メランクさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

(ハル)(1996年製作の映画)

4.0

映画フォーラムなるものから入っていって
個人的にメールもできるみたいな
そんな空間があったのですねぇ。

うちにネット回線がつながったのが
98か99年で、当時はホームページ覗きに行くくらいで、
自分
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ROMA/ローマ 完成までの道(2020年製作の映画)

5.0

こんだけの作品のメイキングがつまらないはずはないんだが、
こんな私小説的な作品でこんな大掛かりなことしてるとは。

キュアロンが「最初の作品」て言ってるくらい、
初めて自分の撮りたい作品を撮ったわけだ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

そんなに映画館行けてないこともあり、
ルビーが歌い出すだけで涙が出る。
やっぱこういう音楽映画は映画館で見るに限るなぁ。

そんなわけでずっと泣きながらの観賞でしたが、
ものすごくクラシカルな成長譚で
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」って言うDVD付き書籍と同じだった。
ってことではないのかな?
演出してる部分もある、くらいのバランス?
フェイクドキュメンタリーなのかどうなのか、
最後の最後で
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

だいぶいい感じでした。

イップマンシリーズは尊厳がテーマだと思って見ちゃうので、
アメリカが舞台となるときに
なるほど人種差別の問題にするというのは納得の導入でした。

さらに中華総会が西洋人を締め
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.0

ヌーヴェルバーグの作品を見てると、
自然に羽織ってるものや所作や風景がオシャレで
パリってだけでずるいよな〜なんて思うんだけど、
今作の雑貨店や食品店の雑然とした感じは
オシャレじゃなく日本と大して変
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

5.0

韓国の現代史を扱った作品は本当に強い!

絶対いいだろうとは思ってたけれど、
いや本当にクオリティが高くて!

キム部長は悪い人ではないけれど、
いや、情報局だから間違いなくパク元部長のやってたみたい
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.0

そうか、あのアバンの競技大会みたいので、
ダイアナが何をしてどうなるかが、
彼女のあの選択につながってるのね。

もうわかりきった展開であっても
やはりあの別れから飛んでくって流れは泣く。

しっかし
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

4.0

ザラー2作目。
マジでテンポ感が独特。
引きずるとか這うとかという鈍い動きの中で、
暴力の鋭さが際立って痛い。

食人族の白さと叫び声?が怖い。
人が演じてるとは思えない化け物感がいい。

ぜんぜん退
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

5.0

こんなに暗い映画だとは思ってなかった。

終わってから振り返るとオープニングから暴力だった。
しかもかなり痛そうな感じの。

幼いうちからかっこいいお兄さんたちの仲間に入れてもらい、
酒、タバコ、ドラ
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

エンドロールでびっくりしたんだけど、
坂本慎太郎ってゆらゆら帝国の坂本慎太郎よね?
たしかに変な敬語の感じとかたしかに〜。
研二の話通じなそうな感じにぴったりだった。

てか研二の顔な。
基本的に顔は
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街の上で(2019年製作の映画)

5.0

あぁいい映画を観たなぁ。

下北沢讃歌の作品かと思って見てて、
まぁそういう部分は多分にあるけれども、
結局は好きないつもの今泉力哉作品でした。

なかなかな偶然だと思うので書きますと、
今日、とある
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

うまく言葉にできそうにないけど、
こんな感じの作品を見るのはなかなかしんどかった。
かんなり「くれなずめ」に似てて、
そんときに感じてたことを改めて感じた。

今作は終わりを認める話でしたよね。
もう
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

過去のシリーズのヴィランたちが出てくるってことで、
しっかり過去の作品を予習して挑みましたが、
まっっったくスパイディまで集合すると予想しなかった勘の鈍い自分に乾杯😭
ありがとうありがとう😭

そんで
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.0

2を観る前に公開時にデンマークで英語聞き取れないまま観た1をさっと見返したら、
ぜんぜん覚えてませんでした。

サムライミ版はピーターの個人的な成長譚にしてるので、
それでかなり観やすかったんだなぁと
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.0

まず冒頭の何が衝撃だったかって、
ピーターが例の件についてハリーとなにも話していないこと。
前作からどんくらい時間が経った設定なのかわからないけど、
これはどう考えても理解できない。
だって親友なんだ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

ノーウェイホームに向けて見といた方がいいって言うから見ることに。

しかし時間ないんでほぼ20年前に見たきりの1は見ずに今作から。
しかしオープニングに前回のおさらい風の絵が出てきて
だいぶ覚えてるな
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

4.0

是枝監督作でずっと見てなかった作品。

Coccoさん、学生のころとか聴いてましたが、
こういう感じの方だったのですね。
話し方が本当に変わってるけど、
彼女の歌と同様に心を捕らえずにおかない。
ライ
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マクベス(2021年製作の映画)

4.0

マクベスは権力に対する欲望そのものが描かれてて、
最終的に身を滅ぼしてく姿が鮮やかだけれど、
今作のようにシャープに空間を限られた中で見ると
より滑稽で惨めで虚しさを感じる。

読んだり作品見たりする
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アミスタッド(1997年製作の映画)

4.0

この作品、最近まで全然知らなかった。
90年代ですでにこんな意識高い作品撮ってたんですね。

そもそも奴隷貿易の船の輸送とかヤバそうって思ってたから、
冒頭の反乱もそりゃこんなこともあったろうなって思
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

濱口監督はこうやって密室で2人に語らせるとこをずーっと撮ってるだけでいいわ。

というのは半分は冗談だけれども、
考えてみると会話シーンが多い濱口作品だけれども、
2人でじっくり話すってのはそんなにな
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

5.0

謹賀新年!
朝からバイオレンスだぜイェイイェイ!

というわけでクローネンバーグを今年は見ていきたいと思って、
まずは短いこちらからと思ったら、
意外と最近の作品なんですね。

もう冒頭の二人組からひ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

もう爆笑!
これはすぐに見た方がいいよ!

アダム・マッケイだからこそできるSFコメディ。
これまでの作品で現実がいかに酷いかを描いてきたからこそ、
本当にバカなんじゃないかと思える展開にリアリティを
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.0

クロエ・ジャオの過去作ということで。

たしかにクロエ・ジャオの作品の主人公は
冒頭からアイデンティティの危機にさらされ、
今作の主人公はそこから振り落とされないように
必死に手綱を握ろうとしている。
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ブリトニー対スピアーズ -後見人裁判の行方-(2021年製作の映画)

4.0

いや〜本当にこんなひどい現実を背負って、
13年もの間、表舞台に立ち続けてるのすごい。

でもその13年間、そんな状況にあると知りながらも
「成年後見制度どうよ?」みたいに質問してるマスコミも含め、
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ベイマックス(2014年製作の映画)

5.0

よかったわ。
もっと早く見とくんだったわ。

まずベイマックスの質感がたまらなくて、
でかい体でものをよけながら進む感じとかよかった。
引っかかったり穴空いて直したりする。

教授の行為は娘が死んだシ
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未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

5.0

さて何見ようかしらとマイリストを漁ってた
12月24日の22時にもうこれじゃんと。
しかしクリスマスにクリスマス映画を見るなんて初めてかも。

なんで運命の相手役が和泉元彌とデビッド伊藤やねん、とは思
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アメリカン・マーダー: 一家殺害事件の実録(2020年製作の映画)

4.0

実際の映像のみで編集された殺人事件の全貌。
母子3人が行方不明になるとこから、
ばっちり映像に記録されてる冒頭。
そこから警察のカメラで追ってくだけじゃなく、
過去のSNSにある動画などを挟んで事件に
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

5.0

おもしろかった〜。

公開時、ノマドランドとどっち行くか迷って、
ノマドランドを選んだのでした。
けっこう「羊の木」がショッキングなほど合わず、
吉田大八監督がマストでなくなったなぁと感じちゃってたの
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陽暉楼(1983年製作の映画)

3.0

若い頃の池上季実子好きだわ〜。
前も他の作品で誰?と思って調べたの池上季実子だった。
タイプです。最近でもお綺麗ですね。
そんでコンスタンス・ウーに似てるね。

宮尾登美子原作五社英雄監督作ってたくさ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

5.0

これは常々感じていることなんだけど、
こうして何百年も前の事件を題材にしてる辺りに
やっぱりそうだよなと思うんですが、
人類史上どれだけたくさんの女性が涙を飲み込んできたのかという話。

その重さを改
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次の朝は他人(2011年製作の映画)

4.0

序盤でいきなり「彼女」の部屋を訪ね、
泣きついたかと思うと体を弄る監督。
今回もいつも通りにサイテーな男。

そしてラストもワンナイトはいいんだけど、
もう会わない女性にルールを課すって何?

なんか
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

5.0

実を言うとエドガー・ライトっていつもハマらず、
毎回やっぱこんなもんだよなって思っちゃってた。

それはけっこう盛り上がる部分でのテンポ感の悪さとか、
心理描写の雑さとかがどうしても気になるのと、
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.0

全く内容覚えてなかったので数年ぶりに再鑑賞。

見直せばもっとわかるかと思ったが、
ぜんぜんわからなかったなぁ。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

けっこうガッツリのホラーでびっくりしました。

しかも映画館で観ないとこの恐怖感はなかったと思うし、
鬱陶しさも高揚感も映画館だからだなぁと感じた。

もう主演の2人が交錯する前半だけでも、
マジで美
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スーパーマン(1978年製作の映画)

4.0

子どものころ金ローとかよく見てたけど、
全く見た記憶がないんですよね。
実際、こうして見て見ても既視感ゼロでした。

なんでものすごい新鮮な気持ちで見ましたが、
冒頭の展開がマンオブスティールと全く一
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