masaccoさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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スティルウォーター(2021年製作の映画)

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「スポットライト」のトム・マッカーシー監督。マット・デイモン主演。保守的な労働者階級のアメリカ人男性にしか見えん!事件の真実を追う過程で、人々の偏見やそれを超えてくる過激や突飛さ、人間の多面性や複雑さ>>続きを読む

タチャ ワン・アイド・ジャック(2019年製作の映画)

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「タチャ」シリーズ3作目。個性豊かな詐欺師チームと成金じいさんとの騙し合い。チーム強奪ものだと思ったら、中盤から、仇討ち&ヤクザ抗争ものへと展開。人体破壊描写、ドラム缶の使い方がエグい(褒め)。

TENET テネット(2020年製作の映画)

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初見では、クライマックスの10分間挟撃作戦シーンで寝てしまうほど複雑でわかりにくかった。その後2回観た。2時間30分と長尺なのに飽きさせないのもすごいが、3回目には演出のルールや、順行逆行のタイムライ>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

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チェチェン共和国におけるゲイの拉致や拷問、さらには親族による殺害(!)などから当事者を救うボランティア活動に密着したドキュメンタリー。当事者の証言やセキュリティカメラの映像からも迫害は明らかなのに、「>>続きを読む

画家と泥棒(2020年製作の映画)

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死や心の闇に対する興味をアートに昇華させることで自らを癒しているように見える画家。幼少期のトラウマから逃れられずにドラッグに溺れ罪を繰り返す泥棒。心に傷を負った2人の、アートを通じた交流を追ったドキュ>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

5.0

おもしろかった!あらゆるシーンにサスペンス演出てんこ盛りでハラハラすると同時に笑えもする。中盤のドーン!に驚愕。当時40歳前後のパンクなイ・ソンギュンとターミネーターみたいなチョ・ジヌンが良い。終盤の>>続きを読む

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

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トルコイスタンブールで暮らすネコチャンたちと彼らのお世話をする人々のドキュメンタリー。最強のメス猫と呼ばれる“サイコパス”(ネーミング!)と、心の傷を癒すために、毎朝10kg(!)のエサを手づくりして>>続きを読む

灼熱の魂(2010年製作の映画)

5.0

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。レバノン内戦やギリシャ神話を下敷きにした戯曲が原作。原題は“火事”→劇的なバスの炎上シーンに合致。母の壮絶な人生を辿る旅の末明かされた“兄”の正体に慄いた!彼らは“共にいる”>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

5.0

エドガー・ライト監督。アーティスト「スパークス」のロンとラッセル兄弟のドキュメンタリー。こんなに奇妙で独特で驚異的で多くのアーティストに影響を与えているというのに知らなかったよ!
71年にトッド・ラン
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

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「本心を打ち明けるのがクリスマスだから」少し勇気を出した人々の話。うまくいかなかった彼らの方が印象に残った。奇跡なんてそう簡単に起こらない。群像劇の中に、ポルノ映画のカメラテスト俳優や元ロックスターや>>続きを読む

アドリフト 41日間の漂流(2018年製作の映画)

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実話に基づく。2人の出会いから転覆事故まで、事故から帰還まで、2つの話を交互に観せるしくみ。話がつながり真実が明らかになった瞬間に驚かされた。ハリケーンのシーンは恐ろしすぎて叫んでしまうほどだったがタ>>続きを読む

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

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阪本順治監督のもと常連俳優とその仲間が集ってつくられたという良い雰囲気が感じられた。石橋蓮司の夜のファッションの格好良さと朝のシジミ汁をすする様子のギャップ!他キャスト皆良いけど、桃井かおり、佐藤浩市>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

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岩井俊二監督。同じ脚本を日中韓で撮るというプロジェクトの中国版。主人公不在型群像劇。日韓観てないので比較できないが、細部までローカライズされているらしい。1988年大連の少女のファッション(バッグかわ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

おもしろい!家族全員が“潜入”に成功した祝宴をピークに、驚いたり笑ったりハラハラしたり怒涛の展開!家政婦のポーズ!リスペクト!唖然。あの時“スメル”を理由に断罪され絶望しちゃったんだよな。山水石や焼き>>続きを読む

LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

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ラスト明らかになる“彼ら(LORO)”の話ではなく、前半は“彼(ベルルスコーニ)”に取り入ろうとするイベンター、後半は老いと対峙する“彼”の話。女性が目覚めた時の、卑猥な鉛筆削り?を手にした“彼”の笑>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

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SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の三作目。「ヴェノム」と同じ世界線。死にそうな状態から覚醒してムキムキの状態まで30kgに及ぶジャレット・レトの肉体改造がすごい!ネオンっぽいタイトルバッ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

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ケネス・ブラナーの自叙伝。北アイルランド紛争中、9歳の少年が好きな女の子の隣に座るためにおじいちゃんに算数のチートを教えてもらったりする話。終盤「Everlasting Love」で踊る父と母、それを>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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花火のデートシーン、その経験から得た、再びの喪失を経ての“飛行”シーンがリチャード・ドナー監督「スーパーマン」へのオマージュだということもあり、特に良かった。序盤の“SASUKE”もワクワクした。ヴィ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

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アクションはアマゾネスv.s.ドイツ軍、ノーマンズランドを独走するシーン、盾を踏み台にジャンプするシーンが特にかっこよかった!かつて男の奴隷だったということを忘れないための腕輪、「快楽に男は必要ない」>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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2018年クリント・イーストウッド監督。実話を当事者が演じる!厳格なキリスト教系学校出身、軍への憧れ、良いタイミングで良いことをしたいという強い思い、を周到に描きつつ、偶然と奇跡が織りなすクライマック>>続きを読む

乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

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香港2014年「雨傘運動」に参加した若者たちに密着したドキュメンタリー。明らかに無防備なカメラマンに殴りかかる警官コワイ。突発的な衝突、明け方の心情の吐露、恋の駆け引き?、占拠した広場の違いでの仲違い>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

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複数の病気を患った少女が母親の支配から逃げる話。薬の正体について、電話で調べるくだり、薬局での駆け引きがスリリングで、それぞれにつく“オチ”が衝撃的。密室からの脱出シークエンス(食事→水ぴゅー→喘息→>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

5.0

北関東の山並みと広い空と冬の乾いた空気感が良い。その中で生まれた恋する気持ちがリリカルで瑞々しくてエモい。ユリのファッション(タイツに靴下にぺたんこ靴、白いタンクトップ、タイツの上にペチパンツ)も良い>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

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「双子の歌」の多幸感!ミファソラーミーレレミファソソソレド♪特にピンク色のバリエーションが楽しい。水兵マクサンスと双子の妹デルフィーヌの出会いのサスペンス要素をパリまで引っ張るのも粋。恋愛の残忍な側面>>続きを読む

ミッション:ポッシブル(2020年製作の映画)

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キム・ヨングァンのかわいい笑顔と体格の良さを活かしたダイナミックなアクションを拝む映画。女性の方は、ヒールだし薄着で防護パットも着けられず不憫..と思ってしまった。せっかくの牛骨ともバランス悪し。“7>>続きを読む

私のボクサー(2018年製作の映画)

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挫折した若者が“パンソリ・ボクサー”として復活する話。太鼓と講談みたいな歌とセットで“パンソリ”らしい。民族固有のリズム「韓国らしさは世界に通用する」。ふにゃふにゃしたオム・テグ、特に窓越しの会話のシ>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

5.0

「deplorables(惨めな人々)を虐殺する」というリベラルエリートのジョークが陰謀論者により事実となる。序盤の殺戮シーンで観客である私たちの偏見が暴かれぎょっとするが、それは劇中の彼らも同様。>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

5.0

序盤の結婚式シーンから、賑々しく幸せそうなペネロペ一族とそれを眺める町の人々の冷めた表情が、すでに不穏な空気をまとっている。娘の失踪を機に「それ言ったらダメなやつ」の連発で肝が冷えまくる、楽しい映画。

セールスマン(2016年製作の映画)

5.0

オープニングのワンカットシーン「そんなことある?!」って状況のなか隣人を助けるやさしい夫が、ある悲惨な事件を機にうちなる暴力性をあらわにしていくさまがスリリング。じじいが痛々しくてよい!

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

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リズ・アーメッドの横顔が美しい。元の生活には戻れないのだということを受け入れ、静寂の心地よさに目覚めたときの表情に希望を感じる。

パピヨン(2017年製作の映画)

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わずか90年前にこんな酷い刑務所が実在していたとは..現実離れした過酷な状況が刑務服のデザインや太陽の眩しさが相まってファンタジーにすら見えてくる。
ココナッツを貪る笑顔が最高!

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

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1970年代L.A.という「不思議の国」でアリスはひげもじゃのおっさん。ウサギは元カノ。ビッグフッド、風俗店のアジア人美女、歯医者、船舶専門弁護士など個性的な面子はさながら不思議の国の住人だ。変な映画>>続きを読む

大いなる遺産(2012年製作の映画)

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「親」が叶えられなかった夢の「子」への継承という呪い😱
中盤のどんでん返しというか謎解きは驚かされたけど後半がせわしない。衣装、特にエステラのヘアスタイルが素敵!

夜の来訪者(2015年製作の映画)

5.0

おもしろかった!脚色がすごい‼️
不正を主張できやさしく美しい女性が差別され搾取される状況は100年経っても変わってないことに愕然とするけど、警部の正体は、彼女が信じたものの象徴だったんだと思う。

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

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少女の想像力の源を確認するために前半だけ見直したい。ラヴクラフトの造形の雑な感じもイマジネーションの限界かと思うと微笑ましい。
人形気持ち悪いよ‼️

ブリムストーン(2016年製作の映画)

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超強い変態サイコ野郎と服従しない女のバトル映画。弱者(こども、動物、女性)への躊躇ない暴力描写がツラい..。中盤、リズの過去が明かされるくだりはスリリングだった。