なほこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9


優しい素敵な雰囲気。
みんなと違ってもいいし、おんなじことが好きだっていい。
正しさはどこにもなく、心地よさと好きという気持ちだけを、自分の心と大切な人に知ってもらえたらいいと思う。

花様年華(2000年製作の映画)

4.6

口から溢れる言葉は仕草は、心を絡めとられてしまったから、だから。
暗闇の中でオレンジ色のライトに照らされた、チャイナドレス姿のマギーチャンの品ある美しさと、トニーレオンが素敵すぎてため息でます。

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

5.0


官能的で退廃的な美しさ。最後まで目が離せなかった。文章とか音楽とか、表現する方法はたくさんあるけれど、これは映像でしか伝えられないと思った。
真っ赤に塗られた唇と指先、美しいチャイナドレスの女。純粋
>>続きを読む

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.7


あっちゃんぴったり。
みんな優しい寂しい愛おしい。
星野源の曲も好き。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.0



生きていくのは、普通にあっとゆうまに終わることではないよなあと思った。

もうみんな若くないから、抱えてること、諦めたこと、当たり前に受け入れたこと、それらをあけすけに見せあったり、ましてや理解し
>>続きを読む

ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.8



前半でははちゃめちゃな2人の生活かと思ったけど、だんだん二人の汚れなさが伝わってきて、彼らの寂しさと切実さに泣いてしまう。
成田凌の役、すごく好きだった。
大事な人にほど、言いたいことを後回しにし
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

5.0


それぞれの痛みがある。悲しみがある。喜びがある。そんなものを擦り寄せて、時に寄り添って生きる、鎌倉で。
等身大で生きることの、なにものにも変えがたい美しさを感じられる。

朝の光みたいな白っぽい感じ
>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5


水色な感じで綺麗で爽やか。
傷ついた時に出会ったふたりはさよならしがちだけど、それもまた切なくて素敵な出会いだと思える。
年を重ねることは揺るがないことだけど、変わらないでいたい所は心の中にずっとあ
>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0


相手の向こう側を想像しないことはとても孤独だし、そうすることを知らない人と一緒にいることも孤独。どんなに近くにいても、相手の全てを背負うことはきっと出来ない。
でも、だからこそ寄り添うような気もする
>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

-

なんか辛い気持ちになった…。
朝井リョウは、触れたくない気持ちをすごくちゃんと描写しますね。

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.0


女に生まれた哀しさと逞しさだなあと思う。西原さんの漫画がそうだけど、あっけらかんと悲惨で、でもあけっぴろげに笑う感じ、なぜか泣けて、出てくる女の人みんな綺麗に見えるのはなんでだろう。
かっこよく生き
>>続きを読む

ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)

4.0



役者の方たちのインタビューを読んだからますます涙が出ました。
ほんとの時は、言葉なんていらないんだなーと思った。
高岡蒼甫さんの演技、とても心に響いた。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.3


同じドライバーの繰り返しの日々であるパターソンとこんなにも違う。
淡々と繰り返すことがベルトコンベアー状態。耐えられない。資本主義の真の恩恵を受けてる人ってどのくらいなの。
この映画は70年代だから
>>続きを読む

パッチギ!(2004年製作の映画)

3.8


私はその時代を生きていないけど、60年代の思想入り乱れ、若者のエネルギーある濃さが伝わってきた。
国と国との関係は、それぞれの文化背景や歴史がある分、対個人よりもはるかに難しいかもしれない。先人たち
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.7



私がただ私でいることの自由と寂しさ、愛だけで全てを差し出して、そして受け取ることの難しさを思った。
色でいろんな気持ちを表現していて綺麗だった。

パターソン(2016年製作の映画)

4.2


良かった!
日々は繰り返しているようで全然違っていて、それとなく関わりあっているんだな〜と思った。
どうでも良さげな細部とか今日はどこに目線をやったか、何が聴こえたかとか、誰と話したとかそういうのが
>>続きを読む

ロマンス(2015年製作の映画)

4.0


寂しさと優しさと不甲斐なさみたいな、いろんな気持ちがまざってなんだか泣けた。
キャッチコピーが素敵。
大倉孝二好き。

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.8



生きてると楽しくても悲しくても涙が出るし、暴れちゃうし、吐いちゃうし、病院とかにぶち込まれても、まあどこにいっても人間は辞められないしな、という気持ち。

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9


どこにいてもなんとなく居心地が悪くて、ここじゃないどこかに行くことを考えるしかない気持ち、すごく分かる。
自分探しってかっこよくもないし、わかりやすいことでもないと思うけど、それでもなんとか自分なり
>>続きを読む

新宿スワンII(2016年製作の映画)

2.0


あんまりおもしろくなかった…。
派手っぽい画面が続いて間延びして見えた。1は面白かった。

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.2


愛されたい気持ちが強すぎて、気づかないうちに他の全部をかなぐり捨てて突っ走る、松子の喜劇調の悲劇?なのか?
振り返った時、意外と愛されてたかもよ、みたいな感じなのかもしれない、人生は。その都度では気
>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.5

あんまりにも悲しくて涙が止まらなかった。親と子の、全て変えて捨ててでも、守ろうとする愛と狂気の道のりが孤独で寂しくて辛かった。
新参者シリーズは切なくて悲しいのが多い。
家族は、確かに強い愛で結びつい
>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

5.0


好きで始めたどんなことも、生まれ変わる気持ちで向き合った時にしか掴めない楽しさがあるのだと思う。
どんなに好きで、努力しても行かれない場所がある。逆に才能があっても、それを守るためには努力しなくちゃ
>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

5.0

すごく好き!音楽も映像もファッションもストーリーも全部好き。
2人なのに1人になれて、それぞれ1人だけど隣にいる、そんな友情は超ハートフルで心強くてハッピー。
カフェで全然話聞いてないところとか好き。

森山中教習所(2015年製作の映画)

3.9


生き方が対照的な2人が、教習所で過ごした夏の時間。
星野源の主題歌がストーリの後に流れるのがすごく良い感じだった。ずっと肩を並べて歩くわけにはいかなくて離れてしまうけど、思い出した時にふと笑えるよう
>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.5


2人の会話が最高に面白い。そして、なんか優しい。セトとウツミが神妙な面持ち並んで座ってる絵が絶妙ですき。
人間はでこぼこだけど、でも気付きたらはまっている誰かがいて、そんな二人がボソボソ喋る内容って
>>続きを読む

劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

4.0


謎はたくさん残っているけど、未知の力を描いていたから、全てに結末がつかないところもいいような気がした。
当麻も瀬文も、結局はとても孤独な魂だけど、お互いの手を取ることができて良かったと切実に思う。

劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇(2013年製作の映画)

3.9


終わりの始まりという感じ。野々村課長の思いが最後までやるべきことを成していて、瀬文と当麻もちゃんと受け取っていて、とても泣けた。

SPEC〜零〜(2013年製作の映画)

4.0

当麻、髪の毛最初はボサボサじゃなかったんだ!どっちも可愛い。

劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)

3.5

スペック持ってる人達続々出てきて続編にかけて大祭りになりそう。
野々村課長、警察官としての信念があって、素敵な人だと思った。
瀬文さん、絶対不死身だよね。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5


説教くさくなくて、ほんとに純粋に、あの頃を思い出すとなんだか笑えるよね、という感じだった。
恋愛研究会のメンバーがちゃんとオタクすぎて、でも憎めない感じで、役者ってすごいなと思った。

SPEC~翔~ 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿(2012年製作の映画)

4.0

相変わらずの当麻と瀬文の掛け合いで笑えるけど、孤独な彼らなりのやり方でお互いを信じていてそこがいいなと思う。
瀬文はスペック持っていないけれど、その猪突猛進さって紛れもなく才能だよねと思った。

転々(2007年製作の映画)

4.6

お互いの人生の中で一瞬すれ違うだけのひとたちの会話から、人生の可笑しさや切なさを感じた。
きっと、名前のつかない関係の方が多くて、でもそこにある優しさで救われることってあるよねと思う。

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

5.0

変で、ゆるくて、ちょっとしんみりして、変。ドラムロールじゃーん、みたいな出来事は何も起こらなくて、どんなことも日常の中で淡々と用意されていて、起きたり起こらなかったりするんだねと思う。在るものは全部、>>続きを読む

インスタント沼(2009年製作の映画)

4.2

結局ほんとのことは言わないで、謎の関係性でずるずるつるんでるところがじわじわきて好き。私も悩んだら水道の蛇口ひねろうと思う。

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.0


変態が全力で愛のためにぶつかってて、狂ってるけど泣けた。
ゆらゆら帝国の主題歌が好き。