メランクさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

あーそっちのジャンルのやつだったか〜。
って気づくといろいろ気になっちゃう。
そのジャンルとして切り替えて楽しめた部分はあったけれど、
でも、それにしちゃあまりにもクロエさんきつくない?

単純にクロ
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ハウスメイド(2010年製作の映画)

5.0

なんとなくスルーしてきたけど、
かなりおもしろかったです。

オリジナルの「下女」も数年前に見てたけど、
しっかりと現代的に読みかえつつ、
より各キャラの人物を掘ってくれてて見応えがあった。

主人公
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

ちょっと疲れてるとこで強引に見たので
乗り切れなかったのが申し訳ないのですが、
RENTに繋がるゲイ、HIVの問題と
やはり夢を追うことと生活することのバランスの問題は
個人的には刺さる作品でした。
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美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)

5.0

「美人」が「婚活」とかタイトル的に全くひかれないんだけど、
綿矢りさ原作の2本が非常によかった大九監督作品ということで観賞。

前半は効果音の使い方や吉本の芸人使って笑わせにかかってくるとこがぜんぜん
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.0

あーやっぱラブコメってこんな感じか。

いや、めっちゃ笑ったし、
シャーリーズセロンの美しさにうっとりなんだけど、
最後まで予想のど真ん中に突き抜けてくラストに、
自分はこういう作品は別にだなぁーと感
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サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009年製作の映画)

4.0

ちょっと飛び飛びで見ちゃったんだけど
設定的に非常におもしろかったです。

島に残ったおじさんは死者との共生を掲げていたけれど、
戻ってきてみると死者は奴隷のような扱いを受けている。
わりと人権や福祉
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

最近、本当に顕著な傾向なんだけど
映画館行くと眠くなっちゃうのよね。
今作ですらそうなるかと思ったんだけど…

そのことに加えて「マルチバース」への疑問というか、
マルチバースっておもしろいか?という
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はりぼて(2020年製作の映画)

5.0

期待以上にめちゃくちゃおもしろかった。

いきった連中が私腹を肥やすために法案をごり押しした結果、
反発した地方テレビ局が領収書を漁ってくことになり、
政務活動費の不正利用が続々と明らかになっていく。
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the Future ザ・フューチャー(2011年製作の映画)

5.0

ミランダ・ジュライ監督、主演作品。
ミランダ・ジュライこんな顔だったのね。

35歳、仕事も中途半端な状況で
たまたまねこちゃんを拾ったことから
自分の人生を見つめ直すことになるカップル。
私は40で
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

やっぱり私が映画に求めるものって
胸を締めつけるような先の見えない展開と
孤独に生きる人が社会をどう生き抜く、あるいは折り合いをつけるのかって部分なんだと思う。

キャシーのあまりにも孤独で張り詰めた
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

ちょうど行けそうだったので来ました!

けっこう幼少期はウルトラマンに熱中し、
怪獣図鑑とか塩ビ人形とか買ってましたね。
できたばかりのレンタルビデオ屋の品揃えはスカスカで、
置いてあるエピソードだけ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

1.0

まず叩かれてる布団のカバーがまさに私の布団カバーだったので、
それがすごく恥ずかしく感じました。
いまその布団カバーに包まれながらこれ書いてます。

かなり早い時点で主人公の女性にこそ問題があるって作
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ケス(1969年製作の映画)

5.0

ケン・ローチの初期の作品。
69年だからなんと50年以上前の作品。
にも関わらず、監督の一貫した問題意識がうかがえる。

兄の圧倒的な暴力性がオープニングから見える感じや、
母と主人公の3人の家族構成
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ぜんぶ売女よりマシ(2017年製作の映画)

5.0

「ぜんぶ売女よりマシ」というタイトルが重い。

「売春は悪」という発想は一見正しいし、
売春が非合法であることは理にかなっているように見えるけれど、
本当にそれを先進的にリードしてきた国で
女性、そし
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

あれ、前からNetflixで見れた?
ずっと見たかったんだけど。

もしかしたらバットマンの根源的な問題なんだけど
実写でやったら重すぎるところを
レゴで茶化すことでかなり面白かった。

家族を失った
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RENT/レント(2005年製作の映画)

5.0

デンマークのフォルケホイスコーレという学校で
一年間、世界中の人たちと寮生活をしたとき、
Seasons of loveが象徴的な曲として歌われていたんです。
でそれが今作で使われてる曲と知りながら、
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雲霧仁左衛門(1978年製作の映画)

3.0

あぁケイパーものかと思って見てて
いよいよ名古屋で最終決戦かと思ったら、
なんか私は見落としていたのだろうか?
作戦が筒抜けになっていて、
雲霧一味の最後の作戦はさんざんなものとなり、
そこから尾張徳
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パリ13区(2021年製作の映画)

5.0

最近見ているエリック・ロメールでも感じるのは、
フランス人は性に奔放だし女の人も自由に見えるけれど
いくら外側で取り繕って傷つかないようにしてても、
やはり孤独であり止めようのない愛情があり、
執着や
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カモン カモン(2021年製作の映画)

5.0

これはたぶん年間ベストじゃないかな!

もう冒頭からモノクロのデトロイトが素敵だし、
ジェシーがかわいくて面倒で
なんとも奥歯にものが挟まったような兄妹の関係性が惹きつける。

育児をやってるものとし
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

4.0

予想してた通り序盤から船漕いでましたけど、
船漕ぐくらいで見るのがちょうどよい感じの境界線が揺らぐ作品でした。

後半はだいぶ目が覚めてきたのですけど、
あぁこの人がこう繋がってこういう話だったのかと
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7月22日(2018年製作の映画)

5.0

この話もう映画化してるの?なんて思ってたけど、
早いもんでもう11年前の話なんですね。
長くて重くても見なきゃならない。

まず事件発生までがめっちゃ早くてびっくりしたけど、
恥ずかしながら最初に官庁
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.0

最近、映画館で寝ちゃう率高くて、
今作も2章までは完全に船こいでたわ〜。
だから第1章はなんかずっと女の人歩いてて、
なんなんだろ〜な〜って感じだった。

で第3章はおかげですっきりしてて、
集会の参
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

5.0

グイルンメイさんのデビュー作ってことでずっと気になってはいたけれど、
くっっそ傑作じゃないか!
グイルンメイさんの圧倒的な魅力はもちろんだが、
作品としてマジで好き!
まさかこんないいとは!

真相が
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そろばんずく(1986年製作の映画)

4.0

これはさすがに今見たらキツいかもと覚悟してて、
冒頭の意味わかんなさに困惑したけれど、
意外と最後まで見られた。

子どもの頃当たり前にとんねるず好きな時代を経て、
いつのまにかすごく嫌いになってって
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パペット・マスター(2018年製作の映画)

3.0

Sクレイグ・ザラー脚本てだけで見始めたけど、
あーシリーズものだったのね。
普通にグロいホラーだった。

まぁパペットの動きとかも雑だし、
パペットの動力源やおじさんがどうしてあんなんなってるかも謎で
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光のノスタルジア(2010年製作の映画)

5.0

2月に真珠のボタンを先に見てたんだけど、
作者がより描きたかったのはこちらなんじゃないかなと感じた。

2作に共通するのは大きな有史以前からの時間の流れと
チリの近現代史を並べながら描く点で
今作中で
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

完全犯罪をやってのけようとするも、
それが失敗したなりにどう修正してくか。

愛人であるアメリカ人推理作家が
実際にやろうとすると不測の事態が起こるからねと発言し、
いざ実行するとなると妻は映画行くと
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

ブルースブラザーズってあの2人のルックス以外はどういう作品か全然知らず、
見てみていろいろびっくりしました。

まず音楽映画だってのが意外だったし、
JBとかアレサフランクリンとかレイチャールズとか私
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ある用務員(2020年製作の映画)

4.0

期待以上によかった!
特に出てくるキャラクターがよくて、
彼らの行動の意外性にうなった。

たとえば前半で西森の子分が
なんでおれが鉄砲玉なんだよと嘆くとことか
深見に撃たれて「えぇ?」ってなるとこと
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

5.0

序盤のジェシーが本当にいい!
冒頭から親密にすり寄る兄に対して
何か言いたげなんだけど何も言わない。
これまでの年月に対する思いも
明らかに兄と違う考えがありそうに見える。
そしてローズのところに通い
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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.0

リンクレイター好きって言ってるけど、
実はビフォアと6才、エビバくらいしか見てない。
のでU-NEXTでどんどん見てきたいと思ってます。

しかし上にあげた作品のイメージからはだいぶ遠いというか、
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満月の夜(1984年製作の映画)

5.0

このシリーズの他の作品でも描かれてるのは、
いかにも悟りきったみたいに恋愛や生き方を語り、
独立した女性として振る舞う女性が出てくるが、
ストーリーが展開することで彼女たちが打ち砕かれ、
いかに脆い存
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

5.0

序盤から母親がエクストリームで、
娘であるメイメイは元気なんだけれど
母親に対してはひたすら従順。
この感じがなんともリアル。
パーティーに乗り込んできた母親を前に
あっさりと友人たちを裏切る切なさよ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

題材的に興味はあっても、
ケネスブラナーの監督、脚本てことでまぁ行かないかなと思ってたけど、
メラニーさんがゴリ押しだったから見たくなった。

私自身は親戚付き合い大好きな父親の下、
ひたすら故郷を出
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英雄の証明(2021年製作の映画)

5.0

ファルバディっぽい割り切れぬ展開。

事情がこんがらがってくきっかけは、
いつも各人の軽率な言動によるところが大きいのだけど、
今作は本当にため息が出るほどの悪循環でつらかった。

主人公がなんかずっ
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蟹の惑星(2019年製作の映画)

4.0

時間的に短いのをと思って選んだけど、
これはもっと長くても見てられると思った。

まず干潟の蟹の多さがヤバい。
そしてその食事、給水、脱皮、交尾、共食いなどのシステムがすごすぎて、
飼いたいとまで思っ
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