ベカオースターさんの映画レビュー・感想・評価

ベカオースター

ベカオースター

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ミュージック・オブ・チャンス(1993年製作の映画)

4.0

再レビュー。原作者ポール・オースターの訃報で何も手につかず。どうかこの作品を配信してください。VHSは持っているんで過去に何度も観たけれど。
忘却の淵は有刺鉄線で囲まれている。逃げ出すことも出来ず。忘
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.0

WW2で特段にPTSDを患ったのは爆撃機の腹部銃座の乗員らしく、今作は女性特務兵がその悪夢的場所に閉塞されるワンシチュエーションスリラーで「オン・ザ・ハイウェイ」や「ギルティ」みたいな一人会話劇で、時>>続きを読む

黒の怨(うらみ)(2003年製作の映画)

3.0

ヒロインの弟が患う夜驚症の恐怖顔がThe Appleseed Castの1stのジャケットそっくりでストーリーはThe Ren and Stimpy ShowのRen's Toothacheなの90年>>続きを読む

ビースティ・ボーイズ(2008年製作の映画)

3.0

若きユン・ゲサン(プンサンケ、マルモイ、犯罪都市1の強烈ヴィラン他)とハ・ジョンウ( 白頭山大噴火、お嬢さん、ナ・ホンジン初期2作の強烈ヴィラン他)のW主演にマブリーまで出てる(You Gotta) >>続きを読む

ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

3.0

長年ずっと自称PunksだったからReggae草ヤーマン感が苦手だったけど、根底にはThe ClashやDon Letts やPublic Image LtdでSkaやDubとの親和性が知らぬ間に身に>>続きを読む

警官の血(2022年製作の映画)

4.0

殉職した父を持つ若き内偵捜査官チェ・ウシクと圧巻悪漢刑事班長チョ・ジヌンの複雑なバディ関係を描くピカレスク・ノワール。このスター配役だけで既にヨダレ注意報。原作は日本の小説ですが、韓国に根深く残る警察>>続きを読む

極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

3.0

2007年ターリバーン韓国人拉致事件の実話を元にした映画。政府の忠告無視して異教徒が布教目的で渡航禁止のアフガニスタン入国した軽率行動に批判殺到した世論の背景を無視し、救出作戦だけがメイン一本槍で物語>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.5

ざっくり言えばブロックバスターな裏オッペンハイマー。世界を滅ぼすのが炎か氷かの違いって話。量子物理学で解説している点も共通。前作Buzzcocks曲で田舎の退屈をぶっ飛ばす小粋な青春ムービーで大興奮し>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.0

作中で殺人鬼が「もう繊細さは必要ない、脳天を叩き割る刺激がないとな」言うとりますが、そりゃあ自分に言うてますのんイーライ・ロスさん? ホラーとして丸く収めてますが微塵も目新しい刺々しさがなく平凡でザコ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

كان المضمون مملًا لأنه كان خيالًا علميًا كلاسيكيًا، لكن الممثلين كانوا أقوياء بشكل كبير. كان تيموثي >>続きを読む

メビウス(2013年製作の映画)

3.5

ホラー大好きグロゴア嬉々だけど、この作品の過度な痛々しさは吐気眩暈。ヨルゴス・ランティモスやジュリア・デュクルノーやデヴィッド・クローネンバーグ御大がド変態監督扱いだけど、今作キム・ギドクに比べたら紳>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

コロニア・ディグニダ(元ナチス党員が指導者のチリのドイツ人宗教植民地)の施設を逃げ出した虐待児童のイマジナリーを描いたストップモーション・アニメ。平面と立体が交差しカラーリングとフェーディングを入れ替>>続きを読む

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)

3.5

混沌たる社会のエントロピーから整合の温度を創り出すマクスウェルデーモンは善と悪の二つの面を被っていて、「ザ・バッドマン」(2022)と「ジョーカー」(2019)のような表裏一体の顔をしている。そんな闇>>続きを読む

ぼくの歌が聴こえたら(2020年製作の映画)

3.0

ダンボール箱に入った人前で歌えない社交性不安障害のシンガーが落ちぶれたプロデューサーと韓国一周するロードムービー。安部公房ぽいの期待してたら薄く浅かったけど、音楽の強さを感じました。カバー曲のチョイス>>続きを読む

カメの甲羅はあばら骨(2022年製作の映画)

3.0

動物骨格を人間に置換したキャラクターたちの「ミッドサマー」な奇祭から始まるから、もしかして変癖系と期待してたけど単なるホロ苦いスクールカースト青春ストーリーでした。象が多いのは有象無象ってことかな。カ>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.0

創作や表現で自己アピール出来ない借り物個性の真正かまってちゃんな承認欲求モンスターを描こうとした監督のお粗末な想像が糞滑りしている見るべき価値無し映画。この馬鹿キャラのどこに共感できる? だからどうし>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

当時鑑賞。バリー・コーガン憎々悪顔だけで「ファニーゲーム」の千倍インパクト凄。そんなことよりアリ・アスター企画製作の韓国カルト映画「地球を守れ!」https://filmarks.com/movies>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

「族長の秋」なデカ金玉の「ママ・グランデの葬儀」だからガブリエル・ガルシア=マルケスなマジックリアリズムかと思いきやドラッグ変容の幻視で現実/非現実を跨ぎ自分を俯瞰するのはPKディック「暗闇のスキャナ>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.0

「コンクリート・ユートピア」の続編らしいけれどキャスト全く別で舞台が共通しているだけ。せめて「新感染」→「新感染半島」位の広がりは欲しかったなあ。激薄マッドマックス風味のホラーSFアクションなんだけど>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

A24を代表する変態監督だったけどサーチライトピクに移ってすっかり大御所ヨルゴス・ランティモスの新作はアカデミー11部門ノミネート。奇妙な不気味さは相変わらずだけど「女王陛下のお気に入り」で魅せた絢爛>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

ヨアキム・トリアーの「テルマ」の共同脚本家だったエスキル・フォクト監督作。大友克洋作品から着想した巨大住宅地の超能力持つ少年少女の物語。あの漫画のような派手なサイキックバトルは無いけれど、子供の純粋無>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.0

大災害その後と聖域を守る選民の民族主義は非常にタイムリーなのに細部の詰めが甘く表層的にも程がある。荒廃の原因も救済しない政府壊滅の背景も説明不足で、被災者の憔悴や排他蛮族の狂気も表現せず髪も髭も伸びず>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

クローネンバーグ1970年作のセルフリメイクだと思っていたからNWSFなアンモラル世界観の先鋭さに痺れたけど、単にタイトル引用なだけの別新作と知ってチープ褪色な伝統芸だなって感想が反転。「内なる美」と>>続きを読む

イビルアイ(2022年製作の映画)

3.5

「パラドクス」「ダークレイン」の奇天烈不条理ホラー撮ったアイザック・エスバン作品だから一筋縄じゃいかねえと思っていたら拍子抜けする位に淡々な魔女伝説ダークファンタジーでなんだかなあ。しかしその地味さが>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

新鋭双子YouTuber監督作でアリ・アスターやジョーダン・ピールが絶賛するA24配給ってことで期待してたけど、恐怖も驚嘆も皆無で退屈。よくある盆百の薄っぺらいC級レベルでガッカリ。ラストも陳腐なZ世>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

早川義夫の逆かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろうと教えてくれたのは韓国映画だったに......今作オルチャンでスタイリッシュで糞ダサい。しかしその底浅のセンスがダサカッコ臭プンプンのトンスル感覚。>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

ムズムズするリズムの歪むイズムに振り下ろす凶刃バーバリズムのポップ・カニバリズムが痛快。サイコキラーなキ印ホラーかと思いきや哀愁あるドラマ性とポリコレギャグが絶妙な不謹慎コメディで、柳下毅一郎「世界殺>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.0

単に好き嫌いの問題ですが、前作に輪をかけてダラダラ冗長でメインキャラもヴィランもCG丸出しアクションもギャグも設定も全てがダサい。こんな薄っぺらい内容で2時間は無駄。過去にあれだけのノワール名作を撮っ>>続きを読む

時の支配者(1982年製作の映画)

3.5

宮崎駿や大友克洋に影響与えた漫画家メビウスと「ファンタスティック・プラネット」のルネ・ラルー監督が組んだ1982年の仏カルトアニメ。劇場版エヴァンゲリオン「Air/まごころを、君に」の元ネタかと疑わせ>>続きを読む

毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.0

続編じゃなく前作憶えてないと理解辛い泥塗悪改編スピンオフ。最重要リュ・ジュンヨル出てない時点で興醒め似ても似つかん代役オ・スンフン雑魚っぽさ半端ない。大好きチョ・ジヌンとチャ・スンウォンでなんとか見た>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

「オッペンハイマー」と同じくニュークリアエイジな物語だけど、前者の衝撃残った脳では軽佻浮薄に耐えれるかなと思いきや心配御無用ほっこり。奇しくもマトリョシカ構造のモノクロ/カラー対比や砂漠の町が舞台なの>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

米国11/21盤発売配信開始なのに現時点で日本公開未定なら解禁待っての英語視聴(有識者助力で日本語翻訳したけど)。被爆地に生まれ平和教育で8月カレンダーの黒滲みの日に登校し、陽光滾る校庭での体験談に目>>続きを読む

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.0

個人的にはThe Jesus and Mary Chainで距離置いてMogwaiで戻って来るまで、UK音楽に興味失いオマンチェもアノラックも無視しOasisとか糞キモいねん思いながらUSハードコアを>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

仕事用コンセントレーションのミックステープがThe Smithsな殺し屋の物語。劇伴候補は他にJoy Division等が上がってらしいけどトレント・レズナー(Nine Inch Nails)の推しで>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

4.0

アマプラオリジナルのSFアクション「トゥモロー・ウォー」やDCEU「ナイトウィング」撮ることになってた(企画中止) クリス・マッケイ監督の新作はニコラス・ケイジ、ニコラス・ホルト、オークワフィナ共演の>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

パク・ソジュン(梨泰院クラスのパク・セロイ)がMCU出演のニュース聞いたとき、うおっアマデウス・チョ(イケメン韓国人の次期ハルク)やと思ってアベンジャーズ入り喜び友人に吹聴しました。ちょっと待て何じゃ>>続きを読む

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