にょいりんさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

にょいりん

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透明人間(2019年製作の映画)

5.0

前半部分はこれって透明人間がしているの?もしくはヒロインが錯乱しているだけなの?どっちなの?となるぐらいのヒロインの憔悴ぶりとストーリー展開に緊張。見えないモノが常が画面のどこかにいるかもっていう演出>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

十代前半、中盤に誰しもが感じるであろう、あのモヤモヤ感を丁寧に繊細に描いてちゃんとモヤモヤさせる凄さ。ある少女の小さな物語でありながら、1994年の韓国のゆるやかな息苦しさが漂うこの映画は、観る方の世>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

物語の展開が速くなったり、ゆったりとなったりとリズムが良く、その積み重ねてきたリズムが最後にぎゅっとアップテンポになって小気味よく高揚する。姉妹それぞれの考え方は違うけれど、それぞれが芯にもっているも>>続きを読む

精神0(2020年製作の映画)

4.0

ナレーションもテロップもないこの映画は観る人によって解釈や感じる事が様々あるでしょう。僕にとってはこの映画は幸せとか悲惨とかの判断をせずに、生きる事をありのままに受け入れる夫婦のラブストーリーでした。>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.0

映画の中心は三島由紀夫と全共闘の議論集会。
語れる内容は興味深いが、学生側の国を変えるとういう現実的な目的に対して、あまりにも観念的過ぎて、本気なインテリの観念が現実を超えてしまうおかしみがここでも垣
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.0

全国でも数少ない矯正プログラムに取り組む刑務所の受刑者達が語らい、そして自己と向き合う2年間を映し取ったドキュメンタリー。
内容だけでは単調で地味そうな印象ですが、途中で挟み込まれる砂のアニメや重すぎ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

夜と昼の境界がなくなったスゥエーデンの白夜の下で行わるカルト教団の夏至祭がひたすら続きます。それは壮大なコントのようであり、グロテスクな儀式であり、とてつもなく美しい祝祭でもあります。映画終盤では全編>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

一作目のシリアスで怖いゴジラは例外として、昭和ゴジラシリーズをハリウッドがここまで本気でリブートしているのに感動しました。
ストーリーのツッコミどころの多さやバカバカしさもあえて昭和ゴジラシリーズをな
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.0

ヒロイン以外のキャラクターが紋切り型で薄っぺらく、やたらと都合の良いストーリー展開にはがっかりしましたが、それをひっくり返すぐらいヒロインの存在感が素晴らしかったです。ヒロインを演じている女性は実際に>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

5.0

主人公のモードは自分でなんとか見つけた居場所でただただ喜びの中で絵を描き、その絵は世間に評価され有名人になります。しかし、それは彼女の幸せの一部でしかなく、ささやかであれ絵を描き続けられる居場所を見つ>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

5.0

まずは、この映画はポルノ映画への反抗をポルノ映画で実践しようとした面倒くさい映画って事です。冒頭から始まるデビットリンチ風の味付けがされた悪夢のようにカラフルな部屋のシーンで、主役の京子を演じる冨手麻>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.0

この映画の主人公である望月記者は怒れるリベラルの様に見えるが、映画の中で語っているように権力を監視するというメディア本来の役割を真摯に実行しているにすぎない。軋轢のある場所に出向き現地の声を広げ権力に>>続きを読む

メランコリア(2011年製作の映画)

4.0

タイトルからして鬱々とした映画なので観るのを躊躇していましたが、不思議と心地の良い2時間ちょっとでした。第一部の結婚式のシーン、ジャスティンの、周りからみたら幸せなはずなのに自分の気持ちはついていかな>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.0

年齢に関係なく、女性が性の快感に満たされてゆく表情は美しく素晴らしい、それを表現する為の女優陣の演技は見事でAVとはまったく異質に男性である自分はグッと来ました。ただ、肝心のベッドシーンがなんだかAV>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.0

序盤の夏休みが始まる日常風景がとても美しく、またあまりアニメでは観た事が無いカット割や画面の動きが新鮮でワクワクしました。リアルな描写ではないのにその世界感で綿密に計算された存在感と奥行きがあったのも>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

宇宙人が世界を侵略する話で国家機関も絡み、サスペンス、ホラー、アクションそしてラブストーリーとエンタメ要素満載なのに、その独特なゆるさのせいでハラハラやドキドキはしません。でも、ぼんやり展開してゆくそ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

前半がテンポよく恐竜に襲われるパニックから脱出の怒涛の展開はワクワクしました。突っ込みどころは多いですけど。後半は一転して屋敷内でのモンスターパニックものになりますが、こちらもB級な感じで楽しめますが>>続きを読む

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年製作の映画)

4.0

押井守のうる星やつら、宮崎駿のルパン、に並ぶ国民的アニメを作家性でねじ曲げた傑作。冒頭から絵柄も含めて細野守感満載で、僕達がよく知っている麦わら海賊団なのに全然別キャラみたいな違和感は当然ある。
物語
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.0

原作のマンガを読んでいましたが、配役等それほど違和感がなかったです。
佐藤健のシシガミはまさに適役だったと思います。
身内に対しては愛情深過ぎるのに、その他世界に対する興味が無く冷酷な高校生という現代
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.0

ゴジラが太平洋戦争戦の英霊の集合体という特異な設定とそれを前面に押し出したメッセージ性の強い前半の展開はゴジラ映画にして珍しく人間パートが面白い。ゴジラ対アンギラスの怪獣プロレスも懸命に戦うアンギラス>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.0

原作を読んでいたので、文章だからこそ成立したと思われるあのどんでん返しがどう映像で再現されるかを楽しみにして観ました。感想としてはとても巧妙にあの仕掛けを成立させる事ができていると思いました。Side>>続きを読む

高台家の人々(2016年製作の映画)

2.0

よくある綾瀬はるかの地味で自分に自信の無いヒロインが恋をしました系の映画。前半はいつも通りの綾瀬はるかが天然全開なチャーミングなキャラでそれなりにワクワクできました。
更に豪華といっていい出演者には華
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.0

シャーリーズ・セロンが美しく凶暴がたまらない。
各国の思惑入り乱れる壁崩前のベルリンという舞台で繰り広げられるスパイ同士の活劇も入り組みすぎな気がしたけど面白い。
なによりも、刃物や打撃多めのいかにも
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.0

mcuシリーズを何本か観てきた人にとってはワクワクする最高のファンサービスですが、圧倒的な前作の後編としては少しものたりなかったです。
怒涛の起・承・転を絶望的に描いた前作と比べると、丹念に結を描いた
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

ストーリーのテンポもよく劇中に流れる90sアメリカンミュージックも懐かしくてグッとくる。ニルバーナが流れる場面は映像に合ってないけど妙に味わいがあるおかしみと乾きがあってやけに記憶に残る。
なにより主
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

3.0

序盤にヒーロー達のバックグラウンドやこの映画の世界観を次々と見せられるのだけど、詰め込み過ぎでふんわり理解のまま物語が始まってしまう。
原作DCコミックを読むともっと色んな事が見えてくるのだろうけど、
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

2.0

失恋して眠れなくなって精神的に限界を超えて時間を止めれるようになるっていう中二病感が満載過ぎて90分ぐらいでも長く感じた。
笑えはしないけどコメディタッチで楽しい気分にはなる。
時間が止った世界の映像
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.0

重厚なサントラとシリアスな展開で息がつまる内容なのだけど、
作りがカッチリとし過ぎている上に空間の多い映像のせいか、
なんだかボンヤリしてしまいました。
しかも展開を追うには割と集中力がいる構成なので
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.0

公開当初からカリスマ映画だと聞いてきて何となくずっと観てなくて、遂に観ました。
20年近くねかして期待値が高過ぎたのか、だいぶ肩透かしを食らいました。
前半から中盤にかけてのファイトクラブが立ち上がっ
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.0

まず映像のクオリティが素晴らしく荒廃した地球を描く世界観に存分に入り込める。そして主人公自身のアイデンティティを探る過程で壮大な世界の秘密にたどり着く展開も、これぞ王道SF映画といった感じでした。
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スプリット(2017年製作の映画)

2.0

序盤から多重人格モノで役者の芸達者ブリと個性的な美少女のヒロインしか見所がない。シャラマン映画なので最後に驚くべき展開がある事を期待して頑張って最後まで観たけど、予想外の展開はあるものの怖くも無く驚き>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.0

傑作である前作から禍々しいエイリアンのビジュアルは引き継いでいるけど、誰も信用できなくなるような重苦しいサスペンス要素が薄れてしまっていた。
期待していた前作の前日譚としても特に上手く繋がっているわけ
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

全編POVの映画なのでそれだけでも特殊なのですが、
POVである事を存分に生かしたアクションシーンが新鮮でした。
FPSで良くある場面を再現したり茶化したりしつつ、
POVのカーチェイスや様々な落下シ
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何者(2016年製作の映画)

3.0

何者でもない者が自己顕示欲が強すぎる為に反発として他人へ向ける冷笑を浮き彫りにする物語は身につまされるけど、そんなに深く心には響かない。
それよりも若手オールスターといった豪華出演陣の調理法が素晴らし
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茄子 スーツケースの渡り鳥(2009年製作の映画)

3.0

物語ははっきりいってどうでもいい。
日本語が話せないであろうスペイン人のはずなのに、
何の説明もなく日本語を理解して会話できてしまうのは気になるけど、
ルパン三世と同じ世界観と思えば納得できる。

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