のりっこさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

お洒落やねん。全員英国の悪ガキ。馬鹿で愛おしい。そうやろうなという展開になるけど、なんか良い。死者多数でもほっこりする。
歩けるうちは歩け。命があるだけラッキーだ。

情婦(1957年製作の映画)

4.0

アガサ・クリスティはこうでないと。お洒落でわがままで粋で上品で人間臭い。弁護人がラストを傍観するスタンスにしびれた。けっこうたくさんのアガサ・クリスティ原作〜アガサ・クリスティ風のものを観てるけど、こ>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.5

Dinner in Americaタイトルにけっこう深い意味があった。たしかに3つの家庭のディナー風景が出てきた。ささくれ立ちまくってるサイモンがたまに見せるやさしさに惚れる。その背景にDinner >>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

4.0

これは面白い。邦題の「隣の影」が絶妙すぎる。どんどん濃くなる「隣の影」。日常トラブルの最高峰。誰にも共感させず淡々と観せてくるのが良い。情報に抜け漏れなく無駄もない。笑顔のアスクルの帰宅シーンはその辺>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.9

幼馴染4人組、メタルバンド組んでる。いい大人が中学生のように馬鹿でピュアでとても可愛い、ちゃんと仕事に就いてるところがミソ。ロングヘアーをなびかせ自転車で職場の介護施設まで向かう。不良どもに「ホモ」と>>続きを読む

ひつじ村の兄弟(2015年製作の映画)

4.0

わたしは好きや。とても良い。隣に住む仲悪い年老いた兄弟の共通点が仕事と呼べへんぐらいの牧羊への愛なことがとても良い。こんな風に自分の生業を愛することができたらどんなに幸せやろうと羨ましくなる。そしてそ>>続きを読む

ヘンゼルとグレーテル(2007年製作の映画)

2.5

ヘンゼルとグレーテルなのか?
不気味なやつやりたいくせにオチがファンタジーでおもんない。しかも長い。

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.0

童貞なばっかりに。ミッドサマーの元ネタとのことやけどなんだかミッドサマーよりライトで陽で途中ミュージカル?って雰囲気がよくよく考えたら怖いのか。島民笑顔で一致団結。ミッドサマーの住民か今作の住民か選べ>>続きを読む

オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

3.8

まったく期待してなかった画のポップさとシュールな展開が重すぎる内容を観やすくしてるのが良い。サクサクっと進む。どう転ぶかでものすごい胸糞悪い結末になるなぁと思ってたら違ったベクトルで来た。邦題でネタバ>>続きを読む

ヘンリー(1986年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

解説のところに「流血や残虐シーンをほぼ排し、連続殺人鬼の生態を淡々と…」って書かれてるから気楽に観てたけど、禿げ散らかした男が自分の妹にエロちょっかい出したり、シャツで首絞めて犯そうとしてるシーンはま>>続きを読む

火祭り(2006年製作の映画)

3.3

「砂塵にさまよう」から3年後の作品。今作から更に3年経つと「彼女が消えた浜辺」になるのか。アスガー・ハルファディという監督のスタイルが完成するちょうど前夜って感じの作品。家政婦の娘さんの瞳がキラキラし>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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感想を書くことでわたしの内面が丸裸になりそうなぐらいシンプルな情報しかない映画。点数つけるのが難しいからつけない。

#丁寧な暮らし ではない。がちがちのルーティーンで何かから自分を守る。隙があると何
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アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

3.0

ヴィム・ヴェンダース好きなんやけど響かず。わたしの気分の問題か。でもやっぱ画面が良い、褪せたカラーが良い。

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.0

集中力なしで観たくてチョイス。ものすごく薄味でちょうど良かった。お洒落なダイアン・キートンさんが目の保養。でも、ダイアン・キートンさんそのものがメインの映画やのに、主人公のキャラに全然合ってないってい>>続きを読む

355(2022年製作の映画)

3.0

平均年齢高めの女スパイアクション、どっこいしょ!って聞こえてきそうや。どうしても演技派ジェシカ・チャスティンさんにアクション映画がしっくりこない。ペネロペ涙でてへんやん。吹替えでも良かったかな。

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

西部劇系ロードムービー。クリスチャン・ペールとロザムンド・パイク。絶対生き抜けそう。観たことあったかなぁって思うシーンが何度も出てきたけど初見やった。西部劇で起こることはだいたい同じなんやな。ティモシ>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

安定の人間劇場。おもしろい。起こる事柄よりもその事に対して各々がどう行動するかという生々しい人間っぷりを観察するのがこの監督の作品の楽しみ方。ほんま人生ゲームよ、3歩進んだ思ったら4歩戻るみたいな。で>>続きを読む

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

4.0

市井に生きるイスラムの人を見せつつ、どの文化の人にも理解できるようにその中での人間ドラマも見せてくる。しかも面白い。はしゃぐ家族たちの中でのエリ氏の困惑顔。そうそう。その理由が知りたいのよ。事が起こっ>>続きを読む

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)

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主演の演技のうまい下手ってめちゃくちゃ重要やなぁって久々に思った。主人公の演技が学芸会レベルで、ずっと自己中かつアホな主張をわめき続けてるようにしか見えへん。めちゃくちゃイラつくからストーリーの核が見>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

2.5

ザ・ハリウッドスターの1人ニコラス・ケイジが意外なジャンルに出ててとても興味深く拝見した。が、ジャンルもテンポもキャラも嫌いじゃないのに面白くない。あのニコラス・ケイジでしゃれおつなロードムービー撮っ>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.8

育った環境の違いを見せつけられる感じ。わたしやったらおかしいと思いつつもおとなしく職務遂行する。政府ではなく市民に仕えてるから、テロを防ぐための盗聴はやるけど国民を騙すための情報の盗聴は許せんと。国家>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

小3のときの担任の好きな本が「あぁ、無情(レ・ミゼラブル)」と聞き、ピュアなわたしはすぐに児童版「あぁ、無情」読破。分からん。何が良いのかまったく分からん。いい大人になってからヒュー・ジャックマンの「>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ観たさでたどりつく。
なんだこの楽園みたいな雰囲気の地獄は。銃乱射シーンは割愛されてるのに地獄しか観てへん。鳥はさえずり、犬は駆け回る、金髪の青年たちはサーフィンする。
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

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アクションメインにしてもストーリーが無さすぎる。なにより元彼氏、ジェシカ・チャスティンが妹と取り合うほどいい男ではない。

悪党に粛清を(2014年製作の映画)

3.5

弱肉強食の西部劇がわりと好き。不幸が似合うマッツ・ミケルセン、迷うことなく淡々と皆殺しに。

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホアキン・フェニックスとエイドリアン・ブロディで点数上がる。
ジャンルは違えどウーマントーキングを観た直後なもんで途中で仕掛けが分かってしまった。一部の人の心の平安のため閉鎖された村を作ったのに、結局
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.0

あんまりこっち系に詳しくないからゾンビ映画と何が違うのかよく分からんかった。意識があって会話できるってとこが斬新やったんかな?でも会話内容が感染者の一方通行やったなぁ。電車のおっさんとか感染前から一方>>続きを読む

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち(2004年製作の映画)

3.0

これはルパン三世やな。リュック・ベッソン感強めで前作よりもエンタメ感増す。リュック・ベッソンは好きやけどサスペンスとしては前作のじっとりした感じの方が好みやった。どっちにしろ諸々をドタバタ誤魔化して終>>続きを読む

クリムゾン・リバー(2000年製作の映画)

3.5

暑い日にエアコンつけて雪山の恐ろしいサスペンス、深く考えずに軽く観れば良い。

若きヴァンサン・カッセルがジャッキー・チェーン並に軽快にファイティング、こんなに血気盛んな若者が全速力で追いかけても追い
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

恐いというより怖い。でも怖いもの見たさでじっくり観てしまうやつ。所々エロとグロが散りばめられてて目が覚める。ラッキー(ペットの犬)良い演技するなぁ!と思ってたら大変なことになってしまった。舞台がタイと>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

設定が前代未聞すぎて先に解説読んどかな置いてかれる。予備知識なしで観て頭が混乱してしまった。すごく大事なお話やと思うのに、なぜこんな撮り方を……

「大草原の小さな家」セットで2010年国税調査…え?
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イーディ、83歳 はじめての山登り(2017年製作の映画)

3.0

やさぐれきった婆さまも、山登りをサポートしてくれる心優しきスコットランドの青年も、人生どん詰まり。婆さまは人生の大半をやり直したいと思って無駄にしてきたから、父親と登りたかったおかしな山を登りきりたい>>続きを読む

靴ひも(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この子からこれ以上奪うものがあるか?
36年間無視し続けた息子から腎臓をもらうのか?

そう。これに尽きる。

腎臓をひとつあげても生きられるとは思うけど絶対制約増えるやん。息子がピュアなことを良いこ
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

え?なんで?心の底から声出たわ。無罪になっても7年出して貰えなかったって。その間にお母さん亡くなったって。ひどすぎる。収容された外国人に人権なんてものはないことがよくわかった。疑わしきは罰しひんけど自>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

期待してなかったものまで色々詰まっててすごく面白かった。エア・ジョーダンがナイキを代表する靴にまで成功することを分かった上で見ててもドキドキした。コンバース、アディダス、ナイキってそーゆー力関係やった>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.3

トニーの人生、どん底から上がり続けて貪欲にまだまだ上を見て、ゆるやかに降り始めたことに気付く間も無く終わる。太く短く。

でも映画としてはちょっと長かった。