nanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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エイドリアン 亡き妻が世界に遺したもの(2021年製作の映画)

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エイドリアン・シェリーという女優は全く知りませんでしたが、彼女のドキュメンタリーがU-NEXTに新着できていたので何となく気になって観てみました。
2006年に40歳で非業な死を遂げてしまった彼女。
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1993年に公開された『ジュラシック・パーク』から始まる一連のジュラシックシリーズ、ひとまず?の完結作。

世界中に解き放たれた恐竜と人間の共存は、未だ出口の見えない問題となっています。
冒頭で描かれ
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これまでしっかりと触れたことはなかったONE PIECE。
今年の7月に映画公開記念か何かで、1~92巻分がジャンプ+で無料公開されたことをきっかけに全部読み、せっかくなので話題作でもあった今作も鑑賞
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女神の継承(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイ・韓国で制作されたモキュメンタリー・ホラー映画。
あまり調べずに観に行ったので、こういう作品なのかと最初は驚きました。
登場人物のリアルな感じが印象的で、特に祈祷師ニムの実在感が凄い。
(普通の病
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

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35ミリ上映で鑑賞しました。
上映前には塚本晋也監督『野火』再上映のメッセージも。

戦場での厳しい戦いを描いたアクション系の作品かと思いきや、いきなり戦後、ひとりの女性が市役所にいるところから物語は
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジム・ジャームッシュ今のところの長編最新作。
なんと彼が作るゾンビものということで、一筋縄ではいかぬ作品になっていることは観る前から明らかです。
彼の手にかかれば、ゾンビ映画すらもオフビートに!

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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最初に『トップガン』の続編をやるらしい、と聞いたのは果たしていつのことだったか最早記憶がありません。
ポスターを見る限り、おそらく当初の公開予定は2020年。その後、新型コロナウイルスの影響で再三延期
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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ガンズ・アンド・ローゼズのSweet Child O’ Mineが高らかに鳴り響く予告から、明るくて楽しい予感溢れるMCU最新作。
ポスターも、どことなくメタル感強め。

ブラックパンサー続編で幕を閉
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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ポール・トーマス・アンダーソン最新作。
前作『ファントム・スレッド』が大好きなので、新作はティーンの青春ものか…と少し思ったりもしたのですが、やっぱり楽しくて可愛い素敵な作品でした。
タイトルの意味を
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

赤ちゃんポストに預けられた、生まれて間もない子供。
その子供を、不妊治療に苦しむ人等、様々な事情がある夫婦のもとへ売りに行くブローカーの男2人。
その旅に付いていくことになった子供の母親。
更に…とい
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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約200分、ある主婦の3日間の生活を追い続ける。
まるで家の中にいくつか仕掛けられた定点カメラの映像を観ているよう。

観客に訴え、考えさせるものも多い映画ながら、「他人の家の中&生活を覗く」という下
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

松本清張代表作のひとつ。
今やミステリーやサスペンスでの定番となっており、パロディ化もしている「崖の上での真相究明・犯人との対決」は今作が発祥だとか。
画面越しでも伝わる金沢の冬の厳しさが、痛く刺さり
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友情にSOS(2022年製作の映画)

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非常時こそ、人間の本性は露わになります。
大学のパーティーに参加しようとしていただけの2人の黒人青年クンレとショーン。
彼らに降りかかる数々のトラブルに、観ているこちらも一緒に疲弊してしまう作品です。
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

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前作『空白』がかなり重たい傑作でしたが、今作はいつものブラック・コメディ要素も多めで、割と初期の『さんかく』とかを思い出すような作風でした。

売れないYoutuberの女と、まるで「神様」のように頼
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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初見で隅々まで見せる気がない、情報量の多すぎるオープニングから引き込まれます。
最初にYoutubeで公開していた時も劇場で初見にしたかったので観ませんでしたが、これは一時停止しながらじっくり観たくな
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

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2020年に公開60周年を迎えた記念で作られた4Kレストア版。
ヌーヴェル・ヴァーグの名作を良い画質・音質で観ることができるのは嬉しい限り。

『気狂いピエロ』でもお馴染みジャン=ポール・ベルモンドと
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もともと『チェインドッグ』という全く異なるタイトルで刊行されていた小説を、白石和彌監督が映画化した作品。
もとの題を直訳すると「鎖に繋がれた犬」となるが、これは連続殺人鬼・榛村大和から決して逃れること
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整形水(2020年製作の映画)

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韓国の人気ウェブコミック「奇々怪々」の一篇をアニメ映画化した作品。

日本で言えば、「世にも奇妙な物語」や「週刊ストーリーランド」などを思い出します。

アニメーションだからこそ出来た作品なのかもしれ
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

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ひとりの青年(登場人物のシャルル)が自殺した、という新聞の見出しで物語が始まる。
今作は、冒頭で結末があらかじめ示されており、なぜシャルルが死んでしまったのか、という疑問を抱いて観客は物語を観進めるこ
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

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パゾリーニ生誕100年の記念上映で観ました。

謎の男の来訪により、徐々に崩壊していき、悲劇的な末路を辿るブルジョワ一家。
序盤、彼と一度視線を交わし合っただけで、まるでとりつかれてしまったかのように
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

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まともにしんちゃん映画を観たのはロボとーちゃん以来かも。

観客もフェアに謎解きができる、よくできたミステリー作品。
これから青春時代を迎える児童には希望を与え、青春時代を生きてきた大人にとっては、過
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

MCUもいつまで、どの程度まで追うことができるだろうか…と考えていたころに、なんとサム・ライミが監督するという報せ。
完全にMCUに手のひらで転がされてる感が凄いですが、まんまと「とりあえずこれだけは
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ここ最近のコナン映画では一番好きでした。
そして改めて、映画というのは作っている時には思ってもみなかった形で現実とシンクロニシティが起こることがあるのだなと感じます。

本筋の事件、髙木刑事と佐藤刑事
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アネット(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「只今より上映を始めます、息すらも止めてご鑑賞ください。」といったアナウンス(カラックス本人の声?)で始まる今作。
映画が始まると、画面に表れるのはスパークスの2人。
ちょうどその数分前にスクリーンで
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

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劇場で観たのはこれが初めてです。

2Kレストア版ということで、映像の美しさが嬉しい。
赤・青・黄など、鮮やかな色彩が特徴的な映画でもあるので綺麗な状態でスクリーンで観ることができて良かったです。
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「またバットマンやるの?」と最初は思いましたが、とても楽しめた新シリーズの幕開けでした。
何より、ユニバース化が著しく何を観るにも予習が必須となってきているアメコミ映画の中で、これまでのバットマン作品
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ルイス・ブニュエルの遺作でもある今作は、若い女性に翻弄される初老の紳士を描いた物語。
彼が電車の中で出会った客に、事のいきさつを語る形式なのが面白いです。

今作の特徴は、何といっても若い女性コンチー
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ルイス・ブニュエル特集上映で鑑賞しました。
ずっと観たかった作品なので、嬉しい。

いくつかの夫婦が集まり食事会をしましょうとなれば、まず日付を間違えていて食事の準備がない。それなら近くに良い店がある
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親密さ(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

濱口竜介監督の過去作。255分という長さの作品で、オールナイト上映で鑑賞しました。
前半の2時間で、タイトル通り『親密さ』という舞台劇を作り上げていく過程を描き、後半の2時間では実際に出来上がった舞台
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1作目のラストでついにドン・コルレオーネを継いだマイケルの闘争と、若きヴィトーが一代でファミリーを築き上げていく過程を交差させて描く物語。
ドン・コルレオーネは何故その名になったのか、親には何があった
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『アネット』に向けて、レオス・カラックス監督の過去作を観賞。

映画のために巨大なセットを作った、ということで知っていた作品ですが、実際に観てみると「これセットなんだ!?」と驚きます。
そりゃほとんど
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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言わずと知れた、マフィア映画の名作。
公開50周年を記念し、アカデミー賞の会場に監督・キャストが登場したことも記憶に新しいです。
今回、午前十時の映画祭では4Kリマスターで、劇場の一番大きなスクリーン
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ベルファスト(2021年製作の映画)

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最近では『テネット』に出演したり、『ナイル殺人事件』では監督・主演をしたりと大忙しなケネス・ブラナー。
公開延期でいろいろ重なったこともありますが、今年に入って間もないのにすでに2本も監督作が日本公開
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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あらすじをあまり調べずに見たので、女子高生の三月の正体が誰なのか最初は分かりませんでした。
その後、雄三が五月と出会ってカフェで話し始めてから、不自然なまでに二人の間に入り込む三月の様子で、やっと分か
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

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結婚式を控えた夫婦。
しかし、新婦には抱えている秘密があり…という物語。

秘密を巡って大変な騒ぎになっていくのですが、その修羅場がブラックコメディになっています。
必死な新郎、困惑・呆れ・怒りを見せ
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

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染谷将太の不穏な雰囲気が印象的な作品。
繋がること、分断すること。
触れること、離れること。
一度見たらなかなか忘れられないダンスと共に描かれる作品です。

『FLOODS』という長編映画の前日譚とし
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