遊さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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きっと難解であったはずの世界観を、説明せりふに甘んじずゆっくりと丁寧に映像でわからせていく スタッフの表現力と観客の理解力を双方向でまるごと信じているのが伝わってくるからか、テーマは自己啓発的な気もす>>続きを読む

恐れずに(1950年製作の映画)

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眠気と闘いながらギリギリ食らいついて、ラストでほんの少しだけ落ちちゃったんだけどまあ9割5分は楽しめたしなとやや強引に納得してレビュー読んだらみんながラストをめっちゃ絶賛してて、そんなシーンまったく記>>続きを読む

砂に咲くバラ/強く、速く、美しい(1951年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

輝かしいキャリアを捨ててパートナーを選ぶのに、"女の幸せは結婚"という雰囲気は微塵も感じられなくて胸焼けしないのはなぜ?演出や撮りかた?監督が女性だという前知識のせい?

頭どうしを突き合わせた夫婦の
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

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逃避と発狂としてのあまりにも切実なミュージカル、しかしそれこそが音楽というものの真価だと感じさせるミュージカル、というのはダンサーインザダークでやり尽くされてると思うし、ちょっと寝ちゃったから断言でき>>続きを読む

ショーシャンクの空に 4Kデジタルリマスター版(1994年製作の映画)

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4Kじゃなかった気もするけど2回目なのでこっちにポスト

広場の階段に座り込んでほんものの青空の下で観る刑務所の青空、劇場には無い体験でした 観てる途中で ああそういえばこの映画にはあんな大好きなシー
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヘルシンキ、ヘルシンキ♪でじんと涙が込み上げてきたときこの映画をしっかり受け取れている気がして嬉しくなったし、中途半端に踏み込んでも描き切れないからエンタメの次元で完結させていることにはまったく不満は>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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たとえば集合写真を撮るときに、凡庸なピースとスマイルでは映りたくないとか、誰かと映画を観終わったあとに「いやあ、面白かったですね」って会話を始めたくないとか、「自分はこうはありたくない」が本当は無数に>>続きを読む

リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版(1980年製作の映画)

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映画のあとに大学の先輩と渋谷でご飯の予定があったのだが、ちょっと遅れてきた先輩になにしてたのか訊いたら「リリー・マルレーンっていう映画観てた」と言われて おれもです!!!となって盛り上がった

じゃあ
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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美しい映像のなかで、吃音と同性愛が美しい映像をさらに心揺さぶるものにするために最大限利用されているように感じてしまった ラストに流れるハンバートハンバートの曲がこの映画用につくられたものだったらハンバ>>続きを読む

憐れみの3章(2024年製作の映画)

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観終わって頑張ってかんがえた帰属意識とか支配/被支配のタームはパンフ開いたら完全にきれいに言語化されていてやる気をなくす、ひとつみんなあんま言ってないのはヨルゴスも意外とテーマにめっちゃ絡んだ歌詞の曲>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

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ぜんぜんそれぞれの出演作を追っているわけではないが、菅田将暉/窪田正孝/古川琴音/岡山天音/荒川良々 みんながベスト級の演技を提出してるんじゃないかと思わせる 後半にかけてケレン味が増していく構成のせ>>続きを読む

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

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基本的には同窓会の懐かしさで、クラスのスーパーマドンナだったウィノナちゃんは35年経っても変わらず見目麗しいねという楽しみ方 ティムバートンも力を入れすぎずにつくってんじゃないかな 全力投球だったらす>>続きを読む

箱男(2024年製作の映画)

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あまりに根源的すぎて容易には表層に引っ張りあげられない命題を、シンプルかつ激しいメタファーによってくっきりと見せつけてくるのは砂の女とまったく同じ 安部公房のこのやりくちが劇的にきもちよすぎて、表現に>>続きを読む

私は、私と、私が、私を、(2024年製作の映画)

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映画に大事なのはとにかく緊張感だってよく聞くけど、この映画は全編を覆う切実さがそのまま緊張感としてスクリーンから放出され続けていて、入選作品の中でいちばんの賞をもらうことに納得しかない

スマホの中のエイリアン(2024年製作の映画)

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自主制作映画コンペだと思ってたらなんか全然空撮?とかCGとか駆使されてて泣きそうになった

ジョディ(2021年製作の映画)

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もしも小学生のときにEテレで朝たまたまこのアニメを10分観ちゃったらすごくざわざわした気持ちで登校してその日はなんかずーっと考えちゃうと思う

最後の生活(2022年製作の映画)

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家族で映画を撮る監督でまず浮かぶのがホドロフスキーだから映画監督の息子って大変すぎると思っちゃうけど、この映画を観て別にそんなことないすごく暖かいと認識を改めた

氾濫(1959年製作の映画)

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街の上で かと思った
おれも愛憎入り乱れおカネ仕事恋情不幸群像劇を描き切って素知らぬ顔で『氾濫』ってタイトルつけたいよ

くちづけ(1957年製作の映画)

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やっぱり強烈で行き過ぎたメロドラマにしかない人生讃歌があって、おもにダグラスサークがそのことを教えてくれるんだけど、日本でだってできるんだぜと観せてくれるのが増村保造

まなざし、まなざす(年製作の映画)

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とりわけ10代半ばころの、友人関係における嫉妬と依存 あったなと思う 傷つきと傷つけを何度か経験して、そういう付き合いかたや求めかたはあまり幸せになりやすくないのだということ、孤独というのは捨てられな>>続きを読む

ゾウのかたち(年製作の映画)

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中国でも ゾウ っていう隠語で表現するんだ、とか コーヒードリップって言い方すんだ、とか

短編のアニメーションって、こういうエッセイみたいなつくりかたもできるんだな 実写でもできるか?

チェス狂(1925年製作の映画)

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『チェス狂』(20分)と『戦艦ポチョムキン』(66分)の二本立てだったのだが、一本目のチェス狂が終わった時点でサッと帰っていく人が複数居てちょっとシネフィルしぐさすぎやしねえか?!と思った

チェス狂
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

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シンプルにすんごく面白いんだけど美しい大団円とかアッと驚く結末では全然なくて、エンタメ性➖大衆性➖分かりやすさを安易に類似項として論じたり言い訳に使ったりしちゃダメだなと思った 分かりやすくなくたって>>続きを読む

さようならイカロス(2024年製作の映画)

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この監督に予算がついたらどんな作品が出来上がるんだろうと思わせる 不覚にも思わされた おれには出せる予算がないのに

(2024年製作の映画)

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最初の数カットめちゃくちゃ始まった感じした キービジュアルの画が強い
アフタートークで、家族に嘘ついて映像を撮った、こんな映画を撮っているなんて絶対に言えないと笑いながら話す監督の気丈さに背筋を正され
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これらが全てFantasyだったあの頃。(2024年製作の映画)

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ダンスめちゃくちゃ良い、おれもはやくダンス習いたい あとは気持ちだけ

正しい家族の付き合い方(2024年製作の映画)

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誰もがスマホを持つこの時代に自主映画の祭典で取り上げられるべき作品だなと思う この監督が30年後くらいにPFFの総合ディレクターをやっていたら面白い

暖流(1957年製作の映画)

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あ〜〜なんでちょっと寝ちゃったの疲れてたからって?スクリーンで観られる機会が次いつあるの?でもいいよこれを最初の出会いとしてまたうちで何回でも観るから アマプラから急に勝手に消えないでくれよ KADO>>続きを読む

チューリップちゃん(2024年製作の映画)

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普通に大ファン スタンプも買いました つぎつぎと作品をつくってほしいし、つくりすぎて疲れないでほしいとも思う

大地の子守歌(1976年製作の映画)

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うざい大人をおりんがぶん殴るたびに毎回しっかりカタルシスがあって気持ち良すぎる(客席では毎回笑いが漏れる)、セリフ回しの節の美しさと内容の激しさでオーガズムに達する瞬間に増村保造を感じる(脚本は白坂依>>続きを読む

分離の予感(2024年製作の映画)

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カーテン開けるところ映画すぎる あのシーン一個あるだけで(他のシーンが不要ということではなく)魅力ある作品

濱口竜介みたいなことってみんなやりたくなるから、そこにどう自分のオリジナリティを加えられる
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Into a Landscape(2024年製作の映画)

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一枚の絵(ひとつの結論)を描くのではなく"絵を描いていく間の軌跡・変化を見せたくて映像という手段を選んだ"というこの作品を、物語をつくっていると必ず通る「どう結ぶべきか」に悩みまくる時期に都度見返した>>続きを読む