ともぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

花よりもなほ(2006年製作の映画)

3.0

是枝監督が得意じゃないジャンルに挑戦したけど、ヒットではなくファールになったような…。
なんとなく始まり、なんとなく終わった。
出演者に非がないだけに、少しもったいなかったかな。

〈あらすじ〉
仇討
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

どうしたら、こんな映画を思いつくんだろう。ノーランは天才だと思う。
映画館で観た時、ほぼ理解できず。帰宅してネタバレ解説を見ても8割くらいしか理解できない(笑)
でも、普通は意味不明な映画を観ると腹が
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.5

この映画、大学の時に見て、アーミッシュという宗教(集団?)を初めて知った。
17世紀の暮らしを今も守るって、日本人なら江戸時代の暮らしをするってことかと驚いた記憶がある。
その戒律の厳しいアーミッシュ
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2ガンズ(2013年製作の映画)

3.2

主役2人の掛け合いが楽しい。
敵に囲まれても、決して敵の弾は当たらないとか、いろいろご都合主義のところは散見されるが、娯楽映画としては良作。

〈あらすじ〉
メキシコの田舎で、マフィアの手先として働い
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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.4

スカッとする痛快作。
企業が垂れ流した汚染水で深刻な健康被害を受けた住民のために獅子奮迅の働きで、アメリカ史上最高額の和解金を獲得した女性の話。
学もなく、気が強く口も悪いが、病気になった住民に心を通
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.2

日本初のカラー(総天然色)映画。
20代の高峰秀子と10代の小林トシ子がハッチャケている。

〈あらすじ〉
浅間山麓に牧場を営んでいる青山の正さんの娘きんは、東京から便りをよこして、友達を一人連れて近
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リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

金のためなら、どんな奴でも弁護する悪徳弁護士っぽいけど、実は信念と良心のある良い奴だった系。
しっかり自分の仕事は全うし、無罪は勝ち取るが仕返しもしっかりやる。ただ、好き好きだと思うけど、サイコ野郎の
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

この映画、面白いと思う人とそうでない人に分かれる作品だと思う。
自分のようなアスペのコミュ障には、胸に刺さるシーンが多かった。
自分が初期メンバーだったグループに新しいメンバーが入って、ドンドン雰囲気
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女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

2.7

ザ・昭和のB級邦画。
おっぱい祭り&マンガのような展開が続く。
梶芽衣子の良い感じのあばずれ感と場末感が作品にフィット。でも、最後の黒ずくめの姿は格好良かった。

〈あらすじ〉
Y県女子刑務所。けたた
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山椒大夫(1954年製作の映画)

3.3

重く切ない、日本残酷物語。
兄の厨子王を逃すため、自らの命を絶つ妹の安寿。父も死に、母もボロボロの状態での再会。でも、海は何もなかったかのように美しい。ものの哀れ。
あと、主人公は厨子王なのに、なぜか
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

序と破で、良い感じで盛り上がってきたのに、台無しに壊してきた。
これが、庵野総監督の意図なのか。
自分は破の続きのQが見たかった。
なぜ、ここまで御破算にしてしまうのか。残念過ぎて、涙が出るレベル。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

1作目の序とは違い、テレビ版とは全然違うストーリーがドンドン展開される。新キャラも登場するし。
でも、一番の違いは登場人物たちの「人間味」。
うちに篭るだけだったシンジが命懸けでレイを救う。素直に感動
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.2

新しい4部作の最初。基本的にはテレビ版の踏襲。細かい描写が変わっているのと絵もすごく綺麗になっている。
テレビ版のダイジェストじゃないかという意見も多いが、最後にカオルが登場し、意味深な言葉で2作目以
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.0

子供の時に思い描いていた飛行機作りの夢を大人になっても追い続け、成し遂げるのと運命の人との恋愛がテーマ。
ジブリの中で、これだけ分かりやすく男女の恋を描いた作品は他になかったんじゃないだろうか?
純粋
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浮草(1959年製作の映画)

3.2

小津監督の唯一の大映作品。初めてのカラー。
感情表現が激しく、下品な感じは小津監督ぽくない作風。また、昭和30年代には違和感がなかったのかもしれないが、今見ると杉村春子と息子の川口浩を10年以上も放っ
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.4

面白い。自分の生まれる前にこんな面白い邦画があったんだと感心。
家族全員がろくでなし。当たり前のように他人にたかり、詐欺をする。たかるのは他人だけでなく家族にも。罪悪感なく詐欺を繰り返すのは、えぐいコ
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.8

ジブリの一作目。
メッセージ性もあれど、それよりも冒険活劇で、素直に楽しめた。

〈あらすじ〉
少女シータは黒メガネをかけた男たちに捕われ、飛行船の中にいた。そこに女海賊のドーラを首領とする一味が乗り
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赤い殺意(1964年製作の映画)

3.0

田舎の因習。貧しさと汚さ。露骨な男尊女卑。ストーカーちっくな強姦魔。
いろいろ胸に来るシーンが多い。
今、同じテーマでこの映画を撮れるだろうか?と考えた時、春川ますみのような女優が見当たらないから、難
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レインツリーの国(2015年製作の映画)

3.2

西内まりやが、障碍者であることを気遣ってほしくない、同情してほしくないということを言ってて、確かに自分も障碍者の立場だったらそう思うだろうなと思いつつ、障碍者への配慮と同情の境界線って、難しいなと考え>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

3.6

古い大阪の風景は胸を締め付けられるものがある。
自分が子供の頃、貧しさと戦争の傷跡はまだまだ生々しくあった。
夫を亡くしたシングルマザーはまともな家にも住めずに船宿に住み、そこで売春をしながら2人の子
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

3.3

定番の古典。
CGのない時代だが、特殊メイクの顔や天井に張り付く演出はなかなか怖かった。
あと、ゲスな伊右衛門を若き天知茂が小気味良く演じている。天知茂は土曜ワイド劇場の明智小五郎のイメージしかなかっ
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.1

絵は綺麗で、郷愁を誘う。でも、ストーリーはめちゃめちゃ中途半端なような…。「君は僕の心臓の一部だ」って、なんやそれ?と思ってたら、それでおしまいだった。翔の手術は?アリエッテイ家族は安住の地を見つけら>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

2.9

自分はダメだった。
芝居がクサく、登場人物にリアリティを全く感じられず、退屈でしかなかった。
姉の同窓会に行くか?スピーチまでするか?姉の代わりに、姉のフリして手紙を書くか?それも何通も。おまけに娘ま
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.2

1963年の横浜が舞台ということで、あの当時の街の様子にノスタルジーを感じられる人、あの当時の高校生の恋愛観が分かる人には楽しめると思う。でも、今の10〜20代の人は共感できる部分が少なく、あんまり面>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.0

決して悪い話ではないし、良い作品だと思うんですよ。
ただ、病気で余命幾ばくもなく、残された人生を精一杯生きるというテーマの作品って、山のようにあるので、驚きもなくそこまで感動はしなかったかな。
でも、
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黒い家(1999年製作の映画)

2.8

森田芳光監督の作品は面白いものもあるが、駄作も多いイメージ。
この黒い家は駄作側かな。ついつい余計なことしてしまうんだよなぁ。電動バイブとかおっばいのシーンは本当に要らない。
ホラーの緊張感や怖さが一
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.0

穏やかで優しい気持ちになれる作品。

〈あらすじ〉
小学3年生のサツキと5歳になるメイは、お父さんと一緒に都会から田舎の一軒屋にと引っ越してきた。それは退院が近い入院中のお母さんを、空気のきれいな家で
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.0

韓国のオリジナル版を見た時の衝撃と絶望感は忘れられない。それと比較するから、どうしても評価は厳しめになるが、10年を経て、わざわざ劣化版を作る意味が分からず。
犯人役の変態度、主人公の身悶え度が大幅に
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

アクションシーンは迫力もあり、面白かったけど、ヴェノムの造形がやはり気持ち悪い。
最後の方のヴェノム同士の戦いは黒い納豆が混ざり合ってるような感じだった。
また、主人公のエディに寄生したヴェノムがなぜ
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ANNIE/アニー(2014年製作の映画)

3.4

ミュージカルは好きだし、ハッピーエンドで元気になれるし、悪くはないけど絶賛というまでは行かず。
全体的に歌に情感がこもってない(弱い)感じがしたのと、ミュージカルとは言え、ストーリー展開が雑だったかな
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劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日(2012年製作の映画)

2.9

テレビ版の大ファンだが、この映画にはガッカリ。
元々、要潤の大根ぶりは苦手だったが、それ以外のリアリティがなかなかで見入ってしまうのが、この番組の良さ。それなのに、映画全体に緊迫感が全くなく、安土城消
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.8

自分は自民党員でもなく、安倍さんの親衛隊でもないが、これが日本アカデミー賞の最優秀作品賞?
政治的なメッセージ性を取り除いて、純粋に作品だけを見れば、申し訳ないけど、凡作だと思う。
・暗くてボソボソ話
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

3.0

画面が暗く、言葉も何を言ってるかよく分からないため、最初のうちはストーリーがよく飲み込めなかった。
昭和30年代に女性の性と業を生々しく見せる映画は少なく、当時としてはそのチャレンジ精神が大きく評価さ
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.6

昭和42年の前作から約50年ぶりのリメイク。阿南陸相が三船敏郎から役所広司に。
前作の難しい言葉の言い回しや阿南と若い将兵たちとの人間関係などは分かりやすく、見やすくなっている部分は正当に評価すべきと
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

小津安二郎監督の遺作。最初、笠智衆の棒読みのような台詞回しが気になるが、いつの間にか引き込まれている。派手なシーンはないが、無駄なシーンもない。人間の悲哀を丁寧に描いている。主軸は、妻に先立たれた初老>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.4

恐竜のCGは安定の美しさ。ノンストップで恐竜が暴れまくるので、退屈はしません。悪役はバクバク食べられます。最後は恐竜を下界に放流。次作を乞うご期待という終わり方。

〈あらすじ〉
ハイブリッド恐竜イン
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