Uさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アラジン(2019年製作の映画)

3.9

愛によって身分の差を越えるというストーリーは、シンデレラとも共通していると気がついた。
現代における先生と生徒との禁断の恋や、ロボットと人間の恋を描いた作品などにも共通している。
法律や世間の常識で定
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シンデレラ(2015年製作の映画)

3.9

世界がこんな風にシンプルであったなら、とてもいいなぁと憧れた。
ファンタジーは子供のように
素直に大切なことを教えてくれる。
複雑な世の中を生きる大人にとって、
なくてはならない優しい薬だ。

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

4.0

殺人事件のニュースを見る時、
「なんて酷い」「許せない」「頭がおかしい」「死刑にするべきだ」と、
感情に任せて加害者を非難することしか、私たちはしない。

しかしこの映画は、
殺人鬼の立場からの世の中
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ジャージの二人(2008年製作の映画)

2.8

主題が何かわからなかった。
主題がはっきりしていなくても面白いと感じる映画はあるが、その場合、印象的なシーンや、見ていて心地よいやり取り、クセになるユーモアがある。
そのどちらも、中途半端に終わってし
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

劇場の外に出ると「めざましテレビ」が取材に来ていた。
若い女性の間で話題になっているということを、映画を観たあとに知った。

「セフレ」「ソフレ」・・・
新しい男女の関係性をあらわす言葉が増えてきた昨
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チャイルド・プレイ/チャッキーの種(2004年製作の映画)

2.9

チャッキーが永遠に人形になることを選んだシーンは、安部公房の「砂の女」という作品で、主人公が、不運にも砂の穴の中での生活を強いられ、何度も脱走しようと試みるが、やがて砂の穴の中での生活に価値を見出して>>続きを読む

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

2.9

よくわかんないとこがたまにあったがそれでよかった。複雑な設定とか抜きにしてチャッキーvs人を何も考えず楽しめたからよかった。
チャッキーがすごいチャッキーだった。

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.8

クリスが人を初めて狙撃するシーンに、緊張感や痛々しさ、怒りを強く感じた。しかし、しばらく映画を観ていると、徐々に、クリスが人を殺すことに対して感情は動かなくなっていき、さらには、“伝説”と呼ばれる男の>>続きを読む

まく子(2019年製作の映画)

3.7

主人公の中であらゆるものの見方や意味が逆転する面白さがあった

神輿を壊すこと
大人になること
死ぬということ
永遠ということ

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.2

人の価値は、
人に何をしてもらったかではなく、
人に何をしてあげたか。

最低で大嫌いな相手がいたとしても、
その人と楽しい時間を過ごした時があるのなら、その時間はなくならない。

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.7

「もっと遊びたいのに絶対に帰らなくてはならない」という現実に直面し、大粒の涙とグジュグジュの鼻水を垂れ流しながら、母親という無慈悲な生物に必死の反抗を試みていた子供の頃を思い出した。

いつしか体力と
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運び屋(2018年製作の映画)

4.3

屈強な麻薬組織の人物たちが醸し出す「不穏な空気」の中を平然と突き進む年老いた男の「確固たる意志」が、ユーモラスでもあり、その危うさに都度不安にもさせられた。
物語全体を覆う「不安」と、
主人公の強い「
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レオン(1994年製作の映画)

4.2

ところどころに、キャッチーなセリフやシーンがあるところが魅力的だった。


マチルダの
「もう大人よ あとは年をとるだけ」
という大人びていて子どもらしいセリフ。

レオンの牛乳を嬉しそうに買いに行く
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

そんなのは綺麗ごとだ。物事はもっと複雑だ。大人なら、あらゆる可能性を考慮しなくてはならない。
そうやって難しくしたものを、あらゆる情報を駆使して考えることが世の中と誠実に向き合うということなのだと、ず
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

時間の経過をわかりやすく表現するためのシーンが印象に残った。ジャックが酒に酔いフラついた時のアリーの「いつもこうなの」というセリフや、犬の成長。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.2

字幕の発言から、その人の個性を見出すことが難しかった。もちろん表情や行動で感じるものはあったが、表情や行動と言葉の微妙なギャップやリアリティーを感じられなかった。それは外国人の「人間らしい表現」を知ら>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

「小さな個人」やバンドという「小さなコミュニティー」の、パーソナルな部分(大衆が分かり得ない部分)が、「曲」という表現を通じて大衆の心に届いていく。しかし、決してクイーンの「パーソナルな部分」がそのま>>続きを読む

恋妻家宮本(2017年製作の映画)

3.9

空想や回想を現実と同じ空間の中に存在させることで、よくあるシーンに新しさが生まれている。

阿部寛の心の声が、宮本の性格や考え方を表現しているが、徐々に本当の声として相手に届いていくところに心が動かさ
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金メダル男(2016年製作の映画)

3.1

関わりの薄い人の死は物語にリアリティを与える。

セッション(2014年製作の映画)

4.7

主人公を取り巻く世界は、決して好転したりはしない。その中で主人公の気持ちや行動が変わっていくからこそ、反骨精神や戦闘意識を力強く印象付けられ、自分の中にある忘れていた情熱を呼び起こさせる。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

監獄で過ごした時間が登場人物に与えている影響が表現されていたところがリアリティーがあった。モーガンフリーマンが仮釈放された後にスーパーの店長にトイレへ行っていいかを訪ねるシーンや、石に埋められた手紙を>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

3.8

一つのシーンの時間が長いことで、見ている側が自然と登場人物の気持ちを想像する。登場人物が考えている時間を、見ている人もおんなじように体験しているような感覚。

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.5

セリフでのメッセージの提示ではなく、シーンだけでメッセージを見ている人に伝えているため、受け取る側が自分の中でメッセージを見つけることができたと思える。

フィクションの中にノンフィクションが混ざりこ
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.4

悪いことが次々と起こることで、ふと何かが切れて、「無欲」に近い状態になり、それにより不思議と何かがリセットされるような、いい方へゆっくりと向かうような感覚がリアルだった。何かキッカケがあり、意欲を取り>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.0

互いの本音が溢れるきっかけがスイカというシーンがリアル。人は本音を話すきっかけに幸福なものを使う。そして、本音がケンカを生み出してしまって、その後にきっかけに使った幸福な何かがひっそり佇んでいたりする>>続きを読む