nanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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対峙(2021年製作の映画)

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子供同士のトラブル(今作はトラブルというレベルでもないですが)について、加害者と被害者の両親がひとつの部屋に集まり話し合いをするワンシチュエーションもの、といえばどうしてもロマン・ポランスキーの『おと>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

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高い評価を得ている溝口健二の代表作。
小さな舟が霧の中を進んでいく有名な画は知っていましたが、ようやく鑑賞。
ちゃんと台詞が聞き取れるか心配でしたが、思ったより音声がしっかりしていました。
物語も結構
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竹取物語(1987年製作の映画)

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たまたまWOWOWで放送していたので観てみたらびっくりの竹取物語。
後からポスターを見てみれば一目瞭然なのですが、かぐや姫は宇宙人だった!ということで、最後に彼女を迎えに来るのが完全にSF映画のUFO
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触らないで!(2020年製作の映画)

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赤が印象的。
シンプルながら洒落たデザインが特徴の短編アニメーション。

可愛くてシュールでブラック。
これから美術館に行く時は思い出してしまいそう。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「もうお前とは一切話さない」と、親友(と思っていた男)に突然別れを告げられた男。
作中でこれまでの二人を回想などで描かないため、実際は二人の仲がこの日までどんな感じだったのかは観客の想像に委ねられます
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KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

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セックスとドラッグに溺れる、NYストリートで暮らす少年少女たちの日常をドキュメンタリータッチで描いた作品。
このポスターも、オマージュのようなものを時々見かける気がするので影響の大きい作品なのでしょう
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

恋人同士でもないのにひとつ屋根の下で共に過ごすことになってしまったヤーゴとジョヴァナの2人ですが、世界中見渡せばもっと悲惨な状況で今いる場所から出られなくなってしまった人がいるかもとか、いろいろと想像>>続きを読む

獣を解き放て(2021年製作の映画)

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同じくmyFFFで観た『マリアンヌ』と女優さんが同じで、しかもバス事故という設定も同じだったのでなんだか彼女がバス運のない人になってきています。

森へ迷い込み、次第に己の野生的な本能をあらわにしてい
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僕たちの城(2021年製作の映画)

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広大なトウモロコシ畑の中で自由を謳歌する兄弟。
全編を通して、どこか危うさが漂っています。

多くを語らない作品なので、彼らのことは観る者に委ねられます。
実話をもとにしているとのことですが、どの程度
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港町マルムスク(2021年製作の映画)

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いなくなった猫を探す女と、アプリで旦那に監視されているのではないかと疑う女。
カヤックで海に繰り出すふたりのなんてことない会話から始まる、港町でのちょっとした物語。

話すだけで楽になることもあるのか
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バイバイ(2021年製作の映画)

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懐かしい場所に帰ってきたときの甘酸っぱさを描くミュージカル・ロマンス映画。

もう戻れないからこそ、叶わないからこそいつまでも美しく輝くのかも。
チョコチップクッキーを食べながら思い出に浸りたくなる。

美しき大河/ベルリバー(2022年製作の映画)

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気候変動により水位が上がり続けるミシシッピ川。
都市の洪水を防ぐためには、水門を開けなければならない。

危機的な地域に暮らしている人に「どっか引っ越せばいいのに」と言うのは簡単。
それは、これまで積
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海辺の女(2022年製作の映画)

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カップルで一緒に旅行をすると、良い発見も悪い発見もあるといいます。
いつもと違う環境に来たからこそ、決心できることもあるでしょう。
互いに幸あれ。

じわじわと画面からも暑さ、気だるさが伝わってくるよ
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東京の闇(1982年製作の映画)

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「海外から見た日本」のイメージを見るのはやっぱり興味深いです。
タイトルシーン、エンディングの感じは確かに昔の日本映画っぽい。

虚実と時系列が混在する構成はなかなか複雑。

ブラッド・オレンジ(2021年製作の映画)

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絶対に優勝しなければならないダンス大会に挑む夫婦、十代女子の性の目覚め、スキャンダルに怯える大臣などなど、様々な人間の思惑が交差する超ブラックな群像劇。

皮肉な会話劇かと思いきや、それに加えて次第に
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マリアンヌ(2021年製作の映画)

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バス転落事故を取材するジャーナリストと、事故に関わった女性の物語。

英雄譚、記事になるキャッチーな言葉を探しているジャーナリスト。
一言では語れない、複雑な思いを抱えている取材対象のマリアンヌ。
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不安な体(2021年製作の映画)

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肉体のさまざまな接触について描かれたアニメーション。
アニメならではの、自由だけどリアルな表現が楽しい。
ずっと見ていられるような中毒性があります。

パロマ(2022年製作の映画)

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ドラアグ・クイーンのパロマと、冴えないトラック運転手のマイク。
異色なふたりのちょっとしたロードムービー。

パロマを演じたのは監督本人だとか。
ステージで輝いているパロマにマイクが魅了されていくシー
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ティタン(2021年製作の映画)

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若さならではの悪いことへの憧れ。
不良をやっているお兄さんがかっこよく見える、というのはきっとどこの国でも普遍的なことなのでしょう。

年上に認めてもらうため、つい自分を大きく見せようと過激なことをし
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2017年、#MeToo運動が世界中へ広がる大きなきっかけとなった、映画界に蔓延る性暴力告発報道までの記者たちの道のりを描いた作品です。
『大統領の陰謀』『スポットライト』的な、ひたすら取材に取材を重
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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見逃したなぁと思っていたらすぐさまディズニープラスで配信が始まってくれました。
アダム・マッケイ、ウィル・フェレルが製作に名を連ねているのも面白いです。
変わったレストラン、シェフものだと『コックと泥
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ザ・クロッシング(2021年製作の映画)

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略奪により村を追われ一家で逃げ出そうとしたところ、途中で両親と生き別れになってしまった姉弟のキョナとアドリエル。
少女・少年から少しずつ大人へと近づいていく中、行く先々で彼女たちを困難が襲います。
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ファミリア(2023年製作の映画)

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ウォルト・コワルスキーが役所広司、モン族が日系ブラジル人になった、和製『グラン・トリノ』と言える作品。
一人で穏やかに暮らしていた男。自分の車を盗ろうとした異なる国籍・文化を持つ青年との出会い。少しず
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大病人(1993年製作の映画)

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伊丹十三版『生きる』と言ってもいいのかもしれない、人の死に向き合うコメディ作品。
主人公(映画監督・俳優)が癌に冒された作曲家の映画を製作していくので、彼本人と役が次第に重なっていくところが面白いです
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お葬式(1984年製作の映画)

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デザイナー・俳優・エッセイストなど幅広く活躍していた伊丹十三の監督デビュー作。
監督1本目であり題材が不謹慎だという声からあまり期待されていなかったみたいですが、観れば分かる面白さ。
観る前にこれを不
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

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かつて実際に放映された『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』をモチーフに、実写・CG・2Dアニメという3つの画のタッチが入り混じる世界で2匹の新たな物語が描かれます。
チップとデールは主
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RRR(2022年製作の映画)

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1週間限定のドルビーシネマ上映でようやく観賞。
アクション、歌・ダンスシーンでの音響には圧倒されました。
割と早くからチケット販売していたことを知らず気付けば前方の席しか空いていなかったので、かなりス
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ジョーンについて(2022年製作の映画)

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今年のmyFFF1本目は大好きなイザベル・ユペール主演作。
いきなり彼女がこちら(観客)に向かって話しかけ、そこからジョーンという女性のこれまでの人生を振り返ります。
若き日の恋人との再会、その恋人と
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迷惑なクマ(2021年製作の映画)

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タイトルが世知辛いですが。
カナダのチャーチルはホッキョクグマが撮影できる場所として知られ、多くの観光客が訪れる場所なんだそう。
そんなホッキョクグマと人々の関係を描くドキュメンタリーです。

もう慣
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非常宣言(2020年製作の映画)

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韓国発の飛行機パニック映画。
こういうジャンルは基本ハズレないですが、今作も存分に楽しみました。

機内でバイオテロに巻き込まれる空の主人公イ・ビョンホン。
小学生くらいの娘と共にパンデミックに巻き込
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ドルフィンキングに何が起きたのか?(2022年製作の映画)

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世界一とも称されたスペインのドルフィントレーナー、ホセ・ルイス・バルベロ。
彼のキャリア、そして世間に衝撃を与えた最期までを追ったNetflixのドキュメンタリーです。

ホセが手掛けるイルカショーは
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

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ハリーポッターシリーズ20周年を記念した同窓会映画。
かつてスクリーンで出会ったホグワーツの面々との再会が嬉しい。

子役だったメンバーの話を聞いて感じたことは、スタッフが彼等を子供扱いせず、ひとりの
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ラルジャン(1983年製作の映画)

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『やさしい女』に『たぶん悪魔が』に、近頃ブレッソンの作品を劇場で観る機会が多かった気がします。
安かったこともあり、遺作となる本作のBlu-rayを購入しました。

少年が軽い気持ちで作った一枚の贋札
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

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名探偵ブノワ・ブランのナイブズ・アウトシリーズ2作目。
前作が面白かったので期待して2023年の1本目にしましたが、今回も存分に楽しみました。
ライアン・ジョンソンが仕掛ける、安心と信頼の良作ミステリ
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

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今年3月、57歳という若さで亡くなった映画監督・青山真治。
追悼企画として、彼の代表作である今作がデジタルリマスター版として公開されました。

2000年の作品であるが、役所広司、松重豊、光石研という
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

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言わずと知れたディズニーの『ライオン・キング』をフルCGで描く意欲作。

オープニングとエンディングあたりは特に、カメラワークとかもアニメ版そのままだった気がします。

さすがは現代のCG技術で、本物
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