なほこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

おっぱいバレー(2008年製作の映画)

3.0


70年代の感じがいいね。みんなまっすぐで可愛い。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0


大人になっても、色のついた美しい夢を描くことが出来る。
だから、それぞれの定めが交差する様が、必ずしも美しく降り立つとは限らないと知りながらも、生きねば、と強く思う。

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.2


私もレイラみたいになれたらいいのに。
寂しいと気付いて泣いた夜があるなら、何もかもを投げ捨てる覚悟をするのではなく、側にいてくれる人のことを大切にすれば良い。
写真の撮る時、レイラにあれこれ指示する
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

4.0


彼女が酔っ払って凄んでるのもキョヌのこと殴ってるのも全部可愛かったから、泣いてるシーンはよけいに悲しかった。

素敵なラストにやっぱり運命信じよう!ってなった。

スイートリトルライズ(2010年製作の映画)

3.4



どのみち寂しい。
冷たい窓ガラス、青白くゆるやかに息苦しい感じが江國さんの世界観ぽい。
北原白秋の詩を読み上げるところがいいな。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9


多くの人に、思う通りに理解されてる人なんて本物じゃないのかもしれない。
大上は本物の人、という感じがする。
桃子の部屋が可愛いかった。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5


色んな時にいろんなことが起きて、だらだら素敵な音楽を背景に、殴られたりハンバーガー食べたり。
ヴィンセントもジュールスも見ているうちにお茶目に見えてきた。トイレって。神て。
でも日常はなにが起きて、
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.8


ジョゼの家で、初めて朝食たべるシーンがすごく美味しそう。
たくさんの料理の張り紙や、拾ってきた本が山積みになったジョゼの部屋も好き。

出来ないから、一緒にいてほしいわけではなくて。1人でもすいすい
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.0



日曜日の午前中みたいなパステル色と白っぽい光。休みの日に早く起こされた時の感じと、何か起きないかしらという少しのワクワクのあの感じ。

時に戦争も残酷なことも起こるけれど、ロシュフォールに集う人の
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6


私たちは思っている以上にお互いのこと知らないし、だけど2人で話してる時くらい全然好きじゃないあの子とも、同じ気持ちを共有出来るかも。

青春という、はちゃめちゃで愛おしい、人生のイントロダクションの
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ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.5


女の人の生活は趣深い。
みんな違っていて、どこかで何かを演じているようで、したたかで、でも底に流れる痛々しさや寂しさはなぜか繋がっているようで。

自分の居場所もよくわからないような日々の中で、愛し
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0



子供の時に読んだ若草物語が想い起こされて懐かしかった。
ただ横たわり続ける人生の、何に意味を見出すかは人それぞれで、迷いながら進むその様子はどうであれきっと美しい。
四姉妹から、女性のいくつもの幸
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.5


だからなんだというわけでもない日々の中で、進まない、止まったままの記憶だけがどうも魅力的に心に居座っていたりする。
1人でも誰かを思うことは出来る。それはもう一人ぼっちではないということ。

絵をす
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9


優しい素敵な雰囲気。
みんなと違ってもいいし、おんなじことが好きだっていい。
正しさはどこにもなく、心地よさと好きという気持ちだけを、自分の心と大切な人に知ってもらえたらいいと思う。

花様年華(2000年製作の映画)

4.6

口から溢れる言葉は仕草は、心を絡めとられてしまったから、だから。
暗闇の中でオレンジ色のライトに照らされた、チャイナドレス姿のマギーチャンの品ある美しさと、トニーレオンが素敵すぎてため息でます。

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

5.0


官能的で退廃的な美しさ。最後まで目が離せなかった。文章とか音楽とか、表現する方法はたくさんあるけれど、これは映像でしか伝えられないと思った。
真っ赤に塗られた唇と指先、美しいチャイナドレスの女。純粋
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.7


あっちゃんぴったり。
みんな優しい寂しい愛おしい。
星野源の曲も好き。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.0



生きていくのは、普通にあっとゆうまに終わることではないよなあと思った。

もうみんな若くないから、抱えてること、諦めたこと、当たり前に受け入れたこと、それらをあけすけに見せあったり、ましてや理解し
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ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.8



前半でははちゃめちゃな2人の生活かと思ったけど、だんだん二人の汚れなさが伝わってきて、彼らの寂しさと切実さに泣いてしまう。
成田凌の役、すごく好きだった。
大事な人にほど、言いたいことを後回しにし
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海街diary(2015年製作の映画)

5.0


それぞれの痛みがある。悲しみがある。喜びがある。そんなものを擦り寄せて、時に寄り添って生きる、鎌倉で。
等身大で生きることの、なにものにも変えがたい美しさを感じられる。

朝の光みたいな白っぽい感じ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5


水色な感じで綺麗で爽やか。
傷ついた時に出会ったふたりはさよならしがちだけど、それもまた切なくて素敵な出会いだと思える。
年を重ねることは揺るがないことだけど、変わらないでいたい所は心の中にずっとあ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0


相手の向こう側を想像しないことはとても孤独だし、そうすることを知らない人と一緒にいることも孤独。どんなに近くにいても、相手の全てを背負うことはきっと出来ない。
でも、だからこそ寄り添うような気もする
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何者(2016年製作の映画)

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なんか辛い気持ちになった…。
朝井リョウは、触れたくない気持ちをすごくちゃんと描写しますね。

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.0


女に生まれた哀しさと逞しさだなあと思う。西原さんの漫画がそうだけど、あっけらかんと悲惨で、でもあけっぴろげに笑う感じ、なぜか泣けて、出てくる女の人みんな綺麗に見えるのはなんでだろう。
かっこよく生き
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ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)

4.0



役者の方たちのインタビューを読んだからますます涙が出ました。
ほんとの時は、言葉なんていらないんだなーと思った。
高岡蒼甫さんの演技、とても心に響いた。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.3


同じドライバーの繰り返しの日々であるパターソンとこんなにも違う。
淡々と繰り返すことがベルトコンベアー状態。耐えられない。資本主義の真の恩恵を受けてる人ってどのくらいなの。
この映画は70年代だから
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.8


私はその時代を生きていないけど、60年代の思想入り乱れ、若者のエネルギーある濃さが伝わってきた。
国と国との関係は、それぞれの文化背景や歴史がある分、対個人よりもはるかに難しいかもしれない。先人たち
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.7



私がただ私でいることの自由と寂しさ、愛だけで全てを差し出して、そして受け取ることの難しさを思った。
色でいろんな気持ちを表現していて綺麗だった。

パターソン(2016年製作の映画)

4.2


良かった!
日々は繰り返しているようで全然違っていて、それとなく関わりあっているんだな〜と思った。
どうでも良さげな細部とか今日はどこに目線をやったか、何が聴こえたかとか、誰と話したとかそういうのが
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ロマンス(2015年製作の映画)

4.0


寂しさと優しさと不甲斐なさみたいな、いろんな気持ちがまざってなんだか泣けた。
キャッチコピーが素敵。
大倉孝二好き。

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.8



生きてると楽しくても悲しくても涙が出るし、暴れちゃうし、吐いちゃうし、病院とかにぶち込まれても、まあどこにいっても人間は辞められないしな、という気持ち。

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9


どこにいてもなんとなく居心地が悪くて、ここじゃないどこかに行くことを考えるしかない気持ち、すごく分かる。
自分探しってかっこよくもないし、わかりやすいことでもないと思うけど、それでもなんとか自分なり
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新宿スワンII(2016年製作の映画)

2.0


あんまりおもしろくなかった…。
派手っぽい画面が続いて間延びして見えた。1は面白かった。

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.2


愛されたい気持ちが強すぎて、気づかないうちに他の全部をかなぐり捨てて突っ走る、松子の喜劇調の悲劇?なのか?
振り返った時、意外と愛されてたかもよ、みたいな感じなのかもしれない、人生は。その都度では気
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.5

あんまりにも悲しくて涙が止まらなかった。親と子の、全て変えて捨ててでも、守ろうとする愛と狂気の道のりが孤独で寂しくて辛かった。
新参者シリーズは切なくて悲しいのが多い。
家族は、確かに強い愛で結びつい
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ピンポン(2002年製作の映画)

5.0


好きで始めたどんなことも、生まれ変わる気持ちで向き合った時にしか掴めない楽しさがあるのだと思う。
どんなに好きで、努力しても行かれない場所がある。逆に才能があっても、それを守るためには努力しなくちゃ
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