ぬさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

愛犬を殺されたキアヌがブチギレて悪い奴をバチボコにする話なんだけど、犬殺したならこれくらいされて当然としか言いようがないよね。

すべては息子に対し謙虚さと動物に優しくするという教育を怠ったマフィアの
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.3

最初の方面白かったんだけど、途中からだんだん観るのに疲れてしまった。
ここまで規模が大きいならもっとぶっ飛んでてもいいような気がした。
中途半端にツッコミどころがあって「これは…この世界の話なのか…?
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ケス(1969年製作の映画)

4.3

さすがケン・ローチ、容赦無く悲しい。
「子供」と「動物」というほっこり感動映画の代名詞を扱いながら、鑑賞後は呆然としてしまうほど悲しい気分になる。
炭鉱だけでなんとか持ってるような寂れた町のワーキング
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

トム・ハーディがずーっと車の中で人と電話しているだけの映画。
トム・ハーディ以外の登場人物は全員声のみの出演。
いい意味でも悪い意味でもトム・ハーディの演技力見せつけ映画で、製作陣の自己満映画感も否め
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.3

すんごい面白かった。
こんなん、マーゴット・ロビーを好きにならざるを得ない・・・
まずキャストが全員ハマリ役だし、本人達のインタビュー映像を使っているような胡散臭いドキュメンタリー風の作り、キャラクタ
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.5

良くも悪くもNetflixのティーン向けアメリカドラマって感じの内容で、つまらなくはないけど特に面白くもなく、なんともパンチのない作品だった・・・
ゲイだけが性的指向をカムアウトするかしないかで葛藤す
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ピンク(2016年製作の映画)

3.8

Netflixで観た。
インド社会における女性の地位の低さ、女性蔑視を描いている映画。
適度にテンポがよく、緊張感もあり観やすい映画だった。

南デリーで共同生活を送っている女性ミナール達3人は、ロッ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

人間は全員普通じゃないね。
この映画は、先天性の病気により手術を繰り返したことで、顔が「普通」ではないオギーが主人公なのだけど、どちらかというと、オギーの周囲の人々の描き方が印象的だった。

映画や小
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

いい映画だった!
この映画でよかったところは、楽曲、途中で挿入されるライブシーン、役者の演技、フレディの猫である。 

素晴らしい楽曲がふんだんに使われていて、フレディ・マーキュリーが亡くなって25年
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.1

夏が終わりそうなので観た。
ロードムービーってハズレがないな。
ややこしい思春期の少年二人が夏休みに自作の車で旅に出る話。
みんな大好き『僕らのミライへ逆回転』のミシェル・ゴンドリー監督作品。

ひら
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ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

4.0

ミス・ゲイ・フィリピーナの栄光を手に入れた瞬間にこの世を去ったトランスジェンダーのトリシャの物語。
生前のトリシャの希望で、亡くなってから7日間、棺に横たわるトリシャに毎日違うセレブのメイクを施してい
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

コリン・ファレルってこういう役似合うな。
ロブスターと同じく、心地よい不快感でよかった。
神経逆撫でする感じの音楽がいいですね。
ギリシア神話をベースにした話らしいのだが、詳しくないからあんまり分かん
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.3

これは・・・映画館で観たらよかったよ!(後悔)
とにかく、厚みのある油絵がアニメーションになっているのが素晴らしく美しい。
ゴッホの絵が動いてる!肖像画が生きてる!
部屋の中に差し込む窓からの光と雨の
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

4.4

ものすごい好きな映画だった。

弟思いだがやることなすことすべて空回りの兄と、知的障害を持った弟。
塞ぎ込みがちな弟に自信をつけさせて一人前にしようと、いっちょ兄弟で銀行強盗でもしようと企てる兄。(こ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.3

いい映画だった。
フランシスの空振りっぷりが激しくあるあるすぎて、見てて凹みつつも元気になれた。
好きな親友にも、ダンスにも、何かに愛を注ぐと一人で燃え上がって、すぐに浮かれるけど結局片思い的になって
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.4

不快だけど映像が美しい。
OPとEDがかっこいい。
強烈な光と音が印象的。
主人公の主観映像が俯瞰に切り替わり、体内を巡り…みたいな撮り方がよかった。

ところで、こういう「作業」っぽいエロシーンを観
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

鮮烈に記憶された夏の思い出を肯定しながら回顧しているような、美しい映画だった。
この映画の好きなところの半分以上は終盤のお父さんのセリフと、最後のエリオだな…

自分の中で起きたすべての感情を素直に肯
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

最初に、この映画は面白いです。楽しめます。
作品や音楽の元ネタが結構わかって歓喜したオタクです。
もうそれだけで楽しいね。

でもね、ストーリーは正直、「ふぅん」て感じだったよ!
ひねくれオタクの戯言
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.5

癒やしです。素敵な映画。
お気に入り映画『BARに灯りともる頃』のマッシモ・トロイージが出ていたので観ました。(そっちもめっちゃおすすめ)
淡々としみじみとした話で、人によって少し退屈になるかもしれな
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オルランド(1992年製作の映画)

3.6

ティルダ様が美しすぎてそれだけでもう十分です…
時代も性別も超えて美しい。
カメラを見つめたり語りかけてくるシーンが可愛すぎてときめきが止まらなかった。
特に詩人を志すエピソードがとても可愛くて、二匹
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

はじめてマーベル作品を映画館で観た。
面白かったのだがちょっと期待しすぎていた感。

ワカンダの街や衣装など視覚的な要素かっこよくて◎、役者さんたち◎、音楽◎、アクション◎、アフリカなまりの英語◎、し
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃいい映画だった…声出して泣いた…
おかげさまでカリカリのドライアイがうるおいました。

5歳のとき故郷インドから1000km以上も離れたコルカタで迷子になり養子としてオーストラリアの家で暮
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.2

取りあえず猫の可愛さが100点。
猫のボブ役はなんと、猫のボブ。ご本人。
さすが本人とだけあって演技がものすごくうまい…
喜怒哀楽が見て取れるし、身のこなしも鳴き声も表情も絶妙。
すべての要素がバラン
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

2.6

最初は割とちゃんと観られたけど、途中から「何観せられてるんだろう…」っていう気分になってきて、完全に飽きてしまった…
けど終わり方は悪くなかった。

ハマる人にはハマるんだろうけど、登場人物もところど
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0

すごい好きな映画だった!
LAに住むトランスジェンダー女性二人の友情ストーリーを軸に、薬の売人、売春婦、移民のタクシードライバーなど、周囲を巻き込んでいく。

特殊なレンズを使ったりしてるけど、映像は
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ククーシュカ ラップランドの妖精(2002年製作の映画)

4.0

フィンランドの最北端にあるラップランドが舞台のロシア映画です。
第二次世界大戦中という時代背景とは裏腹に、ユーモアのある映画で、面白いエピソードとシリアスなシーンのバランスがいい。
ただひとつ、ジャケ
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最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

3.7

真面目な映画なのだけどパワーワード炸裂で結構笑った。
原題、『THE FINAL MEMBER』というのがいいですね。
最初に言いたいのは、下品な要素は皆無に等しい、至って真面目なドキュメンタリーとい
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春にして君を想う/ミッシング・エンジェル(1991年製作の映画)

4.1

動く写真集のような詩集のような、とても美しい映画だった。
老人ホームで再開した幼馴染同士のおじいさんとおばあさんが、ホームを抜け出し、最期を過ごす場所を求めて故郷を目指す。

『風とマシュマロの国』と
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ハートストーン(2016年製作の映画)

4.0

Sigur RósのHeimaで観たような荒削りな岩と緑、地球そのままの輪郭が見えるようなこれぞアイスランド!という大自然がとても美しい。
どんなことがあってもいつもそこにある自然が主人公たちを包むよ
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こころに剣士を(2015年製作の映画)

4.3

エストニアってどこ?フェンシングってどんなスポーツ?という人でも惹き込まれる、寡黙ながらも力強い映画だと思う。
テーマは重いけれど、観たあとに希望の残る爽やかな作品。
バルト三国のひとつである小国エス
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

犬を飼っている人の、「犬がこう思ってくれていたらいいな」という願望を込めたような映画だった。

家に老犬がいるので、老いたコーギーに飼い主の女性が「何を考えてるの?」と話しかけているシーンがものすごく
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