ぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.4

なんとも評価にしにくい映画・・・
作品としては全体的に全然好きなテイストではないが、ところどころいいポイントはあった。
エマ・ストーンは問答無用でかっこかわいいし、彼女の主演じゃなければこの作品自体見
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心と体と(2017年製作の映画)

4.3

ずっと観たくて、やっと鑑賞した。
二人の夢の中の鹿が、ひんやりした鼻先で湿った肉厚な葉っぱを探りあてたり、鼻先が触れ合うときの感触や、夜の窓越しに部屋に入ってきた外からの灯りがまぶたを照らす感覚が伝わ
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

3.7

恋情的なところは自分には難しかったのだけど、国籍、宗教、文化、性別なんかの要素が織り交ぜられた、静かで好きな感じの映画ではあった。
とにかくキャスティングがよい、なんだか本当に存在する人たちのように思
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

今見ずしていつ見る?って感じだったので観た、とても良かった。

まず、短編映画をあんまり観ないので、短編でここまで濃ゆくて色々詰め込まれていて、それでいてまとまった映画を作れるのだということに心底驚い
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

かなり好きな感じの映画だった。
ゆっくりと流れる時間、美しい自然光、自然界のどうしようもないでかさ、国や民族といったマクロな視点といち個人としての人間関係といったミクロな視点の対比、淡々としていて静か
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.6

なんともヘルシーでエモい映画。
結末は違えど、自分が好きな人を好きな他人のためにラブレターを代筆するという設定はまんま『愛しのロクサーヌ』だった。
そんでもって、「人間はかつて二人で一つだったが、神々
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.9

鑑賞後になんとも満ち足りた気持ちになる映画だった。
話エグそうだし肌色のシーンが多いとの評判を聞いて、観るタイミングを先延ばししていた自分め!こんなに面白いなら早く観ておけばよかった!
ミステリーとし
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きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(2005年製作の映画)

3.7

癒やしを求めて鑑賞。
最近はかわいい犬が出てくる、やさしい映画を観まくりたい気分。

児童文学原作らしい、やさしい世界感ながらも、大人が見ても楽しめる作品だった。
引っ越してきた新しい街で友だちが一人
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私は大変楽しめました。
アリ・アスター監督のヘレディタリーがあまり理解できなかったので、またしても難解だったらどうしようと思ったけど、「あんまり理解できなくても楽しめる」みたいな感じの映画だし、なんと
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幼獣マメシバ(2009年製作の映画)

2.5

佐藤二朗が好きかどうかで楽しめるかどうかが決まる。
柴犬の子犬がひたすら可愛いくて、そこには全く文句なしって感じなのだが、そんなこと言い出したら別にストーリーとかなしで2時間柴犬が延々とコロコロしてる
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

自分の四半世紀ちょいの人生では、恋愛でこんな壮絶に愛憎入り混じった気持ちになったことないのだが、ひたすらスカヨハとアダム・ドライバーの演技のおかげで、なんかちょっと人間同士の関わり的な部分で共感できる>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

1.0

ウサギが本物と知って一気にめっちゃ嫌になった…
芸術だがなんだかしらんけど、たかだかワンシーン撮るために動物殺すのは受け入れられない。
それがなければ割と好きだけど、それがあるので嫌いです。
ホーリー
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.5

この映画、1992年のLA暴動のドキュメンタリーや、事件のことを知ってから観てほしい!
オススメは、ネトフリでも観られる『LA 92』です。
まず、その暴動のことや、その暴動が起きた背景(アフリカ系と
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.9

だいぶ前に観たけど、清々しくて観てて気持ちのいい映画だった
メインの三人の関係性が良かった

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

ホアキン・フェニックスの演技はめちゃめちゃいいのだが、話自体があまり好きじゃなかったかな…
個人的には、期待していたより衝撃作ってわけでもなく、割と淡々と観ていた。
アーサーが自分を不当に扱った相手を
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.6

B級映画に見せかけてそこそこの制作費がつぎ込まれている映画だけど、フィンランドではそんなに人気のない映画らしく、日本で人気出てよかったね!

映画の主人公のメタルバンドImpaled Rektumのオ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

結構長い映画なのに、最後まで飽きることなく集中して観られた。
ネタバレ見ずに、映画に身を任せると楽しめるタイプの映画。
韓国映画はそこまでたくさん観たことがあるわけでもないけど、生活臭のするリアルさが
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.8

年末に急に思い立って観た。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』に引き続き、日本人に観てもらいたい映画だと思った。

ケン・ローチ、こういった目先の利便性を追い求めて人を労働力としか見ず、搾取の連鎖を生み
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

4.5

個人的にここ最近の映画の中で一番怖いラストで、ホラー映画よりゾッとしたんだけど、めっちゃ好き系のヘンテコ映画だった。
世界観と音楽、美術面がとても好きだった。
あまり観たことのないタイプで面白いなー!
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万引き家族(2018年製作の映画)

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是枝監督の作品は『誰も知らない』と『万引き家族』しか観たことないのだが、どちらの作品も「マンションの窓の一つ一つの光に、自分と同じように喜んだり悲しんだり、それぞれの人生の経験を持った人々が生きてるん>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

3.0

ラストが雑すぎて打ち切り漫画みたいな終わり方だったのが残念だけど、セクサロイドたちが集まる近未来の歓楽街とかはよかったし、オスメント、ジュード・ロウ、テディの3人が好きだった。
ただ終盤から監督変わっ
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ブリタニー・ランズ・ア・マラソン(2019年製作の映画)

1.5

アイ・フィール・プリティー系のやつかと思ったけど違うくて、全然好きじゃなかったな・・・
むしろアイ・フィール・プリティーとは真逆のメッセージ性って感じ。

まず、主人公の性格がエグいし共感もできないし
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

2.3

子役のキャストと顔が似てて、その上演技力があるのがよかった。(でも子供のほうが演技上手くない?)
冒頭の小さな田舎町のいやらしさを醸し出してるシーンがスティーブン・キング作品ぽさを表しててよかったし、
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あいつと私(1961年製作の映画)

1.0

たまたまBSでやってたのでしばらく観てみたのだが、登場人物が悪い意味で総じて理解不能でなかなかの不快さ。
石原裕次郎の役柄は性欲減退の薬でも飲んだほうがいいのでは。
ほぼクソみたいな下ネタだし、「性に
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

4.5

【映画の内容の話】
好き嫌い分かれまくりそうな映画なのだけど、私は好きです。
「フィンランドのサウナ映画?サウナについて教えてくれる映画なのかな?」と勘違いして観てしまった人がいたら、全然違くてびっく
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.3

始めるのが遅いとか、失敗したり未熟な姿を晒すことが恥ずかしいとか、色々言い訳してチャレンジするのを諦めたり後回しにしてしまう自分て、何をそんなに気にしてんだろう?とアホらしくなるくらい、主人公がまっす>>続きを読む

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

4.3

低所得層が多い地域に住みながら、お金持ちの白人たちが通う私立の学校に通う高校生の主人公、という設定が新しくて、彼女の複雑な心境や葛藤が描かれていてよかった。
ティーン向けの小説が原作だけど、自分がティ
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トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)

4.5

レザーでキメたマッチョな男たちや、ポルノアートがたくさん出てくる映画で、パッと見でイロモノと思われそうだけど、とても誠実で上品で、そして詩的な映画。(たとえイロモノでもそれの何が悪いとも想うけど)>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

5.0

アメリカにおける人種差別の現代史がまるっとわかるような映画で、すごい濃い内容、それでいて約90分ほどにまとまっていて、切実な怒りが滲んでて、かっこよくて、観るべきものを観たという気分。
アメリカの人種
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.5

こういう系の映画の中で、一番引っかかりなく観ることができた映画だった。
個人的に理想の「自己肯定感ブチ上げ映画」に限りなく近い!

「自分の容姿に自信のない非モテ主人公が、典型的なモデルのような容姿に
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