どど丼さんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

4.5

予想の急傾斜上を行く”笑”撃作。同名アニメシリーズの続編…とは少し違う方向に行ったある意味の続編。ここ最近のディズニーらしく自ら夢をぶち壊していくスタイルの作風で明らかに賛否両論を巻き起こすような構成>>続きを読む

ブレイド(1998年製作の映画)

3.6

角刈りサングラスのガチムチ兄貴がイカつい長剣を振り回してるルックだけで完全勝利。ベタなストーリーながらめちゃくちゃイカしたアクションと90年代後半・VFX黎明期の程よくチープな映像が好みすぎて大満足。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

2.7

こんなに残念なSF映画初めて観た。AIを搭載したロボットの事をAIと呼んでる辺りからかなり怪しかったが、中盤の雑な機械学習の描写と、意外性も何も無いラストに頭を抱える。リアリティ出したいならもう少し詰>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

3.7

ストーリーの組み立て方が非常に面白く、映画としての見せ方も流石だなと思うし、俳優の演技合戦も中々見もの。間伸びしているのに、一瞬たりとも飛ばしたいと思わなかった。ただ、弱者やマイノリティをステレオタイ>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

さすがに堪える李相日。。今世間を騒がせているニュースからして本作を予定通り公開したのが不思議でならないのはさておき。人間の弱さ・脆さがゴリゴリ浮き出てくるストーリーと役者たちの演技に観入る。若手俳優演>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

面白すぎた。「シン・ゴジラ」では国内外政府の災害対応を描いていたけど、今作で描かれるのは、国内外さらには宇宙人との政治交渉というビッグスケール。オタクが作ったハイクオリティな二次創作。「シン・ゴジラ」>>続きを読む

名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.4

観れてなかったテレンス・マリック先生の新作。テレマリがディズニープラスで観れる時代すげえ。伝記モノだけあって珍しく話が分かる……!笑 (「ニュー・ワールド」以来?) 撮影監督からルベツキ御大が抜け、ハ>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.0

サム・ライミの原点ホラー。めちゃくちゃ怖いのになんか笑ってしまう独特の作風。名作といえどこれはカルト映画。1980年代の低予算映画で怖く見せる工夫、、CGが使えないならストップモーションにしよう!とか>>続きを読む

Sexual Drive(2021年製作の映画)

3.6

とある「食べ物」を性の象徴化し、食欲+性欲を同時に掻き立ててくる怪作。肌を見せずともヒシヒシと伝わるエロスと変態性。芹澤興人の怪演、最高! 言葉の持つ性的魅力や、所謂"●●ハラスメント"に繋がる暴力性>>続きを読む

パール・ハーバー(2001年製作の映画)

3.2

NTR×戦争×プロパガンダ! とてもアメリカっぽい戦争映画だけど、最近エメリッヒが撮った「ミッドウェイ」はそれなりに日本側に配慮があった分、愛国映画も20年で大きく変わるんだなと思う。SFXの見応えは>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

マルチバースを越境するストレンジ一行、予想だにしない展開の連続! マーベル史上最高峰の超微細VFXは想像を絶する迫力。ライミらしいホラー色もあり、「スパイダーマン」1作目の興奮を思い出す。往年のファン>>続きを読む

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.5

メル・ギブソン主演&監督のド傑作。3時間、一瞬たりとも面白くない瞬間がなかった。中世の戦争を見事に再現。一人の英雄を劇的に描き、壮大な戦争シーンは求心力絶大。戦略的な観点でも結構面白い。ギブソン、敬虔>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

4.0

万物の「崩壊」と「再生」を“泡”の支配に託し、古典的なボーイミーツガールを軸に最先端の作画技術を駆使して描かれる日本らしいアニメ映画。アニメーションが最高すぎる! 日本の2Dアニメの可動域の広さを示し>>続きを読む

ジュニア(2011年製作の映画)

3.6

ジュリア・デュクルノー監督デビュー作。彼女のボディホラーの原点。「デュクルノーのめざめ」を感じた。ギャランス・マリリエはどこまで行っても役名がジュスティーヌ笑。

I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

4.3

マイク・ミルズが撮ったザ・ナショナルズのPV兼ショートフィルム。これ無料で観れる世界最高だ。外見だけは歳を取らない主人公、この不思議な設定が、普遍的な人生の美しさを際立たせる。「カモン・カモン」にも繋>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.9

日本に逃れてきたクルド人の女子高生とその家族のお話。安心して働き、帰れる場所がない恐怖。文化の板挟みも苦しく、望まずして直面する分断。リアルタイムの彼らを描いた、まさに今観るべき作品。昨年のドキュメン>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.5

最高すぎる、大好き。抑圧からの解放と欲望の暴発。冷や汗の止まらないラスト。イカれてる映画ほど根底にあるテーマの普遍性が際立つなと改めて実感。主演女優の演技が最高だ。個人的には、彼女の孤独と暴走に寄り添>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.4

何気ない、けれども愛おしい日々。振り返るとこんなにも美しい。なんて美しいんだ。

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.7

「コーダ」のママ役、マーリー・マートンがアカデミー賞主演女優賞を獲った作品。

今観ると勿論気になる表現はあるけど、1986年当時にこれほどしっかりハンディキャップと向き合った、特に当事者を起用した作
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別離(2011年製作の映画)

4.5

これは凄い。人間同士の疑心暗鬼が生み出す「分断」、映し出すのは貧困、ジェンダー、宗教、介護問題……。混沌極まれり。真実はいつも一つ…じゃない。

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.9

ファンタビで頭の中カラム・ターナーだらけになって観た。マーク・ウェブさすがのセンス。誠実なウディ・アレンって感じでよかった。

アフター・エブリシング(2018年製作の映画)

3.7

アプリで出会った二人に待ち受ける"予期せぬ"試練とは……? 若者の恋愛や苦悩を良い塩梅でポジティブに描いていて最高。色んな形の喜怒哀楽、共感しまくりで感情ジェットコースター状態な青春ラブコメでした。F>>続きを読む

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.8

病に魘される主人公一家が現実と空想の境界を見失う……。狂気的なシーケンスの連続、奇しくもロシアの世情とコロナが蔓延する現代に見事に重なる恐怖。歪んだ世界に見えてくるのは、人間の滑稽さと抑圧への内なる抵>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.5

ビックリするほど面白くてビックリした。IT化による監視社会の行き着く先を描いたようで、今観ると全く見方が変わる。

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

白石和彌汁大放出の心理サスペンス、面白かった!抑圧された生と解放、人間の欠けた側面が生み出す悲劇と恐怖。緊迫感に満ちた面会シーンが印象的。闇を抱える岡田健史君の演技が最高!

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

古屋兎丸×城定秀夫、相性良すぎて軽く引いてしまった。トリッキーな設定なのに作品の構成は優等生で無駄がない抜群の安定性。これだけのキャスト揃えてもVシネ感あるし、それが作品性高めてるのがまた凄い。オート>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.7

相変わらずのやりたい放題コナン映画、真犯人は分かりやすくも過程の部分や作画演出が相変わらず面白くて楽しめた。ロシア周りのキャラクターの関係性が奇しくも今の社会と重なり、、よく今の時期に公開したな……。>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

4.5

凄かった……。キューブリックが製作を叶えられなかった作品がこの年に公開というのはエモい。2001年とは思えない画期的な映像技術満載。なんだかんだ言ってもテディのアニマトグラフィーが強烈スゴいのではなか>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

魔法ワールドの扱いがパーフェクト過ぎるファンタビ最新作。話のスピードが牛歩というか5部作なのでテレビドラマ1シーズン分の中間地点ぐらいだけど、ダンブルドア陣営VSグリンデルバルド陣営を描く上で大きなタ>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.0

マイケル・ベイ、やりたい放題すぎて終始爆笑してしまった。車変形させない方がベイが出るよね。「6アンダーグラウンド」の破茶滅茶カーアクション色も「ペイン&ゲイン」の犯罪ドラマ(笑)色もごった煮、最新ドロ>>続きを読む

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

5.0

こんなに笑えて泣いて泣いて泣いて大好きな二人をもっと応援したくなるなんて。幸せな世界が訪れることを願って。人生ベスト映画。

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.8

卵から何が孵化するのか、少女の運命は……。薄気味悪さの張り詰める映像が映し出すのは、少女の鬱屈とした思春期と現代の歪んだ家族観。異常は他の異常を呼び、異常は自らの異常に気付かない。これが北欧ホラーの最>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.2

MARVEL版「リアル」バットマン。アクションやVFXは良い。脚本がベタベタで人間ドラマは時間が割かれているのに設定を掘り下げきれず薄い、何よりせっかくのヴィラン映画なのに善悪観念の描き方が雑すぎて感>>続きを読む

Ala Kachuu - Take and Run(原題)(2020年製作の映画)

4.5

【2022年度アカデミー賞短編実写映画賞ノミネート】

キルギスの「誘拐婚」問題を描く衝撃作。こんな訳の分からない問題が年間何千件も起きているのか。当たり前の自由が儘ならない社会。家族まで同意している
>>続きを読む

ボクシングバレー(2021年製作の映画)

4.0

【2022年度アカデミー賞短編アニメーション映画賞ノミネート】

言葉数も時間も少ないカルトじみたアニメーションの中に、人間の悲哀と歓喜の両方がギュッと詰まってる。社会の生み出す分断への大胆な抵抗。ど
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On My Mind(原題)(2021年製作の映画)

3.8

【2022年アカデミー賞短編実写映画賞 ノミネート】

中年男性がふと立ち寄ったバーのカラオケで妻のために自分の歌を録音しようとするお話。なぜ彼がカラオケにこだわるのか、妻に何を届けたいのか。その答え
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