ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

黄昏(1981年製作の映画)

4.5

35年以上前、学生のとき、今はなき飯田橋の佳作座で鑑賞しました。同時上映が思い出せません。

湖に浮かぶ親子愛を描いた秀作。
デイブ・グルーシンのピアノの調べが、登場人物の気持ちに寄り添う感じが何とも
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シャイン(1996年製作の映画)

4.7

格調の高いクラシックの音楽と、人間くさいことこの上ない主人公をジェフリー・ラッシュが好演。ピアノを真剣に勉強するとは過酷だなあと感じました。青空と水面に浮かぶ楽譜やロンドンの町並みなど映像美も堪能でき>>続きを読む

チューブ・テイルズ(1999年製作の映画)

4.5

ロンドンの地下鉄の臨場感が味わえる質の高い短編集。
笑える話からシュールな話、いろいろありましたが最後の崇高な話だけは別格によかったです。

妖怪大戦争(2005年製作の映画)

3.0

大切にしなければならないものがあると気づかされました。

清志郎に会いたい。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.9

封切り当時、多摩ニュータウンの映画館で観て、感慨深かったです。
切なくて明るくて、豊かな自然の描写と各タヌキのキャラクターが
生き生きして何度観ても楽しめます。

炎のランナー(1981年製作の映画)

4.8

究極のかけっこ
走ると、神の喜びを感じる。

自分が、することで、これに相当する行動があるだろうか?

人種差別に打ち勝つために、走る。

偏見は、当事者でしかわからないのか?

皆に祝福される勝利と
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

5.0

82年に池袋の文芸座で、大学の同級生で卒業後バンドでメジャーデビューした友人と観ました。

トミーよりこちらの方が好きです。

この映画の影響でブライトンに訪れたのが懐かしいです。

音楽と海岸線の雄
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.8

映画好きな友人に、黒沢清作品の代表作を教えてと言われ、本作を薦めました。友人は鑑賞後、結末がよくわからなかったようです。
自分にとって大傑作ですが、やはり最後の伏線回収はもうちょっと時間を使って丁寧に
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カリスマ(1999年製作の映画)

2.5

ホームセンターで売ってそうな、生命観の乏しい苗木が残念。

(2006年製作の映画)

5.0

葉月里緒奈の迫真の演技がすごい。
幽霊なのに美しいし、
幽霊映画史上、ありえないシーンとか
最後近くの吸い込まれるような
度肝を抜くシーンは何度みても意味不明です。
映画のリテラシーとは何だろうと深く
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.0

不気味なホームドラマだけどユーモアで救われる部分がある。

贖罪(2012年製作の映画)

4.3

最初から最後まで目が離せない連作。
女優陣の演技を強引に押さえ込むような小泉今日子の凄みと最後の香川照之の怪演。唯一無比です。

リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.7

廃墟と水浸しのマンションなど美術の作り込みが素晴らしい。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.3

東京郊外のどんよりした住宅街の不気味さが印象的。主役と悪役が逆でも面白そう。

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

4.3

新宿のミニシアターで、拘束具が展示されたのを思い出す。それで映画の現実味が増してよかったです。フランス映画の皮をかぶった黒沢映画。気品のあるホラー映画。

岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.6

スクリーン上の世界が、現実か虚構か混乱しました。小松政夫さんのところでうとうと強烈な睡魔に襲われた。不思議な作品。何度も観たくなります。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.5

ホラー、SF、不条理、ユーモア、哲学的メッセージ、精神的にじわじわくる不気味さ、美形の俳優陣と味わい深い演技
、日常に潜む非日常、そして愛。黒沢監督作品の魅力が満載。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

意に添わないつらい仕事も愛があれば乗り越えていける。それが愛の賛歌に込めた監督のメッセージと感じました。

またサボイ劇場の装飾の美しさから、建設に携わったであろう日本人シベリア抑留者の苦難の歴史の一
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