ホイッスルさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

世の中にたえて桜のなかりせば(2022年製作の映画)

3.7

製作にも関わった宝田明さん、エンドロール的にはトメですが、作品を土台から支える大活躍でした。
乃木坂46の岩本蓮加さんは演技経験もかなり浅いようで硬い部分もありましたが、何箇所か輝きを見せるカットもあ
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.1

アニメ版が超大好きだったので、期待しすぎたのかもしれません…。

アニメ約23分×13話に加えて各話に対応した10分未満程度のオーディオドラマで構築された作品がベースにあるだけに、それを新規パート含め
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.5

ファンタビ3作目に向けた予習で。
前作にも増してシリアスな装いとなり、アドベンチャー色が強かった一作目と比べると、ダークファンタジー要素がかなり強い作風でした。
長めな尺の作品が多いシリーズですが、そ
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.6

ファンタビの予習で。
ゲイリー・オールドマンが好きなので、シリーズで本作だけ観たことがありました。

キュアロンって、「ハリー・ポッター」の監督やってたんですね…。
ダークだけどどこか優しい眼差しが感
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映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

3.4

監督目当てでの鑑賞。
「前田建設ファンタジー営業部」や「東京リベンジャーズ」のように意外な(?)正統派作品もあるものの、基本的には「ヒロイン失格」「賭ケグルイ」などのブッ飛びコメディが主戦場、英勉監督
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.4

ハリウッドの破壊王、マイケル・ベイ監督作品。
最近は製作に名前を連ねることも多い彼ですが、相変わらず景気のいい映画を撮りますね…!

ドローン撮影にハマっているのか、印象的に使われていました。
これで
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

とびっきり優しい映画だった「シェイプ・オブ・ウォーター」とは対極をなすような、文字通り真っ暗な袋小路のような作品でした。
デル・トロ監督作品に期待するエッセンスが随所から滲み出ていて、寓話のような展開
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.7

ファンタビ3作目に向けて、初鑑賞。
161分って長いな…という思いもありつつ、全世代向けエンタメ大作映画としては流石のクオリティですね…。
ケネス・ブラナーが若かったです。

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.6

濱口竜介監督の過去作品上映にて。
終盤でのフレームの構え方がとても好みでした。
同監督の中編3本立てで鑑賞し、本作だけ脚本も濱口さんだったのですが、メイン3人のセリフの絡ませ方に味があり、良かったです
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.5

濱口竜介監督の過去作品上映にて。
不思議な空気感の作品でした。
中編を含めると監督作品を10本超観ている濱口監督の作品ですが、こういう引き出しもあるんですね…!

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.7

濱口竜介監督の過去作品上映にて。
「PASSION」的な、結婚にまつわる会話劇でした。
エンドロール、エキストラレベルに見知った名前が並んでおり、ビックリしました。
後半の会話劇は見事でしたね…!

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

より感情的に撮られた「ROMA」のような、故郷への想いが溢れ出ている映画でした。
トロントの観客賞、やはり信用できますね。
そしてケネス・ブラナー監督、大規模な作品もいいですが、こういう個人的な映画も
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

「ファンタスティック・ビースト」新作の予習で。
金ローでやってるのをコマ切れにぼんやりと見たことはありますが、しっかりと通しで観るのは初めてです。
2001年公開の作品とは思えないほどVFXが洗練され
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.3

「ぼくは明日、 昨日のきみに恋をする」「君の膵臓をたべたい」などの、吉田智子さん脚本作品。
ここ数年で何本観たんだろう…というくらい出演作が続いている松本穂香さん、相変わらず良い存在感を放ってますね…
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.1

今泉力哉監督の新作。
ここ数年は毎年数本ペースで新作を公開し続けていますが、少しずつテーマやアプローチを変えてくるので、毎回新鮮に楽しめますね…。

メインの山本奈衣瑠さん、初めて見る方でしたが、雰囲
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なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

3.9

前作「なみのおと」から少し時間が経ち、2012年1月〜2013年3月に行われた対話形式インタビューの記録のため、前作よりも前を向いたドキュメンタリーとなっている印象を受けました。
対話インタビューの中
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なみのおと(2011年製作の映画)

3.6

濱口竜介監督の過去作品、3.11に関するドキュメンタリー。
2011年製作ということで、全体的に言葉が重みや強度を持ってズシリと聞こえ、記憶から掬い上げるように紡がれる言葉を記録した、重々しいドキュメ
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.5

大九監督がバカリズム脚本とタッグを組んだ、キャストが隅々まで豪華なバラエティ映画でした。

裏方奮闘記とドタバタコメディが同居しており、伏線回収もやってくれるので、「ラヂオの時間」的な興奮が得られる作
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

2.9

TBSの映画プロデューサー、平野隆さん監督作品。

本当にいい意味で中身が無いというか、頭を何も使わずに見られる映画でした。
大真面目に全力で不真面目なことをやる、オジ様役者たちの吹っ切れた演技が楽し
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.3

前作でスカヨハの歌がすこぶる良かったので、字幕版で鑑賞。
お手本のようなアニメーション・ミュージカルでした。

キャラ造形の愛おしさが前作から相変わらずで、老イグアナのミス・クローリーが一挙手一投足、
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.6

濱口竜介監督、最初期の作品。
同じく初期作品の「PASSION」や「THE DEPTH」鑑賞時にも感じましたが、既に会話の節々やカメラワークから濱口ワールドが展開していると同時に、後の作品に繋がったで
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アジョシ(2010年製作の映画)

4.1

ここ数年だけでも韓国からバイオレンスノワールの秀作が数多く上陸していますが、10年以上前にもこんな傑作があったんですね…。
硬派でエネルギッシュなアクションが印象的な一方で、映像面でも目を惹く演出があ
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.9

「キル・ビル」や「ジョン・ウィック」「キングスマン」など過激なアクション映画へのリスペクトが存分に感じられる、痛快なレディースアクション映画。

本格派でキレキレなアクション、多少のツッコミどころがあ
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X-メン(2000年製作の映画)

3.2

いよいよMCUにX-MENが合流しそうなので、初鑑賞。
X-MENシリーズは「デッドプール」2作と「LOGAN」しか観ていないのですが、一作目は20年以上前の作品なんですね…!
MCUと違い最初から主
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.7

「インクレディブル・ファミリー」にて併映されていた「bao」の監督の作品ということで、しっとりしたトーンの作品を想像していたのですが、かなり冒険的な一本でした。

序盤から爆速でテンポ良くストーリーが
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.6

東京国際映画祭で見逃していたため、待望の一般公開です。
とても静かな作品で、台詞も極めて少なく、余白の多い、味わい深い一本でした。
宣伝もかなり難しかったかと思いますが、地味に微ネタバレを踏みやすいタ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

「ナイトオンザプラネット」との2本立てで。
コーヒーを飲みながら、タバコを吸いながら、何でもないような話がひたすらに続くので、肩の力が気付かぬ内に全部抜けていくような作品でした。
11篇からなる作品で
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.6

松居大悟監督の「ちょっと思い出しただけ」でガッツリ引用されていたので、名画座2本立て上映で。
掴み所がないというか、ダラっと永遠に見ていたいような空気感に終始するので、休日の昼の名画座に実に似合う作品
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ラーンジャナー(2013年製作の映画)

3.3

ストーカーレベルに猪突猛進型の男性が一目惚れした女性を愛し続ける、という導入に入り込めるかが最初の関門だと思いますが、そこで振り落とされてしまった感じでした…。
中盤、後半と要所でストーリーが展開した
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.0

アピチャッポン監督の作品は映画祭で鑑賞した「十年 Thailand」と「永遠に続く嵐の年」、つまりオムニバス作品の中の一篇という形でのみ鑑賞していたので、長編は初挑戦でした。

うーむ、難解だった…。
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.7

未体験ゾーンで見逃していたので、地味に嬉しい一般公開です。

説明台詞や説明描写が少なく、劇場で集中して観られて良かったです。
映像面で意外な飛躍が随所に見られ、理解不能な領域で振り回される感覚が心地
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Ribbon(2021年製作の映画)

3.5

のんさんが監督・脚本・主演の3役を務めた作品。
ポスターコピーからおおよその展開は見えてくるものの、コロナ禍への想いを映画として昇華しているようで好きでした。
日常シーンのテンポやヒキ多めな画の作りが
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.8

「フリー・ガイ」「ナイト・ミュージアム」のショーン・レヴィ監督作品ということで、アクションあり、笑いあり、感動あり、ツッコミどころ満載のお手本のような作品でした。
スカイダンス製作ということで配信映画
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波のした、土のうえ(2014年製作の映画)

3.7

映像作家・小森はるか作品。
後に製作される「空に聞く」や「二重のまち」よりも先に見ておけばよかったです。
記憶の作品であり、記録の作品でもあり、胸に深く刻まれるような、そんな作品でした。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

前夜祭上映、ドルビーシネマで。
「猿の惑星 新世紀」のマット・リーヴス監督作品ということで期待値超高めでしたが、その期待を超えてきましたね…。

過去のDC映画と異なり若き日のバットマンを描いているた
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

テニスにはかなり疎いのですが、映画賞含め評判が良いため鑑賞。
144分と長めの尺を感じさせないテンポの良さが好きでした。
原題が地味に洒落てる気がしたので、ウィル・スミスの好演が光った映画だった、と思
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