MKさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

山女(2022年製作の映画)

4.2

「山さ人の住むとこではねぇ!」
「村にいてもオラは人でねかった!」

咎人を先祖に持つばかりに田畑を取り上げられ、穢れた仕事をして村はずれにひっそりと暮らすリンの物語。

東京国際映画祭にて鑑賞してい
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

2.2

あまり調べずに鑑賞したけど、サマータイムマシーンブルースの脚本家さんだった。
なんか観たことある話だなぁと思ってたらそのジャンルで何本も書いているなんて…そういうのも素敵かも。

何度か訪れた閑静で自
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

社会派サスペンスのような印象が予告編からあったのだけれども、さすがの是枝監督の作品。
パンドラの匣の底には希望だけじゃなくて愛まで溢れていた。

怪物だーれだ?

作品を通じて何度か投げかけられるこの
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ハードロック・ハイジャック(1994年製作の映画)

4.0

有料だったけどアマプラで観られた!
昔深夜の民放で観たのを覚えててなんとなくもう一度見たかったので感謝。

真夏でもライダース着てるアホな奴ら元気か?みたいな、いかにも80年代的なダサかっこよさを醸し
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

青春映画として面白かった。
とにかく言葉は汚いし、はしたないし、おバカなこと。
アメリカのカルチャーがよくわからないのでどこまで破茶滅茶なのか分かりきっていないけど楽しく鑑賞できた。

分かり合えない
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

4.0

前作に続いての鑑賞。
シンデレラ的に富と名声を手に入れた選手たちがわかりやすく有頂天になって、元の駄目チームに戻ってからの物語スタート。
タカ・タナカこと石橋貴明さんのカンフル剤的役割とか、突如感はあ
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

4.2

ど単調なストーリー、わっかりやすい展開。でも大っ好き。
友達、家族、見知らぬ人たち。
狂喜乱舞して分かち合えるもの、スター、ヒーロー。
大好きな選手が憎っくき相手を打ち負かしてくれた時の爽快感となんと
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.2

アマプラ、早々にありがとうございます。
早速拝見いたしました。
本作はなんと言っても、何がなんでもキムタクありきの作品にしか思えていない…描き尽くされた感のある織田信長を今更に再演する意味はなんなのよ
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.9

ヘイト・ユー・ギブからのリンクで作品を知る。

鑑賞翌日にクリードのCMが流れて、ん?と思ったら同一人物だった…イケメン 笑

新年を祝う深夜の駅で黒人が白人警官に殺されるという傷ましい事件を扱った作
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恋するシェフの最強レシピ(2017年製作の映画)

3.5

清純派の女優さんが意外な一面演じちゃいますけどなにか?的な作品、

このGWはチョウドンユイちゃんなしには語れない?ほどに3作もみてしまった。

…だって可愛いんだもの。

超大金持ちの拗らせ系グルメ
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

4.5

一番苦手なもの
HIPHOP

でもこの映画のお陰で2PACを知ることができたし、THUG LIFEという欧米社会に根強く蔓延る闇も知ることができた。
もちろん上っ面の上澄液だけ、ちゃんと文化を理解さ
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あの日のオルガン(2019年製作の映画)

3.6

ラストにアン・サリーの満月の夕は反則すぎる…泣いてしまった。

阪神淡路大震災にあって作られた曲とは知っていたけど、瓦礫のなかで望まずに奪われた命と遺された人々の虚しさと哀しみは変わらない気がした。
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.4

宮沢賢治もその父も、トシのことももちろん知らなくて、でも宮沢賢治の作品やエピソードに便乗して優しい気持ちになれるものが自分の中に捏造されている。

予告を観た時からそんなものに久しぶりに触れたくて鑑賞
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

2.0

エロ雑誌というニッチなジャンルを扱ったものづくり映画?それこそ「舟を編む」あたりを舞台チックに皮肉でも込めながらコメディに昇華させてくれるのかしら…なんて。

そんなことはなかった。

人間の性欲を扱
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少年の君(2019年製作の映画)

4.1

いじめた少年たち、
いじめられた少年たち。
傍観した少年たち。
超監視国家にあって犯罪を未然に防ぐことはなくても、純粋な少年たちの恋心には決して報いてはくれない我儘な集権国家とか。

公平公正のなかの
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ビー・バップ・ハイスクール(1985年製作の映画)

2.5

ラッキーパンチの警棒が鼻に当たってダウン。謎に手錠で二人を繋いだ挙句バックドロップで頭を打ってダウン。
喧嘩というより事故っぽい。

昔の映画はやっぱり雑でいいなぁ。

そしてミポリンが無駄に可愛い 
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.2

フランスにおいて大衆向けのレストランを初めて創設した料理人のお話。
フランス革命、貴族間のいざこざ、性別をルーツとした切なげや描写などなど。。

色々と要素が散りばめられていてのめり込めなかった感あり
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

4.0

「初恋のきた道」のチャン・イーモウの作品ということでリンク的に「活きる」に続き鑑賞。

戦後の中国史を理解していないため、「活きる」同様、物語の理解が不十分だとは思うけれど、私からすれば、個人の自由、
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

優しくて居心地の良い場所に居続けることの是非、居続けられることの大切さを考えさせられるとても良い映画だった,
ぬいぐるみ、植物、お墓、ペット、自然、自分自身…相手ではない何かに話しかけることって自分に
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活きる(1994年製作の映画)

4.2

タイトルで活着って書いてあって調べてみる。活きるという動詞というよりは生きている状態を指し示すような言葉?
私にはそちらの方がしっくりときた。

生きてるだけで物語になる。
理不尽なことや不条理なこと
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.5

面白かったなぁ…動画配信しないかなぁと思っていたら展覧会のタイミングに合わせてなのかアマプラで配信、感謝!

ラフ・シモンズが紳士的でそれでいてデザイナーの気質と信念を失わない輝かしい眼差しが本当にカ
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

移民の姉弟の絆…予告ではそんな印象を受けたけど、フィクションとはいえ世の中…世界情勢はそんなに甘くはなかった。

移民の冷遇、少年少女にまとわりつき、搾取する大人たち。困窮してドラッグや売春といった犯
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

人生にはいろんなことが起きるけど、どんな些細なことも、素敵なことも最悪なことも過ぎてしまって振り返ってみれば凝縮された人生を司る大切な一部になってしまっていて、それをいい人生だった、或いは最悪の人生だ>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.5

アニメ映画「カラフル」の実写版ということで鑑賞。

アニメ版が何の気なしに手に取って、観てみたらとても後味のよい映画だった、ということしか覚えてないので挑戦…良かった。

死の淵に瀕した少年の身体に生
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GOLDFISH(2023年製作の映画)

4.0

日本のパンクバンド、アナーキーをモチーフにしたバンドの生い立ちと再結成ライブまでの物語。
国鉄職員の制服に腕章というビジュアルが本当にかっこいい。
スターリンとかコブラとか少しずつ聴いたけど、前向きで
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.2

マンガも良かったけど映画も良かったなぁ。ちょっと一人だけ、キャラが化け物じみてたけど…。

また観たけど本当に善い映画。
歪な友情がはたから見ると本当に優しくて大好き。

喋れないなら書けばいい
伝わ
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水上のフライト(2020年製作の映画)

2.8

水が清すぎて飛ぶどころか死んでしまうほど爽やかな映画だった。

オリンピック出場を有望視されていた陸上選手が交通事故に遭い、両足の自由を奪われたところ、パラカヌーと出会ってってゆう。

負け知らずの傲
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

なんか賞を取ると構えてしまうというのか…デュシャンの泉を初めてみた時のような衝撃と戸惑いとでも言えば良いのか…

マルチバースだの言われたから構えてしまって…パラレルな時空間に個人が同時存在するとか言
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.8

フッツーに面白かった!!
演劇みたいなドタバタ感とちょっと長かったけどラストには回収もあってよくできたコメディだった。
出演者も本当に豪華!
小ネタ満載、キャラもしっかり立ってて満足できた。
関水渚ち
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ほとぼりメルトサウンズ(2021年製作の映画)

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プーパッポンカリーという何とも不思議な歌を聞いて変わったアーティストだなぁと思っていたxiangyuさん主演ということで鑑賞。しかも作品のベースも彼女というからびっくり。

彼女の独特の個性というか雰
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.2

どこかのサッシメーカーのCMではないけど、とても窓越しに見える世界が印象的な映画だった。

幼き子を残してこの世を去ることを余儀なくされた父の里親探しを通じての葛藤と苦難の日々をとっても優しい目線で見
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.5

アニメとか漫画から遠ざかり始めた時、友人が「この漫画、面白くて読んでるんだけど良かったら読んでみて…と言われてその週のうちに出てる単行本を全部買ったのをよく覚えてる。

漫画で泣いたのは当時、三国志以
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湯道(2023年製作の映画)

3.2

お名前を存じ上げなかったけど、ウィキってみたら大いに楽しませてもらった数々の番組に携わられていた放送作家さん小林薫堂さんの湯道をモチーフにした映画とのこと。

湯道って本当にあったんだ…本作のために構
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

カンヌがどうの…ってことを耳にしなかったら手に取ってなかったのかなぁという、ジャケやタイトルがそこまで魅力的に映らない作品。コンパートメントno.6って6号室的な意味?かなぐらいに思うし。

自分のい
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

すごくニコニコできる映画だった。
観終わった後、少しだけ原作を読んでみたけど、映画のちひろさんの方がより好きかも。

小さな港町の弁当屋さんでお弁当を売る、元風俗嬢ちひろさんと、奔放なちひろさんに魅せ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.2

たくさん観てる石井裕也さんの作品。
いつも人間ギリ最高って思わせてくれる。
本作は…傷過ぎる物語ばっかり。
嫌な人、馬鹿とか愚かとか使い分けることすら嫌悪するような人ばかり。

正しいことをしようとル
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