masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

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渡辺あやさん脚本。老朽化した寮の存続運動をする学生たちを描く。京都大学の吉田寮がモデルで、闘争は現在進行形で、壁も実在するというから驚き!成海璃子さん登場のシーンが次第に高解像度になってゆく演出がおも>>続きを読む

ライブリポート(2019年製作の映画)

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ストリート勤務の中年白人警官と新進気鋭の女性ライバーによる少女救出劇。タイムリミットがあってハラハラするし、アクション派手だし、でも全体的には軽妙。冒頭のモーニングルーティンのBGMとかタイトルデザイ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

唯一無二の映像体験に打ちのめされた!これこそ別次元でありそうな実在感。キングピンがモンスターじゃなくてスーツ族なのが意味ありげ。胸ぐら掴んで吊り下げの対構造とか、マイルスの成長にグッとくる。グラフィテ>>続きを読む

ブラックシープ(2006年製作の映画)

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「未体験ゾーンの映画たち 2020」で上映されたNZの2006年の作品。ゾンビ映画っぽいから社会風刺あるのかな?と思いきや、景気の良いゴア描写とブラックな笑いのエンタメ映画だった。箸とか“金のハサミ”>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

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劇団ヨーロッパ企画による初の長編映画。ワンカットなので没入感あり。電源ケーブル長すぎない?という疑問も吹っ飛ばすドライブ感。伏線回収も気持ち良いし、「未来は自分でつくるもの」というメッセージも、春の訪>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

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「ほとんどの好きって気持ちは表立ってやり取りされない」という言葉に頷いた。好きって気持ちを伝えたいのはわかるけど突然の告白は自己満足だよね。行動で示せ、と。「好き」っていう気持ち、めんどくさいな!笑。>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

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暴力描写のインフレ!殴打の回数が度を越してる!生首ゴロンとか軍隊停めちゃったとか血がピューとか、もはやコメディ。イ・ビョンホンのシリアスな絶望の表情と精度の高い回転飛び蹴り、圧倒的な存在感の不死身のチ>>続きを読む

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

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グライダーのような飛行機と雁が一緒に飛ぶ映像が有名だが、その人物をモデルにした父と、14歳の少年の大冒険、家族の再生の物語。ノルウェーの検疫違反?で鳥を没収される寸前で、“母”を追って飛び立つ鳥たちの>>続きを読む

凍える牙(2012年製作の映画)

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原作は乃南アサの小説。伊東美咲に似たウニョン(演じるイ・ナヨンさんはウォンビンの妻!)の受けるパワハラとセクハラがひどくて辛い。真っ直ぐで意志の強そうな眼差しも印象的で、チルプン(犬ちゃん)に共感する>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

噂にたがわずヤバかった。崖とか鶏小屋とか受胎の儀式とかショッキングで気持ち悪い映像盛りだくさん!だけど、張り巡らされた伏線とともに目が釘付けになった。陽光やお花やコミカルな絵や踊りの変なポーズと、不穏>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

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相米慎二監督1985年の作品。当時テレビで観てトラウマになった三上のシーンはやはり衝撃的だった。ケンの抑えきれない暴力欲求の描写も凄まじく、蹴りと「ただいまおかえり」の反復がコワイ。白塗りのパフォーマ>>続きを読む

チア・アップ!(2019年製作の映画)

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70歳までN.Y.で一人暮らし、遺品セールを済ませ、ガン治療を中止し、シニアタウンに引っ越してひとり死を待つ予定だったマーサが、明るく無邪気な隣人に触発されチア部を結成して競技大会出場を目指す話。年を>>続きを読む

パリの恋人たち(2018年製作の映画)

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原題は「貞潔な男」。2人の女性の放埒な態度に疑問を抱きつつも受け入れるアベルのことを皮肉っているのかもしれない。リリー=ローズ・デップは父母どちらにも似ててフランス語も話せてかわいい。ジョゼフもかわい>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

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第一次世界大戦の記録映像を修復し着色などを施し、退役軍人のインタビュー音声を重ねたドキュメンタリー。100年も前の歴史が生々しい映像として蘇る。前線は死体だらけで地獄だったというが、後方ではキャンプみ>>続きを読む

エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

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「スノーマン」の作者レイモンド・ブリッグズの絵本が原作。保守的でまじめな母エセルと労働党支持者で朗らかな父アーネストの仲睦まじい生活と、第二次世界大戦中の生活の様子や戦後の文化の発展の様子が細やかに生>>続きを読む

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

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田中裕子さんの魅力満載!歌も踊りも湿布貼りも良い!若い頃を演じる蒼井優さんも「愛しちゃったのよ」と歌って踊ってた。かわいい。“寂しさ”の3人も楽しそうで良いし、“どうせ”の六角さんも退廃的で良い。残念>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

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大橋裕之のマンガが原作。動きがやけにリアルだと思ったらロトスコープでつけたらしい。表情の芝居は控えめだけど、演奏シーンは感情が爆発してる。「アッパくん」とか小ネタも笑える。声優も豪華!

盗まれたカラヴァッジョ(2018年製作の映画)

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監督いわく「映画についての映画」だということ、劇中で主人公が書いた脚本のタイトルが原題と同じ「名もなき物語」だということ、実際の映画監督を映画監督役にキャスティングしていること、違和感あるスタントダブ>>続きを読む

アウトロー(2012年製作の映画)

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トム・クルーズが人気小説の主人公ジャック・リーチャーを演じる。監督はクリストファー・マッカリー。事件の真相をめぐるミステリーとしておもしろいし、BGM無しのタフなカーチェイス、バスルームのわちゃわちゃ>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

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実在の人物をモデルとして書かれた小説が原作の法廷サスペンス。真実を求め正義を果たすことに傾斜し、その結果のカタルシスと虚しさ。死者は報復を望まないかもしれないが、許されることでもないという割り切れなさ>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

5.0

イ・チャンドン監督。主演二人の演技が凄まじい。人間の優しさや豊かな想像力など素晴らしいところ、差別や身勝手さやなど下賤なところが剥き出しで圧倒される。想像の世界は夢のようで美しい。ラスト、他人にとって>>続きを読む

ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光(2019年製作の映画)

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ハラハラミステリーものだと思ったら、心理サスペンス?っぽいヒューマンドラマだった。公開時は「ルーベ、嘆きの光」というタイトルで、こっちの方が合ってる。貧困で共依存して生きていくしかない女性二人の、ささ>>続きを読む

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

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固定カメラの長回しシーンがたくさんあった。間の緊張感。から回ってイライラして自転車に当たるとことか未熟さ全開なんだけど、あの感じあったわ..。トンボの群飛をバックに逆光で白いワンピースが透けて脚の形が>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

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1973年実際にあったテニスのエキシビジョンマッチ。男女格差が大きく男性優位主義者が堂々と幅を利かせてた時代の、差別やハラスメントが控えめだけどがっつり描かれてた。50年経っても変わってないね..。ビ>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0

昭和63年の広島、ヤクザの抗争を仲裁しようとする“綱の上に乗ってしまった”警察官。暴力描写が激しくて派手で醜悪で笑えてくる。豚の尻!首!!主役の警官2人はもちろん、ヤクザ役の俳優たちが皆楽しそうでよい>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

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エクストリームヤクザ映画。前回は豚だったけど今回は眼球!あの親指怖いわ。上林の少年時代の回想シーンは演劇美術っぽくて原爆ドームが印象的。飛び降りからのカーチェイス、タイマン勝負も見応えあった。警察、簡>>続きを読む

ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

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2013年EU協定に署名しなかった親露のヤヌコーヴィチ大統領への抗議デモが「マイダン」という市民運動に拡大、2014年、後に「ウクライナ騒乱」と呼ばれる革命のドキュメンタリー。特殊警察「ベルクト」の暴>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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映像研の浅草氏もそうだけど、そもそも壮大で細密な想像力がすごいし、その世界観を1人で具現化する技術と執念がすごい!アニメーションのキレ?も日本アニメのそれっぽくてかっこいい。ヒト系のキャラはユーモラス>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

5.0

グザヴィエ・ドラン監督主演。幼馴染みの男子たちの親密な関係性が良い。お互いの気持ちに気付きながらも平衡を保っていたのに、無かったことにできない気持ちに混乱し苛立ち、葛藤の末ついに迎えるキスシーン、旅立>>続きを読む

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

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7500ユーロ(100万円!)という高額で買った、彼曰く「悩殺だな」な鹿革のブルゾンに心酔するあまり、人を殺しまくる男の話。人間のエゴによる毛皮の乱獲を皮肉り、孤独な中年男が何者かになろうともがくさま>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

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オリジナル脚本のミステリー。9人の翻訳家達が皆個性的で、出版社社長は常軌を逸したクソ野郎でとても良い。ミステリー要素も、犯人は?犯行はどうやって?その動機は?の解明の先にもう一展開あって楽しめた。翻訳>>続きを読む

the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

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ミランダ・ジュライ監督主演。これまでのアートパフォーマンスの要素が盛り込まれているらしく、彼女の奇妙で独特の世界観が堪能できる。Tシャツダンスを目撃したおっさんの表情には笑った。歳を重ねることの恐れ、>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

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猫ちゃんのブレスレットを取り返したいだけだったのに、ロシアンマフィアに狙われる羽目に。懐から猫ちゃん、変わり映えしない日常の描き方、手づくりの武器の創意工夫、お父さん(クリストファー・ロイド)のアクシ>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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韓国で2016年に刊行された小説の、2019年の映画化。その間に世界中に広がったMe Too運動の影響を受け、小説とは異なった味わいがあった。ジヨンは抑圧を受け孤独だけど、共感してくれる母親や同僚、寄>>続きを読む

大都会/ビッグ・シティ(1963年製作の映画)

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サタジット・レイ監督1963年の作品の2015年デジタルリマスター版。1953年のでカルカッタで、家計を助けるため外に働きに出る女性の話。仕事は楽しい、でも雇い主の行動に納得できず、信念を貫き通したあ>>続きを読む

チャルラータ(1964年製作の映画)

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サタジット・レイ監督1965年の作品の2015年デジタルリマスター版。1880年カルカッタ、裕福だが孤独な妻が創作と恋に目覚める話。村での暮らしを思い出すシーン、ブランコ、ラストなど、印象深くおしゃれ>>続きを読む