巡業見世物師(興行師)もの。
クローネンバーグが最近のインタビューで、この映画の思い出を語っていたのが印象的で、私は今回初鑑賞(フランスのビデオクラブという番組)
「子供の頃、毎週日曜日はパイロン>>続きを読む
巡業見世物師(興行師)もの。
カーニバルや見世物を描く時、アメリカ以外の西洋や北欧では、本作のような1つの馬車程の規模が多いと感じるのは気のせいだろうか?
ドデカいカーニバルで移動していく、という業>>続きを読む
マタイの福音書をそのまま脚本として使用したという、正に聖書の実写化。
余り多くは書かないが、、聖書そのままだからこそ、その荒唐無稽っぷりや男尊女卑で排他的な性格が浮き彫りになっていて興味深い。
【>>続きを読む
マッドサイエンティスト治験モノ。
というと大袈裟かもしれない。
Netflixでは以前に『マニアック』という治験もののドラマシリーズが有りましたが、これもドラマ向きだったかも。しかし原作が雑誌に掲載>>続きを読む
原作小説と1984年版は未見。
1作目(というかリメイク元の映画)が公開された80年代に、ほぼほぼやり尽くされた感がある〈超能力ホラーもの〉を今やるに当たって、プロットを現代版にアップデートしようと>>続きを読む
アメリカのエース消防隊員ホットショット=interagency hotshot crew (IHC)を描いた,お仕事映画
彼らは精鋭部隊として火災時は最前線に立つ。1966には10名, 1994には>>続きを読む
‘これは映画であるという’ 希望
2020年トロントでのプレミア時,
肌の黒い下層民が肌の薄いエリートを攻撃するというプロットは、人種的ステレオタイプであると認識され、予告編が公開されるとメキシコ>>続きを読む
スプラッター無しの人肉肉屋映画。
ホラーというよりはブラックユーモアコメディ,レンタルビデオ屋ではドラマの棚にあっても不思議でない。
登場人物が大概 ‘おかしい’ のと、何かの考えに取り憑かれてい>>続きを読む
犬王の猿楽が周囲を熱狂させ,人気を得る度に奇形は正常となり憑き物は落ちる、最後は全くもって世俗化してしまう。というアイロニーは有るし、歴史に埋れた犬王を描くという行為が、正に猿楽師/琵琶法師が行ってい>>続きを読む
どこに出しても恥ずかしくない日本の海洋遭難ホラー。
劇中で役者が「おいし〜」と食べるキノコは風月堂のおしんこ餅をキノコ型にしたものらしく実際美味しかったとの事(笑
ビジュアルが逐一素晴らしく、怪奇>>続きを読む
タイとラオスの狩猟採集民,ムラブリの文化人類学的ドキュメンタリー。
誤解を恐れずいうと、私がこういうドキュメンタリーを観るのはモンド的興味を満たすためだ。
我々は同じ人間でありながら様々な要因によっ>>続きを読む
7〜80年代,ソ連とムジャヒディン(アメリカ)によって泥沼化したアフガニスタン難民男性のインタビューを元にしたアニメーション・ドキュメンタリー。
アニメーション・ドキュメンタリー自体の歴史は1909>>続きを読む
日本映画はいつから保守的になってしまったんだろう?と思ってしまう。
さそりシリーズは、日本で出ていないBlu-rayのBOXが海外で出たり、タランティーノが『キルビル』に引用したりと、海外オタクには>>続きを読む
『Flee』公開に合わせ、アフガニスタン物のアニメ映画という事で鑑賞。
タリバン政権化の状況を描いたアニメで、『Flee』のようなアニメーション・ドキュメンタリーでこそないが、パキスタン難民キャンプ>>続きを読む
複雑で本質的に無意味な世界を生きるには仲間が必要。という事がストレートに伝わる、名作。
世界は複雑だ、人生が度重なる偶然の産物であるという事は誰もが否定し難い所だろう。
我々はその偶然の連鎖に>>続きを読む
平凡な家庭生活を送る男は、街の誘惑に誘われるがまま夕食を抜けて遊びに出るが、娼婦やそのヒモに貶められ、破滅しかけた後に家庭へと戻る。という物語。
1920年代ドイツ街頭映画の、最初の一本と言われ、オ>>続きを読む
エディ・ロメロ監督はフィリピン国内では数々の賞を受賞した名匠。 しかし、フィリピンのスタジオシステムが崩壊し海外へ、低予算ホラー物がドライブインシアターで受けた事から、制作会社を立ち上げ、超低予算の安>>続きを読む
久々に劇場で観賞。
4kリマスター, 黒の諧調が綺麗
あらためて、冠婚葬祭映画だなぁと。
社会の外側を生きるマフィアは法でなくしきたりに従う。1作目は社会に内側と外側が混在していたギリギリの時代を>>続きを読む
現代テクノロジーの世界に'悪魔憑きもの'を落とし込んだホラー。
リー・ワネルの『透明人間』と似たアプローチ。オカルティックなものが、往々にして先端技術を取り入れる形で発展してきた事を考えると、案外こう>>続きを読む
近代フランスとユダヤ人社会に大きな影響を与えたドレフュス事件の映画化。
主人公ピカールは、自分の感情は別にして、自らの〈価値観〉に従い行動する人物。その結果、軍の陰謀や世論と激しく争う事になる。10>>続きを読む
H. Gウェルズ『ドクター・モローの島』
長編としては3作目の映画化。
モローはどうしても1932年のマッドサイエンティストとしての印象が強いが、今作のマーロン・ブランド版は、周囲を優しく包み込むよ>>続きを読む
20年代ベルリンの1日をモンタージュした、街頭映画。
第二次産業革命後であり、大戦後であるベルリン。ドイツ初の共和国時代を現代の我々は「黄金の20年代(Goldene Zwanziger)」と呼ぶ。>>続きを読む
ドクター モローとクトゥルーものが好きで、その要素があるこの映画も鑑賞!
魚人が堪能出来たので満足
アメリカで良く言われているのは、『ドクターモロー』と『大アマゾンの半魚人』を足したような映画だと>>続きを読む
最高だ!
【巨大な乗り物が超音速で飛ぶ】、ただそれを目撃する事がどれ程の感動をもたらすだろうか?
登場人物のエモーションによって物語がドライブされている事も本作の魅力だが、
人物への共感や、前作>>続きを読む
生体解剖に勤しみ、動物の人間化を進めるモロー博士(チャールズ・ロートン)の過激なサディズムが光るマッドサイエンティストもの。
陰影の美しさやビザールなモロー邸が魅力的。
終盤、獣人の1人であるベラ>>続きを読む
この間、決闘裁判やったばかりだよね笑
リドリー・スコット84歳にして仕事し過ぎでは。。。
2時間半ある歴史物で、内容も割と地味めなのに退屈せず見られちゃう事がビックリ。絵もいちいち美しい。
ただ>>続きを読む
パージという枠組を上手く使った佳作ホラー。
色々と反転していく描き方は、流石!
かつて(いや今もか?)食人家族やイカれた殺人鬼の宝庫として描かれてきたテキサスは、今や地獄と貸したアメリカから逃げる人>>続きを読む
朝か夕方か分からない、横殴りの光とカラーフィルターによるオレンジ絵造り!
常にオイルでテカッている漢達!
お話になんの関係も無く挿入されるビーチボール!
繰り返されるシャワールーム!
いまいち>>続きを読む
立川シネマシティにて35mmフィルム上映鑑賞記念。
今回のUSAバージョンを劇場で見るのは始めて。デスプルーフのラップダンスが抜けている(リールを無くしたという演出)の無念感が身に染みる。
時系列>>続きを読む
ほぼ宇宙船内のみで進行する4人の物語。
舞台演劇的な作品なので、演出や演技が見所になる。
4人の舞台劇というと、『おとなのけんか』,『摩天楼を夢見て』,『アルプススタンドのはしの方』などと比べてしま>>続きを読む
魔法描写の面白さに溢れながらも、その魔術に伴う代償と、ストレンジの成長が描かれるのが良かったです!(多数の作品に登場しながらも結局人間的に殆ど成長しなかったどこぞの社長や、この期に及んで自分探しをしよ>>続きを読む
いかに‘’それ‘’らしく見せ、観客の関心をエクスプロイトするかを志向するSFX、特撮技術は正に映画という魔術を代表するものだと思います。
その中でもモンスター/クリーチャーは花形と言えるのではないか>>続きを読む
午後ローにて
丁度良い具合の刑事物(主人公は検察ですが)
片手間に、、ではあるが結局全編見てしまった。
最初から悪人顔のサミュエルはやはり悪人、お決まりのマザーファッカーや演説は今回特に無し。細か>>続きを読む
動物CG映画の佳作
「もし、赤い犬がいて、しかもでっかくなっちゃったら?」というハイコンセプトな映画で、勿論クリフォードは “人と違う“ 事のストレートなメタファーにもなっている。ストーリーも含め、>>続きを読む
久々に鑑賞し、凄さを再確認。
マトリックスのその先で、フリーガイの原型。フィクションとメタフィクションを行き来しながら創造性を描く。マルチバースやドラッギーな描写も楽しい。
小学生から老人まで楽し>>続きを読む
数シーズン分の啓蒙的要素を煮しめたような、超情報圧縮映画。
数十時間掛けて至る感動に二時間で達する事が出来るのか?
合間の怪獣バトルは目に楽しい部分もあるが、多くのキャプションと、多くのセリフによ>>続きを読む