウエットにせずに、かつユーモアも交えてまとめてしまうこのバランス感覚。面白い。
何より地下室への真っ暗な入り口、地下の通路の黒沢清感。
大雨の中、豪邸から逃れる際の水、階段のシーンの見事さ。
>>続きを読む