honeyhollowさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.0

ほんとにどうでもいいけど、ヒュートラのポップコーンin紙袋をボリボリガサガサしてたお客さんが食べるのを次第にやめたのが一番よかった

長く熱い週末(1980年製作の映画)

4.0

爆発と爆発と頸動脈プシューと爆発。運ばれる吊るしギャングたち(しかも濡れ衣)。ヘレン・ミレンの赤いタイツと赤い靴。

半世界(2018年製作の映画)

3.0

長谷川博己、学ラン集団、傘、黒装束の連なりは死と暴力の香り。言い古されがちの「こっちもいろいろあるんだよ!」をぞんざいに扱わない阪本順治。

禁じられた情事の森(1967年製作の映画)

4.5

リズ・テイラーのスポイルされてきた人物の造形の完璧さよ。重量級の設定だけでも大好物過ぎるのに、騒いでるリズと女中に一言いいたくてその場に乗り込んだのに時計の針をちょびっと直すことしかできないブランド、>>続きを読む

悪人志願(1960年製作の映画)

2.5

過去の義侠心の出どころもいまいちよく分からない渡辺文雄も大概ながら、有力者の父・三島雅夫に反抗して金は使わないが結局権力を笠に着た暴力を使って炎加世子へ嫌がらせする兄・津川雅彦に説教する月丘昌美だけど>>続きを読む

初夜の海(1984年製作の映画)

4.0

東京の夜に上下に跨がった海がこんな小さな水場に収束するとは…!80´sな大人の恋の鬩ぎ合いも私の男マウンティングも本能に従っちゃえばこんなにみんな幸せ。半歩間違えればおっさんの妄想願望になりそうなのを>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.0

少女マンガみたいな心のうつろいから殴り合いみたいなセックス。泥まみれのまぐわい、いつも心配。最終的には青年の成長物語という、至極まっとうな映画だった。労働者イアン・ハートのBarbourももちろん素敵>>続きを読む

刑事(デカ)(1968年製作の映画)

3.5

リー・レミックへのナンパの押しの強さ、こんなんシナトラしかできないんじゃないかと恥ずかしさも超えちゃうけど、やっぱりもう少しギラギラしてた頃のシナトラがよかったよ。色情狂や性的志向の断ち切り難さの先に>>続きを読む

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

3.5

ジョセフ・コットンがわりとストンと状況を受け入れちゃうさまとか、公園で女児設定のジェニファー・ジョーンズに親しげにしててコットンがロリコンにみられたらどうしようとか、コットンにときめく老画商エセル・バ>>続きを読む

美加マドカ 指を濡らす女(1984年製作の映画)

3.5

初っぱなからこのコこんな台詞回しで大丈夫かなと思うんだけど、そのねっちょりした棒口調で「あんたブツブツ言えば何とかなると思ってんの~?」「なにさカニが」とか聞いてると癖になる不思議。そんな低温具合を補>>続きを読む

マイ・アーント・イン・サラエボ(2016年製作の映画)

2.5

急激に、でもありありと泣かせにくる普通さ加減。冒頭にラジオから現在のシリア情勢のニュースとか流れたりして誘いにきてるなと身構えちゃう(分かるけどさ)。高低差がよくわかる遠景のサラエボはよかった

若き兵士たち/栄光なき戦場(1985年製作の映画)

3.0

自然主義的な長回しには若干辟易するけど、デジャヴのような銃撃戦に優劣不明の状況、すでに自分らが何をやってるかわからないうちに戦線がグダグタになっていくのをこっちもグダグタしながらひたすら眺める臨場感。>>続きを読む

熱砂の秘密(1943年製作の映画)

4.0

戦時中故のラストの連合軍マンセーはしようがないとして、いつものクドさより序盤の限りない砂漠シーンからちっちゃい空間で収めちゃうバランスの技よ。ロンメル騎士道の外では銃声だけでイタリア下士官がちゃんと死>>続きを読む

街の野獣(1950年製作の映画)

4.0

チンケなウィドマークが駆け回るうちに、いっちょ咬みした人間はみな何かを失っていくけど、希望も野心もない老婆から奪うものはない。それもまた悲哀。広場から路地階段まで縦横無尽なロンドンが素晴らしい

夜の蝶(1957年製作の映画)

4.5

隅から隅まで好きだけど、冒頭の店から店の楽しい繋ぎの流れでちょこっと映るマチ子の肖像画が最後にドドーンと活躍したりするのとかも好き。お富士がウフンと発するたびに自分の女成分が削られていく感じがする

アントレプレナー(2018年製作の映画)

2.0

寒々とした風景の中の移動肉販売車の印象的な画ヅラや、あ、あの劇伴来る来るーといった聴覚への訴えはあるけど、だから何だっつうの

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.0

三半規管弱いから揺れ揺れもアップ過多も辛かった。英雄譚ではなく等身大、生活との地続き、死屍累々の先の達成というのは悪くないけど、溜めを排したあざとさを超えてって欲しかった

ゴメスの名はゴメス・流砂(1967年製作の映画)

-

仲代達矢に謎を提示しすぎだし、巻き込まれたら巻き込まれたで積極的に芥川比呂志の魂を救うでもなくほぼ謎映画だけど、1日経って思い返すと合言葉はゴメス!ゴメス♪ってな感じに清々しさがあってなかなか味わい深>>続きを読む

結婚の夜(1935年製作の映画)

4.0

クーパーの距離感がアメリカ人的な親密さで留まっているうちはロマコメ調で楽しいけど、次第に愛情の寄せ方の無責任さが増すほどに立場の違いに切なくなる。移民社会の縛りはまだしも、嫉妬する妻から不相応を指摘さ>>続きを読む

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.0

キューバ危機で同級生の父親が出動してると聞いたら祈りを捧げましょうとかすぐ言っちゃうマドンナ女子の部屋はド・ピンク♡そして映画館で他人のイチャイチャに触発される素直さ。身構えがちなリベラル女子もB級映>>続きを読む

4番目の男(1979年製作の映画)

3.5

虚実の曖昧さだけでなく、赤衣=悪女/マリアの青衣=聖女も混合してるがレネ・ソーテンダイクが新しい男に出会ってサッと結ぶ赤スカーフはやはり鮮烈だし引き画なのもグッとくる。彼女の彼に欲情してキリストの股関>>続きを読む

組織(1973年製作の映画)

3.5

前半のカーアクションで魅せる情婦カレン・ブラックだけど、ピッツバーグの普通のお姉ちゃんだったりその儚い末路にキュンとなる。相棒ジョー・ドン・ベイカーは車屋ではキチガイ女に絡まれて、正念場でライアンの嫁>>続きを読む

ブランシュ(1971年製作の映画)

2.5

フレーム内に押し込められた動きや意図的な距離感は美術を際立たせるけど、みる方のストレスは暗黒中世並。みんな誓いだかに縛られて無垢な者から死んでゆく不毛。ひたすら低温の中、これまた中世ちっくな不気味修道>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

2.0

普通のひとが受け入れられない離婚で狂っていくなら題材になるけど、普通にヤバいやつの一連の流れだった。ジュリアンくんの苦悩にヒリヒリしたりサスペンスフルな構成にはなってるものの、思わせぶりに娘の妊娠にス>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

リヴァーの代役クリスチャン・スレイターのせいでお耽美度が下がったと言われ四半世紀。グレン・クローズに負けない抑制演技でインタビュアーやってた。冒頭もあって、こんな口説きもアリと思わされた

若草物語(1964年製作の映画)

2.5

初っぱなから場面転換のぶつ切りに目眩を起こしたのでみることなしにみていた。吉永小百合のいかにも内気な三女よろしくひとりだけ少女マンガみたいだなーと思ってたら、東京での姉妹での新生活からはじまりバラバラ>>続きを読む

哀しみの街かど(1971年製作の映画)

3.5

すでに赦しもなく労りもなく、諦観と惰性の果てなるラスト、胸に風穴が…

ナチス第三の男(2017年製作の映画)

2.5

原作とは別と考えながらも、なぞりかただけはそれなりにちゃんとしてて鑑賞的フックがない分、HHhHのどの範疇ともいえない自在な素晴らしさが際立つ結果に。あの場面の三回に渡る反復とか映像の強みは悪くないん>>続きを読む

間奏曲(1957年製作の映画)

4.0

アメリカ娘が不意に踏み入れためくるめくロマンチック街道。どぎついテクニカラーの色彩の中、ジューン・アリソンがミス・クリーンよろしくやたらめったら純白のハリのある衣装を着てるのが腹ただしいけど、高慢さと>>続きを読む

ある関係(1962年製作の映画)

4.0

三木裕子の戸の破壊のタイミング・仕様と同じくらいに、整理されていないスリッパ/または出前の痕跡/小中の火鉢、船越と三木が常宿してる連れ込み宿の同じ場所(階段上がったとこの脇)の場末感たっぷりディテール>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.0

この通底するなんともいえない生々しさ真摯さにヒリヒリするとともに、ガラスママ・シャーレイン・ウッダードの距離感に感動したり。挿入された最初のプレゼントの色彩設計の美しさを思い出したりして感無量。

バッグ・オブ・ハンマーズ(2011年製作の映画)

3.5

オフビートの手触りがシリアスに陥りすぎるのをブロマンスのバランスで保った。それでも後半の子役が直球なので困る

ブレッド&ローズ(2000年製作の映画)

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正義の味方エイドリアン・ブロディがポカをやらかしたり極悪マネージャーが英語苦手だったりするとことか、リスクの差を際立たせり皮肉的にみせる足し算みたいに思っちゃうのはたぶん性格が悪いせい

ひかりの歌(2017年製作の映画)

3.0

一話の教師同士が歩く背景の高低差ショット、教師と生徒と教師の距離感、二話のヘアピンカーブのジョギングコース、三話の小樽の高台。ナチュラルにキメてくる構図に自由自在な音がはまって、ふと誰かが誰かを思うは>>続きを読む