HosoYankovicさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.3

法律や裁判所、ましてや人権侵害などは一般人にとってはあまり身近な問題では無いかも知れないが、ひとたび当事者になった時には人が人を裁く恐ろしさや、法律の時代錯誤な野蛮性を目の当たりにするだろう。アメリカ>>続きを読む

赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

3.3

オープニングの映像と音楽が印象的で要所要所でアートっぽさが漂う。キチガイと児童虐待ベースのシナリオなのでストーリー構成自体はそれほどオリジナリティは感じないが役者人が豪華なので退屈することはない。菜葉>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.0

夫婦の構図としては『ビッグ・アイズ』に似ているが夫のグズっぷりが振り切れていないのと実話ではないこの作品の方がいまいち印象が薄い。妻に対しての礼節をわきまえてさえいればいざこざも無かっただろうにと、分>>続きを読む

パペット 大騒査線 追憶の紫影(2018年製作の映画)

3.3

ted好きなら多分楽しめると思う。そのうちカメオでtedが出てきても違和感ない。セリフのほとんどが下品縛りの様な酷さだが、パペットだから許されてしまうのがこの作品。パロディだからシナリオは至って普通。>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.8

ここ最近の007的な質感とダークさに似ている気がする。007好きとしては退屈する事なく十分楽しめた。単体で見ても全く遜色ない。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の数分にすっかり油断していた。その分最後のメッセージも深く心に刻み込まれた。単なるトランプ批判の作品に仕上げないスパイク・リーのエネルギーとテクニックはさすが。しかもshaftみたいな質感がまたカ>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.9

良くまとまっていて観やすかった。執筆背景を知ってから読み返すのもまた楽しいだろう。ヘミングウェイが出る隙間がないのも納得。ボヘミアンラプソディーに続き出演のルーシー・ボイントンは美しい。

フロントランナー(2018年製作の映画)

3.5

短い選挙期間中にはそれなりの対処方があったのでは?と思ってしまうのだが、政治家としての自分しか見て欲しくないという自意識がネガティヴに出てしまった典型的な例は今でも彼方此方で起こっている。メディアを上>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.9

マーベルで言うところのマイティ・ソー的な位置付けになるのかな。DCの幅が一気に広がった感じ。IMAX3Dで観たらさらに楽しめるかも。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

このタイミングで観たので賛否両論色々耳に入って来ていたが娯楽作品としては素晴らしい。小道具のこだわり(フレディの部屋のTVが初期型SONYプロフィールとか)も徹底していて神は細部に宿るといった完成度か>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

前半の下積み時代はフラッシュダンスのシンガー版か?との不安がよぎったが親子、兄弟、友達、恋人、夫婦と色んな人間関係が描かれていた。しかしながらどれも浅くてストーリー自体もかなりノーマル。とはいえ、ライ>>続きを読む

春待つ僕ら(2018年製作の映画)

3.5

土屋太鳳がぼっちという設定に最初は違和感あったけど、逆に庶民的で飾らない部分が上手く効いていた気がする。原作読んで無いのでチャラついた青春群像劇だと思っていたけど、実際は正統派な純愛映画だったのは好印>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

日本に限らず警察の憶測による初動対応ミスは事件をより悪化させる。日本の様に多くの場合は組織保身の為に隠蔽される。限られた時間と情報における判断に対しミスだと断言するのも難しいが最後までモラルを持って向>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

賛否両論の作品でしたが劇場で観ないと寝てしまうかもと思い終了間際に鑑賞した。脈絡ありそうでない感じとか色々なオマージュ入ってたり、主人公の中二病的な感じとかはムー世代としては割とすんなり受け入れられて>>続きを読む

私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.3

マリア・カラスは思慮深く聡明で愛に生きる女性であったとこの作品を通して知った。母子家庭に育ったためか、圧倒的に歳の離れた男性と恋愛するのは父性愛の欠落した幼少期を埋めるかの様だ。それは「私の自叙伝は歌>>続きを読む

キックス(2016年製作の映画)

3.0

日本のエアマックス狩りが微笑ましく思えてくる。スケボーやるのにSBじゃなくエアジョーダン1に食指が動いてしまう辺りが童貞少年ぽくて良かった。スニーカーの本拠地アメリカだけあって若者たちの間では今の仮想>>続きを読む

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

3.1

インターネットの無い時代にとってのアマチュア無線は国境を越えた見知らぬ人とのコミュニケーションツールとしてかなりエキサイティングなツールであったであろう。しかも宇宙との交信となれば尚更のこと。こういう>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

65mmオリジナルネガを素材にした4Kデジタル復元の『2001年宇宙の旅』IMAX限定公開を鑑賞。スターゲートのシーンはIMAXならではの没入体験。あのサイズでも見劣り無しのクオリティとディテール。C>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

突っ込みどころ満載で揚げ足取ったらきりがないのはご愛嬌。ホラーと思って見たら肩透かし食らいますがクリーチャーモノと割り切ればそこそこ楽しめます。ザックリ言うと地獄耳のクリーチャーとの攻防戦。そもそも夫>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.4

トレーラーから醸し出すダークさは余り無くてコメディー要素が多く、比較的ポップな印象。ストーリーもシンプルで所謂娯楽映画の王道かと。もうちょい、ダークサイドな部分とか葛藤があると良いなぁと思ってしまった>>続きを読む

パウロ 愛と赦しの物語(2018年製作の映画)

2.9

キリスト教信仰の人には興味深い題材ではあるかもしれない。そうでなくても教会に行った事がある人には多少は聖書の背景を理解する機会を与えてくれるのでは。怒りをコントロール出来ないとダークサイドに落ちるとい>>続きを読む

ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

3.0

作り込み具合がイマイチで引き込まれる様な事は無く、終始淡々と傍観してしまった。ウルフ・オブ・ウォールストリートの方が個人的には好き。裁判記録などをもとにしているからか、再現フィルム的な感じでダイナミッ>>続きを読む

ルイスと不思議の時計(2018年製作の映画)

3.0

結構グロくて下品な部分も多いし、登場人物が皆闇を抱えていたりと子供向けにしては少しハードな印象。そのせいもあってか自分も楽しめた。吹き替えも違和感なかった。ホラー部分は未就学児には確実にトラウマになる>>続きを読む

マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.1

ロシア最大のタブーであり、スキャンダルとの事でどこまでが真相なのか気になるところ。実話に基づいていなければ割とありがちな嫉妬が織り成す物語なのかもしれないが舞台美術や衣装が良かったので退屈する事は無か>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.5

IMAX3Dで鑑賞。理屈設定が若干難しいが理解しなくても充分楽しめると思う。エンドロール後まで離席しない様に。IMAX3Dでの鑑賞をオススメしたい。

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.3

デンゼルが強すぎてリアリティに欠けてしまう場面も多少あったが2時間退屈なく楽しめた。ハリケーン下の対決シーンは新鮮で良く出来ていた。本編とは関係無いが、冒頭の実子誘拐は日本だと実質無罪だけど海外だと処>>続きを読む

食べる女(2018年製作の映画)

2.8

登場人物多過ぎてそれぞれの自分模様が浅く、結果的に散漫な内容になっている。エンディングも無理があってテレビドラマの様なチープさ。食をテーマにしたオムニバス的な企画モノ作品にしか思えなかったのは残念。満>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.8

ノーバン始球式レベルの空目タイトルではあるが中身は至ってピュアで直向きな男のエピソード。後半部分はTEDのドラマ版の様相を見せるがスピーチの部分は心を震わせられた。

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

4.0

ベル・パウリーの目の引力たるや。拗らせ系女子が克服して行く過程は微笑ましくてたくましい。幸せは言語化出来ないから面白くも切ない。父親の存在が本当に大きい。可愛らしい作品。

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.1

設定は普通。テーマはそこそこ。想定以上では無かったがそれ以下でもない。安定のアンソニー・ホプキンスの存在感故に演出が物足りなく感じてしまった。良くまとまっていて見やすい。現場検証のシーンがPS4のゲー>>続きを読む

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.0

全体的に雑な印象。ロックコメディにおいては10年前の作品とは言え、少年メリケンサックの方が圧倒的に面白いと思う。シナリオも微妙。タイトル以上の面白さは感じられなかった。

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.3

個人の生い立ちに基づいた真実の物語ではあるが、核家族化と先進国唯一の単独親権がもたらす弊害、虐待の密室性、虐待の連鎖など日本独特の闇を取り上げた意義は大きいと思う。原作者はたまたま漫画や執筆で表現出来>>続きを読む