めしいらずさんのドラマレビュー・感想・評価 - 2ページ目

めしいらず

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警部補 古畑任三郎 3rd(1999年製作のドラマ)

2.9

第3シーズン。倒叙ミステリとしてはインパクトが弱いけれど、コメディ部分として新たに設けた視聴者からのお便りを古畑が読み上げるコーナーが面白い。自己批判的な視座をちゃんと笑いに変える三谷脚本の妙味がある>>続きを読む

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古畑任三郎 vs SMAP(1999年製作のドラマ)

3.4

シリーズで最も長尺であり、その分濃い内容で満足度が高い。いわゆる”同情すべき余地のある犯人像”の系譜である。草彅メンバーが関わってしまった理不尽な悪辣な人間関係を他のメンバーが取り除こうとしたけれど…>>続きを読む

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古畑任三郎スペシャル 笑うカンガルー(1995年製作のドラマ)

3.0

2時間スペシャルだけあって事件の概要がいつもより込み入っていて見応えがある。妻が咄嗟に夫を殺してしまったと信じ込み、それを事故に見せかける隠蔽工作をした犯人が、後からそれを利用して彼女に夫殺しの罪をな>>続きを読む

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ミステリと言う勿れ(2022年製作のドラマ)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

まさにタイトル通りの印象。ミステリと言うよりもミステリ風味。あくまで主人公のキャラクターありき。主人公の言動の面白い部分がこのドラマの面白い部分とイコールであるし、彼の言動が筋書きを推進させる役割を概>>続きを読む

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白い巨塔(2003年製作のドラマ)

4.7

唐沢版。圧倒的な面白さの一点において抜きん出ていると思う。これまでに観たテレビドラマの中で個人的には一番好きかも知れない。ふと思い立って第1話を見始めてしまうと、必ず数日以内に最後まで見終えてしまって>>続きを読む

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雪国 -SNOW COUNTRY-(2022年製作のドラマ)

3.5

無為徒食の主人公島村と、彼が惹かれる駒子と葉子、二人の女の気がかりである生い先短い行男。思いが報われることない三人と、あくまで傍観者でしかない主人公の”徒労”な四角関係の物語。原作の美しい視覚イメージ>>続きを読む

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ごめんね青春!(2014年製作のドラマ)

2.3

それなりには面白いと思うけれど、それなりにつまらないと言えなくもない。そんな感じ。昔のクドカン脚本ドラマの印象と比較すると個人的には面白みに相当開きがある感じがしたけれど、あるいは昔観たものをいま見返>>続きを読む

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やさしい猫(2023年製作のドラマ)

2.6

入管がらみの問題がメディアで取り沙汰されることが増えたけれど、本作はその場で起きていることと家族が背負う苦悩に焦点を当てた意欲作。入管の側にも法に則った言い分があるから単純な批判はできないけれど、人権>>続きを読む

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悲熊2(2021年製作のドラマ)

2.4

お話のニュアンスはそのままに新たに森川嬢演ずるメス熊を加えてむずキュンなドラマが展開される。おバカで可愛い。

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悲熊(2020年製作のドラマ)

2.4

何とも可愛らしいショートドラマ。1編が5分というのが気軽に観られてとてもいい。ちょっとクレクレタコラを思い出したりしたとかしなかったとか…。黒島嬢は可愛いなぁ。

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心はロンリー気持ちは「…」I(1984年製作のドラマ)

2.0

小学生の頃に観ていたのも懐かしい人気テレビシリーズの第1弾。脚本があまり練られていない感じもあるけれどそれなりに面白い。三人称的、自己批判的な視点が当時の子供心には斬新に感じていたような気がする。「地>>続きを読む

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阿修羅のごとく パート2(1980年製作のドラマ)

4.6

前作の一年後に制作された物語の後半部分。引き続きハイレベルな人間喜劇が展開していて相変わらず抜群に面白い。不倫男との関係を切れずにいる長女。夫の不倫を疑い苦悩する次女。結婚して少し柔和になった一方で妹>>続きを読む

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すいか(2003年製作のドラマ)

3.5

荻上作品でおなじみの個性派の面々が総出演しているのがまず印象的。あちらをほんのちょっとだけ宙に足が浮いたシュール感とするならば、こちらはふわふわしながらも一応は地に足が着いているくらいのリアル感と言お>>続きを読む

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寺内貫太郎一家(1974年製作のドラマ)

4.2

昔読んだ向田原作(脚本のノベライズ?)と同じに、笑いながら泣いてしまうような稀有な人情喜劇。朝昼晩と悶着し通しで、それでも寝るまでには全てが丸く収まって終わる一家のすったもんだの日常。家族や雇い人、出>>続きを読む

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犬神家の一族(1977年製作のドラマ)

2.8

横溝正史ブームの真っ只中、前年の市川崑版「犬神家の一族」の記録的な大ヒットを受けた翌77年、石坂金田一の第二弾「悪魔の手毬唄」公開と同日に「横溝正史シリーズ」の第一弾としてテレビ放映が開始された古谷金>>続きを読む

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やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる(2018年製作のドラマ)

2.7

誠心誠意対応致し…。穏便にことを運ん…。もの言わぬでなく、もの言えぬ教師たち。モンスターペアレントとモンスターチルドレン。奉仕の長時間労働。近隣住民の苦情。非正規雇用の闇。ブラック校則。いじめ。引も切>>続きを読む

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警部補 古畑任三郎 1st(1994年製作のドラマ)

3.3

言わずと知れた和製「刑事コロンボ」的倒叙ミステリシリーズの第1シーズン。伏線が割と明確に示されている為か、意外性の点ではやや食い足りなさもあるけれど、それは尺の短さの影響もあるのかも知らない。犯人との>>続きを読む

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阿修羅のごとく(1979年製作のドラマ)

4.6

人間を、内面を描くとはどういうことを指すのか。まるでその理想的な解答のような極めて上質な人間ドラマ。父の浮気発覚から終焉、母の死までを描いた物語前半部分。向田邦子の見事な原作シナリオのイメージ通り。台>>続きを読む

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ロングバケーション(1996年製作のドラマ)

3.6

花嫁衣装の裾を手繰り上げ文金高島田のカツラを揺さぶり主人公のアパートへと街を疾走する常套ならざるヒロイン像に一気に心を持っていかれるユニークなオープニング。あの時の旬な役者たちや時代の空気の中のキラキ>>続きを読む

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anone(2018年製作のドラマ)

3.0

GYAO!配信の坂元裕二脚本ドラマ5作品並行視聴。其の五。

それぞれが人生に傷を抱え、それぞれにお金の必要に迫られた者たち。彼らは運命に導かれるように一つところに集い、擬似家族にとして暮らし始める。
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それでも、生きてゆく(2011年製作のドラマ)

4.5

GYAO!配信の坂元裕二脚本ドラマ5作品並行視聴。其の四。

なぜ悲しい物語が書かれるか。

15年前の幼女殺害事件の加害者の少年はとうに出所し、今は別の場所で別の人間として生きている。その一方で被害
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Mother(2010年製作のドラマ)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

※目汚し感想です。お好きな方はスルーして下さい。

GYAO!配信中の坂元裕二脚本ドラマ5作品並行視聴。其の三。

ネグレクトされている女生徒の母親に私が成り代わると言って連れ去る元教員の女には実の母
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最高の離婚(2013年製作のドラマ)

3.9

GYAO!配信中の坂元裕二脚本ドラマ5作品並行視聴。其のニ。

これはおそらくウディ・アレン風味を意識した和製ロマンチックコメディ作品なのではあるまいか。離婚騒動真っ只中の二組の夫婦が、関わり合って問
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いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(2016年製作のドラマ)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

※目汚し感想です。お好きな方はスルーして下さい。

GYAO!配信中の坂元裕二脚本ドラマ5作品並行視聴。其の一。

概ね身勝手な女たちの心配ばかりして気を遣って振り回されて、でも構い過ぎて邪険にされて
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À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜(2023年製作のドラマ)

2.6

ダ・ヴィンチ、ソクラテス、ベートーヴェン、マリー・アントワネット、クレオパトラ…。歴史上の著名人たちの食事を現代の普通の家庭の食卓で再現し食する。楽しそうな二人での調理。ない食材は他で代用する気楽さ。>>続きを読む

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ワカコ酒 Season2(2016年製作のドラマ)

2.5

お仕事ドラマ風な側面は薄れたけれど、その分居酒屋シーンの分量が増えてこれはこれでアリかもしれない。おでん屋台の回が印象深い。

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離婚弁護士(2004年製作のドラマ)

4.2

大きな企業案件を扱うばりばりの超エリート渉外弁護士の主人公が、事務所独立騒動で出し抜かれ、落ちこぼれの集まりの新事務所で、離婚などの小さくて地味な案件を嫌々扱ううち、市井の人々の人生の悲しみや遣り場な>>続きを読む

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ワカコ酒(2015年製作のドラマ)

2.6

毎日仕事に奮闘するOLの仕事帰りの居酒屋行脚を描いたお話。「孤独のグルメ」シリーズと違ってお仕事ドラマの部分と呑んで食っての部分がちゃんと繋がっているのがいい。酒呑みには堪らない垂涎の日本酒と酒肴や、>>続きを読む

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探偵ロマンス(2023年製作のドラマ)

3.1

江戸川乱歩”エピソード0”の物語。大正の御代。夜の帝都に暗躍する怪盗の影。老いた探偵。燻った作家志望の探偵助手。ピストル強盗。謎の美女。女装の美少年。犯罪を愛玩する”赤い部屋”の面々。人々の様々な思惑>>続きを読む

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ワタシってサバサバしてるから(2023年製作のドラマ)

2.3

主人公はもちろんのこと、サバサバとはほど遠い登場人物ばかりに思えて「サバサバって本来どういう意味だっけ?」と意味を見失ってしまい、急に不安に駆られて辞書を引いてしまった。良く言えば日本特有の同調圧力や>>続きを読む

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大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)

4.5

どう控えめに言っても最高としか言いようがない。お洒落でキュートで可笑しくて切なくて、どこを切り取っても鮮やかな切り口に魅了されてしまう圧倒的な面白さ。気が利いていて洒脱な会話の応酬が大好きな「カルテッ>>続きを読む

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まだ結婚できない男(2019年製作のドラマ)

3.1

前シーズンから13年後の第2シーズン。比べてしまうと相当に分が悪いけれど、こちらも十分に面白い。ひねくれた物言いがパワーアップしていて思わず吹き出してしまう場面は今回も盛り沢山だった。前とは違って他人>>続きを読む

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面白南極料理人(2019年製作のドラマ)

2.6

映画版を先に観てどハマりし、原作エッセイを並行して読みつつ本ドラマ版を視聴。好みでは映画版>ドラマ版>原作といったところ。9人の男どもの賑やかな日常の学生寮的なおバカなノリが愉しそうで、僻地らしからぬ>>続きを読む

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のだめカンタービレ(2006年製作のドラマ)

3.9

誰もに耳馴染みのある楽曲に頼ってドラマを分かり易く安直に作劇せず、筋金入りのクラシック音楽ファンが唸るような選曲でありながらその魅力をちゃんと伝えることでクラシックへの門戸を引き下げ一大クラシックブー>>続きを読む

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結婚できない男(2006年製作のドラマ)

4.0

頑固。偏屈。こだわりが強い。好き嫌いが明確。食事や趣味に対する儀式めいた向き合い方。女心が分からない。言うべきことは言わないのに言わないでいいことは言わずにいられない性分。押しに弱い。他人に関心がなく>>続きを読む

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天皇の料理番(2015年製作のドラマ)

3.0

仕事に真心を込める意味。仕事に取り組む姿勢。先達が教えないのには理由がある。懇切丁寧に教わった物事を人は簡単に忘れてしまい易い。忘れたらまた教わればいいと思ってしまう、だから覚えるのに却って余計な時間>>続きを読む

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