めしいらず

のだめカンタービレのめしいらずのレビュー・感想・評価

のだめカンタービレ(2006年製作のドラマ)
3.9
誰もに耳馴染みのある楽曲に頼ってドラマを分かり易く安直に作劇せず、筋金入りのクラシック音楽ファンが唸るような選曲でありながらその魅力をちゃんと伝えることでクラシックへの門戸を引き下げ一大クラシックブームを席巻し、一般には馴染みが薄かった楽曲群を定番化させた功績は大きかったと思う。このドラマの主役はあくまでも楽曲なのだと思っている。また千秋の周囲に群がる濃いキャラクターたちが繰り広げる常套ならざるドタバタの問答無用の愉しさ。のだめ(変態弁当泥棒)、シュトレーゼマン(合コン大好きエロジジイ)、マスミちゃん(粘着ストーカーオカマ)の振り切れたキャラ付けがとにかく最高で、コメディドラマとしても稀有な仕上がりを誇っている。個人的にはコメディに振った前半のテンションが、恋愛劇に振った後半で失速したのだけが少し惜しい気がしてしまう。
再鑑賞。
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