にしのさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

にしの

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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

酔っ払っての腹立ち、嫉妬は罪である。だから、蠅になっちまったんだよ。

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

児童文学作品らしい成長物語。見えない存在に助けられた少女は成長とともにその存在が見えなくなっていく。その方が社会を生きる分には、幸せなのかもしれない。おっこは人生のあまりに早い段階で物事を経験しすぎた>>続きを読む

アリス・スウィート・アリス(1977年製作の映画)

4.2

登場人物のほとんどが粘着的に不快という稀有な作品。なんだかアリ・アスターの作品を思い浮かべた。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.5

愚かな若者が湖に行ったらどうなるか早く学ぶべきだ。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.6

無神論者の生き方はこういう風になりうるという物語をカミュ『異邦人』とはまた違った方法で見せた。簡単にサイコパスだ!なんていっちゃならんよね。

ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)

3.0

解放は必ずしも良いことにつながらないのね。あと邦題がダサい。

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

2.5

これは伝記映画?70年安保が警察によって敗北する歴史の大河の亜流としての民族派。こういう行為にはあまり胸が躍らない。

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画における事実はウィリアムテルごっこで妻を殺してしまったことだけであり、主人公を取り巻くグロテスクと不条理は事実から目を逸らし続けるビルという男の妄想である。彼は妻が死んだ理由づけをしなければ精神を>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.8

法や社会には本当の意味での許しがなく、許しに向かうためには、個人に立ち返った復活と再生がいる。社会科学の無力さを感じるなぁ。

告白(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

おもしろいけど、松たか子が去った部分で物語は終わりであとは蛇足だよね。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.6

マクベスを戦国時代に置き換えた作品。権威や富のシンボルとしての城や世継ぎに焦点が当てられいるのが印象的。
迷う心があるものは喪黒福造的なものにもっていかれてしまうのだろう。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

わかっちゃいけないかもしれないが、わかっちゃいたくもなる怪しい魅力。
ジョーカーのアーサーが劇中で見せたコントは司会を射殺するオチしか笑えなかったけど、パンプキンのコントは笑えたな!

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

物語の筋なんか覚えてないような視覚と言葉の世界。映画を見終わったあとに、日本のキャストで日本風に撮ったらばと妄想したんだけど、到底許せるものでなかった。フランス映画でしかできないものなのかもしれない。

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.5

変態が出てくる映画は最高だ。グロテスクを見せないことが、サイコっぽさをよく表現していると思う。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自己愛と自己愛の衝突はよりサイコな方が勝つんだな。

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.8

とほうもない不安としての海。海とそれにまつわる人間の閉塞感をうまく描いている。執着ほど怖いものはないね。

ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

4.0

見知らぬ人々の優しさと見知った人の冷酷が交錯する作品。優しさを受けて与えるのは幸せであり、その行為に人間的な距離はあまり関係ない。私たちは見知らぬ人に地下鉄の座席を譲ってもらうのと、子供が親に殺される>>続きを読む

疑惑(1982年製作の映画)

3.5

法廷ドラマ映画。容疑者を「こいつ絶対やったろ」という風潮にするのは主に社会の空気というやつだ。些細な出来事が誇張され、あるいは嘘も混じり、容疑者の悪魔化は本人と別の場所で進んでいく。しかし、容疑者の罪>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

後半の演出はこれぞ韓国映画!ってのを体験できる。彼らの企みは失敗したけど、スクリーンを通じてそれを体験した僕は動かされたわけだから、もしかしたら企みは成功したのかもしれないね。

エスケーピング・マッドハウス(2019年製作の映画)

3.6

サスペンスとしたらやや物足りないから伝記映画として。しかしアマプラさんは物語の確信をあらすじで書いてはいけないよ。

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.4

革命で追い落とされた独裁者が小さな孫とのロードムービーでその目に刻んだものとは。孫が女の子みたいに可愛い。最後のシーンはアラブの春を思うと頭を抱えるけど、あの青年の言葉を心に留め置きたい。

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.0

サスペンスだと思ってたけどホラーだった。ちょっと日本のホラーっぽい。気味が悪い作品。

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

3.6

今の時代ではアングラとなるだろう。話は至ってシンプルで楽しい。モンスターは高慢で心の穢れた連中の方だ。

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

ポーランドのユダヤ人少年が行く先々で出会うものは業と欲が支配する世界の有様だった!まるで宗教受難者のようだ。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.3

侍たちが跋扈する修羅の世界にはあらゆる欲が存在しており、それに見染められた人々を破滅させる。

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.5

傲る人の破滅をその目で見よ!有名な映画『スカーフェイス』の元ネタになった昔のギャング映画。冒頭に連邦政府からの警告があるよ。

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ナチス時代の負の遺産、ザクセンハウゼンハウゼン強制収容所あとに建てられたメモリアルを訪ねる今の人たちにカメラを回し続けたドキュメンタリー。無政治化した大衆一人一人の立ち居振る舞いが全てだろう。

国葬(2019年製作の映画)

3.5

スターリン国葬の一日を記録したドキュメンタリー映画。当時のフィルムをアーカイブから引き出して編集した映画となっている。この映画にはマレンコフやベリヤなど党の有力者や東側諸国の指導者、そしてスターリンに>>続きを読む

粛清裁判(2018年製作の映画)

3.5

1930年にソ連で行われた「産業党裁判」の映像を編集したドキュメンタリー。この裁判はスターリンが仕組んだ見せ物裁判であり、滑稽なほど演劇そのものだ。のちの大テロルにつながる何かを感じることができる。

シャトーブリアンからの手紙(2012年製作の映画)

4.0

不条理な運命を共にする人間の群像劇。処刑する人間やベルリンの指令に向き合う人も描かれている。死を受け入れるまでの物語はあっさりと死んで終わってしまう。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

大国間の関係は狐のように冷酷であり、時として真実を語る個人を殺してしまう。そのような中で人は権力の共犯者になり見ざる言わざる聞かざることで安寧を手にするか、あくまで真実を声に出し続けてよそものにされる>>続きを読む

私がこわされるとき(1997年製作の映画)

3.8

地獄すぎて直視できなかった。
女の人がみたらよりそう思うに違いない。
マザコンと結婚するのはやめようね!!