メランクさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

3.0

仕事で原作を読まねばならず、
相米慎二が映画化してると知って観賞。
原作のあとがきによると、そもそも相米慎二の勧めで、
著者が今作を書いたんだとのことだった。

う〜ん、子どもの演技がだいぶ気になって
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台風クラブ(1985年製作の映画)

5.0

これは大学のころとかに見てたらめっちゃ刺さったかも。
三上みたいに頭でっかちだったし、
あのマジメさや柔軟性のなさにシンパシーを感じるし、
勝手に絶望して早まるのも憧れがあった。

各家庭の事情は詳し
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

5.0

この作品も配信終了直前ということで。
好きな作品である「もう終わりにしよう」に印象的に引用というか、議論されてて、
観賞後にすぐに見返してみたら、
あーあの変な反応はメイベルの真似だったのかと気づいた
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極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

4.0

マイリストに入れてたら9/30で終わっちゃうということで駆け込みました。
U-NEXTはマイリストを配信終了順で並べられるのでありがたいです。

さて今作なんですが、
正直、会話が聞き取りにくいのがつ
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狼は天使の匂い(1972年製作の映画)

5.0

VIDEO SHOP UFOで観賞。

めっちゃおもしろかったー。

前半はアジトでのメンバーのやりとりの中で、
果たしてフロッギーがうまく仲間になれるのかっていうだけの話で、
後半はそもそもフロッギ
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.0

ついに初観賞!
というのは実は嘘で海外にいたときに英語字幕付きで見たことはあった。
けれど全く英語がわからなかったし、
みんなでわちゃわちゃ話しながらだから
見た映像も全く覚えてない。
ので、まぁ初観
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

これは映画館で見といてよかった。
内容ぜんぜん知らなかったけど、
映像的にもサウンド的にもでかいとこで見ないとって感じでした。

撮影用の馬を育ててる牧場を舞台に、
上空に住み着いちゃってる巨大生物を
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

おもしろかったー。

あのなんとも言えない動き方や現れ方に
ちゃんと意味があるのだという真相。
よくもまぁこんなことを思いつくものだ。

見ていれば、おそらく多重人格だとか
幻覚だとかあるいは誰かに操
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Seventh Code(2013年製作の映画)

4.0

あ、MVありきの作品だったのね。
セブンスコードってタイトルは、
まぁスパイ感?程度しか意味なかった。

しかしながら今作以降も黒澤作品に頻出するあっちゃんが、
役者としての魅力を存分に発揮してるのは
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アメリカの影(1959年製作の映画)

5.0

はじめてのカサヴェテス。
これが処女作だったんですね。

予想外にスタイリッシュでびっくりしたんですが、
ラストにテロップで即興演出だと出てきて、
さらにびっくりしてしまいましたね。

黒人と白人が兄
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

5.0

録画してたVideo Shop UFOで。

どう考えても前提条件の違う時代の話でありながら、
ちょうど昨日見た宮尾登美子原作シリーズと一緒で、
特に女性のキャラを見てると本当の異様さが否応なく見えて
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序の舞(1984年製作の映画)

5.0

宮尾登美子原作シリーズは4作目。
前回までの3作がみんな女衒と芸妓の話で、
さすがにお腹いっぱいだわと思いつつ、
そんでも鬼龍院花子と櫂がすげー好きだからひとまず宮尾登美子原作は見ていきたい。
そう思
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悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

3.0

トロマデビュー。

ヘルスクラブのリア充チームのゲスさがすごくて、
少年が脳みそブチャってなるのは本当に嫌な気持ちになった。
その割にはそいつらの殺され方は案外あっさりで、
そこが残念と言えば残念でし
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

3.0

なんか我が国があまりにもひどすぎる状況なんで、
むしろルーラとかジウマとかっていう希望が存在してるだけマシじゃね?って思った。

ちょっと監督が血統的にリベラルすぎるので、
ルーラとジウマを肯定的に見
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アバンチュールはパリで(2007年製作の映画)

5.0

けっこうお腹いっぱいだなと思ってだいぶ見てかなったホン・サンス。
長いのを承知した上でチャレンジ。

ホン・サンスは男のクソさを強調しつつ、
よくもまぁ毎回イヤな気持ちにさせてくれるなぁと思っていたけ
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リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.0

近年すっかりハマってる黒澤清作品で、
しかも得意の夫婦ものってことで
果たしてどんな話になるやらとワクワクした。

実際に序盤の設定はおもしろいと思ったし、
意識に入り込んでる故の気持ち悪い人の動きは
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13人の命(2022年製作の映画)

5.0

この事故はぜんぜん記憶にないなあと思ってたんだけど、
劇中でロシアW杯が開催中であることが示唆されるので
私はちょうど生まれたばかりの娘とW杯で忙しかったんだと思う。

町山さんの紹介で今作のことを知
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

5.0

カラマーゾフの兄弟でドミトーリイがそうだったように、
喧嘩っぱやい長男ソニーは物語を動かし、
コルレオーネ家を危うい位置に持ってく働きをしてたわけだけど、
今作では息子ビンセントがまさにその再現となっ
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アフタースクール(2008年製作の映画)

5.0

なんか急に友人に何も調べずに見ろと言われて見たけど、
そんな話になるとは思わなかったー。
2008年かー。
全く知らなかったけど、よかった!
見終えたらもう一回見直したくなるやつ!

大泉洋が家帰って
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

5.0

家族のためを思ってなんかするっつーのは、
結局のところ個人のエゴなんだよな。

自分が持ってるビジョンを追いかけて、
それが家族の尊厳を著しく傷つけるのなら、
そんなもんは認められるべきでないわけで。
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

「花束」きっかけで今村夏子を知り、原作読んでました。
原作を読んでる作品の映画版を見るのは最近なかなかない。

思い出すだに印象深いシーンの多い短編だったので、
映画は合うだろうなと思っていた。
また
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

ちゃんと見返すの相当久しぶり。

改めて見返してみたら、
マイケルが思ったほど家業を嫌がってなくて、
しかも手を汚してからはビュンビュン時間が飛んでくんだけど、
そのせいでなんの躊躇もなく業界に溶け込
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来る(2018年製作の映画)

5.0

中島哲也監督作って「渇き。」以来だったのか。
しかもその前が「告白」なのか。
てかこの作品自体が18年?そんな前だった?

2作ともぜんぜん嫌いじゃないけれど、
なんかすっかり過去の人って感じだなぁと
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ショーガール(1995年製作の映画)

3.0

う〜ん、なんだろうな?

ラストはいきなり切れ味がよくなって
けっこうすっきりした感じになったけれど、
人間関係がややピンぼけな印象で
結局なんの映画なんだろうかと見ていた。

エージェントクーパーを
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

インド映画に苦手意識がある私ですが、
今作はめっちゃよかったですよ!

ナプキンが普及しない大きな理由となっている慣習について、
序盤からかなりしつこく強調する。
女性は恥を理由に隠そうとするし、
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突貫小僧(1929年製作の映画)

3.0

文藝別冊の特集で突貫小僧さんのインタビューを読んだ気がするが、実物ははじめて。
この作品も本来はもうちょい長いのか。

U-NEXTにあった倍賞千恵子の音声付で見たけど、
これはぜんぜん不要だと感じま
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和製喧嘩友達(1929年製作の映画)

4.0

あ、本来はもっと長い作品なのか。

それを感じさせないくらい自然に14分にまとまってましたが、
74分あるならぜひ見てみたい。

14分しかないのに仲良し2人が喧嘩し出して、
しかもその念頭にある当の
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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

4.0

ありがとうU-NEXT!
小津のサイレント初めて観賞。

就職決まってないのに見栄張るのは他の作品でも見た展開。
婚約者がバーで働くのに対して怒り出すのははぁ?と思ったが、
今作の場合すぐに自分を責め
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スキャンダル(2019年製作の映画)

5.0

あれ?シャーリーズ・セロンなんだよな?
いや、この人はシャーリーズじゃないよね?
でもどう見ても主演だしなぁ…

というわけで見始めて一度止めて確認するくらいシャーリーズ・セロンに見えないのは、
特に
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

無理やり見た。
予想通り幾度となく睡魔に襲われ、
中断を挟みながらの観賞でした。

全編通して画が美しいのだけど、
なんの話なのかさっぱりわからないのがきつかった。

FLEE フリー(2021年製作の映画)

5.0

前日にほぼ同時刻の「教育と愛国」とどちらにするか迷ったんですが、
実はいまちょうど行けちゃう身分なんで2日続けて来ちゃうことに。

暗くて重い作品だとは覚悟してたんですが、
思いの外温かさに満ちた作品
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教育と愛国(2022年製作の映画)

4.0

ありがたいことにこのタイミングで地元上陸。
もう映画館で見るの諦めてましたがよかった。

私自身、6年間、学校外の学び場を運営し、
これからも学校と距離を置きつつ教育に携わっていきたいと考えているし、
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

5.0

めっちゃおもしろかった。

もちろん哲学用語がたくさん出てくるし、
当時の学生たちには日常的に使われていただろう言葉を
すべて理解するのは無理なんだけれど、
それでも三島の明瞭な語りは十分伝わるし、
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

「真実」も「万引き家族」も嫌いなわけではないけれど、
なんとなく昔ほどは惹かれなくなってきてる是枝監督だったけれど、
今作はがんがん泣かされました。
(ま、上記2作もたぶん泣いたけどね)

「捨てんな
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彼岸花(1958年製作の映画)

5.0

娘の結婚について気にかけていた親父が
勝手に縁談の話を進めていたところ、
娘が彼氏を作って結婚したいと言い出し、
その彼のことを知ろうともせずに不賛成だと言い続け、
結婚式の前日に渋々式に出ると言い出
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

ゲームのNPCが自分から動き出す話。
ってだいぶ怖い話だよね。

序盤でNPCになりきってるライアンレイノルズが最高で、
何気ない日常生活に銀行強盗や車両の爆破、
墜落するヘリや殺人などが起こるのだが
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