ジーナ・ローランズが知り合いの家の子どもを預かる場面、子どもたちが2階に上がり彼女と子どもの父親の2人きりになったところで彼女が「白鳥の湖」を口ずさみながら踊るシーンが鮮烈な印象を残す。「白鳥の湖」は>>続きを読む
最近のアニメ映画と比べるとやはり宮崎駿の想像力の豊かさや細かさに圧倒されてしまった。草履を脱ぐときに足を振るような動きの細やかさ、「石に嫌われている」みたいな設定を1つの動きと台詞で処理してしまう手際>>続きを読む
刑務所での暴動シーンのエネルギーが素晴らしい。暴動が起こる前、田中邦衛が豚の飼育を禁じられたのを苦に窓から飛び降りて自殺し、刑務所内に静寂が訪れるのもメリハリがあって良い。
寺山修司の作品にしては極めてまっとうなスポ根映画だったので驚いた。清水健太郎が出入りする食堂みたいなところだけ寺山組がたむろしていて異世界のような感じさえある。
佐田啓二のキャラクタが強烈。
三上真一郎がごみ捨て場でヤクザに追いかけられるシーンは動きがあって良かったし、三上と芳村真理のセックスシーンも観念的で吉田喜重らしさがある。
鈴木亮平が他のゲイたちと居酒屋で話したり、路上で踊ったりするシーンにはずっと見ていたい楽しさがあった。
金持ちの鈴木が貧しい宮沢氷魚とその母親の阿川佐和子を金銭的に援助することは愛かエゴなのかという>>続きを読む
近松門左衛門の原作を知らなかったのでこういう話なのかという楽しさはあったが、映画として特に凄いとは感じなかった。あからさまに黒子を出すのもちょっとあざとい感じがする。