にしのさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

にしの

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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

3.5

時代劇ってこんな感じだったなぁと想像したそのものだった。
こんなに観やすいものだったとは。80過ぎのじさまが時代劇ばかり観ていたのにも頷ける。

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

3.2

大学や学生の様子が懐かしすぎる感がある。ああ、大学生ってこんなだったな。今とはだいぶ違うだろうから、きっともう過ぎ去った時代になってしまった。

空白(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 日常の中に起こりうる嫌な場面の見せ方がとにかく上手で、映画の半分は息苦しさでできていると言っても言い過ぎじゃない。
 苦しさを生むのは、1人の少女の事故死ではない。出来事が明らかにした登場人物たちの
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.4

大好きなスチームパンク作品。ブリキとトタン、真鍮とガラスと鉄の世界が実に良いじゃありませんか。

地獄門(1953年製作の映画)

3.2

今の世ではストーカーでしかない、横恋慕の89分。恋は盲目というが、盲が解けた先の景色は血に塗れていた。

オールド(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生老病死は人生の長い道のりで、その中で感じる喜びや悲しみが人生なはずだと信じている。
それがこの奇怪な浜辺では1日で50年が過ぎ去ってしまうのだ。
老いの苦しみや病、両親との死別などそれだけで明察のあ
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

3.0

統治者としてではなく、立憲君主としての王の姿を示すノルウェー国王の苦悩の話。ヒトラーに屈していたならばこの映画は出来なかっただろう。しかし内容が地味。

ケイト(2021年製作の映画)

3.0

ありがちな映画といえばそれまでなのだろうか。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

酒そのものを映画にした怪作。
教師の主人公と仲間たちは、酒を飲んでキレッキレの授業をやってしまったのが身の不幸だった。その代償はあまりに大きい。
酔っ払いやアルコールの抑制が利かなくなるシーンは、既視
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

デブのおっさん版の魔法少女まどか☆マギカ
芥川龍之介が書きそうな地獄の話としてよくできている。輪廻、輪廻からのファンタスティック解脱。まるで主人公は地蔵菩薩だ。

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.6

残虐なシリアルキラーの犯行や心理に焦点をあてり訳でないから、どきどきするようなサスペンスやゴアを期待するものでない。法廷劇とテッドと関わった女性の心理を丁寧に描いた作品だと思う。

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ノルウェーの歴史の汚点。狂ったナチスがやってきてホロコーストをやったというので、「ナチスってひどいね」という善悪ものだろうけど、ナチス占領下のノルウェー政府がやらかしたことだからより滅入る。昨日までの>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.7

底の生活や人生のままならなさがリアルな作品。ヒーローもヒロインもないがパワーがあふれてる。

地獄の中の戦場 -ワルシャワ蜂起1944-(2017年製作の映画)

3.0

ワルシャワ蜂起関係ねぇ!いくら日本人の大半が戦後ポーランドに関心がないとしても、こういう訳の分からない邦題はやめてほしい。
ポーランド国内軍の残党として共産主義政府にレジスタンス活動をしていた男の話。
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

そら賞とるわ!という作品。生まれよりも存在だよ、人間は。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

距離感バグってる青年から、権威主義的なオヤジの優柔不断まで嫌な描写だらけだった。その嫌な部分はサスペンスである以上にイライラになって耐え難い映画だった。
酒を飲んで仕事をしてはいけないことがわかった点
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.8

フランス!のイメージ通りのアニメーション。印象的なデフォルメが楽しい。

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

パプリカとサイレントヒル2が混ざったような世界が大好物です。現実の救出劇と夢の中のシリアルキラーの救済がリンクしてる展開もよい。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に怖い映画をみた。岡田が(意味不明に)惚れられて愛や変な先輩との友情を覚えていく成長の反比例で、森田がどんどん堕ちていく。森田のコミュニケーションや行動にあった即物性は、犯しと殺しになっていき、も>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

2.8

映画としての出来はいいけど、プロパガンダ臭さが鼻につく。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.3

「DQNに絡まれる」の最上級の映画。大好き。敵役のヒューマンガスの素晴らしい体格からのすっげぇキモいファッションも魅力的。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.5

これファウスト?監督の自慰っぽさがむき出しでちょっとついていけなかった。

紀子の食卓(2005年製作の映画)

3.2

感じたことをさわやかな音楽とともに朗読し、ナンセンスを映せば映画になるのだ。最後は冷たい熱帯魚に通じる世界を感じた。園子温はこの映画で自殺サークル的なものから決別したのかもわからんね。

女優霊(1995年製作の映画)

3.3

子供の時に漠然と持っていた不気味さを生かした作品だと思う。ケタケタ笑いってなんであんなに怖いんだろうね。

スパイ・ゾルゲ(2003年製作の映画)

2.3

3時間越えで淡々とスパイゾルゲと彼の協力者を追った歴史映画。なんの感動もなく歴史どおりに事実と時が進み、終わった後は疲労以外に感じるものがない。映画にしなくても良いのでは?

バットマン(1989年製作の映画)

3.7

狂人たちの宴。この時代の映画は湿っぽくなくて良いね。

アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.6

カンフー映画はどんな題材も旨くしてしまう魔法の調味料だ!!
この映画に金を出したスポンサーのアドンコマンを劇中に意味もなく登場させることで、ヒトラー、東條をも超える黒幕としての資本主義を描いている。多
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.8

裸で踊りたくなるね!あなーきーは裸と踊りと死だ。

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

3.0

かつてのマルクス・レーニン主義の国、ソ連。その終末期に公開されたコメディSF「不思議惑星キン・ザ・ザ」がアニメにリメイクされた。ゲオルギー・ダネリヤにとって27年ぶりのリメイクであり、本作が遺作となる>>続きを読む

RIKI-OH/力王(1991年製作の映画)

3.5

ワンポイントで使われる丹波哲郎に笑いが堪えられない作品。人も物も豆腐のような世界で力王の筋肉は本物だ!