感じたことをさわやかな音楽とともに朗読し、ナンセンスを映せば映画になるのだ。最後は冷たい熱帯魚に通じる世界を感じた。園子温はこの映画で自殺サークル的なものから決別したのかもわからんね。
子供の時に漠然と持っていた不気味さを生かした作品だと思う。ケタケタ笑いってなんであんなに怖いんだろうね。
3時間越えで淡々とスパイゾルゲと彼の協力者を追った歴史映画。なんの感動もなく歴史どおりに事実と時が進み、終わった後は疲労以外に感じるものがない。映画にしなくても良いのでは?
カンフー映画はどんな題材も旨くしてしまう魔法の調味料だ!!
この映画に金を出したスポンサーのアドンコマンを劇中に意味もなく登場させることで、ヒトラー、東條をも超える黒幕としての資本主義を描いている。多>>続きを読む
かつてのマルクス・レーニン主義の国、ソ連。その終末期に公開されたコメディSF「不思議惑星キン・ザ・ザ」がアニメにリメイクされた。ゲオルギー・ダネリヤにとって27年ぶりのリメイクであり、本作が遺作となる>>続きを読む
ワンポイントで使われる丹波哲郎に笑いが堪えられない作品。人も物も豆腐のような世界で力王の筋肉は本物だ!
悪者があくどさが見どころ。また時代の皮肉に満ちた作品でもある。サッチャーやレーガン、中曽根といったケツの穴があらゆる部門で民営化をめざしていた時代だった。そんな連中に対して、ロボコップは人間を体現した>>続きを読む
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金と身なりが小汚い異星人のおっさん達のためにがんばるソ連人。地球への帰還へも顧みずに彼らを動かすのはキンザザが失ってしまった人間性か。SFの皮を被ったヒューマンドラマ!
どんな映画が始まるんだ!!
出だしの驚きでサスペンスかと思いきやいろんな分野から断片を持ってきたら抽象的な前衛になっちゃいましたという作品。
いっせーのーせ、2.8。
なぜ三部作にしたのか疑問。ヒロイズムは見飽きたから、こういうのは求めてなかった。
前作の「太陽に灼かれて」はよかったけれど、これはダメ。国内向けのエンタメ愛国映画に堕してしまった。
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嫉妬と見栄のクソみたいな人間関係を見せつけられてからの展開ひっくり返しでびっくりした!「来る」では妻夫木くんが小出恵介みたいな役柄やったけど。
松本清張風の法廷サスペンス。とある以外な人物が唐突に真相にたどり着くのは納得いかんけど、見応えがある。
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信じるものを誤ると大変なことになるということを2時間半で伝える映画。最初は山の中に住んでる異邦人である國村隼との戦いを描くかと思いきや話の話題は際限なく広がり、最後は信仰の領域にまで達する。
日本人で>>続きを読む
途中までは中だるみがするけど、全ての伏線を回収してたたみかけるラストは見事。所々で流れるアイアンメイデンはなんか笑える。
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全てを手に入れ失った男は何もなかったという話。ジョークで気を引いた女の子がジョークしか言わないことが原因で去っていくのは、成金のジョーカーみたい。自分のことしか考えられないものの末路は金持ちでも貧乏で>>続きを読む
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パノラマ島ってこんな感じやろうな、としみじみ思った怪作。奇怪な祝祭に目が行きがちだけど、作品の本質は遠藤周作の『沈黙』のようなキリスト教と殉教にある。だから本作はホラーやサスペンス、カルト映画に分類さ>>続きを読む
劇場が閉まると聞いて、土曜日に珍しく早起きして観に行った。ムルソー のラストシーンは今の社会に苦しめられる個人の叫びに聴こえ、感傷的なものが湧き上がってきた。
不条理とおがくずと欠陥品のデスクが作品の98%を埋め尽くすチェコスロバキア映画。後の2%はゴキブリです。
ラストシーンはスターリン主義者の見せ物裁判の告発のように感じる。首狩り人もいずれ首を狩られるの>>続きを読む
理屈なんていらねぇ。描かれなかったことなんて関係ねぇ。かっちょいいんだよ!
無機質な背景と手紙の語り。しかし、その背景には歴史の大河に溺れる人が存在している。
世にも奇妙な物語でできることをスラッシャー映画でやってしまった感。テーマは良いのだろうけど…