masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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クリント・イーストウッド監督作品。1996年アトランタ五輪の爆弾テロ事件に基づく。“法執行官”であることに執着し国家権力に盲従する主人公はどこか危なっかしくハラハラさせられっぱなしなのだが、終盤FBI>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

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1984年グリコ森永事件を元にしたフィクション小説が原作。捜査ものだからしょうがないのかもしれないけど、説明セリフが多かった。「キツネ目の男」は似顔絵がそのまま動いているようで、特に手を離すところが怖>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

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ポール・バーホーベン監督作品。イザベル・ユペール演じるミシェルは基本的に無鉄砲で逞しくも妖しく多面的で実に魅力的。“(ユダヤ人を探してるから)ペニスを見せろ”とか笑える。ラストは、彼女が夫を奪った女性>>続きを読む

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

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原題はシンプルにARCTIC。画面は広大な白い大地とマッツ・ミケルセンほぼひとり。セリフも必要最小限にもかかわらず、次々に襲ってくる自然の猛威に対する感情の怒涛の揺れ動きが痛いほど伝わってくる。マッツ>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

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憑依系SF。カセットテープ知らない世代向けか?その特性を筒井道隆や松重豊に語らせるのくどいとか、記憶が人間の器に入るならアキが顕在化するのおかしくね?とかあるけど、長野県のロケ地、特に風情ある上田市の>>続きを読む

君の誕生日(2018年製作の映画)

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2014年セウォル号沈没事故の遺族支援ボランティア活動に監督自ら参加して生まれたというリアルすぎるドラマ。遺された者たちの慟哭が胸に突き刺さる。状況説明セリフ無しでも分かる演出がすごい。最後の詩の朗読>>続きを読む

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

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アルゼンチンの軍事独裁政権時代の反政府とも限らない市民に対する、不当な尋問、拷問、殺人の罪を証明した実際の裁判を描く。拷問の様子は描かれないが、その証言が凄まじく、特に妊婦に対する虐めがひどい。名古屋>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

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原題「Undine」は人魚姫の元にもなったドイツの水の精霊の名前。自己犠牲のうえ愛する人を救い、忌まわしい宿命を受け入れることで自らを解放したように見える女性の話。おおむね幻想的で美しいが、水槽が割れ>>続きを読む

国際捜査!(2020年製作の映画)

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借金まみれの刑事が家族と訪れたフィリピン旅行で、詐欺師に騙されて刑務所に入れられた幼馴染を救出しようとする一方で、旧日本軍の埋蔵金を手に入れようとする話。基本ドタバタコメディだけど、友情感動ものでもあ>>続きを読む

囚われた国家(2019年製作の映画)

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2027年、エイリアンに侵略されたシカゴで彼らに一矢報いようとテロを企てる組織の人々を描く。位置情報と会話を監視され、容疑者となったら最後、気持ち悪いドローンが追っかけてくるデストピア。

少女バーディ ~大人への階段~(2022年製作の映画)

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レナ・ダナム監督、YA小説原作。13世紀イギリスの貧しい領主の娘バーディが嫁に行きたくなくて暴れる話。GOT熊の島の女公役でも印象的だったベラ・ラムジーが個性的で活発でよい。「絞首刑見たい」って言い過>>続きを読む

13人の命(2022年製作の映画)

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2018年のタイの遭難事故を映画化。ディズアスタームービーの巨匠ロン・ハワード監督。洞窟内のダイビングシーンのサスペンス演出が巧みで思わず何度も叫んでしまった。瞑想や麻酔や水田の犠牲など、実際のエピソ>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

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1978年の第1作の40年後を描く新三部作 #ハロウィン は殺人鬼のトラウマと格闘する家族の話で終盤の「檻ではない、罠よ!」までのシークエンスが良い。続編の #ハロウィンKILLS は暴徒化した市民の>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

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1978年の第1作の40年後を描く新三部作 #ハロウィン は殺人鬼のトラウマと格闘する家族の話で終盤の「檻ではない、罠よ!」までのシークエンスが良い。続編の #ハロウィンKILLS は暴徒化した市民の>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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静かだけど緊張感が持続し、あっという間だった。監督いわく「俳優が演じている、驚くべき何かが起きている瞬間をつないだ」3時間。見えるものと見えないもの、正面に向き合うこと、眼(薬)を刺すこと、など視線と>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

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猟奇殺人ミステリーだと思ったら、生活保護のスティグマと不正受給について問題提起する社会派ドラマだった。震災直後の被災地の様子もリアルで辛い。佐藤健の目つきと姿勢が醸し出す絶望とも怒りとも取れるなんとも>>続きを読む

ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)

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イラン映画。刑務所の引越の最中行方不明になった死刑囚をめぐるサスペンスドラマ。最初は無関心だった所長が、探索の過程で死刑囚の人柄を知り事件の真実が明らかになり、死刑判決に疑問が芽生え、最後に彼の目を見>>続きを読む

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

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イラン映画。麻薬問題と暴力と家族の話だった。穴、土管、X線、側転、など印象的なシーンがたくさん。実際の中毒者が出演しているというモブシーンは圧巻。10億トマン=34百万円のワイロを簡単に提案できるほど>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

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良かったシーン→#ヴェノム :エディが暴食したり水槽に入っちゃったりジタバタするシーン、ヴェノムアシストでのバイクのチェイスシーン、シンビオート同士の絡み合いシーン。#ヴェノムレットゼアビーカーネイジ>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

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良かったシーン→#ヴェノム :エディが暴食したり水槽に入っちゃったりジタバタするシーン、ヴェノムアシストでのバイクのチェイスシーン、シンビオート同士の絡み合いシーン。#ヴェノムレットゼアビーカーネイジ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

セカンドチャンスと救済の話だった。特にアンドリューピーターがMJを救えたシーンにグッと来た。ピーター達の会話は笑えたりキュンとしたりほんとよい。寂寥感を湛えながらも「3は特別な数字」と歌うラストは、ピ>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

5.0

MCU第2作目。アイアンマンの期待に応えたい気持ちと休暇を楽しみたい気持ちで葛藤するピーター・パーカー16歳。終盤、スーツを自作するピーターを見守るハッピー、MJとの滑空からの「Vacation」サイ>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

5.0

ジョン・ワッツ監督、MCU入り第1作目。トムホ21歳演じるピーター・パーカー15歳の初々しさ!序盤アベンジャーズとの邂逅に大興奮する様とか、スーツAIとの戯れとか、ほんとかわいい。マイケル・キートンも>>続きを読む

アウトポスト(2020年製作の映画)

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2009年アフガニスタン、圧倒的に不利な立地の基地襲撃戦を実話に基づきリアルに再現。正門奪還に挑むロメシャ(↓C.イーストウッドの息子)、短パンで駆けずり回るタイが良かった。亡くなった兵士(驚くほど若>>続きを読む

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

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コリン・ファースとスタンリー・トゥッチの熱のある静かな演技が良かった。それぞれの立場でのそれぞれの決断に共感するし、自分だったらどうしたい?と色々考えさせられる。ラストのサムの表情と星空のカットはタス>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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なぜ鈴は1人で東京に行ったのか、なぜ彼は鈴に怯んだのか納得出来なかった。しかし、現実と「U」が別個に存在する世界で、その2つがリンクしてしまった異常事態なのだと想定することで歩み寄れた。高知県の自然と>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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2022年アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚色賞受賞。ろう者と聴者、共依存と独立の境目で危ういバランスを保ちながら成長する少女の話。ろう者にとっての「歌」の理解が段階を経て描かれることでラスト大きな感>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

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畠山重忠ロスの方に観て欲しい!中川大志演じる千太郎のケンカの強さ、繊細さ、誠実さが畠山氏に重なるし、薫とのケンカの決着が、義時とのそれに完全に一致!映画は、1966年の佐世保の高校生がジャズを通じて心>>続きを読む

サーホー(2019年製作の映画)

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「バーフバリ」主演プラバースの長大なPV。「M.I.」「ワイルドスピード」「マッドマックス」「300」などてらいなく引用したド派手なアクションシーン、唐突に挟み込まれるダンスシーン、“実は〇〇でした〜>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

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1961年の作品。ゴダール30歳、アンナ・カリーナ20歳?親密な二人のデートを覗き見したような気恥ずかしさ。ポップなカット割り、唐突なカメラ目線、当時はさぞ斬新だったであろう。裸体を晒し、子を宿すこと>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

1960年代のロンドンの文化に憧れる女性が、当時のロンドンで歌手を目指す女性の人生を夢の中で追体験する話。ホラーだった!ポップな音楽やファッションとは裏腹に、実際にあったであろう現実を、おぞましく映像>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

18世紀フランス、男性が支配する社会の裏側で、芸術や音楽や恋に情熱をたぎらせる女性たちの姿が美しく、瑞々しく描かれている。交わされる視線の緊張感、終盤畳み掛けるような伏線の回収(オルフェウスの神話、2>>続きを読む

ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

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「もしもスマホのAIに惚れられちゃったら?」という壮大なコント。主演俳優はじめ上司やスマホのショップのおばさんなどキャラが立っててよかった。下ネタ多めだけど、どんな写真送る?のくだりは特に笑えた。元カ>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

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第二次世界大戦下、異質だとみなされた少年が市井の人々からあらゆる暴力を受け、いずれ暴力を行使する側になり、最終的に自分を取り戻す話。一方、ナチスは少年に対し直接的な暴力を振るわないのが興味深い。“プラ>>続きを読む

ボクシング・ジム(2010年製作の映画)

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フレデリック・ワイズマン2010年の作品。今更だけど、登場人物がカメラ目線になることなく自然なのがすごい。タイヤの上でジャンプしたりハンマーでタイヤを叩いたり、木屑を詰めたという手づくりのボールのキャ>>続きを読む

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

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フレデリックワイズマン2014年の作品。肖像画と観客の顔のカットバックが印象的。保守的な館長の機嫌を損ねないよう説得を試みる会議の様子もスリリング。特に所蔵品の名画「サムソンとデリラ」「大使たち」など>>続きを読む