ともぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

突然、失語症になった女優エリーサベットと看護士のアルマ。何も語らないエリーサベットに対して、ひたすら話し続けるアルマ。途中、手紙でエリーサベットに侮辱され、憤慨するアルマ。でも、アルマは決してエリーサ>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

お涙頂戴の安っぽいストーリーじゃなくて良かった。人は誰かの思いを紡ぎながら、誰かの思いを自分の心の中に留め置きながら生きている。
「君の膵臓をたべたい」には
君の膵臓を食べることで、いつまでも君の心の
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

2.6

ある日、突然停電に。それだけでなく電池で動く機器まで使えなくなるという設定がリアリティなく、ピンと来ず。全体的に緊張感なく、ハラハラドキドキもせず。笑えるシーンもなかった。最後も突然電気が戻り、何事も>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.2

仕事で心を壊す人をたくさん見てきた。最近はコンプライアンスがうるさいので、吉田鋼太郎のような分かりやすいパワハラは減っているとは思うものの、人間って自分で自分を縛ってしまう生き物なので、酷い環境でも退>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.0

「恐怖の岬」を観たので、こちらも鑑賞。デニーロ劇場。デニーロの存在感が凄すぎて、他の人物の印象が全部吹っ飛ぶほど。こちらを睨みつけながら沈んでいくデニーロの目は忘れられず。沈んだ後も水の中から出てきそ>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.2

キムタクと長澤まさみが互いに成長していく様子やお客それぞれのストーリーは面白く楽しめた。
サスペンスの部分は正直物足りなかったが、そこを求める作品ではないんだろう。

〈あらすじ〉
現場に不可解な数字
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恐怖の岬/ケープ・フィアー(1962年製作の映画)

3.2

凶悪犯に逆恨みされ、付きまとわれる。考えただけでも嫌になるシチュエーション。
必死で家族を守ろうとするグレゴリーペックが格好良かった。
犯人役のロバートミッチャムのニヤニヤ顔と卵割りは良かったが、猟奇
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.0

「黒い司法」を見た後にこの作品を知り、鑑賞。人種差別の法廷物だと思っていたが、その内容は映画の中の一部分であり、もっと深い作品だった。
人種差別が色濃く残るアメリカ南部。誰に対しても公平であろうとする
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

3.0

原作は東野圭吾の中では珍しいSF風味だが、様々な人物の話が次々と繋がるよくできた構成で、一番好きな作品。
現在と過去を行ったり来たりするので、その辺りが映画ではわかりにくく、一つ一つの話も薄っぺらくな
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「容疑者xの献身」に続く、東野圭吾の小説を原作にした『ガリレオ』シリーズの劇場版第2弾。
福山雅治の推理を涙目になりながら否定する前田吟と泣き崩れる杏。胸にグッと来るものがあった。そして、何も分からな
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.5

東野圭吾の小説を原作にした『ガリレオ』シリーズの劇場版第1弾
堤真一は様々な役を違和感なくやってしまう所が凄いなと感心させられる。この作品では本当に根暗な数学オタクにしか見えなかった。福山雅治との友情
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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

3.5

中井貴一の不器用だけど、誠実な父親の姿に感動。
ただ、刺された状態で麒麟の橋まで何分も歩いて行って死を待つとか、冷静に考えるといろいろとリアリティがない所が少し残念かな。

〈あらすじ〉
腹部を刺され
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

決して派手ではないが、大変な秀作。
たくさんのボールを心に投げ込まれた。
1度目の再審請求が棄却された時は大きく落胆したが、2度目の再審請求で無罪になった時は鳥肌が立つほど感動した。
①冤罪について
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

目隠しをして生き延びるという設定は面白く、緊張感もあったが、最後が拍子抜け。

〈あらすじ〉
予期せぬ妊娠をしてしまったアーティストのマロリー(サンドラ・ブロック)は、あるものを見た人間が死ぬという異
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

不思議な男の一生。
前半は童話を見ているような感覚で楽しめたが、2人が結ばれたあたりから、ケイトブランシェットの役柄が少々鼻につき、うまく感情移入できず。
映画自体はブラピの素敵さ、CGの素晴らしさ、
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

突撃中止の伝令を前線に伝えるため、若い兵士2人が駆け抜ける。自分の兄と1600名の仲間を守るため使命を果たそうとするブレイクに対して、当初腰が引けているスコフィールド。そのブレイクが墜落した敵兵に刺さ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラーがさほど好きじゃないこともあり、あまり刺さらず。どちらかと言うとクリスチャンベイルの演技が上手すぎて気持ち悪かった(異常に潔癖症なところとか)
あと、こんな雑な殺人してたら、すぐに捕まるだろうと
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

2.5

食事の前に言う「いただきます」は生き物の生命を頂くことへの感謝の気持ちを表したもの。綺麗事ではなく、人間も含む動物は他の動物の生命を頂きながら、生きている。
自分たちにできる正しいあり方は、せっかく頂
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必ず捕まえる(2017年製作の映画)

2.0

この映画はサスペンス?コメディ?それともホラー?犯人も意外性なく、何を観てるんだろうという感覚に。
最後は無事に犯人が捕まり、めでたし、めでたし。

〈あらすじ〉
アリ洞で複数のアパートを経営する、口
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.6

邦題をダジャレにしなくても…。
でも、ゾンビ映画としての緊迫感はありながら、親子愛や夫婦愛、姉妹愛など人間ドラマをしっかり見せ、最後は2人が生き残り、しんみりと感動した。

〈あらすじ〉
別居中の妻が
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

借金の取り立てがえげつない。韓国の借金取りは今でもあんなやり方なのかと思ってしまった。
息子の復讐のために、あそこまでやり、最後は死ねる母親。韓国の復讐と親子愛は理解できない域。
最後は母親の死による
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母なる証明(2009年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

母親の愛情が狂気。
結局は、やはり自分の息子が犯人だったのだが、現場を目撃したおじさんはめった殴りの上、放火。ボンクラ警察が誤認逮捕した知的障害者が真犯人でないことは分かっているが、当然真実は語らない
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.3

前作が面白かったので、今作をすぐに観る。最後までほとんど同じで、最後の結末が180度違っている。
前作の混沌の中で終わる余韻が良かったので、今作の終わり方はシンプルで少々物足りず(前作がなければ、これ
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.1

父は昔、連続殺人鬼で新たな殺人鬼と娘のために対決。ただし、父はアルツハイマーで記憶をドンドン失っていくという面白い設定。
アルツハイマーのため記憶が曖昧で、どこまでが現実で、どこからが幻想なのか分から
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.0

グッドフェローズ(良い奴ら)。
古くからの友人や仲間も殺し、売る。チンピラマフィアの生き様に考えさせられる。

〈あらすじ〉
ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は幼い頃より、“グッドフェローズ”と呼ばれ
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.2

うつ病は誰にでもなる可能性があるけど、生半可な病気ではない。自分がなった時に支えてくれる人がいることが本当に救いになると思う。うつ病という重いテーマを温かい夫婦愛で包んだ優しい作品。

〈あらすじ〉
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.5

スポットライトを浴びないが、その仕事に懸命に取り組む人がいる。そういう行為は尊いし、そのお陰で世の中は一歩ずつ前進していくんだと思う。そのような地味な仕事に取り組む人々を温かい視線で見守る作品。

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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アクション系のイメージのある2人の演技力の高さに刮目。
すれ違いと不満が募り、離婚を決める。最初は円満離婚を望んでいたのに、弁護士を頼んだために泥沼に。後半の罵り合いのシーンはしんどかった。
言い過ぎ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大作だというのは分かるが長い。
デニーロが微笑みながらパチーノを説得するが、聞き入れられず、頭を後ろから躊躇なく撃ち抜くシーン。
ボスからの指示があり、自分の命を守るためとはいえ、若い頃からの友人を殺
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紙の月(2014年製作の映画)

2.9

出演者は皆良かったが、脚本がダメだったと思う。顧客の孫と不倫する過程、高級ホテルや豪華な別荘での贅沢三昧。顧客のお金のネコババの仕方など安直過ぎて、リアリティがなく、全く感情移入できず。
最後のシーン
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.1

過去に起こった通り魔事件を題材に、そのベースになった壊れた家庭を三浦友和含め各俳優の怪演で見せる。最後の何もなかったかのようにラーメンをすする三浦友和が後味悪く、良い終わり方だった。

〈あらすじ〉
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

日本のライトノベルが原作。
タイムループを繰り返しながらドンドン強くなっていくというストーリーはまるでゲームのよう。
後半が駆け足で分かりにくかったが、最後がああいう形のハッピーエンドで良かった。
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.8

森田芳光監督の作品では一二を争う名作だと思う。扱うテーマや法廷でのリアリティを加味した演出のため、暗く重いが見応えがあった。
この映画は約20年前に製作されたものだが、今でも残虐な殺人事件では常に精神
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.6

和製ゾンビ映画。呼び名はZQN(ゾキュン)。ゾンビものなので当然グロい。
でも、スピード感もあって、ずっとハラハラドキドキでき、素直に面白かった。

〈あらすじ〉
漫画家アシスタントとしてパッとしない
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

【衝撃のラスト系】
タイムトラベルで過去に行き、未来の人類を救おうとする話。最後に、いろいろな伏線が回収されていくのは気持ち良い。
幼い頃に目撃した銃撃戦はそうだったのかと納得したが、捨て駒として利用
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ミュージアム(2016年製作の映画)

3.6

セブン風味の猟奇的殺人事件。最後のカエル男との対決シーンの小栗旬、尾野真千子の鬼気迫る演技は迫力満点。でも、カエル男が妻夫木聡だと全く分からなかった。
ラストの子供が首筋を掻くシーンはこれからの未来を
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