nanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ベルファスト(2021年製作の映画)

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最近では『テネット』に出演したり、『ナイル殺人事件』では監督・主演をしたりと大忙しなケネス・ブラナー。
公開延期でいろいろ重なったこともありますが、今年に入って間もないのにすでに2本も監督作が日本公開
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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あらすじをあまり調べずに見たので、女子高生の三月の正体が誰なのか最初は分かりませんでした。
その後、雄三が五月と出会ってカフェで話し始めてから、不自然なまでに二人の間に入り込む三月の様子で、やっと分か
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

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結婚式を控えた夫婦。
しかし、新婦には抱えている秘密があり…という物語。

秘密を巡って大変な騒ぎになっていくのですが、その修羅場がブラックコメディになっています。
必死な新郎、困惑・呆れ・怒りを見せ
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

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染谷将太の不穏な雰囲気が印象的な作品。
繋がること、分断すること。
触れること、離れること。
一度見たらなかなか忘れられないダンスと共に描かれる作品です。

『FLOODS』という長編映画の前日譚とし
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PASSION(2008年製作の映画)

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濱口竜介監督が東京藝術大学時代に手がけた作品。
学生映画とは思えない完成度で、驚くばかり。
キャストは河井青葉・占部房子・渋川清彦など最新作『偶然と想像』と被るところも。

登場人物の誰もに共感できた
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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Filmarksのオンライン試写で鑑賞しました。

「え!そっちに話が進むの!?」と、物語進行が全く予想できない今作は驚きの連続です。
交通事故、車に執着する人間、というとやはりクローネンバーグの『ク
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

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最近アルセウスをプレイすることで久しぶりにポケモンに触れています。
懐かしいキャラに数多く再会したと思えば、見たこともないキャラも。もう何年も追っていなかったので当然なのですが。
今なお幅広い世代から
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危険な情事(1987年製作の映画)

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いけないこととは分かっていつつ、どうしても惹かれ合う2人…といった不倫ロマンスものかと思いきや、途中からどんどん恐ろしいサイコスリラー的な展開になっていきます。

「ストーカー」という言葉も、きっとま
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

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オスカーもいよいよ配信作品だからどうこう言っていられないくらい、最有力作品がNetflixから多く配信されています。
今作『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は最多の12ノミネート。
『ドント・ルック・アップ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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「ある1日で描くふたりの6年間」と宣伝で謳われていたのと、あまり調べずに観に行ったため、「あ、こういう構成の物語なんだ」と観始めてから知りました。
字幕や台詞で説明することなく、何気ない登場人物の会話
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さがす(2022年製作の映画)

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『岬の兄妹』の片山慎三監督最新作、そしてポスターには不穏そうな佐藤二郎とシンプルな
「さがす」の文字、これはかなり気になります。

冒頭、街を疾走する伊東蒼演じる娘。疾走と失踪をかけているのか、という
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アストラリウム(2020年製作の映画)

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浜辺で、自分だけの小さな生態系を作り上げていく女の子。

世界は自分の思い通りに作ることはできない。
いつかは消えて無くなってしまう。

それでも、微かに残る希望があります。

たからもの(2020年製作の映画)

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誰にとって、何が大切なものなのか。

タコの純粋な瞳が愛らしい。
ずっと一緒にいられたらいいね。

ミドと森のミュージシャン(2020年製作の映画)

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他者と出会うことで、誰かと比べることで、初めて自分の技量・レベルが分かってしまう。
何も知らなければ、幸せなこともある。

でも、みんなと演奏できて良かったね!
音楽はやっぱり文字通り「音」を「楽しむ
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子ぐま(2021年製作の映画)

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熊が出てくる話なのかと思いきや、夢遊病に悩まされる少女の物語。
最初はホラーっぽい話なのかと思いきや、展開はファンタジーっぽくなっていきます。

主人公の悩みを真摯に聞き、いろんなことに付き合ってくれ
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

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映画を彩る数々の音楽たち。
数多の楽曲がどのように生まれたのか、映画において音楽の効果はどのようなものがあるのか、「映画音楽」にスポットを当てたドキュメンタリーです。

以前、音響効果のドキュメンタリ
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(2020年製作の映画)

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「私には月が似合う。」

世界を明るく照らし人々を温める太陽のようにはなれなくても、暗闇の中で確かな光を放ち、誰かの道標になり得る月のような存在になれたら。
どこか、三日月が彼女に微笑みかけているよう
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強い男(2020年製作の映画)

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男が2人、愉快に話しながら車で走っていた時、思いがけず老人と出くわし、轢いてしまう。
老人はベトナム系のようで、コミュニケーションをとるのも難しく…。

あの老人は、本当は何を思っていたのか。
この物
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強く抱きしめて(2021年製作の映画)

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性と生(死)を時に直接的に、時に間接的に描くアニメーション。
身体が脈打つ感じ、高揚が伝わってきます。

デュスティン 夜の狂騒(2020年製作の映画)

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LGBTQについて広く認知され、語られることになっている現代でも、当事者にとって生きやすい世の中になっているとは限りません。

彼等、彼女等が「強く」生きる必要のない世界になることを望みながら。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

世界的有名ブランドのGUCCI。
そのグッチ家の中でこんな事件が起きていたとは、知りませんでした。

事件そのものは悲惨だけど、長尺もあっという間に感じる面白い映画です。
出演陣も豪華で、それだけでも
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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リメイク元になったフランスの映画は未見です。
今作の特徴は、やはり実際に聾者の俳優を起用しているという点です。
最近は、例えばMCUでも『エターナルズ』や『ホークアイ』など、耳が聞こえないキャラクター
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みにくいアヒルの子(2021年製作の映画)

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Andranic Manetは今年のmyfffの人気者みたい。

兄として、弟として。
男同士の兄弟って、女同士とか異性同士のきょうだいとはまた違ったものがあるんだろうな。

鬼のお面と不思議な夢。
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目には目を/似たものどうし(2019年製作の映画)

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片目の海賊が執念で宝さがしを続ける模様を描く短編アニメ。
かなりハイテンションな作品です。

原題「目には目を」ってそういうこと!?
何じゃそりゃ!と笑ってしまうような、気軽に楽しめるコメディ。

勇気を出せ!(2021年製作の映画)

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様々な勇気が交錯するバスの中。

自分の片思い模様まで(勝手に)SNSで動画付きで拡散されてしまうなんて、世界中のZ世代の苦労を思い知ります。

やっぱりありのままを素直に伝えるのが一番。
彼等の恋が
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誤植(2021年製作の映画)

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熱心な考古学者の女性がある日、古代ローマ時代のフレスコ画に書かれた現代語の「母は娼婦」という碑文を見つけてしまい…

なんとか謎を解こうと彼女がどんどん沼にはまっていく姿は、傍から見ると可愛らしくも、
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旅立ち前夜(2020年製作の映画)

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卒業を迎える少女達。
地元に残る者、新たな土地へ向かう者、それぞれの思いが描かれます。

いつだって一緒にいて、どんなことでも話せる。
何度も同じ昔の話をして、その度に笑っている。
話さなくても考えて
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ドロシーが生んだ悪魔たち(2021年製作の映画)

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映画製作のドタバタを悪夢的展開で描いた作品といえば最近だとギャスパー・ノエの『ルクス・エテルナ』も思い出しますが、今作も強烈な映像が印象的です。
ノエというよりは映画の説明文にもあるようにジョン・ウォ
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各駅停車(1992年製作の映画)

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毎日同じ電車で通勤していた男性。
今日もいつものように電車に乗ると、知らないうちにダイヤが改正されていて…

1992年の短編映画。
映画が始まる前にアカデミー賞やカンヌの受賞歴が出たので、当時も高く
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愛の痛み(2020年製作の映画)

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痛みを感じることのない「無痛症」の少年に出会った少女サム。

怒りを抱えた、所謂破滅的な思春期というものに自分は無縁でしたが、それに憧れ、自信を持ってしまうのも若さなのかもしれません。

このふたりは
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オラシオ(2019年製作の映画)

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今年も始まったマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル。

1本目は短編アニメ映画。

監督が実際のニュースに着想を得た物語なんだそう。

家庭環境。
不幸な生い立ち。
彼が人を殺した理由に、そんなも
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分にとってスパイダーマンがかなり大切な作品だということを再認識した作品でした。
今作は、スパイダーマンシリーズと共に成長して歳を重ねた自分と同じアラサーにとっては相当感慨深い作品なのでは、と勝手に思
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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SNL出身、近年も「マネー・ショート」「バイス」などで、事実・現実を皮肉な笑いを絡めながらを描き続けているアダム・マッケイの最新作。

Netflix映画=ミニマムという認識は遥か昔、今作は主演のレオ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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ドライブ・マイ・カーの勢い止まらず、このままオスカーノミネートも夢じゃない濱口竜介監督。
2021年のうちに新作が2本も観られるとは思いませんでした。
今作が短編が3つ入った映画なので、実質濱口監督の
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

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「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜 Vol.2」にて、映画監督の三宅唱さん、映画編集の大川景子さんのトークショー(中継)付きで鑑賞しました。

今作について、「男と女と一台の車とカメラ
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

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言わずと知れたワム!の名曲『ラスト・クリスマス』をモチーフに作られたロマンティック・コメディ。
奇しくも数年前の12/25に亡くなったジョージ・マイケル。
今年もまた、ジョージ・マイケルのいないクリス
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