七沖さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.9

敵役の志々雄真実の怪演が見事な作品だった。

本作は続編ありきな作りのため、ストーリーは中途半端になってしまっている。
人斬り抜刀斎の後継者である志々雄真実が明治政府の転覆を狙って内乱を起こそうとし、
>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.2

邦画はもちろん、ハリウッド作品と比較しとも全く遜色ないレベルの殺陣が観られる作品だと思う。

先日倉敷美観地区に行った際、現地のおじいさんから「この橋はるろうに剣心に出てくるよ」と言われて、気になって
>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.8

とりあえず観てみようくらいの気持ちで鑑賞したのだが、やられた。個人的には今年観たアニメ作品ベスト。今年は劇場スルーして後悔する作品が多い…。

人魚伝説のある海辺の街。将来の進路ややりたいことが無く冷
>>続きを読む

ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

3.4

夢と現実が交差する不思議な後味の作品だった。

倉敷に住む女子高生ココネは、機械の世界に住む不思議な少女・エンシェンの夢を見ていた。東京オリンピック開催が迫るなか、父親のモモタローが何者かに連れ去られ
>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

こんなに先の展開が読めないスターウォーズは初めてだった!

最速上映のために、席を確保できた岡山に東京から来たが、その甲斐がある内容だった。

今日まで色々な展開を妄想をして来たが、予想を軽々と超えて
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.6

今まで語られなかった帝国の台頭とジェダイの滅亡が描かれる!ということで当時ワクワクしながら映画館に観に行った作品。

期待以上に良かった。
クローン大戦真っ最中が描かれているだけあり、敵味方入り乱れる
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.7

映像面での見どころは多いが、ストーリーが割と雑な作品だった。

輝くたくさんのライトセーバー・惑星ジオノーシスでの大規模戦闘・実はお前飛べるんかい・遂に剣を抜くヨーダなど、ビジュアルインパクトはシリー
>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.7

スターウォーズの冒険活劇としての魅力が詰まった作品だと思う。

自分にとって、旧三部作の特別篇を除けば初めて映画館で観たスターウォーズが本作だった。
公開当時からファンから「お子様ランチ」と揶揄された
>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.3

前作とはうって変わり、青空、艦隊戦、サメ、秘宝…という感じで、まさに海洋アドベンチャーといえる作品だった。

公開時にせっかくスクリーンXで観たのに、終盤で寝てしまったためDVDで再鑑賞。
ターナー家
>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.4

画面の色合いから暖かさを感じる作品だった。

亡き姉の頼みで姪のメアリーを育てるフランク。姉の遺志通りにメアリーを普通の子として育てようとするが、彼女には数学の天才的な能力があった。メアリーの才能を伸
>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

4.0

探偵コンビの安定した掛け合いは相変わらず面白い。切ないという謳い文句に偽りない作品だった。

依頼を受けて失踪した女子大生を探す探偵だったが、危ない連中が現れて、喧嘩で負けなしの高田まで倒されてしまう
>>続きを読む

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.3

前作同様、探偵と高田の凸凹コンビは楽しめたが、ストーリーには微妙にノりきれない作品だった。

ゲイバーで働く友人のマサコちゃんが何者かに殺害され、警察の捜査も虚しく犯人が捕まらない。どうやら政治家が絡
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

4.3

各キャラみんな立っていて、まさにマンガの映画化という感じ。校内の政争がコミカルかつ緊張感も忘れずに描かれている作品だった。

公開当時から全く興味が無かったのだが、評価が高く、レンタル開始したことをき
>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.2

スーパーマンが強すぎるため、人間に過ぎないバットマンがいかに対抗していくかが緊張感を持って描かれている作品だった。ただ、長い。

スーパーマンの超人的なパワーを危険視したバットマンが、金とテクノロジー
>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン以外のヒーローは知らない状態で鑑賞したが、特に問題なかった。個性的なヒーローの共演が見事に描かれていたと思う。

強大な敵の侵略に対抗するため、バットマンが各
>>続きを読む

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

3.3

硬派SF設定なのにすごくラブコメしてる。独特の世界観がクセになる作品だった。

地球を失った人類はシドニアという母船で宇宙を旅しているが、そこにはガウナという天敵がいて、人類は衛士というロボット兵器で
>>続きを読む

GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

設定もいい。ビジュアルもいい。なのにテンポの悪い展開とカタルシス不足でちょっと眠くなってしまう作品だった。

ゴジラの猛威に地球を追われた人類が、生存可能な惑星を見つけられずに地球に帰還し、改めてゴジ
>>続きを読む

世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方(2014年製作の映画)

3.0

子供たちの悪戯が犯罪レベルだが、町人の雰囲気・音楽・賢すぎるハナグマのおかげで微笑ましく観ることができる作品だった。

平凡な街に銀色団(消費者調査会社)がやって来て、住人を新商品のモニターとして効果
>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コミカルなノリで進みつつも、これまでのソーシリーズと比較して最も変化が大きな作品だった。

強大な敵を前にしても、どこか余裕のある態度を崩さないソーが格好いい。アベンジャーズの中だと笑い担当なことが多
>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.7

トンデモ家族がドタバタするストーリーかと思ったら(そういうシーンも多いが)、家族の普遍的な幸せについて描かれた作品だった。

主人公・ベンとその子供たちは世俗から離れた大自然の中で暮らし、ベンの教育に
>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.3

怪獣映画だと思ったら、意外にも人間ドラマがしっかりした作品だった。

日本近海で原因不明の海難事故が相次ぎ、調査をしたら太古の巨大生物だった。ゴジラと呼称された巨大生物は、やがて東京に上陸し、戦後復興
>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.4

「え、リドリー・スコットから引き継いだ作品なのに、そんな領域にまで踏み込んじゃっていいの⁉︎」というストーリー展開に驚いた。キャッチコピーの「知る覚悟があるか」は伊達ではない。

前作が後世のSF作品
>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.5

ストーリーはシンプルなはずなのに、理解するために複数回観なければならない作品だった。

レプリカントと呼ばれる人造人間が反乱を起こして人間社会に紛れ込み、彼らを処分するべく主人公のデッカードが追いかけ
>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.9

わずか60〜70年ほど前に、こうまで露骨な差別があったんだ、ということを教えてくれる作品だった。

黒人の主人公たちが白人だらけの職場に足を踏み入れるだけで、場に微妙な空気が漂い出す。誰もが遠巻きにチ
>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.7

犬たちが本当に可愛い。そして、意外にも生き方について考えさせられる作品だった。

主人公犬のベイリーは死んでも別の犬種として生まれ変わり、様々な犬生を経験していく…というストーリー。
ベイリーが死んで
>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.6

雨の音、風の音がリアルに感じられる、アニメとは思えない映画だった。

とにかく映像が綺麗。
梅雨どきの話というだけあり、雨の描写がハッとするほど美しい。と同時に、水面上を走る風までリアルに描き込まれて
>>続きを読む

ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

4.2

天真爛漫なハイジと豊かな自然、そしてハイジを想ってくれるいい人たちに、ひたすらニヤニヤできる作品だった。

最近ラクレットチーズを食べる機会があったり、映画ポスターをたまたま見かけて惹きつけられたりと
>>続きを読む

亜人(2017年製作の映画)

3.9

人物描写の掘り下げが不足している気がするが、邦画最高峰のアクションが楽しめる作品だった。

原作未読でノーマークだったが、予告が面白そうだったのと、「るろうに剣心」ぶりに佐藤健のアクションが観れること
>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.7

シンプルなストーリーながら、見せ方で勝負している作品だった。


追い抜いたトレーラーの運転手に目をつけられて、ひたすら追いかけられる話。ただそれだけなのに、スリリングで見応えのある作品だと感じた。
>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

オナラをする死体に乗っかって海の上を滑り(予想以上に速い)、無人島から脱出する…アイデア勝負の作品かと思ったら、終盤の展開には胸を抉られた。

この作品を知った当初は、「死体役がダニエル・ラドクリフ?
>>続きを読む

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.4

ゾンビなんか、団結してぶっ飛ばせ!まさかのダンケルクスピリットが味わえるゾンビ映画だった。

ショーンオブザデッド、新感染と、少しずつゾンビ映画に慣れるべく手に取った作品がこれだった。冒頭の封印された
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.6

2回目に観ると、些細なセリフや描写に意味があることが分かり、伏線だらけの作品だということが分かって鳥肌が立った。

伏線に気付ければ面白いのだが、本作は時系列が前後するため、伏線に気付けずイマイチよく
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

脚本が緻密過ぎて、一回観ただけでは理解できない作品だった。

初めて観た時、終盤で明かされた真相にほどほどに驚き(話を半分くらいしか理解していない)、改めて観直して、ようやく理解できた真実の全貌に本当
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

ちょっと御都合主義的なものを感じたが、あれだけ壮大な物語をよくこの尺に収めたと思う。

正直ストーリーは難解で、内容は半分くらいしか理解出来ていない。5次元の世界…時間を操作可能ということだと思うのだ
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.6

こんな話よく思いついたな! と思える作品だった。

夢の中に潜り込んで対象者から情報を盗むことができる、という設定からしてもう面白い。そして情報を盗むことができるなら、植えつける(インセプション)こと
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

2時間弱、第二次大戦中のダンケルクに放り込まれた。

もう冒頭の銃撃で、一瞬で一兵卒と同じ立場にシンクロできた。
この作品通しての特徴として、生身の敵の姿が全く見えない。
けれど、弾丸は殺意を乗せて飛
>>続きを読む