MKさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

(2023年製作の映画)

4.0

殺されてOKな人とNGな人がいるの?
それを誰が決めるの?
生まれた国、時代によってコロコロ変わる価値観でしょ?
公平なんて…ないない。

かなり重厚だったのに不謹慎にも「羊とオオカミの恋と殺人」のセ
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フタバから遠く離れて 第二部(2014年製作の映画)

5.0

津波や火事ならともかく相手が放射能では…とは劇中にあったメッセージ。

震災から年月が経過し、町ごと避難していた埼玉の高校から町の人も次第に減り始め…
震災とのたたかいにとどまろうとする人々と新しい生
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フタバから遠く離れて(2012年製作の映画)

2.5

地球上から双葉町の名前を消すことには
私は絶対反対しますから
自分の住むところを追われた民族というか
この方たちが今どう言う思いをして
片隅で生活しているかってことは
嫌ってほどわかるようになりました
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.8

夜の街を舞台にしたピアノマンの成り上がり物語ぐらいの期待感で観てしまったのでちょっと意外だったかな。

塩っけの強い昔ながらのラーメンたべたさに入ったら出汁にこだわったミニマルなラーメンが出てきた感じ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.4

映画のことよく分からないけど、脚本、監督作品と監督作品は趣が異なって面白い。

漫画原作とは見終わってから認識。

夫が失踪した妻と、そんな妻が営業を再開した銭湯にフラッと雇われた謎の男。
妻が再会し
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.3

この映画を観て、これまでも使ってないし、言葉そのものに差別の意図はないにせよ、スクール・カーストなどとという言葉を使うのは控えようとより思った。

ダリト…ヒンドゥー教における不可触民を表す言葉。触る
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

-

鑑賞前だけど…

冷戦終結後、アメリカが世界の警察として君臨するなか、原潜を保有する主要国と世界を巻き込んだ新たな安全保障のあり方について、無敵原潜かつ独立国家でもあるやまとが、全戦全勝によってその安
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

すごく前向きになれて心が晴れやかになる青春映画だった。

冒頭のドライブの効いた音楽とか、全体を通じてクラシックとコンテンポラリーの対比があって面白かった。それも対立している訳ではなくて両者を引き立て
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I ~人に生まれて~/人として生まれる(2021年製作の映画)

4.4

軽はずみな意味ではなくとても面白かった…メッセージが重くのしかかってきて、観た後の余韻が凄い。

事件性については決して比べてはいけないけど『ハン・ゴンジュ』を観た後のそれに近いかな。。

生物学的な
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

4.6

気狂いピエロ、中国女、アワーミュージックの3本をこれまで鑑賞。どれも興味深い作品だったけど作品へのアプローチがあっていたのかも正直分からず…。

人物像に迫れば作品の理解も深まるかも、ということで観賞
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“敵”の子どもたち(2021年製作の映画)

4.5

イスラム教に改宗し、ISISに参加、クルド人勢力との抗争の中で命を落とす…そんな娘の子どもたち7人が難民キャンプで暮らしていることを知った子どもたちの祖父が、孫たちを自国スウェーデンに連れて帰るまでの>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

2.5

エリザベートのことをよく知っていた訳ではないけどフライヤーにも釣られ?観賞。

フライヤーとコピーから抱いた先入観に囚われ過ぎてしまったなぁ。

旧態依然とした窮屈なしきたりだらけの宮廷生活に違和感、
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

気になっていたのとタイミングが合ったので観賞。
リカちゃん人形との区別もつかないくせに観に行ってどうする自分?みたいな気持ちあったけど、結論から言うと、ジェンダーやら資本主義やらフェミニズムにまで踏み
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夜と霧(1955年製作の映画)

5.0

連休の最後に何も観なくても…と思いつつ、連休に観た作品の流れと商品到着のタイミングもあり、連休終わりに観賞。

原作も読んではいたけれど、やはり視覚情報から受けるメッセージは強烈だった。

ブルドーザ
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.0

ドラゴンクエストのイベントのような話。
村のしきたり、許嫁、許されぬ恋、口を紡ぐ村人と、村や自らの権威の護持のために不必要に何かを犠牲にしようと躍起になる年寄り連中。

でもこれが21世紀の話…本当か
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.5

ナチスドイツ占領下のフランスにあって数百、数千のユダヤ人の子どもを救った、パントマイムの神様マルセル・マルソーの明かすことのなかった実話とのこと。

ユダヤ人を根絶やしにしようとするナチスへの最大の抵
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6月0日 アイヒマンが処刑された日(2022年製作の映画)

4.0

ユダヤ人を民族ではなく種族として扱ったこと。
お前は自分のためにやった、私は国のためにやったのだ。
私は化石だ、決して忘れさせたくはない。

作品のテーマは死刑判決を受けたアイヒマン。悲しみや怒り、犯
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白い暴動(2019年製作の映画)

4.0

Love Music, Hate Racism
音楽を愛し、人種差別を憎め

ROCK AGAINST RACISM
というムーブメントを追った作品だった。

先日鑑賞した福田村事件に感化されたわけで
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

鑑賞中、ユヴァル・ノア・ハラリのホモデウスが何度か想起される。

有限の生命体であることを超越してしまったら人間は神足りえるのか…

感染による生命の危機もなくなり痛みすら感じなくなった人々が暮らす世
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

3.5

一度観たら忘れることはできない。

確かにその通り…あの溶けた時計を見た衝撃は鮮明に覚えてる。

作品を観てダリの存在を知って…その後詳しく調べたり作品を網羅したことはないけどダリが好き。その程度に好
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

発生から100年。同潤会アパートに関する展示をみたりと関東大震災に想いを馳せる週末になった。

千葉県の福田村を通りかかった香川県の薬の行商団が村人たちに暴行を加えられ胎児を含む10人が犠牲になった事
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

いいお話だった…ちょっと落涙。
小難しいことは言わずにシンプルに大切なメッセージを伝えてくれる作風は流石。
こういうのが観たいって時に見せてくれるエンターテイメントもやっぱり必要。

火水風土…世界を
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.4

観に行こうかなぁ、と思っていて観逃していた作品。
夏休みの推薦図書みたいな綺麗な物語だった。清々しい気持ちになれた…感謝。

学校に行きたくても行けない子供どもたち。
行きなければならないと言われたけ
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TANG タング(2022年製作の映画)

3.2

ひょんなことから鑑賞その2。

世界中で翻訳されている『a robot in the garden』日本語版実写化とのこと。

出演はニノ…最近ニノが出ると条件反射で泣いてる気がする 笑

レディ・プ
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大河への道(2022年製作の映画)

3.8

ひょんなきっかけで鑑賞その1。

日本地図の祖?である伊能忠敬の逝去と日本地図の発表が前後している史実に基づく立川志の輔さんの創作落語がオリジナルと知り驚き。

地元の英雄伊能忠敬をモデルとした大河ド
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フラッシュバックメモリーズ(2012年製作の映画)

5.0

アーティストGOMAを扱った作品だったなんて…驚いて鑑賞。
初めてGOMAのライブを観た時、吹いてる楽器がなんなのかも知らず、まさに頭空っぽになるくらい踊りまくって楽しかったのを今でもよく覚えてる。
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.8

金曜ロードショーで気持ちが盛り上がり、週末に前作とアニメを復習してたら、いてもたってもいられなくなり鑑賞。

今日はここまで…なのね。

でもまぁ仕方ないか…お金もかかってそうだし小出しにもなるよなぁ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.1

作家性は大事。
興行に対抗する姿勢はありだとは思う。
そうなればあとは作品との距離感というか向き合い方、好き嫌いになるのかなとも思う。

何度も観てでも理解したい、あるいは媒体を買って折を見て作品に触
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.5

オリジナル版未鑑賞、でもめっちゃ観たくなった!
いつもワンテンポ早いハジメくんとワンテンポ遅いレイカちゃん。

そんな二人を主人公に据えたちょっとSFでファンタジーな可愛いらしいハートフルコメディ。
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

-

配信で観ることができないなら買って観よう、ということで北野作品のうち好きなこちらとbrotherを購入。dollsと座頭市も買おうかなぁ…やっぱ好き。

両親の愛情を知らず祖母に育てられる少年と北野武
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大いなる自由(2021年製作の映画)

4.1

結構描写が大胆なので付き合いたてのカップルとかにはお勧めできないかも…

『反自然的なわいせつ行為は、男性である人の間でなされるものであるか、獣との間で人が行うものであるかを問わず、禁錮に処する。』
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ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

1.7

させていただく、ありがとうございます。

国語としての正しさはさておき、
今の若い人たちは本当に礼儀正しくて周りの人に優しくて、自分の同世代の頃を思うと恥ずかしくなるくらい素晴らしいと思っている。嫌味
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.3

阿部寛さん好き。
清野菜名さんも好き。

ここ三日間、ずっと磯村クンが出てる作品を観てるのだけれど、出演本数の多さを再認識…早くも名バイプレイヤー?主演作品も観てみたいけど!

物語はいわゆる?想像を
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プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

3.8

フランスで超メジャーな絵本を素材にしたアニメ映画。
フランス行ったことないし、ニコラよく知らないけどジャケの雰囲気だけで観ることに…結果良かったしちょっと泣けた。。

オリジナルの作品の雰囲気に触れる
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波紋(2023年製作の映画)

4.0

前作の川っぺりムコリッタがとっても好きだったので待望の鑑賞。あちらも独特の世界観と精神性だったけど、こちらもいやはや…

観終わった後の古典文学などにも似た虚無感の伴う悲喜劇感はLOVE LIFEに似
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渇水(2023年製作の映画)

3.0

太陽の光も空気も水もお金なんて払わなくていい。

親のネグレクトに端を発して給水停止となった姉妹を軸に紡がれる物語。

渇いているのは大地なのか経済なのか人の心なのか。

そんなものが絡み合って物語が
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