mityさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.5

90分という短い時間ながら、キュッと必要なことだけが詰められていて、原作を知らない私でも、置いていかれるっていうことがなかったから、ただただ決戦編が楽しみになった運命編だった。

東京卍會創設時の話が
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.5

映画らしいスケール感と、ドラマからの変わらない空気感。シンプルに助けることだけに集中されたストーリーで、とっても良かった!

横浜ランドマークタワーでの爆発事件。地上70階、連鎖する爆発で段々と取り残
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

兄と間違われるほど若い父親カラムが、娘のソフィと過ごしたひと夏に付きまとい続けた不穏さ。ビデオカメラで撮ってる時には気付かなかった11歳のソフィが、20年後カラムと同じ歳になって気付いたのは、父親とし>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

シンシリーズ3作目。前2作と同様、仮面ライダーも全くといっていいほど知識を持ち合わせていなかったけれど、面白かったな~。
仮面ライダーのテーマ曲かな?は流石に聞いたことがあったから、流れた瞬間ワクワク
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

キャンセルカルチャーを描いた映画とは知らなかったけれど、なるほど、過去の自分に追い詰められるターの姿が、そこにはあった。

ベルリン・フィルで初の女性首席指揮者となったリディア・ター。その功績はター自
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

友達が苦しんでいる時、自分に何が出来るだろうかと考えたら、ピエトロの辛そうな表情にじわっと涙が溢れてきた。その手を前に出してくれなければ、引っ張り上げることさえ出来ない。友達なのに何も出来ないでいるっ>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.5

チェコスロバキア最後の女性死刑囚である、オルガ・ヘプナロヴァーを描いた映画。

映画が始まったその時から、オルガはもう気だるそうで、もう病んでいた。だから本当の最初のきっかけは(それがあったのかさえ)
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

スポーツに疎い私でも、マイケル・ジョーダンの名は知っている。その名を冠すエアジョーダンという大人気ブランドがあることも知っている。でも逆を言えば、それだけしか知らない。マイケル・ジョーダンの凄さを私は>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

あらすじで紹介されていた「並外れたマドレーヌの過去」がその言葉通り並外れていて、なかなかに驚愕だった。マドレーヌが語る今とは違う1950年代当時もまた。

免停寸前のシャルルが運転するタクシーに、偶々
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.5

スーッと心に染み入ってくるような映画だった。

夫と離婚することになって、働かざるをえなくなって、でもろくに働いたことのないエリザベート。不安を抱えながらの初出勤で失敗を犯して、あっという間にクビにな
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

え。最初から最後まで、マイキーがずっとクズだったんだけど···驚くほどずっとクズだったんだけど。マイキーを応援したくなる、なんてこと私には1mmもなかったから、やっぱり、他者の感想は他者のものでしかな>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.5

四角く切り取られたモノクロの中、せかいを知らない若者たちが織り成す青春が、綺麗に描かれていたなと思った。その中心にあったのは糞尿だったけれど。だからきっとモノクロだったのだと思うけれど。それでも、彼ら>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

エンドロール後、本当に映画が終わった時、ようやく呼吸が出来たような気がした。息詰まる村での息詰まる日々。優の生気のない瞳が、この村での生活を物語っていたなと思う。

事件を起こした父親の罪を背負って、
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

前作も非常に面白かったけれど、今作もまためちゃくちゃ面白かった!PC画面上でのみ展開する、という縛りがありながら、前作を越えてくるアイデアを持ってくるなんて。素晴らしかったなぁ。

恋人のケヴィンとコ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

あまりにも違いすぎる文化に、ショックを受け続けた映画だった。そしてこれが、実際の事件に着想を得て制作されたというんだから、イラン社会に対する理解し難さを感じて、しょうがなかった。

イランの聖地マシュ
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幻滅(2021年製作の映画)

3.5

長い。とにかく長さを感じた映画だった。でも同時に、リュシアンが堕ちるのに必要な長さだったとも思えて、私は満足だった。

成功したい若者が夢見る街、フランスにおけるそれがパリ。そのパリであらゆるものを見
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

小川洋子さんの小説『猫を抱いて象と泳ぐ』に出てくる廃バスで生活するとても巨漢の男性のことを、ふと思い出した。あの人は確か、とても優しい人だった。

恋人のアランを喪い、過食状態となったチャーリー。日常
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

3.5

前作のラストにあった通り、今作は京に上った彦さんが出会った因縁の相手との対決。だけではなかったな~。梅安を憎む井上とも偶然出会ってしまったから、図らずも梅安と彦さんどちらもが過去に決着をつけることにな>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

必要とする人に行き届かない生活保護に、ふと、安楽死という言葉が頭を過った。セーフティネットが機能しない中、生きることも死ぬことも出来なければ、一体どうしたら良いんだろう。

全てのモノゴトには陰陽があ
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.5

名探偵コナンでお馴染み目暮警部の名前の由来となったメグレ警視が主人公のこの映画。90分弱の短さながら上手く纏まっていて、面白かった。

目撃者のいない中発見された女性の刺殺体。シルクの高級ドレスを唯一
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

黒沢明監督の映画『生きる』を、カズオ・イシグロさんの脚本でリメイクした本作。
「生きることなく人生を終えたくない」
ウィリアムズのこの想いが、胸を打つ映画だった。

市役所に勤めるウィリアムズの単調で
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.5

とても辛い映画だった···。ポスターから感じられる笑い合うピーターとニコラスの温かみは、映画の中では、ピーターの後悔の中にしか無かったように思う。

リズとの不倫の末に別れたピーターとケイト。ニコラス
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

随分寄りのショットが多いなとは思ったけれど、表情がよく伝わってきた分、苦悩もまたダイレクトに響いてきた感じだった。

自分を押し殺し鎧を纏いながら生きてきた浩輔と、母親の妙子との生活を守りながら、夢に
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コンペティション(2021年製作の映画)

3.5

いやぁ、まさにクセモノ揃いだった。
この3人で映画撮りきれるのかな?って心配になるほど、3人とも濃かった~。

人の大切な物を演技のためといって平気で破壊しちゃう監督のローラ。あれは、本当に理解出来な
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Winny(2023年製作の映画)

3.5

この事件、ほとんど記憶になくて···。何で覚えてないんだろうなと考えても思い付かなかったので、とにかく知ろう!と思って、観てみた。

Winnyを開発した金子勇さんが著作権法違反幇助の容疑をかけられ逮
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

スティーブン・スピルバーグ監督による自伝的映画ということで、興味のあった1本。この映画、監督を生業としてる者同士だからか、『エンドロールのつづき』と共通点が結構多くて、ちょっとビックリした。

科学者
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

典型的なイイ話でまとまってはいるんだけど、でもやっぱり、シンプルに良い映画だったなぁと思う。

融通の利かない超堅物であるオットー。でも、見過ごせないというその性格は、マリソルと同じくらいお節介で、優
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

ろくにあらすじも知らないまま、偶々観たこの映画。フラッと気軽に観るようなものじゃなかったけれど、観逃さなくて良かった。

窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子マイケルをひとりで育てている33歳のジ
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エッフェル塔~創造者の愛~(2021年製作の映画)

3.5

パリのど真ん中に建設されたエッフェル塔。
着工前に再計算させたり予め模型を作ったり、誰ひとり怪我人は出さないと言い切ったエッフェルは、随分慎重に事を進めていて、設計だけでなく優秀なリーダーでもあったん
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.5

これは多分予告を観たことはない気がするから、タイトルだけで観ることを決めたようなものだけれど、良かったなぁ。

小さな小さな古書店の店主リベロが、ゴミ箱から拾った本を売りに来るボジャンから得た誰かの日
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

どうしても観たかった1本。ヒラリーが「あなたが選んで」とノーマンに頼んだ時、急激に胸に込み上げるものがあって、そこからはうるうるしながらヒラリーを観ていた気がする。

1981年、イギリスの海辺の町マ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

何とも芯を食ってて何とも皮肉たっぷりで、いやー面白かった!

インフルエンサーとして稼いでいるヤヤ以上の富裕層が沢山乗っている豪華客船。そのお客たちからの高額チップがお目当ての乗組員たち。そしてそんな
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

何か凄いもの観たな~って思った映画だった。

狂騒、狂乱。とにかく狂ってる感満載のパーティーが、映画業界がいかに勢いに乗っているかを如実に物語っていて、何でもありのそのパワーは凄かった。ゾウ登場でギャ
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

4.0

未曾有のテロ事件、その被害者への補償プログラムに携わったケネス・ファインバーグ弁護士の実話を基にしたこの映画。9.11をこの視点でみたことないなと思った内容だった。

これまでの経験による自信と使命感
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.5

最初に観に行った時は満席で観られず、ならば!と予約して観に行った2回目。やっぱり満席だった。

ロシアは良い国だ、と酔っぱらいながら自慢するリョーハと同室になったラウラ。イリーナのテリトリーで居づらそ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

若い女性が山から転落し年老いた夫が残された、と話した時にはもう、惹かれていたのだろうと思う。少なくとも、妻に嘘を吐くぐらいの疚しさは、心の中に芽生えていたんじゃないかな。

滑落事故をきっかけに出会っ
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