千年女優さんの映画レビュー・感想・評価 - 64ページ目

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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

15年前に父が女を作って家を出て、奔放な母も家にいつかずに鎌倉の家に三姉妹で住まう香田幸、佳乃、千佳。突然に訪れた父の訃報から山形の葬式に出席した三姉妹が、父の実子で現在は自分の母とは異なる女性の義子>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

建設会社に勤めるエリート会社員で、覇気のない六歳の息子に不満を感じる野々宮良多。病院からの電話で群馬の家電店を営む斉木家との子供の取り違えを告げられた彼が、割り切れぬ妻や斉木家とは異なる合理的な考えか>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

2DKのアパートに引っ越して近隣の住人には父親が長期出張中で母と息子の二人暮らしと伝るも、実はそれぞれに異なる父親から生まれた長女と幼い弟と妹も共に暮らす一家。学校に通った事すらない四人の子ども達が、>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

広島での思春期に自身のトランスジェンダーに気付き、新宿で「武田健二」の名を捨て苦悩を抱えながらドラァグクイーンとして働く凪沙が、アルコールに溺れた母のネグレクト被害にあっていた桜田一果を預かり、やがて>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

価値観の違いから最初の妻・友佳と離婚後、二人の女の子を持つ奈苗と再婚した信。血の繋がった子・沙織との定期的な再会を楽しみつつ新たな家庭でも良き父であろうと家族優先の生活を送る彼が、奈苗の妊娠や左遷、連>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

5.0

穏やかだが優柔不断な性格で次々と勃発するクラスの問題に悩まされる小学校教諭の岡野。夫が海外に単身赴任中の不安もあって三歳の娘に手をあげてしまう専業主婦の雅美、夫に先立たれて一軒家にひとりで暮らし認知症>>続きを読む

おくりびと(2008年製作の映画)

3.5

幼い頃に父が家を去り、その後に母も亡くした青年で、追い続けてきたチェロ奏者の夢も所属楽団の解散で諦めざるをえなくなった小林大吾。妻を連れて戻った故郷で、偶然目にした遺体の納棺師の仕事にありついた彼が、>>続きを読む

フライ,ダディ,フライ(2005年製作の映画)

3.0

マイホームを構えて帰宅時には妻と娘が迎えに来る理想的な生活を送るサラリーマンの鈴木一。幸せな生活が愛娘が被害者となる暴行事件で崩れ、相手が有力政治家の息子故に法には訴えれない状況に愕然とする彼が、偶然>>続きを読む

今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.5

八丈島に住む夫を事故で亡くしたシングルマザーで、長女の若葉が独り立ちし、次女の双葉と二人で暮らす持丸かおり。思春期による反抗期でまともに口をきかない双葉に業を煮やした彼女が、高校生になって「クールキャ>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

次期専務候補と言われながらも会社を辞めて単身赴任から戻ってきた寡黙な父とのコミュニケーションに悩む息子の岩本アキオ。幼い頃に共にプレイした記憶から最新のオンライン・ゲーム『FINAL FANTASY >>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

母が働き父が主夫を担う家庭に実直な兄と生まれ育って、奔放な性格で父の影響で始めたカメラが功を奏して写真家となった浅田政志。自身の家族を始めとして全国の「家族」をテーマにした写真を取り続ける彼が、東日本>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

夫の赴任に伴って越したアメリカでの生活に馴染めずにいる長女の麻里と、料理人としての夢を追い続けるも公私共にうまくいかない次女の芙美。父親の70歳の誕生日会で戻った実家で母親の曜子から父のアルツハイマー>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.5

夫の失踪に伴って家業の銭湯を休業して女手ひとつで中学生の娘を養う母で、娘への虐めが発覚した矢先に医者から末期癌で余命二か月を宣告された双葉。残酷な現実に打ちひしがれながらも残された時間で自分がやるべき>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.5

田舎の農村に生まれ、認知症が進んで会話の通じない父と自身を溺愛する母と暮らし、42歳独身でパチンコ店に勤務する宍戸岩男。母からのプレッシャーや同僚の吉岡愛子への失恋を経て自暴自棄になった彼が、300万>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

4.5

印刷会社勤務で要領は悪いが実直な金山和成と、その兄で欲望のままに動き強盗罪で服役中の卓司。和成の取引する印刷工場を仕切る頭脳明晰だが見た目にコンプレックスを持つ幾野由利亜と、その妹で頭は悪いがルックス>>続きを読む

銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.5

進学校として有名な札幌の私立中学に進学するも成績至上主義の父親のプレッシャーもあって学力競争で疲弊してしまった八軒勇吾。恩師の勧めから全寮制の農業高校である大蝦夷農業高校へ進学した彼が、農家を継ぐ夢を>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

ビル清掃会社に務めうだつの上がらない日々を過ごす青年ながら、同僚の安藤が想いを寄せるユカと密かに交際を始めた岡田。安藤をやり過ごしながら幸せな日々を過ごす彼が、高校時代の同級生でいじめられっ子であった>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.0

川沿いで母と貸しボート屋を営む中学三年生で「普通」である事を求める住田祐一。その願い届かずに母が中年男と駆け落ちして失踪してかつて自身を虐待していた粗暴な父を衝動的に殺害した彼が、好意を寄せる同級生の>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.5

妻を亡くし愛人に去られて以来執拗に懺悔を求める神父の父に応える為、勃起も知らぬまま盗撮に励む悠。女装で徘徊中に偶然出会った愛人の連れ子である洋子に人生初の欲情と愛を覚えた彼が、家庭事情から男性不信の彼>>続きを読む

葛城事件(2016年製作の映画)

3.0

次男が無差別殺人事件を起こした、両親に二人の息子から成る葛城一家。一見すると平凡な一家の中に潜む歪んだ父権主義がもたらす家族の混乱とその決定的な崩壊を、三浦友和・南果歩・新井浩文・若葉竜也・田中麗奈ら>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

シングルマザーで金に困窮するその日暮らしの生活を送り、両親からも見放された三隅秋子と息子の周平。ホストに入れ込んで自身を連れまわしての駆け落ちの末に妊娠して捨てられるなど日に日に堕落していく母を、他人>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.0

夫が妻に隠れて妾を囲い七年間に渡る不倫で三人の隠し子を持つ印刷屋を営む夫婦。大手印刷会社台頭で不倫先への生活費が工面できなくなって業を煮やして乗り込んだ妾が置き去りにした子供たちを育てることになった夫>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

国鉄の操車場で発見された身元不明の男性の殺害死体を巡って、事件調査を行う警視庁の今西と吉村。目撃証言から得た「東北訛り」と「カメダ」を手掛かりに天才ピアニストで作曲家の和賀英良の関与を疑う彼らが、事件>>続きを読む

少年(1969年製作の映画)

4.0

傷痍軍人であることを理由に定職につかない父の下に生まれ、彼の後妻である義母と弟を持つ「少年」。それまで生計を立てるために「当たり屋」を行っていた義母が妊娠をしたことからその役割を託された彼が、逮捕を恐>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

4.5

終戦から10年を経た大阪。安治川の川辺でうどん屋を営む父母の間に生まれた少年で、巨大な「お化け鯉」を共に見たことで川に浮ぶ船で水商売を営む母と姉を持つ少年と友人となった信雄。ふたつの家族を中心に周りを>>続きを読む

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

4.5

太平洋戦争の傷跡残る昭和27年の日本。施工された戦没者遺族援護法をに基づき亡き夫の遺族年金を請求するも、夫の死亡理由が敵前逃亡であったために却下されたサキエ。納得の行かぬ彼女が、真相求めて僅かな手掛か>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

昭和20年7月26日に連合国の最終降伏要求ポツダム宣言が発せられても尚降伏の意志を示さないでいた日本政府。しかし8月6日の広島、9日の長崎への原爆投下により遂にその受諾を決定。一方で陸軍内部ではこれを>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

5.0

開戦時の善戦虚しく物量の差で連合国軍に攻め込まれ、決行されたアイスバーグ作戦にて死地と化した沖縄諸島。大本営と現地部隊でその思惑に乖離が生じるなど足並み揃わぬ状況での激しい攻撃に敗戦濃厚な中、ある者は>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.5

敬虔なクリスチャンに育ち、人の殺傷を禁じながら強い愛国心から自らの役割を探して太平洋戦争における沖縄戦に参戦したデズモンド・トーマス・ドズ。周囲から蔑まれながらも自らの意思を貫き通して衛生兵として死臭>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.0

2006年の調査隊の発掘により硫黄島の戦跡から発見された数百もの日本兵たちの手紙。太平洋戦争末期、小笠原諸島の硫黄島で繰り広げられた硫黄島の戦いにおいて、敗戦濃厚ながら動き出して止めることのできない戦>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.0

太平洋戦争末期、アメリカ軍の猛攻に日本軍が押され遂に日本本土へ侵攻の手が伸びた硫黄島の戦いにおいてアメリカ軍勝利の象徴となった一枚の写真『硫黄島の星条旗』。そのインパクトの大きさから帰国後に英雄扱いを>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

第二次世界大戦という激動の時代に広島県広島市に生まれ育ち、終戦の前年となる1944年に軍港のある同県呉市へと嫁いだ女性すず。マイペースながらもどこか憎めない性格の彼女が、嫁ぎ先での様々な人間模様を築き>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

4.0

日本軍の占領下にあったフィリピン奪回を目指す連合国軍の攻撃により敗勢濃厚な中、撤退命令なく現地に留まる前線の日本兵達。その一人で肺病のため部隊に見捨てられ野戦病院からも食料不足を理由に入院を拒否された>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

太平洋戦争時に日本の統治下にあったインドネシアはジャワ島の日本軍捕虜収容所。戦時下という特異で刻々と変わり行く状況の中で生じる軍曹ハラや陸軍大尉ヨシイら日本兵と陸軍少佐ジャック・セリアズら英国人捕虜兵>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

欧州戦線が活発化し日本が日独伊三国軍事同盟を結んだ事で太平洋を挟んで日米が緊張状態にあった1941年12月、ついに日本軍の真珠湾攻撃によって太平洋戦争が勃発。第二次世界大戦に本格参戦したアメリカが日本>>続きを読む