ダメハムさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

-

ずっしりと来たね。本当にアル・パチーノが素晴らしかった。慟哭する場面は鳥肌立ったし、走馬灯のところは涙ぐんでしまう。でも、全体で見ると人間模様が複雑過ぎて、いまいち入り込めないのと、前2作ほどの重厚さ>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

-

西部劇の王道! 実に分かりやすい作り。あらためてジョン・フォードの手腕に脱帽。ヘンリー・フォンダもいいけど、ヴィクター・マチュアが渋い! 『エジプト人』にも出てたけど主役並みに存在感がある。あと、邦題>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

-

相変わらず映像、演出、演技が堂に入ってて見応え抜群。ラストの死のシークエンスは前作より悲愴感が出ていて見ているこっちもつらい。でも、3時間20分は長過ぎ。どうしても中だるみしてしまうのが残念。完成度は>>続きを読む

イエロー・ハンカチーフ(2008年製作の映画)

-

『幸福の黄色いハンカチ』の米リメイク作品。随分アメリカナイズされてるし、コミカル要素がほぼ排除されていて退屈。そしてずさんな脚本。かなりあっさりしていて感情移入する暇もない。武田鉄矢役がただの変態なの>>続きを読む

馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964年製作の映画)

-

やっぱり初期の山田洋次監督作品が一番面白いな。戦車で暴れるところは本当痛快だけど、哀愁漂うラストに寓話的なものを感じてしまう。ほとんどの視点が、主人公周りの村人なのが考えられてるなと思う。

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

-

やっと見ることができた。いい映画だったなあ。これは感動しちゃうわ。本当に高倉健さんはかっこいいし、武田鉄矢と桃井かおりのコンビも味があって好き。どこまでも人間くさくて見ていて心温まる。カメラアングルも>>続きを読む

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

-

人間の生命力の強さに引かれる。やっぱりヤヌス・カミンスキーの撮影は素晴らしいね、ジャンの心象映像が美しい。そして、マチュー・アマルリックの演技に脱帽。もし自分が彼と同じ状況に陥ったら…そんなことを考え>>続きを読む

感染列島(2008年製作の映画)

-

まあこんなもんだよね。さまざまな人間ドラマを描きたいのは分かるけど、これじゃあ節操がないよ。物語として厚みが感じられない、もっと人間のエゴが見たかったかも。前半は良かったけど、後半はほぼ苦行。どうも説>>続きを読む

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)

-

87分と短めでテンポがいいから見やすかった。ハナ肇ははまり役だったね、面白かった。喜劇だけど最後はすごい切ない。命の恩人を忘れるとかもう泣けてくる。しかし、あの少年の15年後を植木等がするのはさすがに>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

-

俳優の演技、演出、映像美に終始圧倒された。ものすごい緊迫感。特に洗礼式と殺戮のカットバックは映画史に残ると言っても過言じゃないね、ほれぼれする。見終わってから徐々に自分の中で評価が高くなっていく不思議>>続きを読む

ルパン三世 東方見聞録 アナザーページ(2012年製作の映画)

1.0

ひ、ひど過ぎる。脚本、演出、作画、構図のまずさ。もしかして素人集団に作らせた? キャラデザは完全にコナンだし、アクションの見どころもなければストーリーとしての山場もない。間違いなく過去最低のルパンアニ>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

-

映画館以来の鑑賞。あまりに淡白な演出と起伏、それに極力説明を排した作りが、この映画には合ってて好きだな。でも、そこが宮崎吾朗監督の評価が別れるところだよね。正直、兄妹のままでいる展開でもよかったと思う>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

-

正直、期待してたほどじゃなかった。早い段階から結末が予想できてたのもね。やっぱり世界へ羽ばたいてほしかったなあ。話的には物足りなかったけど、音楽は最高でした。

戦場にかける橋(1957年製作の映画)

-

あまりのラストにあぜんとしたけど、これは感嘆せざるを得ない。この喪失感はなかなかのもの。これほど戦争の無意味さを象徴するラストもないね。この人間ドラマは厄介だ。まさにMadness。ある意味、日米英が>>続きを読む

特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年製作の映画)

-

楽しい連中だったね。戦車でダイブしたところまでは最高だったけど、その後の展開がいまひとつ。TVシリーズは全く知らないから何とも言えないけど、分かりやすい勧善懲悪ものにしたほうがもっと楽しめたかも。でも>>続きを読む

帰って来たヨッパライ(1968年製作の映画)

-

なんという複雑怪奇かつシュールな映画。やっぱり大島渚は苦手だ。フォーク・クルセイダーズの3人が海で遊んでいると自分たちの服が軍服に代わっていて、仕方なくそれを着ると韓国人の密航者に間違われる荒唐無稽な>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

-

むなしい。どれだけ言葉を重ねても平行線をたどる。107分でわずか47カット! 多少せりふをとちっても、そのまま進行するのでかなり生々しい。

どれだけ安保闘争に命をかけて自由、革命などの理想を求めたか
>>続きを読む

サイコ(1998年製作の映画)

1.0

前日、ヒッチコックの『サイコ』を鑑賞した身としては、なかなかの苦行だった。リメイクした意義が全く見いだせない。同じカット割りなのに、なぜこうも違うのか。カラーにしたことであの妙な不気味さがなくなってる>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

-

恐れ入りました。ヒッチコック最高傑作の名は伊達じゃない。あのオープニングのかっこいいこと! 終始、映像演出にしびれる。そしてバーナード・ハーマンの音楽も素晴らしいし、あの有名なシャワーシーンが見れて大>>続きを読む

青春残酷物語(1960年製作の映画)

-

初めて見た大島渚監督作品。何とも胸糞悪い。あの雑なカットは意図的なのか。戦後15年たった映画だけど、今の世代が見ても2人の鬱憤に共感できるかな。少なくとも自分は全くできなかった。結局あの警官の言葉が全>>続きを読む

となりのトトロ(1988年製作の映画)

-

ああ、心が洗われる。久々に見たけど、昔、あの優しいお父さんに憧れてたのを思い出した。しっかり者のサツキが、メイと同じように甘えることができるお父さんの存在。あの糸井重里のぎこちない感じのせりふが妙には>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

-

あまたあるゾンビ映画でも上位に入るのは間違いない。でも、毎回思うけどやっぱりゾンビは走っちゃ駄目でしょう。バイオハザードのゾンビでちょうどいいんだよ。でも、嫌いじゃない。一番怖かったのがチェーンソーで>>続きを読む

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

-

『大脱走』の10年前にこんな映画があったとは。アメリカ人、ドイツ人ともにユーモアたっぷりで笑わせてくれる。特に妻からの手紙に、捨てられた赤ん坊を拾ったと書かれていて必死に信じようとしている夫は傑作。人>>続きを読む

ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

-

え、あのラストで続編がないの? 信じられない。どうやらキリスト教団体の圧力でおじゃんになったそうだ。これじゃあ悪の組織マジステリアムをキリスト教団体に当てはめたくもなる。見どころといえば、シロクマのく>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

-

あんまり好きになれなかった。エドワードを利用して捨てる自己中な人間たちの中でも特にキムが嫌い。結局、罪をかぶるのは嫌なわけね。魔性の女にしか見えなかった。心底エドワードに同情してしまう。感動話というよ>>続きを読む

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

-

必ずある別れを真正面から捉えた作品。もう号泣ですよ。本当いい映画を見させてもらった。大人だからこそ伝わるメッセージがあるね。忘れかけていた大切なものを思い出させてくれた。ラストのアンディのシーンは自分>>続きを読む

砂漠の鬼将軍(1951年製作の映画)

-

ヒトラー暗殺計画をロンメル側から描いた作品。演出はかなり淡々としていて少々物足りないけど、ロンメルの苦悩が痛いほど伝わってくる。でも、ドイツ人なのに英語をしゃべってるのがすごい違和感。アメリカ制作だか>>続きを読む

ルーキー(1990年製作の映画)

-

いろいろと雑すぎる。これでいいのか? 話もどうってことないけど、クリント・イーストウッド主演・監督なら、なぜか許せちゃう。無駄に派手なアクションや気の利いた演出があったりと、まあ退屈はしない。本当に好>>続きを読む

トランスフォーマー(2007年製作の映画)

-

まさかあんなに笑える映画だとは思わなかった。本当にCGはスゴいね、金さえかければ何でも作れちゃう。結構楽しめたよ。でも、あのベタな学園ラブコメには苦笑。もう少しドラマで見せる演出があってもよかったかな>>続きを読む

エジプト人(1954年製作の映画)

-

あの『カサブランカ』のマイケル・カーティス監督作品。期待してたんだけど微妙かな、だらだらして長すぎる。所々キラリと光るせりふがあったのが救い。それにしても、どうやってあのライオンを撮影したのか気になる>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

-

久しぶりに見たけど堪えるね。結局、主義主張はともかく、末端の兵士は仲間のために戦うしかないってのが悲しい。少将が床の大量の血を拭き取ろうとして逆に広げてるシーンが全てを物語ってる。

でも、ある意味ゾ
>>続きを読む

ザ・グリード(1998年製作の映画)

4.5

テレビ放送で何回見ただろうか。多分10年ぶりぐらいに見たけどやっぱり最高! 構成が本当に見事。モンスターパニックのお手本だね。結構ゴア描写がすごくて当時よくテレビで放送していたなと思う。珍しく原題より>>続きを読む

地球が静止する日(2008年製作の映画)

-

陳腐だなあ。終末系にありがちな物語の狭さも感じる。あの親子が世界を象徴してるのは分かるんだけど、全く感情移入できないのが問題。なぜ人類を助けたのかも曖昧だし、いっそのことアメリカの傲慢さで世界が滅ぶほ>>続きを読む

海の牙(1946年製作の映画)

-

潜水艦サスペンスの原点かな。密室の息苦しさが十分伝わる。印象的なシーンが多く、アンリ・アルカンのカメラワークの秀逸さが際立つ。でも、全体的に地味で少し冗長なのがもったいないな。ドイツ語とフランス語が入>>続きを読む

コレヒドール戦記(1945年製作の映画)

-

終戦直前に、敗色濃厚なフィリピンの戦いを撮影してるんだから珍しいね、まあ公開されたのは戦後だけど。哨戒魚雷艇の戦闘シーンはなかなかの迫力。しかし、展開がのんびりとして緊張感がなく冗長。ラストの『We >>続きを読む