この映画を見たとて、僕が出勤するまでの時間が減るだけだぞ?でも何もしないよりかはよい。
まるでうつ病の精神性です。時代に取り残されたものが時代に返るまでを色彩を持たせた作品。短編の文学みたい。
作者の性癖がきみわるい作品であるが、これを劇場で見てしまったお客さんの顔を思う僕もそのきみわるさに匹敵するだろう。
残念なことに、うとうとしちゃった。実話だなんてテロップが出るもんだから再現VTRみたいに流し見しちゃったじゃないか。
このレビューはネタバレを含みます
社会問題のフルコースとサイコ系犯罪者で頭いっぱいの映画。誰にも感情移入できずに地獄の縮図を見た。
妻を死に追い込んだ男が娘によって破滅させられる対比は因果を感じるね。
今となっては松重豊がオフィスで大暴れする描写と大杉漣の気持ち悪すぎる演技で100点。
物が金だったバブル時代は職業で人間の価値が判断されるような時代だったのだろう。そんな中で「負け組」の警備員が「勝ち>>続きを読む
サスペンスの古典。金田一少年の事件簿感がある。人の死の軽さを含めて。
モンスター映画の古典作品。カメラワークに全く古さを感じなかったのは、モンスター映画の雛形になった故に見慣れたからであるからかも。人の手が生み出したモンスターは不条理なやつだった。
SFやサスペンス、歴史など数ある映画のシーンを永劫回帰で結びつけた作品。こういう試みは難しいだろうけど、夢に出るくらいに楽しかった。
ロッキーは安易にカタルシスを得られるインスタント映画だろう。だが、こういうのでいい。
産業が去ってダメになった町のダメになった30男の再生に思いを寄せる人は多い。
モンスターパニック映画にあらず、家族がテーマの映画。グエムルはふりかけみたいなもん。
西洋と日本、捕虜と兵隊という文化も立場も違う男たちが集められる収容所という秩序の中に同性愛という葛藤が寝そべっている。しかし、そんなテーマに特に関係なくデビット・ボウイが現実感のない異質な神がかりに描>>続きを読む
絶対的な音楽に人や町がくっついてるのがこの世界だ。寂れた港町も、時代錯誤な不良も、音楽オタクたちも主役じゃない。
小学生の時にやって教師にどつかれたリコーダー吹きながら走りをこれでもかと見せつけてくれ>>続きを読む
漫画のように進む展開がおもしろい。ペドゥナの動きってぎこちなくてコミカルだね。
思いの外淡々としていたように感じたのは、おそらくだいぶとお酒が入って鑑賞したからだ。復讐三部作は、オールドボーイと親切なクムジャさんを10年前に観て以来だった。
たまに下手くそにバイオリンを引っ掻いた>>続きを読む
スクールカースト云々や力関係のお話にはうんざりするから、そんなもんを無視してしまう歌のエネルギーを見に浴びて何とも幸せな気分だ。
今も高校生の時も僕は傍観者だったけれど、一緒に終わらない歌を歌いたい。
人間が取り巻かれた環境の中でモノになっていくなか、人間の作り出したラブドールが人間になっていく。彼女が人間になっていく中で、周りの人たちの空虚さがあらわになっていく。
虚飾のない残酷さのある切ない話だ>>続きを読む
日本でいうところの終戦記念日のドラマ的な印象のする作品。
愛や家族を国家で管理する気味の悪さは存分に感じられる。
劇場の隅々にあるすすり泣きの数だけ個人的で小さな計り知れない不幸があるのだろう。
悪は裁かれてほしいってのは皆が思っているからこういう映画は観ていてハラハラするのだろう。
父と子や、戦後社会の俗悪さなど多分なテーマがあるが、テーマに溺れることなく面白い話になっている。
長い作品ながら常に予想を裏切るサスペンスの連続で飽きさせない。ナチス、連合国、レジスタンス。市民と軍人。オランダ人、ドイツ人、ユダヤ人。征服者と被征服者、抵抗者。男と女。登場人物たちはさまざまな性質の>>続きを読む
これはなに映画なのか答えは出ない。一新教の宗教と個人との戦いを擬極的に描いているかもしれないけど、ギャグ映画なのかもしれない。
こういう映画はストーリーを観ればよいのか、描写のこだわりを意識したら良いのかわからなくなる。
しばらくは炙りサーモンはいらないです。
僕の記憶の中ではアンダーソンくんのおへそに入れられた虫はもっとグロかったぞ。