にしのさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

にしの

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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 アルフレードと少年トトは年の離れた友達で、僕の母方のおじいちゃんを思い出していた。今になって思えば、おじいちゃんと僕は大人と子どもの関係でなくて、僕の物知りの友だちって感じ。
 アルフレードはトトが
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

シーンの一つ一つは怖くてドキドキするけど、ラストが凡庸で印象が薄い。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

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いってかえってくるだけの映画がここまでおもしろいの天才じゃないだろうか。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.0

戦争映画としてはダメダメだからアクション映画として見たらよい。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.2

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男性性のクソっぷりをこれでもかというほど描き切っている。
作品にはレイプを目論む男と抵抗する女という一貫するテーマが潜んでいる。ラストシーンの怒鳴り上げ、銃を構える警官(権力)はまさに男性のシンボルで
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バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 あまりゾンビ映画を観ないので、この映画が伝統なのか革新かわからない。でも演劇じみて声のデカい人間たちがバタリアンにやられちゃう様がとにかく愉快だった。
 土の下で腐り果てたり、死後硬直でパキパキにな
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民衆の敵(1931年製作の映画)

4.0

密造酒の販売を牛耳るギャングの兄弟の盛衰譚。
成り上がりの物語に共感する部分はなく、ギャングたちの暴力性、刹那的な生き方、狡猾さを批判的に描く。
いまでは歴史だが、当時は社会啓発的な作品だったのだろう
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.0

邦画のダメなとこを立方体に詰めた怪作。CUBEじゃなかったら面白かった。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.5

オチは満点。しかしこのオチのために作られたつまらなくて長いジョークのようなストーリーに僕は耐えられない。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

2.8

実のところ本作は『スターリンの葬送狂騒曲』とよく似ている。
桐島というシンボルが消えたことにより、学校の中の関係がバラバラになった後に再構築される。それは、まるでスターリンがぽっくり逝った後に彼の取り
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輪廻(2005年製作の映画)

3.3

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研究とて倫理を無視してはいけない理由がわかるよ。

京城学校 消えた少女たち(2015年製作の映画)

3.0

スリラーにしてはスリルが足りない…ホラーにしてはホラーが足りない。消化不良だった。

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

3.5

時代劇ってこんな感じだったなぁと想像したそのものだった。
こんなに観やすいものだったとは。80過ぎのじさまが時代劇ばかり観ていたのにも頷ける。

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

3.2

大学や学生の様子が懐かしすぎる感がある。ああ、大学生ってこんなだったな。今とはだいぶ違うだろうから、きっともう過ぎ去った時代になってしまった。

空白(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 日常の中に起こりうる嫌な場面の見せ方がとにかく上手で、映画の半分は息苦しさでできていると言っても言い過ぎじゃない。
 苦しさを生むのは、1人の少女の事故死ではない。出来事が明らかにした登場人物たちの
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.4

大好きなスチームパンク作品。ブリキとトタン、真鍮とガラスと鉄の世界が実に良いじゃありませんか。

地獄門(1953年製作の映画)

3.2

今の世ではストーカーでしかない、横恋慕の89分。恋は盲目というが、盲が解けた先の景色は血に塗れていた。

オールド(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生老病死は人生の長い道のりで、その中で感じる喜びや悲しみが人生なはずだと信じている。
それがこの奇怪な浜辺では1日で50年が過ぎ去ってしまうのだ。
老いの苦しみや病、両親との死別などそれだけで明察のあ
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

3.0

統治者としてではなく、立憲君主としての王の姿を示すノルウェー国王の苦悩の話。ヒトラーに屈していたならばこの映画は出来なかっただろう。しかし内容が地味。

ケイト(2021年製作の映画)

3.0

ありがちな映画といえばそれまでなのだろうか。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

酒そのものを映画にした怪作。
教師の主人公と仲間たちは、酒を飲んでキレッキレの授業をやってしまったのが身の不幸だった。その代償はあまりに大きい。
酔っ払いやアルコールの抑制が利かなくなるシーンは、既視
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

デブのおっさん版の魔法少女まどか☆マギカ
芥川龍之介が書きそうな地獄の話としてよくできている。輪廻、輪廻からのファンタスティック解脱。まるで主人公は地蔵菩薩だ。

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.6

残虐なシリアルキラーの犯行や心理に焦点をあてり訳でないから、どきどきするようなサスペンスやゴアを期待するものでない。法廷劇とテッドと関わった女性の心理を丁寧に描いた作品だと思う。

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ノルウェーの歴史の汚点。狂ったナチスがやってきてホロコーストをやったというので、「ナチスってひどいね」という善悪ものだろうけど、ナチス占領下のノルウェー政府がやらかしたことだからより滅入る。昨日までの>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.7

底の生活や人生のままならなさがリアルな作品。ヒーローもヒロインもないがパワーがあふれてる。

地獄の中の戦場 -ワルシャワ蜂起1944-(2017年製作の映画)

3.0

ワルシャワ蜂起関係ねぇ!いくら日本人の大半が戦後ポーランドに関心がないとしても、こういう訳の分からない邦題はやめてほしい。
ポーランド国内軍の残党として共産主義政府にレジスタンス活動をしていた男の話。
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

そら賞とるわ!という作品。生まれよりも存在だよ、人間は。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

距離感バグってる青年から、権威主義的なオヤジの優柔不断まで嫌な描写だらけだった。その嫌な部分はサスペンスである以上にイライラになって耐え難い映画だった。
酒を飲んで仕事をしてはいけないことがわかった点
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

3.8

フランス!のイメージ通りのアニメーション。印象的なデフォルメが楽しい。

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

パプリカとサイレントヒル2が混ざったような世界が大好物です。現実の救出劇と夢の中のシリアルキラーの救済がリンクしてる展開もよい。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に怖い映画をみた。岡田が(意味不明に)惚れられて愛や変な先輩との友情を覚えていく成長の反比例で、森田がどんどん堕ちていく。森田のコミュニケーションや行動にあった即物性は、犯しと殺しになっていき、も>>続きを読む