ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.6

ホームレス図書館籠城物語
エミリオ・エステベス監督脚本主演
根本的な社会問題をユーモアでくるんだ佳作です。
占拠した人たちのキャラが様々で
笑いながら考えさせられました。

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

3.3

宗教的な創世の映像で始まり、
水の流れを基調とした川や海の風景、
高層建築を見上げ空に向かう視線

なんだか、ジャズのECM Recordsのジャケットの静謐さを思わせました。
その静謐さの意味を深く
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.5

女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー。

映画『ビリーブ』では取り上げられなかった逸話の数々が興味深い。

心に残った言葉は、
子供の頃deep thinkerだった。
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.3

70年代まで、アメリカは男尊女卑の国だったことに驚き。性差別を容認する多くの法律が合憲だったのです。主人公の女性は、性差別を正すために立ち上がった弁護士。

ちらっとでたこの言葉が染みました。

Re
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.0

イスラエルの映画
従軍した息子が亡くなったという
誤報を受け翻弄する家族の物語

ストーリーの展開が遅いけど
家の洗練されたレイアウトや
あまり見たことのない乾いた風景の
写真集を見ているような
ゆっ
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博士と狂人(2018年製作の映画)

5.0

オックスフォード国語辞典の編纂の実話の映画化。メル・ギブソンとショーン・ペンの誠実な演技が、悲痛なまでの友情を観客に訴える名作です。

重厚な建物と緑が見せる完璧なロケ地、
たくさんの本が壁のようにレ
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.5

在日米軍の炉心冷却材提供を日本政府が断ったニュースは、私の知る限り、ロイター通信しか取り上げてなかったので、よく取り上げてくれた。

福島の現場の方々の犠牲のおかげで、東日本に住んでいられることを忘れ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.9

ギャツビーの屋敷がテーマパークのようで、一人で住むには広すぎるなあ、、、
一人で住むなら、隣りの家でも十分なくらい。

ギャツビーの大物成り上がり感と比べると主人公は、スケールが小さく、プロミスのCM
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.3

法廷実話もの、イギリス編。
ホロコーストはなかったと主張するアーヴィングが、それを批判した主人公リップシュタットをイギリス王立裁判所に名誉毀損で1996年に提訴した裁判。
2000年4月11日に判決が
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嗤う分身(2013年製作の映画)

3.0

冒頭から常識ではありえないことが起きる矛盾だらけの生活、
原色を多用した色彩感、
脈絡のない選曲、
分身の存在を受け入れる職場、
そして夜しかない世界。

矛盾する映像のすべては主人公の脳内の世界で、
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.6

ジョディ・フォスター演じる正義感の強いアート好きの庶民派の主婦と、金物など家庭雑貨店を営む旦那を演じるマイケル・ロングストリートの家に、投資ブローカーの奥さんを演じるケイト・ウィンスレットと、やり手弁>>続きを読む

Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

3.3

元祖『奥様は取り扱い注意』?
テレビ東京で午後放送するとたいていの映画はB級に見えてしまいます。

でもスタイリッシュで派手な夫婦げんかをコミカルに描いた本作品はCMも気になりません。

精悍なブラッ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

元祖進撃の巨人?
絵本の一部が動いているような
手作りアニメーション。
ストーリー展開が予測できず
最後どうなるのかと思いました。

ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

4.3

50年代アメリカ、バージニア州には
「異人種間結婚禁止法」があり、白人と黒人の結婚は許されなかったという事実に驚きました。

違法な結婚をして、時代に翻弄されたラビング夫妻の実話を映画化。

2017
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.5

原題『My Sister's Keeper』とは、急性前骨髄性白血病の姉ケイトの、将来の臓器等提供者として、医師の提案のもと、人口受精で生まれた次女アンを指します。

アンは5才のときからリンパ球や
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.5

木造校舎の白い廊下、古ぼけた礼拝堂、主人公のユラ君のマッシュルームカット、家族の団らん、70年代のNHK少年ドラマシリーズのようで懐かしい。

子供たちの台詞が自然で、国語の教科書に出てきそうな素朴な
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スタンドアップ(2005年製作の映画)

4.0

1988年に提訴された、ミネソタ州の鉱山の少数派、女性労働者によるセクハラ集団訴訟の実話を基に、シャーリーズ・セロンが原告の被害者を相手に、孤軍奮闘する、熱い法廷人間ドラマ。

生々しい被害の数々に目
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.3

キアヌ・リーヴスが、敏腕弁護士を演じる法廷ドラマ

ルイジアナ州の法廷で、実父殺しの容疑で逮捕された、法律家志望の高三の息子を弁護する、キアヌ・リーヴス。

しかし、被告の息子は黙秘権を行使し、弁護士
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レインメーカー(1997年製作の映画)

4.5

フランシス・フォード・コッポラ監督
マット・デイモン主役
ジョン・ボイト、ダニー・グローバー、ダニー・デビート、ミッキー・ロークなど実力派俳優が脇を固める、ジョン・グリシャム原作の法廷映画。面白くない
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.5

教育って、無垢な心に与える影響って大きいんだな、最後のシーンでそう感じました。

自分で考えることも、いまを大切にすることも、大事だし、自分で詩を作る行為は、まさに自身の価値観をむき出しにして自分と向
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インセプション(2010年製作の映画)

4.5

一度観た後、よく理解できなくて、頭の中で、井上陽水の『夢の中へ』がループしました、「♩夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんかあ?」

unextは英語字幕が見れないので290円で中古のDVDを
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

5.0

1959年、イギリスの海辺の田舎町に、戦争でご主人を亡くした、読者好きの未亡人がやって来て、小さな本屋を開店した話。

たいして大きな話の進展もないのだけど見入ってしまった。

どこの田舎でもよそから
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コール・ミー・クレイジー 5つの処方箋(2013年製作の映画)

4.1

統合失調症、双曲性障害、うつ病、心的外傷ストレス障害を患う人々と、寄り添う家族の再生へ向かう物語。

それぞれの病状がリアルですが、これらの病気は決して特別なものではなく、社会で広く受け入れようよとい
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名前(2018年製作の映画)

3.3

どこにでもある地方都市だけど、商業施設とか看板が目立たず、匿名性のある感じが、共感を持てた。

駒井蓮さんの、元気なのに、影を秘めた演技が、ベテランの津田さんにまけてないのか、津田さんが、台詞の隙間隙
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パリ3区の遺産相続人(2014年製作の映画)

3.1

ヴィアジュという、居住者の生活を、所有者と相続人が経済的に終身保証する不動産契約、興味深い。

地震の心配がなくて、長い間住み続けられる住宅と広い庭、スクラップ アンド ビルドの日本と比べるとちょっと
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グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

3.7

以前に試写会で観た作品です。

『ラ・ラ・ランド』、『セッション』の監督、デミアン・チャゼルが脚本を手がけ、主演のイライジャ・ウッドが、迫真のピアノ演奏を実演、使われたピアノはマンションが買える値段の
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再会の街で(2007年製作の映画)

3.5

アダム・サンドラー演じる、911同時多発テロ事件で奥さんと3人の娘を亡くし、心に傷を負った孤独な中年男の再生の物語です。

彼の歯科医大時代の同級生で、歯科医院の経営者を演じるドン・チードルが、
旧友
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バード(1988年製作の映画)

3.0

モダンジャズ(ビバップ)の父、アルト・サックス奏者、チャーリー・パーカー(1920-1955)が34歳で亡くなる生涯の内、奥さんとの晩年を主に描いた作品です。

正直、チャーリー・パーカーの音楽は、お
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

銭湯を舞台にしたコメディー映画だけど、『テルマエ・ロマエ』とは180度異なる、サスペンスコメディー

冒頭『冷たい熱帯魚』みたいな凄惨な作品かと思ってたら、銭湯での「工程」を観客に委ねることから、観る
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(2017年製作の映画)

3.1

古い木造の理髪店で、再会する二人の男女がかわす、とりとめのない会話の短編映画。

田舎の風景の切り取り方、
今では珍しい木造の理髪店の、
古時計や、はさみや、タイルの壁が
いい味を出してました。

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帰ラないマン(2017年製作の映画)

3.0

4分でも映画というのかな、、、

オープニングの映像も主題歌も造形も本家に似せようかと思ったけど、やーめた、だりー、、、アマチュアな感じ。

だからタイトルも寄せてないのか!

エンドクレジットをみる
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KOKORO(2016年製作の映画)

3.3

日本海の自殺の名所の断崖に佇むフランスから来た女性と、そこに訪れた人達が自殺をするのを思いとどまらせるために自宅に宿泊させる男性と周囲の人達との交流を描いた映画です。

こんな断崖が日本にあるんだ、よ
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.5

職場の環境から鬱を患う旦那さんと、
旦那さんを気遣う奥さんが紡ぎ出す
平凡な夫婦愛の映画でした。

木造平屋の古い一戸建てが懐かしい。

誇張することなく、鬱のご主人を健気に支える宮崎あおいさんと、リ
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.9

ブータン版24の瞳?

56人の村人が住む、ヒマラヤ山脈、標高4800メートルの秘境ルルナ村に赴任した、ミュージシャン志望の若い先生が子供たちと触れ合うドラマ。

ノマドランド同様村人が本人役で登場す
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

50年代に、一時はマイルス・デイビスと並び評され、中性的なボーカルでも人気があった白人トランペッター、チェット・ベイカーの生涯を描いたほろ苦くも美しい佳作です。

ドラッグまみれで破滅的な人生ながらも
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アート・オブ・ラップ(2012年製作の映画)

3.0

ラップがアートなのか興味があり観ました。

ヒップホップの発祥から始まり、大御所たちのインタビューが主たる内容なので、ヒップホップに関心のある人向きの映画です。

単純なビートを背景に、ラップで描く絵
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