メランクさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

教育と愛国(2022年製作の映画)

4.0

ありがたいことにこのタイミングで地元上陸。
もう映画館で見るの諦めてましたがよかった。

私自身、6年間、学校外の学び場を運営し、
これからも学校と距離を置きつつ教育に携わっていきたいと考えているし、
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

5.0

めっちゃおもしろかった。

もちろん哲学用語がたくさん出てくるし、
当時の学生たちには日常的に使われていただろう言葉を
すべて理解するのは無理なんだけれど、
それでも三島の明瞭な語りは十分伝わるし、
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

「真実」も「万引き家族」も嫌いなわけではないけれど、
なんとなく昔ほどは惹かれなくなってきてる是枝監督だったけれど、
今作はがんがん泣かされました。
(ま、上記2作もたぶん泣いたけどね)

「捨てんな
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彼岸花(1958年製作の映画)

5.0

娘の結婚について気にかけていた親父が
勝手に縁談の話を進めていたところ、
娘が彼氏を作って結婚したいと言い出し、
その彼のことを知ろうともせずに不賛成だと言い続け、
結婚式の前日に渋々式に出ると言い出
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

ゲームのNPCが自分から動き出す話。
ってだいぶ怖い話だよね。

序盤でNPCになりきってるライアンレイノルズが最高で、
何気ない日常生活に銀行強盗や車両の爆破、
墜落するヘリや殺人などが起こるのだが
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さがす(2022年製作の映画)

5.0

めっちゃよかった。
どこに連れていかれるの?
っていう映画を見る喜び。

岬の兄妹のレビュー見直したら5星つけてて、
思い返せばあの妹の感じが「オアシス」だったが、
今作でも成島瞳子さんがやはりALS
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

5.0

83年オーストリア製作という作品。
冒頭から暗い曇り空の下、立派な住居の立ち並ぶ中をさまようブシェミみたいな主人公がただただ不穏。

そのあとに主人公の生い立ちがドキュメンタリーのナレーションみたいに
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

5.0

リビング・トリロジーではまったロイ氏。
今作も完全に同じ手法だった。
トリロジーじゃなかったやん。

ただ「私は見た」という女の人のナレーションが繰り返されるのはこれまでになかった。

冒頭に出てくる
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武士の家計簿(2010年製作の映画)

3.0

そろばん侍なのに家族で使い込みすぎて
家財を売り払わなくなるって何よ?と思ったけど、
奥さんが倹約を楽しむ感じなどは貧乏生活長いのでよくわかりました。
魚を昆布じめするのうまそうだし、
全体として質素
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.0

興味なかった昔のアクション映画の久々の続編。
しかも見た人の評価がすこぶる高いという意味では
マッドマックスのときに近い印象。
あのときはわりとすんなりのっかったのに
今作がなかなかその気になれなかっ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.0

続編がものすごい評判になってるのが気になりつつ、
どーしようかなーとずっと思いながらスルーしてきましたが、
とうとうタイミングが合ったので行きます。

そんなわけではじめての観賞。
かなり酔った状態だ
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

5.0

マジでこんな泣かされる作品だと思ってなくて、
本当にどうしようかと思った。

最近なんでかよくわからないけれど
自分より若い世代の青春描いた作品を楽しめず、
今作もけっこうきついかもなーと見始めた。
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

3.0

疲れてたから字幕ついてくのきつかった…

しかしわかったことは、
SNS上で行われている危険に対して
法整備や一般的な認識が追いついてなくて
データを集めて利用することに一定の規制が必要ということで、
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

名作ということで見てみたかった作品。

文化祭前日をループし続ける話とだけ知って見ると、
予想してたのとは全く違う展開。

夢の主体本人に不要な部分は消えてったり
朽ち果てたりしていくという発想がすご
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うる星やつら オンリー・ユー(1983年製作の映画)

2.0

うる星やつらリテラシーないので、
細かいことはわからないのだけど、
なんでダーリンはラムちゃんに冷たいの?

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.0

すんげー無茶な設定だなと思ったけど、
まぁ犯罪率400%じゃー街を放棄するの仕方ないか。
大統領機が金融街付近に突っ込むシーンは
貿易センタービルと近くてハッとなった。
スネークが着陸するのも貿易セン
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哀しき獣(2010年製作の映画)

5.0

数年前に見たはずなんだけど、
内容を全く覚えてなくて。
どんなんだったかと見返して見たんですが、
めっちゃおもしろくてびびったし、
よくこの内容を完全に忘れたものだと思った。
でもかすかに見た感覚はあ
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あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.0

韓国のドキュメンタリーって見たことあったかな?
たぶん初めてなんじゃなかろうか。

そんで見始めて思ってたのが、
なんか冒頭からセリフっぽいというか
演出っぽいというか。
本当に彼らはカメラ回ってなく
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤギの叫び声で笑い続ける作品。

ってかクリスチャンベイルだとー!
エンドロールまで気づかなかったー!

そのエンドロールを見ながら、
やっと娘が戻ってきた意味に気づいて
あーそういうことかと涙がほろ
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

5.0

冒頭でなくした人形を探しにくる韓国人少女とその母親。

それからニューヨークで主人公の彼氏が出勤するのを見計らって乗り込んでくる飲み友達。

そしてすべてが集結して立ち寄るソウルの飲み屋の店員。

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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

5.0

知人にこんなあらすじの作品があって見たいんですよねーって言われて、
映画.comで調べたら吉田恵輔作品てことで
そりゃぜってーおもしろいわってことで観賞。

まず岸井ゆきの、ムロツヨシというキャスティ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

「映画大好き」って言ってるわけだから
当然、映画好きとしてそそられる描写は多い。
とくに編集はじめたとこで明らかに序盤の展開だけで90分という絶望的な感じとか
あーきっとこういう感じなんだろうなと思う
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ただいま、ジャクリーン(2013年製作の映画)

4.0

大九監督の映画美学校での習作。
脚本選定?かなんかのクレジットに三宅隆太って名前あって教え子だったのかと興味深かった。

短い中で重くて暗い話になりえる話を、
ほのぼのとした笑いで包む辺りは大九さんら
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

どちらで見られるのかと思ったらディズニープラスだった。

完全にはじめての観賞でした。
すんげーおもしろいと聞いていたので、
たしかにおもしろいなぁという感じでした。

悪役のハンスはもちろんのこと、
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

2.0

うーん。

まずラストは泣きましたよ、そりゃ。
あーそうか、こうしてヒックは大人になるのかと。

ドラゴンをどう捉えるかという話で、
思春期に彩りを与えるホモソ的なアイコンと捉えるなら、
んなもんはも
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

4.0

あんだけ完璧な着地をした一作目があった続編。

1.そうかたしかに外の世界には人間がいるよね
2.そうか母親については謎が残ってたね

という感じで一作目からちゃんと余白は用意されていたのね。

飼い
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

5.0

実家が農家でベトナム人技能実習生を使っています。

約15年前までは「不法」の中国人を使うことが
近隣の農家で常態化しており、
それを「技能実習生」という欺瞞に満ちた制度で合法化し、
明らかな労働力で
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

5.0

これはやんべー名作だなと思いつつ、
なんかいろいろで2見るタイミングを逃し続けてるうちに
もうすっかり1も忘れちゃってて、
たまたま調べたら3が今ならネトフリで見られるってんで
急いで見直しました。
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コラテラル(2004年製作の映画)

5.0

意識的にジャンルの隔たりなきように映画見てるけど、
触手が伸びないジャンルは何かと考えると
トムクルーズ映画なんですよね。
MIシリーズとかね。

それで数年前にアトロクでトムクルーズ総選挙やったとき
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

2.0

設定を聞いておもしろそうなので観賞。
男女の社会的立場が入れ替わるという意味では
ナオミ・オルダーマンの「パワー」を想起するが、
今作は身体機能自体はそのままなので
わりと設定はゆるいっちゃゆるいし
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

4.0

川島雄三は「幕末太陽傳」、「しとやかな獣」に続く3本目の観賞でしたが、
軽やかなテンポが見やすくて気持ちいい。

あらすじだけ見るとウェットすぎちゃいそうなセックスワーカーの話なのに、
とにかくともこ
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.0

題材に興味があったんだけど見逃してた。
本当に信じられないくらいひどい話だけど、
大企業とか国とか本当に我々を守ってくれない。
それは日本でもアメリカでも同じね。

しかしながら実話を基にしてるだけに
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

おもしろかったー!
ていうか本当にイヤだったー!

とにかく中盤から夫婦関係がこじれ、
アルコール依存症や死産の経験があることを理由に
妻の方が信じてもらえなくなるという恐怖。
とにかくその信じてもら
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ある貴婦人の肖像(1996年製作の映画)

5.0

去年作られた作品かと思うくらい
扱ってる内容が最近の作品ぽい。

というのは結局、敏感な人はずっと気づいていたという話で、
ようやく私がそれに気づいたというだけの話か。
たとえば10年前に見ても何も感
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.0

意図せずベトナム帰還兵の作品続いてしまった。

スティーブ・カレル大好きなんですが、
このテンション低いドクもたまらん〜。
奥さんが亡くなったことも、
2人に会いにきた本当の理由もすごいポツポツもらす
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争のPTSDの話だと思ったら、
え、そういう話なの?という終盤。

たしかに冒頭の戦場シーンは何が起きてるのかわかりづらく、
嘔吐や痙攣みたいなことが起こっていたので
あれは何だろうという感
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