夏の日差し、その温度が印象的。
そんなカラッと晴れた明るい青空の下、
こんな程度のことは日常茶飯事、いつでもどこでも起きている。
これまでは、隠れて見えなかったものが、たくさんあった。いつから、これほ>>続きを読む
色々あるけど地下鉄【しあわせ行き】。
最初、3話までは、(勿論面白いが)まあこんなところか、と油断していたが、俳優監督トップバッター、ボブ・ホスキンスの4話あたりから急激に加速する。
離婚した夫婦の>>続きを読む
こっちはタランティーノかよ。
オープニングクレジットから、その編集の別場所との接点、同時間のクロスなど、なかなか拙いけど、図々しくって好感。
“違う惑星”が、オモロかったので、続けて観てみた。“違う>>続きを読む
コーエン兄弟好きな奴。ただ、まだ遥か遠いと自覚しながらコツコツ撮っているのが好感。
巧く、手際良く、クロスしそうでしない、男女四人。また、その周辺が素晴らしい。
難い喫茶店員を筆頭に、ボウリング友達の>>続きを読む
フェリーニ!?
こんな所に、大袈裟に(!)幻想と人生を掛け合わせ、その長い様で短い一瞬の“儚さ”を炙り出そうとする、山っ気たっぷりな奴が居るとは!
心霊と鼻に付く白い世界で、解った顔してんじゃねぇよ>>続きを読む
企画コンセプトがイイ分、この凡庸さに目を覆う。
そして、およそ時代劇からは程遠い顔を持つ主人公のお陰で、終始それらしくならず、神秘が香らない。
それらしい筋立てや世界観、装置は用意されているのだが、ど>>続きを読む
豊かな90年代のハリウッド映画、バブリーなりな詰めの甘さは否めない。
ただ後に、21世紀に入り、全CGで見せる“ライオンキング”の愚行に比べたら、画の工夫とフィジカルさは(若干のスタジオシーンの凡庸さ>>続きを読む
イイ線イってるが、まだ初々しい。
階段を叩く少女の“シキタリ”が、魔を遠ざけている様ないない様な・・・ちょっと肝が解り難かった。
チェコという国の体臭が匂う。
大した事ない映画だが、厭な映画だ。
結論に向かわないから、より気味が悪い臭いを放っている。
モザイクの顔が、男のモンスター感を増していて、ウンザリする。
12歳の少女>>続きを読む
ジ〜ン・・・
タイムリープモノって、寂しさ香る“恋”の話、が(歴史上)一番響くなあ。
one cut of the ドロステれび!
見事でした。
未来を知るのは良くない事。
知りたいけど、知ると何>>続きを読む
3代続いた“老舗”の遺体安置(解剖&火葬)所を営む父と息子。
犯人は警察が捜査、我々は死因を調べるだけだ、目と耳で確認できる事以外は気にするな、と言う父。
発言現場を見せて欲しかった、と言う息子。
唸>>続きを読む
ノリ、イイ!
ドロスティービーとリバーの間にカマす、この太々しさこそ、今や失われつつある日本映画の外連味である。
びっくりオカルト大集合、ってなノリである。場所と時間のハッタリ具合は、相変わらずだが>>続きを読む
チアリーダーじゃない地下アイドルのチアリーダー的闘魂の“ある瞬間”ある時期の話。
天才・大野大輔は、どんどん普通になるなあ。
社会をdisりながら、見事に並走し、その時代を、空気を、問題を、映画的に>>続きを読む
この監督、この時代に遡ると素人の浅芸的な作品になっていた。
ディテールで、ちょっとニンマリポイントはあるにせよ。
如何に2020年以降が洗練されつつある事が解る。
流石に、カタルシスは無いほどに、空想アクション、ご都合少女成長譚。
何の力を蓄える事もなく合宿終了した娘たちが、“ホステル”さながらの殺人ブルジョアを(有り得ないほどに)皆殺しにするが、殴り倒され、お>>続きを読む
相変わらずのインチキっぷりだが、この安っぽさを感じさせない漲りと、イイ顔がそこにあった。
開き直りの上に図々しく展開される日常感が不思議な魅力を放っている。
コイツ、デビュー作から相当飛ばしていたんだなあ。
ちゃんと前提が“見世物”を意識し、その趣向で振り回しながら、本質を突いてくる。
躾・・・
社会の規律に準じて、生きていく、一度はちゃんとレールの上に>>続きを読む
ホント、イヤらしい、この監督。
夫婦のセックス、青年の母の指舐め芸などの性的表現は勿論、
初めっから“不穏”満タンで、
カメラやアングルがより煽り立てる。
その作意が兎に角、イヤらしい。
ローアング>>続きを読む
ちょうど良い具合のサディスティックさを、サラッと繰り出すこの監督。そのSっぷりが、持ち味でソソります。
『ウエストワールド』(73)の様に始まるが、この施設、コミュニティが炙り出す異様な性への執着が>>続きを読む
『フロッグ』(08/65分)を鑑賞。
いま生きている世界が、
如何にキモチ悪いかを言い当てていた。
2020年までには程遠く、コンプライアンスなんて言う言葉もない。
3Dがデジタル映像の最先端を走>>続きを読む
プッチーニにのせられた美しい哀れさと、
ブリユーゲルのようなごちゃごちゃした彩度に彩られた、死んだ様に生きる“スタンド・バイ・ミー”たちのストーリー。
なかなか野心的でオモロい。
さてさて、“ザ・デッ>>続きを読む
殺し屋の日常感がより濃くなる。前作より大きく成熟し、驚く。
その上、哀感までマシマシで、子憎たらしい限りだ。
やはり、好敵手の登場こそ、世界観を高揚させる武器はない。前作は2人の個性のみ際立ち、他は>>続きを読む
なんと“急カーブ”!?
このジャンル、我が国の凡庸なる映画群にあって、この程度の急展開でも“尊く”見えます。
A24は遥か彼方であるが、趣向と工夫を凝らそうと言う心意気は買いたい。
雑魚キャラたちが>>続きを読む
イイ感じでクールに始まったんだが、
なんか照れなのか、間が持たないのか、
チャカチャカと、茶化す演技やシーンが20分も経たないうちに始まる。
勿体無いなあ。シネスコの中に落ち着き払うトーンがあったり、>>続きを読む
聞きしに勝るクオリティ、とはこの事だ。
昭和・鬼太郎の(高度経済成長期の歪みから成る)“悍ましさ”しか知らない私にとって、平成、令和の時代の流れを生き延び、いまこの様な様相で“誕生”を制作する、その>>続きを読む
よくある話だ。説明したら、つまらない。
のに、何故、こんなにも素晴らしいのだろう。先立つ予想が全て覆される。
言わずもがなだが、“制服モノ”にあって、昨今流行りのラブストーリーではない。だからこそ、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なんだメアリー・シェリーのvariationか。
前情報入れずに観たが、CMをチラ見する感じだと、現実と夢を飛び回るヒロインの冒険譚、よくありがちな空想アドベンチャーに見えた。
“bride”の様に>>続きを読む
なかなかのホラーっぷり。
都市の伝説、の話だった。
消えた女、その亡霊に苛まれる、冴えない男。仮想現実に溢れる亡霊たち。
片や、亡霊を求めるかのように歩道橋で青く踊る携帯片手の儀式、宗教的に街に溢れて>>続きを読む
大人、
いや、成熟が、やはり勝つ。
ふくだももこ、がカマしていた。
そのあとを、漲る枝と首藤が追い付け追い越せで清々しい。
そして、トリの山戸は、鼻につく人も多いだろうが、この独創性への飽くなき挑戦は>>続きを読む
玄関ドアを開ける、主人公が毎朝見上げるのは空か天気か?その毎朝の見上げる嬉しそうな笑顔が、何度も何度も登場する。
また、昼食を取る神社、その木々の間に射す“木漏れ日”を俯瞰で構え、逆光の中、フィルムカ>>続きを読む
ピンヘッド魔導士の残り滓を撮っていた男がマーベルにまで昇格(後退?)した後の作品。
やはりネクラな監督の世界観は憂鬱で良い。ずっと曇る、銀残しのような映像のトーンが掴まれる。ただ、この監督、毎回、中盤>>続きを読む
真剣で完璧なるお遊び映画。
「映画なんて、こうやってやるんだよ」というハリウッドへの軽々しい呪詛が、余裕満々に響いていた。
「彼は、誰のものでもなかった」・・・
アフリカの果て、幻の彼方に消えて行った男のアイドル映画。
しかし、最高に映画的でキマってるから、豊潤な時間を、今や失われつつある、いや、失われた時間を劇場の大スク>>続きを読む