「ざまぁw」って言ってもいられない、登場人物の誰に集中して観ても愉快と不快に襲われる、まあオストルンド監督らしい皮肉たっぷりの人間観察映画でした。船の話だと思ってたら冒頭がモデルのお話で意外でしたが、>>続きを読む
ホント2時間ずっと太陽よりも熱い情熱を音と映像に乗せてひたすらぶつけられたような感じで、圧倒されまくりで後半は泣きまくりでした。ストーリーはそんなに詳細に語られている訳では無いんだけど、3人はもちろん>>続きを読む
前評判の高さだけは聞いていたので途中までは「ちょっとハードル上げ過ぎたかな?」って思いながら観てたんだけど、2段構えの作品だったって分かってからちょっとテンションが上がってしまいました。最後まで観終わ>>続きを読む
男が支配する世界の中で創造性を駆使して上り詰めたベネデッタという女性、まあ今の時代にとても望まれるキャラクターなのに、それを全く分かりやすくもなく、簡単に共感できないキャラクターとして描くあたりは前に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
カニバリズムを扱いながらも2人の関係と映像はどこまでも瑞々しくて美しかったです。しかし、マーク・ライランスのインパクトが凄かった・・・。
個人的には世界に居場所がない2人とロードムービーならではの雄>>続きを読む
「スターウォーズinストレンジワールド 劇場版ドラえもんを添えて」みたいな作品でしたね。別に揶揄してる訳ではなくて、1本の娯楽作品として楽しかったし後半は「スカイウォーカーの夜明けもこれくらいのノリで>>続きを読む
とても想像力を刺激される、映画であることの意味と力を感じる作品でした。対話の苦しみと難しさ、赦しの重さを多くの人に感じてほしいです。
ノリがふた昔前くらいのハリウッドアクションや香港映画みたいでしたが、「あ~このシーンはアレだ」ってなるところも多くて思ってたよりずっとナイト&デイでした。まあ、(細かい部分はあまり覚えてませんが)オリ>>続きを読む
正直、感情的になり過ぎていて何を書いたらいいものやら・・。
社会的な背景として同性愛差別や生き辛さなどが感じられてもちろん居場所とかの意味ではそこはとても重要な要素だと思いますが、それよりも主に主人>>続きを読む
後から思い返すと多少強引に感じて言いたい事も出てきますが、観ている間は展開が気になって夢中で観てました。日本映画ならではの厭さも入った楽しいシチュエーション・スリラー(ミステリー?)でしたね。映画の早>>続きを読む
サイレントからトーキーに移り変わる中での栄枯盛衰っていうのはまあ予告から感じたとおりだったし、夢追い人たちのちょっと切なさを感じる物語としては『ラ・ラ・ランド』にとても近いものがありました(監督同じだ>>続きを読む
最高のクリスマス映画だったじゃん!何で2月なんかにやってんの?なんちゃらパレードとかやってる場合じゃなかったでしょホント。
不信の時代だけど「それでもやっぱ信じたいじゃん!」って雰囲気に(一歩引いた>>続きを読む
この映画、高所恐怖症の人はマジで観ない方が良いかもしれないですね。私自身が高所恐怖症なんですが予告編を見て「面白そうだし結構大丈夫そうだな」って思って本編観たら、動悸とこみ上げる吐き気と手汗と足汗が半>>続きを読む
ジョナサン・メイジャーズ目当てで観てみたらハングマンでお馴染みになったグレン・パウエルが共演で嬉しい驚き。そんな二人の人種を越えた友情物語は2人の演技の良さのお陰で静かながらも感情に訴えるものが感じら>>続きを読む
信長と濃姫の関係の変化を軸に恋愛映画として歴史を語っていく、しかもこれだけの規模でっていうのがとても挑戦していて好き。まあそのために桶狭間や長篠の戦いといった(自分のような)歴史音痴でも知っている有名>>続きを読む
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「なぜ絶縁を告げられたのか?」という理由を探る話では無くて絶縁を告げられたことでどう話が転がっていくのかって展開のさせ方は『スリービルボード』にも通じるところがあって、1つのキッカケで今まで見えなかっ>>続きを読む
凄腕の仕事人が子供絡みの面倒ごとに巻き込まれてって設定自体は王道というかベタ(故に分かりやすい)、韓国映画らしいキレキレのカーチェイスから始まって悪役のエグい暴力や愉快な掛け合いが続いてクライマックス>>続きを読む
シエロの苦しみと怒りに徹底的に寄り添っていて、観ているだけでどんどん消耗していくようでした(途中から遠くの方で車の音がしているだけでちょっと恐くなったりしてメンタルが大変でした)。一方で誘拐ビジネスを>>続きを読む
構造と気づきと学び、そしてそこからの子供たちの物作りがもたらす感動と映画的なワンダーがバッチリとハマっててずっと楽しかったです。冒頭のクギからガラスからお弁当作りから映写機のアップから何から何までテー>>続きを読む
本当に議事録に基づいて再現しましたって感じの作品で、たわいもない会話から始まってその後の会議のシーンも淡々と進んでいくのでただ退屈なだけに感じる人がいたり(意外と声が聞いてて気持ちが良いので)爆睡する>>続きを読む
ロバート・エガースらしい色味と画面作りと超自然的なカットの数々にあいかわらず引き込まれる。表面的にはいかにもな男の復讐劇なんだけど女たちの物語からも目が離せない、このあたりの構成もホントに上手い。アク>>続きを読む
インドの方々がこの映画にお怒りになったのは100%理解できるしウィリーうるさ過ぎ問題も大人になってから観ると「あぁそういうことか」ってなりますね。
でもやっぱりこういう仕掛けがたくさんの映画、特にトロ>>続きを読む
英語が話せないという設定を相手を理解しようと努めるための手段として用いられているのが、劇場公開時は特に何も考えずに観ていたんだけど、今観ると「あ~これコミュニケーションについての話なんだ」って凄く感動>>続きを読む
派手さや新鮮さは感じないけど題材に沿った手堅い作りになっていて面白かったです。テンポは良いのになかなか決定的なところに辿り着けない感じが彼女たちの心中に合っている感じがしたし、それでも1つ1つ積み重ね>>続きを読む
物語がどうこうよりも二人が一緒にいるのがとても可愛らしくてずっと見ていたかった、そしたら終盤「あぁ、」って。展開についてはちょっと「?」ってなる部分もありましたが心情的には何となく理解できるって感じで>>続きを読む
前半の恐怖がジリジリと寄ってくるような展開のさせ方とかウイルスと共に人間のパニックやヒステリーが拡大していく様子は近年の状況に合わせて観ることが出来てとても面白かったです。報道の先にある(救う側も含め>>続きを読む
何となく観てみた作品だけどドキュメンタリー作品だったとは。登場人物の邪魔をしない撮影がとても良くて、特にだんだんと目が潤んでいくあのシーンとかは見ていてクルものがありました。当たり前の事だけど世の中っ>>続きを読む
科学ドキュメンタリーなのにめっちゃ泣いてしまった。序盤にあるNASAのダイバーシティ感も良かったしWALL-E好きとしては探査機たちの存在感が愛おしすぎたし、あとやっぱ人間側のドラマもすごく好きでした>>続きを読む
邦題で遊んでるだけなのかと思ったら本当に『8人の女たち』だったんだ。
序盤の姦しい感じだけちょっとだけ好きだったけどその後は抑揚が無くて何が起きても特に盛り上がらないので退屈でした。ラストは演出として>>続きを読む
ノア・バームバックとは思えないような話とシーンがやたらと広がっていく2章から「やっぱそこに収束していくんだ」ってなって終わるかと思いきや・・・その先もグネグネとホントに何だこりゃ一体?でも人と車が大量>>続きを読む
「この子は何で食べないの?」というドラマを大げさに描くこともなく、でもテンポがすごく良くて、そして何よりもフローレンス・ピューのこれまでよりも落ち着いた大変素晴らしい演技のお陰で最後までダレることなく>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
正直なところ犯人については結構早い時点で予想がついてしまって実際そうだったので「そこを見せたい作品ではないのかなぁ」って程度なんだけど、ドラマとしては結構面白かったです。謎に登場したライアン・ジョンソ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作も事件に合わせて現在のアメリカを皮肉っていましたが、今作も事件(犯人)のバカバカしさと時代のバカバカしさを上手くリンクさせて皮肉った作品でしたね。「バカになったもの勝ち」「やったもの勝ち」な感じが>>続きを読む
分かってたんだけどねぇ、この先どうなるかとか。でも堪えきれなかったなぁ・・・。
結局ああいう人達っていうのはどこまでいってもあのままな訳で、自分が変わらなければ世界は何も変わらない訳で、「何で被害者の>>続きを読む
自分が生きていくという事や誰かと生きていく事、その中で悩んだり笑ったり怒ったりたまに後ろ向きな気持ちにもなりながら少しずつ変わっていくケイコの姿を見事に切り取って見せた素晴らしい作品でした。ホントに何>>続きを読む
前半の物語は『笑う故郷』を思いだす内容だったんだけどそれが徐々に内面に向かっていって最後は「そういうことかぁ、って分かったような分からないような」って感じでした。故郷とか家族とか愛情とか普遍的なものが>>続きを読む