ダメハムさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

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見た感じ『メンフィス・ベル』のような戦争映画の皮をかぶった青春映画だね。でも、こちらのほうが限りなく重い。ロシアンルーレットの緊迫感には圧倒される。戦争の狂気が人間に与える影響とか分かるけど、やっぱり>>続きを読む

チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

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20分ぐらいの短編だけど十分魅力が詰まってる。レンガを受け取って積み上げるシーンなんて逆回しでも撮るの苦労しただろうなあ。エレベーターのタイミングもすご過ぎる。約100年前でも世のおやじが全く変わって>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

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どちらかというと、内容より映像美に終始見とれてた。そして、シンドラーよりもゲートや大勢のユダヤ人たちに人間性を見た。演技も素晴らしかったね。でも、シンドラーの心理描写が薄いのが残念。それに最後泣いたの>>続きを読む

ゴッド&ジェネラル/伝説の猛将(2003年製作の映画)

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南北戦争を主に南軍のストーンウォール・ジャクソン視点から描いた作品。まず長い! この3時間40分はさすがに堪えた。この戦争の不毛さ、悲惨さは伝わるし、戦闘シーンの迫力など本気度は感じるけど明らかに冗長>>続きを読む

犬の生活(1918年製作の映画)

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約40分の短編映画だけど、チャップリンの魅力がたっぷり詰まってるし、見た後は満足感であふれる。ギャグといいパントマイムといい本当に天才だな。1カットであんなに見せるんだからすごいよ。チャップリンの実兄>>続きを読む

美の祭典(1938年製作の映画)

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1936年ベルリン・オリンピックの記録映画『民族の祭典』の続編。男子水泳が日本選手の独擅場で見ていて気持ちいいね。あと、競技中の選手を真正面から捉えた映像はどう見ても撮り直してるけど、この作為的演出が>>続きを読む

民族の祭典(1938年製作の映画)

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1936年ベルリンオリンピックの記録映画。プロパガンダ要素はほとんどなく、さまざまな人種が平等に映されていて、純粋に当時のアスリートたちの映像を堪能できる。見始めは少し退屈だったけど、時間がたつにつれ>>続きを読む

エデンの東(1954年製作の映画)

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何というか、すごく衝撃的だった。まさかあそこまでキャルに感情移入してしまうとは。涙と鼻水が止まんなかったね。それだけ共感するところがあったんだなあ、自分を見つめ直したよ。これもジェームズ・ディーンの素>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

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言わずと知れた名作中の名作。1930年代、既にこんなものを作っていたのか・・・。映像、演出、美術、音楽に終始見とれてしまう。そして、この壮大なスケール! 本当に参りました。スカーレットがわがままでいら>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

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恥ずかしながら『スマイル』を作曲したのがチャップリンだと初めて知りました。あらためていい曲だね。アイロニカルなスタイルだけど、そこには優しさがあるし、単純に見ていて楽しくさせてくれる。何か悩んでいるの>>続きを読む

チェルノブイリハート(2003年製作の映画)

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チェルノブイリ原発事故から16年後のベラルーシにいる障害児や健康被害の子どもを哀れみながら淡々と映していくだけの映画。正直、映画としての出来は良くない。ただの報道ニュースレベル。一体何を伝えたかったの>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

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1925年版に勝るとも劣らない名作でした。内容はほぼ踏襲した作りだったね。でも、宗教色が濃いし、人間ドラマはこちらの方が丁寧に描かれてる。戦車競走シーンの迫力は圧倒的だったけど、ガレー船はミニチュア感>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

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1940年に公開されたことを考えると、チャップリンの先見性には驚かされる。笑いとシリアスのバランスがいいね、ほとんど爆笑しながら見てたけど。ラストの演説は、大戦を乗り越えた今の時代に見ると悲哀にも似た>>続きを読む

最後の人(1924年製作の映画)

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高級ホテルのドアマンが、ある日、老齢を理由にトイレの掃除係に転属させられるお話。ほぼ字幕なしのサイレント映画で、主演のエミール・ヤニングスの演技と巧みな演出で魅せていく。人間の非情さがよく分かる。しか>>続きを読む

ベン・ハー(1925年製作の映画)

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なんだこれは!? サイレント映画の枠を完全に超えている。12万人のエキストラを駆使したガレー船と戦車競走のシーンの迫力がまあ半端ない。撮影も凝っていて見応え抜群。キリストにまつわるところでカラーになる>>続きを読む

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

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いやあ、面白かった。こんな変わったドキュメンタリーもあるんだね。最初はMBWに対して嘲笑してたけど、あの結末には衝撃。実は今までの自分の価値観は、他人の評価や世間の反応をうのみにしてきた産物だったので>>続きを読む

フード・インク(2008年製作の映画)

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アメリカ食品産業のドキュメンタリー。まさに目からうろこ状態。大企業が労働者と家畜を代用可能なただのモノ扱いしてる様はマイケル・ムーアの『シッコ』を思い出した。特に後半のえげつなさと言ったら・・・。この>>続きを読む

ザ・コーヴ(2009年製作の映画)

1.0

まず事前知識が多少あったので、劇中に出てくる根拠が全く裏付けされてないのが分かっていたから、最後まで信用して見ることができなかった。でも、優秀なプロパガンダ映画ではあるね。作為的な演出と編集の巧妙さに>>続きを読む

息子(1991年製作の映画)

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個人的に山田洋次監督作品でベストだと思う。前半は息子の境遇に共感して、後半は父親の立場になって涙々。いい映画だったなあ。あらためて三國連太郎の演技の素晴らしさに気付かされた。人の痛みが分かる優しさって>>続きを読む

チャイコフスキー(1970年製作の映画)

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これは紛れもない名作。説明的な描写はほとんどなく、チャイコフスキーの半生と内面を美しい映像と音楽で語る構成が素晴らしい。何より撮影の見事さ! 2時間半という長さを全く感じないほどに終始映像美に釘付けに>>続きを読む

キングコング(1976年製作の映画)

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1作目から43年後のリメイク版。コングがストップモーションアニメから着ぐるみになってたね。設定も色々と変更されてるけど何か今ひとつ。全くわくわくしないし、無駄に間延びしていて入り込めない。物悲しいラス>>続きを読む

北陸代理戦争(1977年製作の映画)

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福井というか北陸も広島以上にやばい所だな。こちらも任侠も何もあったもんじゃない。ゾンビこと松方弘樹がすごいけど、ハナ肇もいいキャラしてる。物語的には地味だけど、やはり監督の力なのか勢いを感じる。しかし>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

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う~ん、ちょっと期待はずれだなあ。脚本が何とも・・・。スパイダーマンが全然活躍しないじゃん。いきなり出てきた執事に全部持ってかれたよ。そして今回も悪女ぶりを発揮したMJ。毎度のこと、立ち位置が中途半端>>続きを読む

花咲ける騎士道(1952年製作の映画)

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ファンファンという名前は聞いたことあったけど、この映画だったのか。終始コミカルで楽しく見れるね。チャンバラも見どころだけど、後半の馬に乗って馬車を追いかけるシーンはなかなかの迫力。でも、ラストの強引さ>>続きを読む

96時間(2008年製作の映画)

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なるほど、原題は『TAKEN』か。このほうがしっくりくるかも。正にシンプル・イズ・ベスト! 悪者を容赦なく皆殺しにするのが好感持てる。こういう役をリーアム・ニーソンがやるんだから面白い。しかも、最後は>>続きを読む

マルタの鷹(1941年製作の映画)

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1941年のジョン・ヒューストン監督デビュー作品。ストーリーはそれほどでもないけど、要所でハンフリー・ボガートが決めてくれるので楽しめる。でも、説明ぜりふが多いのが残念。見た感じはプロパガンダ臭のない>>続きを読む

現代やくざ 人斬り与太(1972年製作の映画)

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ラストの絶望感といい、なかなか見せてくれたね。前日に『仁義なき戦い』を見たせいか、菅原文太さんが広島弁じゃないのがすごい違和感だった。この映画の中でも矢頭組長の佇まいというか迫力が半端なかったので調べ>>続きを読む

風とライオン(1975年製作の映画)

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随所に黒澤映画のオマージュがあってニヤリとしてしまう。セオドア・ルーズベルト大統領と首長ライズリーの対比やアメリカを理解する上では面白いけど、ストーリーはあまり魅力的に感じなかった。映像的には騎馬戦や>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

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5部作、本当に最高じゃったわ。ヤクザ映画の見方を変えさせてくれたシリーズ。でも、完結編としては少し物足りなかったかな。これが脚本家の違いか。あっさりと終わったが、この胸に残る寂しさも趣があって、まあい>>続きを読む

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

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山守に打本と本当に腐れ外道のオンパレード。人間の業の極地。4作目なのに全くクオリティーが落ちてないんだから恐れ入る。1作目で死んだ梅宮辰夫と松方弘樹が復活して別人演じてたのには笑ったが。広能と武田のラ>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

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ラストの広能が骨を握り締めるシーンにはぐっと来るものがある。あの表情、演技の枠を超えてる。脚本の妙と強引な演出で終始くぎ付けで時間がたってしまうのを忘れてしまう。少し図式は複雑だけど、ここまでシビアな>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

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1作目に勝るとも劣らない出来! 本当に面白い。北大路欣也の眼光鋭い面構えもすごいけど、それ以上に千葉真一の切れっぷりが半端じゃない。犬肉のくだりは笑っちゃったが、このシーンにテーマが全てが集約されとる>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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恥ずかしながら広島県人なのに初見でした。冒頭のきのこ雲のタイトルバックを見ただけで圧倒される。あの迫力ある豪華キャスト陣の熱演! 映像からエネルギーが満ちあふれてる。あれだけ広島弁が聞けるのも嬉しいね>>続きを読む